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感動の嵐を呼んだ匠の心意気に感謝
前月のお食事会に続き、今月もお食事会を開催。
いつもお出汁だったり、寝かした魚だったりとじんわりと感動するのですが、今回は飛び切りインパクトのあるお魚が複数登場し、衝撃的でした。
いつも冗談で「ふひとスペシャル」と言ってますけど、勿論、そんなものは存在しませんし、私から何かをお願いすることはありません。
そして今回は「スーパーふひとスペシャル」とでも言うべきお魚とお料理で恐ろしいラインナップでした。
感謝しかありません。
m(_ _)m
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
また静岡県焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
【4】水
WHO(世界保健機関)は水1Lあたりのミネラル含有量が120mg/Lを基準に以上を硬水、それ以外を軟水と決めています。
硬水は、硬い口当たりミネラルの苦み。
軟水は、円やかな口当たり軽やかな風味。
が各々の特徴。
【竹原市の酒蔵仕込水、硬度20、超軟水】
【広島市安佐南区の湧水、硬度8、超々軟水】
の2種類を使っています。
この水が馳走啐啄一十さんの味わいを支えています。
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は30,000円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①狩留家茄子の揚げ浸し、辛味大根おろし載せ、羅臼昆布の出汁のお椀
②炭火炙り焼き真鯵(1.6kg)、自家製柚子胡椒添え
③【おかわり】炭火炙り焼き真鯵(1.3kg)、自家製柚子胡椒添え
④湯引き本ミル貝、金魚草&漬け茗荷添え
⑤炭火焼き白甘鯛&三つ葉の茎載せ、丘若布添え、利尻昆布と血合抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
⑥虎魚(3日寝かせ)
⑦剣先烏賊(5日寝かせ)
⑧伊佐木(3日寝かせ)
⑨金目鯛(18日熟成)
⑩氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑪真鯵
⑫高森和牛腿肉の生ハム、赤雲丹載せ、出汁ジュレ掛け、青フルーツトマト添え
⑬炭火焼き真名鰹(7日熟成)、6種の野菜&醤油ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑭高森和牛のサーロイン、フルーツ牛蒡、真昆布&4種(いりこ、鰹節、鯖節、あご節)の節の出汁しゃぶ
⑮出汁炊き込みご飯と炭火焼き海鰻
⑯白胡麻プリン、漉餡載せ
お飲み物
①煎茶(41℃のお湯で淹れた煎茶)
②煎茶(30℃超のお湯で淹れた煎茶)
③水出し緑茶
お酒
①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴNV(シャンパーニュ、フランス)
②Ice Breaker 玉川純米吟醸 無濾過生原酒 澱がらみ2022(京都)
③白鴻 純米吟醸 千本錦 無濾過生原酒2020(広島)
④みぞれ酒 馳走啐啄一十オリジナルブレンド
⑤non°(ノンド) どぶろく生酛 無添加(岩手)
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△
ここからは特に印象的だったお料理の解説となりますが、無駄に長いので興味無い方は飛ばして下さい。
ここに記載の無いものは写真に解説を付けています。
②炭火炙り焼き真鯵(山口県周防大島産、1.6kg)、自家製柚子胡椒添え
③【おかわり】炭火炙り焼き真鯵(山口県周防大島産、1.3kg)、自家製柚子胡椒添え
産卵は春~夏、旬は秋~冬
根付き個体で脂のりが良く皮がシルバーになっているのがその証、肉厚で脂のりもバッチリ。
鯵は1.0kgになると大型と言われますが、1.3kgや1.6kgだと群れの王様クラスになります。
最初に1.6kgの個体が提供されましたが、お腹の体内脂肪の厚みが半端ありません。
晩秋の真鯵を釣ると腹周りに脂が溜まっていることがありますが、旬の鯵でもここまで脂肪を溜め込んでいるのを見たことはありません。
それが証拠に1.3kgの真鯵は脂の厚みがそこまでありません。
1.6kgの真鯵はたっぷりと餌を取る体力を持つ正にチャンピオンな個体と言え、生命力の強さを実感する強烈な味わいでした。
