カクテルを飲みながら、話を広げてくれるマスターとの会話が楽しい一時。独り飲みでも、わいわい楽しむも良し。 : 夜光虫

雨の降った後、少しもわりと湿った空気に包まれながら目の醒めるような風が吹いており、背反するような天候が混在している街中。
久しぶりに独りで飲みに行こうと思い立ち、大通りに着いたはいいものの、どうしようか…と悩んだ末に行き慣れている（といってもまだ数回程度だが）夜光虫に向かうことにしました。

団体の先客がおり、店内は少し賑わいを見せておりました。
だいぶコロナ禍も落ち着いて緩和してきた様相がみられており、以前に来店したときより肩の力の抜けたようなリラックスした雰囲気がそのにぎわいから感じられた気がしました。

いつも座るカウンター席にお邪魔すると、マスターから「お久しぶりです」と。
個人的な価値観としては、こういうお店だと顔を覚えてもらえるって嬉しいものですね。

今日は辛口なものでストレートに酔いを回したい気分。
辛口のものをメニューから探し･･･ヴィクトリアンヴァットプレススタイルを注文。

見たことのないボトルのジンがでてきて、それとトニックウォーター・ソーダを半分ずつ。ざっくりとした味としてはジントニックに近いですが、ビターでスパイシーな香りと味がちょうど良く寄り添ってくるような、飲みやすいカクテルでした。

話を聞くと（之が楽しみなんですよね）、ヴィクトリアンバット・ジンというイギリス製造のスピリッツで、通常市販されているものより2倍以上のジュニパーを用いていると。
そのため、強くスパイシー・ビターな香り、ドライな特徴が前面にでてくるようです。

これをジントニックにするとちょっとトニックウォーターの甘みが強くでてしまう…
しかし、ジンリッキーにして完全にソーダ水で割るのも炭酸が強く味気ない…

ということでちょうど良くトニックウォーターとソーダ水を半々で割って作ったのがこのカクテルのようですね。
通常ならこういうタイプはライムをしぼったり入れたりすることが良いですが、マスターのこだわりで入れずにそのまま提供いただきました。

意識をしてみると、ドライでスパイシーな香りがより感じられてとても美味しかったです。ものの数分で飲み干してしまいました。
ロングカクテルでじわりじわりと酔いのボルテージをあげつつも、せっかくだし二杯目の注文を選ぶことに。

ジンには、本当に色々な種類があるようです。
ジンスピリッツの種類についてマスターが話を広げてくれて、様々な国・土地で作られたジンについての紹介をしてくれました。

ビフィータージンやボンベイドライジンくらいしか知らなかった私には、なかなかのインパクト！

特に、マスターがカウンターに春・夏・秋・冬という名の付いたボトルを並べてくれました。
それぞれ四季に応じた素材を使用して香りが付けられ製造された日本のクラフトジンです。
原材料名をみると･･･んん？芋焼酎？？笑

ジンといえど言ったもの勝ち的な風潮があるのか、本当に種類は様々なのですね。

試しに春をいただくことにしました。
春には、桜・柚子・抹茶・山椒・昆布などなど（他にもあったかな）が原材料に含まれていました。まずこの時点で面白っ！って思っちゃいますよね。

飲み方は、ロックで。普通のジンならまずやらない飲み方･･･笑、ですが。味わいとしては芋焼酎に近いのでやはり飲み方もストレート・ロック・水割りなのでシンプルに楽しんだ方が良さそうですね。

香りからは、確かに昆布を感じました。飲み口としてはがつんときます。やはり、芋焼酎ですねこれは笑。和製の誇りを確かに備えた、ジンと一言で片付けるにはあまり硬派で堅実な味でした。

夜光虫に行くと、こういう新たなカクテルとの出会いがあるから面白いですね。思えば、初めてアレキサンダーというカクテルを知ったのもここのお店でした。

このことをマスターにお話しすると、何か合点が言った様子。
どうやら以前に私のここのレビュー記事をみて、それで気になって来訪した客さんがいたとのこと。思わずびっくり。
そんなに見られているんだとは思っていないので･･･。

他にも甘めなカクテルで色々と紹介してもらいましたが、一部裏メニュー（アマレットを使用したカクテルのようですね。
商品名的に私みたいな人が頼みづらいようなもの）もあるらしいので、それはまたの機会に注文してみようと思います。覚えてるかな〜そのときに･･･。

5月も残りわずかですね。残春を引き締めるような辛口を身に宿し、湿った空気も突き刺す風も跳ね飛ばす活力を湧かせて数日を駆け抜けていこうと思います。ごちそうさまでした。

１年ぶりの来訪になります。
変わらぬ景色に一番乗り（なのかな？）の入店。カウンター席に座りアレキサンダーを注文しました。
私が入ったときにはまだ誰もいなかったのが、その後続々とお客さんが入ってきました。

アレキサンダーはブランデーを使っていながらそれでいて生クリームがしっかりと混ざり合っていてとても飲みやすい･･･！相変わらずの素晴らしい味でした。
デザートを訊いてみると、ガトーショコラと。去年も生チョコだったなぁと思い出しながら、注文。
やっぱりアレキサンダーにはチョコですね、うん。

一杯だけというのも物寂しいので、もう一杯注文しました。
何か辛めのものはないですかと訊いたところ、ジントニックを提案。普段飲まないカクテルですが、いい機会なので飲んでみることにしました。
トニックウォーターがなかなか見かけない品ですね。カナダドライのトニックウォーターではなく、それよりも甘みを抑えたもののようです。
苦味はありつつも、ライムも効いていてとてもさっぱりとした飲み心地でした。
ジントニックの良さ、奥深さを再認識することのできた夜でした。美味しいカクテル、ごちそうさまでした。

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一人で落ち着いてカクテルを飲める場所を探しており、前から気になっていたこちらに入店いたしました。

内装はちょうど良い広さがあり、マスターとの距離感も良かったです。
カクテル作りはとても丁寧で、こちらがこういうおつまみに合うカクテルはありますでしょうか？という若干無茶振りな提案にもお答えしてくださり、新しいカクテルとの出会いを提供してもらえてとても良かったです。

それ以来、生チョコを食べるときはアレキサンダーを飲むようになりました笑