ここでしか食べられないウニを求め、積丹まで食べに行く : みさき

6月から8月の積丹と言えば、最高に美味しい積丹産のウニの時期。他にも美味しいウニを食べさせてくれるお店がありますが、希少な赤ウニ（エゾバフンウニ）を食べるにはコチラのお店に来るのがベターです。
今回は久しぶりに、どうしても赤ウニを食べたくて積丹の「みさき」さんに戻ってきました。

お店のシステムとして、オープンは朝9時ですが、開店時の券売機の混雑を避ける為、最初の12組だけは名簿に名前を書くことができます。この名簿に名前を書けないと、あとは行列に並ぶことになります。

今回は平日ではありましたが、お盆休み直前ということで、気合いを入れて早めに札幌のホテルを出発。運良く名簿に名前を記載できました。

なお、この日は07:00ごろで名簿の7組目までが埋まり、07:50ごろに名簿ラストの12組目までが埋まりました。名前が12組目まで埋まった名簿は店内へ回収されていきました。

8時頃になると名簿の順に3組ずつ店内へ呼ばれ、スタッフから軽く流れの説明を受けます。
その後、券売機で食券を購入し、お店のカウンターでスタッフに食券を渡して、テーブル番号と連動した番号札をもらったら、一旦お店の外に出て、あとは開店を待つだけです。8:50ぐらいに店内に入れました。

なお、券売機は現金のみの対応。1万円札は一度に2枚までしか入らなかったので、場合によっては注意が必要です。

【ウニについて】
今日は赤は7,500円で限定10食となってました。
ただ、限定の札は貼ってなかったですが、無くなり次第終了として、8,500円でも赤が提供されているようでした。

●赤ばふん生うに丼　7,500円
とにかく甘く、濃い旨味の赤ウニ。この極上の濃い旨みは赤ならではのもの。積丹の海の香りとウニの香りが広がり、極めて美味。
ご飯の上でウニが多少温かくなるのは、丼なので当たり前ですが、時間が経過し多少温くなったとしても、極上であることには変わりはありませんでした。

●活うに　1,000円（8/10までと記載あり）
活うには1人分で4個ほどのムラサキウニが盛られていました。軽く穴が開けられ割られただけの白ウニは、本当に生きていて、割って食べた後も暫く動いていました。新鮮過ぎます。

食べ方はウニを開いて黄色いところをクルッと取るだけです。事前にYouTubeなどで剥き方を見ておけば大丈夫です。どんなに注意しても多少は茶色い部分や、エサの昆布などが混じりますが、それでも極上の鮮度で、これまで食べた中で一番の白でした。

赤に比べれば味は淡白とは言っても、とても上品な旨みと甘みがあり、甲乙付け難いです。こちらも極めて美味。

なお、どれだけ新鮮なウニでも、剥いた側からすぐに崩れていきます。身が崩れないよう綺麗に剥くのは高い技術が必要だと言うことを実感できました。

【まとめ】
6年前、初めてここのお店で赤ウニを食べ、ウニにハマってしまったのがそもそもの始まりでした。
そして結局は一周回って積丹のこのお店に戻ってきました。

積丹のウニは積丹で消費されてしまうため、他の地域に出ることはないと聞いたことがあります。

礼文産バフンウニを礼文島以外で食べたことはありますが、確かに積丹産を他で見たことはないかも。

積丹の他のお店で美味しいムラサキウニを食べられますが、赤ウニはここのお店でしか出会ったことがありません。
積丹で採れるウニの多くがここのお店に集まるからなのか、独自のルートがあるからなのかは分かりませんが、稀少な赤ウニが高い確率で提供されるのは間違いないところ。

ただ、そうは言っても、天候の関係で前日までしばらく漁に出られておらず、ウニが獲れていなかったとのこと。ようやくこの日は漁に出られたとのことでした。美味しいウニをいただくには、運も必要かも知れません。

なお、名前を呼ばれる8時まで待っている間、すぐ近くの島武意海岸に行ったら、海でウニ漁をしている複数の船を見ることができました。

この積丹ブルーの綺麗な海で育つ細目昆布、それをエサとして食べて育つ積丹のウニは美味いはずです。

積丹の雲丹を求めてはるばるやって来ました。6月から赤ウニ（エゾバフンウニ）が食べられるとのこと！ちょうどナイスなタイミングでの北海道でした。

札幌から小樽を通過し綺麗な海沿いや山道抜けると、目の前に日本海がどーんと見えてきました。これで既に満足。
そう言えば、海沿いを走っていたら小舟が沢山出ていて漁師さんが海を覗いていましたが、きっとウニ漁なのかなぁと思います。

平日の朝の7時30分過ぎに到着、さすがに一番乗りだと思っていたら、レンタカーではない車が4台。ウェイティングリストを見ると既に4組10人が前にいらっしゃいました。道内ナンバーだったのできっと道民の方もわざわざ食べに来るほど美味しいのだろうと期待は高まります。メインの赤ウニは限定15食なので何とか食べられそう、この日の開店時間9時20分まで待つことにしました。

ちなみに開店30分前には12組、30人程。開店直前には20組程に膨らんでいました。
　
わざわざ積丹に来て赤ウニを確実に食べたいなら、ちいと眠いですが早起してホテルの朝食を放棄することが必須です。

【ウニについて】
開店前に漁港をうろうろしていたら、目の前の港に戻ってきた漁師さんが、雲丹をおろして軽トラに積み込みお店に運んでいたので、鮮度は間違いないです。

2つ食べるためにご飯少なめを頼んだら、ご飯はマシンで自動でなので無理ですと言われました。

◎赤ばふん生うに丼　4950円

一言で言えば、濃厚の極み。ここまで濃厚なものは食べたことがありません。旨みと甘みもたっぷり、極めて美味。
ムラサキウニに比べて漁獲量が少ないため、かなりのレアものです。そして結構たくさんのウニが載っていました。この値段でこれだけのものが食べられるなら、かなり満足です。
濃厚で旨みたっぷり。海の塩の味がするので醤油はかけませんでした。もっともっと食べたくなり、追加しようとしたら、開店して10分後には品切れとなっていました。

◎ミニうに丼　1700円
普通のムラサキウニもそりゃとても美味しいです。ただ、ムラサキウニに関しては、赤ウニと比べると若干薄く感じます。でも上品な旨みがあります。
比較のために頼んだムラサキウニを食べて、赤ウニの旨みの濃さというか、それぞれの個性がより際立ちました。

【まとめ】
丼モノに5千円と思うと高いですが、極上の赤ウニを堪能すると考えればかなり安いです。少し高めのうな丼と変わらないと思えばなおさら大丈夫です。

ここのお店はとにかく有名で、開店2時間前に来ても既にお客さんがいます。時間によっては、ここを目指してはるばるやってきたのに赤ウニが食べられず！ということにもなりかねません。でもそんな時でも積丹なら安心です。近くには他にも『生うに丼』と書いたお店があり、そちらに行けばよいのです。
実は別の日に、このお店ではない小さなお店に入りました。そこでは漁の関係で赤ウニは食べられませんでしたが、圧倒的に美味しいムラサキウニをいただくことができました。圧倒的です。そのお店を知ってから、別に早起きして並ばなくてもいいなぁ、と思えるようになりました。

どのお店に入るにせよ、積丹のこの時期、わざわざ来る価値はあると思います。