⑨金目鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、18日熟成)
鮮度の高い魚を提供することに強い拘りを持つサスエ前田魚店、前田尚毅氏が禁術解禁して手掛けた14日熟成を更に4日寝かせたスペシャルの金目鯛。
平野大将はこれまでも金目鯛の21日熟成などをされており、トロトロで濃厚な旨みの金目鯛を提供されていました。
しかし、魚型の氷でサンドし海水の中で熟成させるという驚くべき手法で日数を重ねた金目鯛は張りを維持しつつも深みを増した旨みを湛え、異次元とも言うべき味わいでした。
⑫高森和牛(山口県周東産、沼本カット)腿肉の生ハム、赤雲丹(山口県上関産、明礬無)載せ、出汁ジュレ掛け、青フルーツトマト添え
これまで榊山牛で作ってきた生ハムを沼本カットの高森和牛で作られました。
全ての筋と膜を取り除いた高森和牛は牛のエグみが無く、更に滑らかでシルキーでした。
これに上品な甘みと旨みを持つ赤雲丹を組み合わせたのですから、比較すべきものがない美味しさに仕上がっていました。
広島での6年の取り組みが結実したお料理
2023年6月某日、半年ぶりに幹事として馳走啐啄一十さんでお食事会を開催。
前日から日本列島は大雨に見舞われ、新幹線は運休やダイヤ調整があり、参加メンバーは全員集まるのか?と少し冷や冷やしました。
そして運送網も乱れに乱れ、焼津のサスエ前田魚店からのお魚も届きませんでした。
そこで3日前位からバックアップ食材を広島で手配して下さったとのこと、感謝。
m(_ _)m
ということで今回は魚に焦点を当てて、前解説を書いてみました。
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
2017年に流川町から富士見町へ移転した頃は広島県産を始め瀬戸内海産の魚は本当に少なかった。
その理由は平野大将の求める水準に達する個体や仕立てが無かったからでした。
その当時、「広島の魚は使えるものが無い」と言うのが平野大将の口癖でした。
しかし単に業者へ要求するだけで無く、吉文さんの若社長を焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏に紹介して、その元へ行き学ばせたり、前田尚毅氏を広島にお呼びした際には広島の魚市場を見学して貰い魚市場の中で吉文さんに魚の手当てを伝授して貰うなど広島の食文化向上のためにも注力されてきました。
広島の魚屋の育成への助力して下さいましたこと広島県民として前田尚毅氏に深く感謝すると共にお礼申し上げます。
m(_ _)m
一時は広島や瀬戸内、山陰の食材が少ないと言われることも有ったのですが、状況を変える取り組みを6年続けた結果、殆ど広島の魚市場の食材で組み立てる事が出来る様になった訳です。
広島の料理人でそこまで考えて取り組んできた人間が居るのだろうか?
愛媛県出身の平野大将が長年、広島で取り組んだ事が結実したこの日のおまかせコース。
そのような一連の出来事にも思いを巡らせつつ頂きました。
おまかせコース(税込22,000円)をお願いしました。
お料理とお酒でお会計は27,800円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①アコウ【正式名:キジハタ】(愛媛県来島海峡産)、オクラ(沖縄県産)、蓴菜(広島県黒瀬産)、羅臼昆布の出汁のお椀
②炭火焼き赤鯥【別称:ノドグロ】(800g、島根県浜田産、釣り)、春キャベツの赤鯥出汁炒め添え
③本ミル貝(愛媛県産)、金魚草載せ
④炭火焼き白甘鯛(山口県産)、蓴菜(広島県黒瀬産)青柚子&三つ葉の茎載せ、利尻昆布と血合抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
⑤虎魚(広島県似島産、3日寝かせ)
⑥真子鰈(山口県産、2日寝かせ)
⑦アコウ【正式名:キジハタ】(愛媛県来島海峡産、3日寝かせ)
⑧炭火炙り金目鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、6日寝かせ)
⑨氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑩炭火焼き赤鯥【別称:ノドグロ】(長崎県対馬列島産)
⑪煮黒鮑(愛媛県東予産、3時間煮)、赤雲丹(愛媛県東予産)
⑫炭火焼き高森和牛(31ヶ月、沼本カット)サーロイン
⑬炭火焼き真名鰹(2.5kg、広島県倉橋島、7日熟成)、6種の野菜&醤油ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑭茄子の揚げ浸し、山椒の木の芽載せ、真昆布&4種の節の出汁のお椀
