和のお出汁とイタリアンの融合☆魚＆肉Wメインに〆パスタ付きコース2,530円 : ジョルオーネ

マイレビュアーりかともさんのレビューを見て、気になっていたのが
三宮のフレンチ・イタリアンGIORONEさん。
結婚披露宴や二次会にも使われる
広々と洗練された空間で、和のエッセンスが光る凝ったコースがいただけます。

お店があるのは三宮駅から徒歩7～8分。
京町筋沿いのビルの3階にあり、エレベーターを降りるとゴージャスな待合スペースが。
体温を測りアルコール消毒の後、入店。

スタッフさんに丁寧にエスコートされ
奥行きあるメインホールの奥の席へ案内いただきました。

広い空間にゆったりした間隔でテーブルが並び、カーテンで区切られているので
密にならずに安心して食事できます。
メインホールの正面には、結婚披露宴の高砂席みたいな華やかなセッティングも。

ランチコースは3種類。
（税込み2,530円、3,850円、5,500円）
構成は3種類とも同じで、先付、前菜、パン、お魚、お肉、〆、デザート、ドリンク。
使われる食材が異なるそうです。

今回は2,530円のコースを予約して訪問。

◇お試しランチ　税込み2,530円
（先付、前菜、パン、お魚、お肉、〆、デザート、ドリンク）

■先付：季節のフラン
うすいえんどう豆と白玉のフラン

ガラスの器に熱々のフラン（茶碗蒸し）。
フランはトロトロとなめらかで
中には程よい硬さのうすいえんどう豆（グリーンピース）と、もちもちの白玉が。

表面のコンソメのソースと黒胡椒、
春の息吹を感じるえんどう豆の甘味が
フランと共に口の中で溶け合って、お腹も心もほっこり温かくなる先付でした。

■季節の前菜盛り合わせ5種
うわわ、めっちゃ可愛い1皿、キター！
シックな黒いプレートに色鮮やかなお料理と、黄色の菊に真っ赤なさんざし。
食べちゃうのがもったいない華麗さです。

和洋折衷の前菜は、全部で5品。
コンソメでじっくり炊いた牛タンは
ホロッと口の中でとろける柔らかさで、わさびがいい刺激。

もっちり上品なごま豆腐に爽やかな柚子、
色々大根のマリネは甘酸っぱくカラフル。
コロンと丸い海老の手まり寿司は、シャリの甘味も絶妙～

綺麗な焼き色のかぼちゃのキッシュは
サクサクのタルト生地に、優しいかぼちゃの甘味がぎっしりと詰まっています。

和とフレンチ？のいいとこどりで
ひと口サイズの美味しい物をお箸で楽しめるし、盛り付けも味わいもときめく！

■パン
温めて提供されるパンは軽くてサクサク。
全粒粉なのかな？素朴な粉の甘味と、ライトな食感がお料理に良く合う～

神戸のベーカリーから仕入れているそう。
ちなみに、もう1つ上のコースからはお店で焼く自家製パンになるそうです。

■お魚料理
寒ブリのヴァプール（蒸し煮）

脂の乗った寒ブリはとろける旨味。
寒ブリの下には赤キャベツとキヌアが。
キヌアのプチプチ食感やサッパリした赤キャベツが、しっとり濃厚な寒ブリに合う～

ソースは透明な白ポルト酒を使った物。
軽やかだけど同時にハチミツのようなコクと甘味もふわり。

さらにフルーティなチェリートマトや金柑、
ハーブのアマランサスや、パプリカパウダーのほのかな刺激がいいアクセントに。
旬の寒ブリを色々な食材やソースと組み合わせて楽しめる
口の中がワクワクするようなお料理でした。

■お肉料理
但馬鶏の網焼き、マルサラ酒のソース

運ばれて来た途端、鼻をくすぐる香ばし～い網焼きの香り。
但馬鶏のもも肉は皮目はパリッと
身はむちっと弾力がありつつ柔らかな食感。
網焼きならでは、芳しい炭の香りをまとい鶏自体の旨味もしっかり濃厚！

合わせるのは、華やかで深みのあるマルサラ酒のソース。
まろやかなマッシュポテトも合う～

ソースはもちろん、燻製塩でシンプルに食べるのも鶏の味わいが引き立ち好み♪
もっちり分厚いレンコンやコーンも
程よい焦げと力強い野菜の甘味が印象的。

■〆：浅利のパスタ
意表をつく〆は、和のお出汁香るパスタ。
浅利のエキスがギューッと凝縮されたお出汁に、細めのパスタと浅利を合わせて。

パスタはカッペリーニよりは太いけど、かなり細い仕上がり。
それでいてシコシコと独特のコシ。
どこか香港麺ぽい？と思ったら、やはり中華麺をパスタ仕様にアレンジしているそう。

あっさりしつつ深みのある浅利の出汁と
トゥルッと程よいコシの細麺、すだちの香りが重なり合う最強の上品〆パスタ！
途中で柚子胡椒をお出汁に溶かすと
またいい味変に・・最後の1滴までじっくりと味わえました。

■ドルチェ
アールグレイのヴァヴァロア、伊予柑のジュレ

ドルチェも盛り付けがめっちゃ華やか～
お皿の上にお花が咲いたような、可憐な世界が広がります。

プルプルもっちりのヴァヴァロアは
爽やかでキレのあるアールグレイの風味。

紅茶の風味がメインで、ヴァヴァロア自体の甘味はグッと控えめだけど、
ひんやり濃厚なヴァニラアイスや
ホロホロ崩れる儚いメレンゲと一緒に食べると、甘味が加わり好バランスに。

伊予柑の果肉が入ったジュレも
ふるふるジューシー、食後をサッパリ引き締めてくれます。

■ドリンク
有機コーヒー、有機紅茶、日本茶（京都のほうじ茶）から1種

有機ブレンドコーヒーもありましたが
スタッフさんにお聞きすると、シングルで良ければエスプレッソもOKとのこと。
お言葉に甘えて今回はエスプレッソに。
深い苦味とコクのある香り、余韻を楽しめる1杯でした。

結婚披露宴でも使われるだけあって
華やかな盛り付け、そつなく安定感のあるお料理ばかり。

イタリアンやフレンチのように見えて
ベースには和のお出汁やすだち・柚子などのアクセントが香り、あっさり上品。
ボリュームはありつつ重すぎないので
老若男女、どなたでも楽しめそうなコース。

サービスもホテルのようにハイレベル。
お料理やソースの説明も詳しく、席が寒くないかなどきめ細かなお気遣い。
お水もすぐ注いで下さり目配りも抜群！

お料理が出て来るタイミングもバッチリ。
非常にスムーズに提供いただき、1時間少々でお店を後に。

最後はシェフの皆さんからもお声がけ。
いや～、入店してからビルを出るまで終始ほっこりと幸せな気分を味わえました。

密になるのが怖い今の時期だからこそ
広い空間でゆったりと、美味しい物がいただける貴重なお店だと思います。
次は1つ上のコースにも挑戦してみたい！

ごちそうさまでした！