｢牛ステーキ石焼き｣＆揚げだし超絶品！(残念､閉店) : 菜寿

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オカンの長寿祝いで家族帰省。家で用意するのも大変だからってことでコンフォートホテル呉に全員分の宿を取って総勢9人､徒歩で店へ。てっきり法事祝いする様な店かと思ったら､マンション1Fの奥まった先にある創作料理の店。控えめな電飾のデコレートでスナックに毛がはえた様…でもこの日､店頭看板を見ると｢予約で満席｣だって。で店内に入ると外見と違って､割と小洒落てて落ち着いた感じ。奥に向って大きく3つに区分けされたテーブルスペースで､先客に女性4人グループ1組。俺達は一番奥の大テーブルにご案内。料理はコースで注文済なのでまずはドリンク選択。梅酒とか果実酒がお奨めしくノンアルコールやカクテルも充実。取り合えず､にごり果実酒のロック(広島県産テモン)で乾杯。で前菜3品。給仕の女性スタッフ､テーブルに出す直前にシェフから口移しされたメニュー名を自信無さ気な小声で説明…良く聞き取れない。■寒鰤(刺身)の食べるラー油ソース･■塩チーズ豆腐と北海ベビーホタテのスモーク･■ドルチェ何とかの柔らか煮(豚角煮)。塩チーズ豆腐は酒のつまみに良さそうだし中々面白いけど､創作を意識し過ぎてるのか､意気込みは伝わるけど､俺の舌には今一ピンっと来ない…かも。■平目とキングサーモンとボタン海老のサシミ､塩ポン酢か土佐醤油で。これは塩ポン酢もいけるけど､旨味のある土佐醤油で食べる方が美味しく感じる。■とも三角のローストビーフ。■オマール海老とモッツアレラの香草パン粉焼き。それぞれ見た目に花があるし､素材の良さも分る。けど総じてまぁ普通かな。美味しいのは美味しいけど､わざわざ目指す店ってほどじゃないか。

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…って思ったら､本当のメインはこれからだった。★牛ステーキの石焼き､和風辛子だれと自家製ポン酢で。油が飛び散らないように黒い焼き石の周りを半紙で囲んで提供。一口大にカット済みの牛ステーキの上にはシシトウ天乗せ。で一切れ箸で食べてびっくり。このステーキ､柔らか～い。筋感なんて全く皆無で舌に蕩けてく牛肉。もしかして加工肉って思っちゃうくらい。火の通り加減も絶妙。いゃ馬鹿にしてご免､これはメッチャ美味しい！ガキも今まで食べた肉で一番かもだと。確かにステーキって肉肉しいのが普通だけど､超高級肉ってはずも無いのにこんなに旨味がのったステーキは初めて。後でNET見るとこの牛ステーキの石焼きがこの店の看板メニューなんだって(単品1680円)。んん､そりゃ当然だわ。がステーキだけじゃなくてお次も飛び抜けてる。★渡り蟹の湯葉巻きと小えびと里芋揚げの揚げだし。渡り蟹の爪肉のサクサク湯葉巻きが美味しいのは言わずもがなだけど､魚のすり身と絡めてあるぶつ切り小えび揚げも美味しい。んでこの層になった春巻みたいな皮は何だろ？揚げだし餡が染み染みのとこと､パリっとしたとこの食感差がナイス。里芋もぶつ切り状に練り込まれたのが揚げられてて､揚げだし豆腐以上に美味しい。揚げだしの餡自体､とろみも甘味も､くどさがない上に､いい感じに柚子風味が利いてる。

残った餡もしっかりすくって食べちゃう。ん～､これも味･食感とも秀逸！〆の飯物､●十六穀米の焼きおにぎりの海鮮だし茶漬け。十六穀米の雑味感は一切ないし､おにぎりはカリッカリに焼かれてるから､ダシ汁に崩し崩ししながら食べても､お焦げがふやけなくて､最後の最後までクリスピー。これも美味しいじゃない。ってとこで食後のドリンク選択。ホットカプチーノを頼んで､そのドリンクと出て来る大ラス､デザート。■バターケーキとマスカルポーネとなんちゃらアイス。美味しいアイス(丸いバニラとベリーっぽいの)なんだけど､呉っぽくはあるけどバターケーキがポソポソでアイスの邪魔をしてる気がしてちょい残念。以上､ドリンク込みで1人6000～8000円くらいか。前半は頑張ってる感たっぷりで､逆にパっとはしないって思ったけど､後半3品は超ハイレベル。ちなみに､今回は無かったけど｢厚切り牛タンの柔らか煮｣もこの店の看板メニューの1つだって。単品でパスタ･ピッツァ･ごはん物もあるみたいだから､｢牛ステーキの石焼き｣か｢厚切り牛タンの柔らか煮(単品1680円)｣と絡めてコース以外のディナー利用も更に利用価値は大なんじゃないかな？ん､結果､かなり満足度の高い店だった。78点

コロナ禍？残念…2020年6月30日閉店