⑮ホワイトアスパラガス(佐賀県産)の炊き込みご飯、山椒の木の芽載せ
⑯炭火焼き海鰻(広島県吉島産)
⑰白胡麻プリン、漉餡載せ
お飲み物
①煎茶【広島県広島市安佐南区竹の湧水、硬度8.5の超軟水】を41℃のお湯で淹れた煎茶
②緑茶【広島県広島市安佐南区竹の湧水、硬度8.5の超軟水】
お酒
①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴNV(シャンパーニュ、フランス)
②月山 涼夏 純米吟醸(島根)
③日高見 瓶囲い 純米秋あかり(宮城)
④黒牛 うすにごり 純米酒 生原酒(和歌山)
沼本カット×出汁の匠=驚き・喜び・幸せ
2月上旬に訪問してからまだ1ヶ月も経っておりませんが、再び訪れることになりました。
この日は山口県岩国市周東からMeat Specialistの沼本憲明氏が来店され、通常の魚とは違った牛肉尽くしのコースが予定されているという。
「うーん、お肉かぁ。」
牛肉を卒業した私に取って、「牛肉尽くしはちと厳しいのかも。」と思いつつも訪問。
しかし、私の認識が大いなる誤りだったことを舌と胃袋で思い知るのでした。
因みにこの日、包丁を握ったのは沼本憲明氏ただ1人。
衛生管理の消毒から全ての肉を切り出す迄、まな板の上のあらゆる事を取り仕切られました。
今回は馳走啐啄一十さんの解説ではなくMeat Specialistの沼本憲明氏のアレコレについて記述します。
【沼本カット】《肉磨き》
1つの包丁で塊肉を切り分け、余分な脂を取り除き、和牛の部位を200以上に分けるという。
塊肉を圧しつつ筋繊維と会話、手当てする。
斬る【包丁】、切る【包丁】、裂く【包丁&重力】、剥がす(はがす)【手】、剥く(むく)【手】、捲る(めくる)【手&包丁】など縦横無尽に手を変え術を変え、筋肉の房毎に分解。
この日はイチボとランプとラムシンが一体となった【高森和牛】(岩国ファーム、牧場主:村田頼泰氏)の塊肉12kgが持ち込まれ、沼本憲明氏のカットでイチボとランプとラムシンとに分割され、肉磨きされました。
塊肉から脂を捲る様に切る、部位毎の筋肉の繋ぎめに軽く包丁を入れてから手で剥がす。
薄膜を剥く(むく)など徹底して筋や膜や余分な脂を取り除く。
ライブで拝見して塊肉が磨かれて綺麗な赤身肉になっていく・・・
しかしながら精肉工程の作業精度のレベルを知らない私には興味を持って拝見してもその凄みが「ピン!」とこない。
「知らない」ことは「罪」だと思う。
幾ら写真を見ても、YouTubeで動画を試聴しても、文章を読んでも、本当に美味しいものは舌と胃袋で体験しなければ何も分からない。
今回、「沼本カット」された「高森和牛」を頂いて、私の知ってる牛肉とは違う知らない味わいに「戸惑い」、そして未知なる肉に出会った「驚き」、違う料理を食べる度に異次元の味わいに出会う「喜び」、最後に胃袋が疲れることなく全てのお肉を堪能できた「幸せ」。
「感じる」ことでしか自分なりの「事実」には辿り着けないと思う。
だが自分なりの「事実」は「真実」ではない。
「沼本カット」とは?、どんな違いがあるのか?、これを今読んでいる人の心の中に『食べたい!』という衝動が湧き出たら嬉しい。
【高森和牛】
実は高森和牛と高森牛が存在。
高森牛は父:高森和牛、母:乳牛のハーフ(F1)。
高森和牛は純和牛の血統。
仔牛を産ませて肥育するスタイル、効率は低いが良い血統を作り、より良い肉を追い求めることが出来ます。
岩国ファームの生産する高森和牛は優秀な血統を厳選し「獺祭」の良質な酒粕や精米工程で出た米粉等も含んだ独自配合の飼料で飼育。
年間100頭が出荷されるのだが、殆どは海外富裕層向けの飲食店や食肉店に出荷されます。
その肉質はとても軟らかく、細やかで綺麗なサシが入っているにも関わらず脂にクドさがなく、軽やかだといわれ、品評会で全国1位になったこともあります。
今回のお肉は【雌、未経産、29ヶ月飼育】をお持ち頂きました。
食べてみて高森和牛が凄いのか、沼本カットが凄過ぎるのか、私には判別が付きませんが強い衝撃を受けました。
お料理についてはいつもの様に写真に解説を付けています。
おまかせコース(税込22,000円)にお酒代でお会計は25,800円也。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
【お肉は全て高森和牛(山口県岩国市周東産)】
①ハバキ、湯島大根(長崎県湯島産)、羅臼昆布出汁のおでん仕立てのお椀
②干し牛肉(14日)
③イチボしだれ
④ラムシン、椚原木椎茸(岡山県美作産、ムサシ農園)、黄柚子&三つ葉載せ、利尻昆布と血合抜き鮪節の出汁のお椀
⑤ラムネクタイ、削り黄柚子皮掛け
⑥サッと炭火炙りラムシン
⑦氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑧炭火炙りイチボ
⑨フルーツトマト(静岡県産)
⑩イチボしだれ、真昆布&4種(いりこ、鰹節、鯖節、あご節)の節の出汁しゃぶ
⑪炭火焼きランプ【隠し包丁】
⑫ラムシン出汁掛けの茶碗蒸し
⑬イチボ裏の脂
⑭炭火焼きランプ(部位)ステーキ
⑮ラムシン、卵黄&すき焼き割下掛け
⑯イチボしだれ、卵黄&すき焼き割下掛け
⑰醤油タレ炊きご飯、炭火焼き虎河豚白子(産地聞き忘れ)載せ、黒トリュフ(イタリア産)添え
⑱白胡麻プリン&小豆餡載せ
①煎茶
お酒
①サントリー・プレミアム・モルツ(サントリー)
②純米吟醸 黄金澤(宮城)【2年寝かせ】
③奥×高畠ワイナリーFUSION2022“Twilight”(愛知)
出汁と熟成の匠による立春の旬を味わう
2023年の初レビューはお節でしたが、初訪問は立春となりました。
厳冬期は大雪で移動が儘ならない事態が発生する可能性がある為、お食事会の開催も参加も自粛するのでノンビリと単独訪問。
この日は瀬戸内と駿河の魚があり、各々の特性を楽しめました。
やはりどんな環境で育ち何を食べているかはとても大切で、そこを意識すると自分の好みが明らかになる気がします。
今回は平野大将の惚れ込んだ広島の水について纏めてみました。
【水】
WHO(世界保健機関)は水1Lあたりのミネラル含有量が120mg/Lを基準に以上を硬水、それ以外を軟水と決めています。
硬水は、硬い口当たりミネラルの苦み。
軟水は、円やかな口当たり軽やかな風味。
が各々の特徴。
広島県は花崗岩質で風化が進んでいる場所も多く、大雨が降ると土地の水分が過多な状態になりやすく土石流が発生し易い。
普段は雨が降ってから地面に浸透するまでの時間が早く、また湧水となって流れ出す時間までも早い為、超軟水となりやすいのです。
馳走啐啄一十さんでは
【竹原市の酒蔵仕込水、硬度20、超軟水】
【広島市安佐南区の湧水、硬度8.5、超々軟水】
の2種類を使っています。
特に安佐南区の湧水地点は土石流多発エリア。
そりゃ超軟水になりますよね。
硬度が10mg/L以下の軟水は、食材の成分が抽出され過ぎるので、使う昆布や魚節が良くないと苦味と渋味、雑味等まで強く感じるようになってしまいます。
故に昆布は最上級のものを使うし、鮪節は血合い抜きを使いますし、火入のタイミングも1~2秒で味わいが崩れてしまいます。
因みに硬水を使うとミネラル分が食材が含有する酸や蛋白質と結合してしい食材内に留まったり、アクになったりする為に旨みが出汁に出難くなります。
しかしながら硬水はミネラルと蛋白質の結合時にガスが発生するので香りが強くなります。
軟水はミネラルが少なくガスが発生しないため、香りを感じ難いという難点があります。
蓋を開けて出汁の香りを感じるのは、より多くの昆布や魚節を使っているからに他なりません。
いつも通りに前置きが長くなりました。
おまかせコース税込22,000円+お酒代でお会計は26,500円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①蛸、大根、筍、山椒の木の芽、削り羅臼昆布、羅臼昆布の出汁のお椀
②炭火焼き虎河豚の白子、削り唐墨掛け、炒めレタス敷き
③赤貝、胡瓜添え
④炭火焼き白甘鯛、椚原木椎茸、黄柚子&三つ葉載せ、利尻昆布と血合抜き鮪節の出汁のお椀
⑤虎魚(1日寝かせ)
⑥炭火炙り白甘鯛の背身(5日寝かせ)
⑦炭火炙り白甘鯛の腹身(5日寝かせ)
⑧もち鰹(前日夕方水揚げ)、和芥子載せ
⑨炭火炙り金目鯛(2日寝かせ)
⑩氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑪虎河豚(3日寝かせ)、削り酢橘皮振り
⑫真鯵
⑬本鮪赤身
⑭榊山牛の内腿の生ハム【7ヶ月】、カリフラワー添え
⑮炭火焼き真名鰹、6種類の野菜&醤油ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑯榊山牛、真昆布&4種類の節の出汁しゃぶの出汁
⑰蛸飯、紫雲丹載せ
⑱椚原木椎茸
⑲苺、ラ・フランス、白ワインジュレ掛け
煎茶
緑茶
お酒
①笑四季 Sensation GOLD 生酒(滋賀)
②超群 純米生原酒 八反錦(広島)
③超群 純米生原酒 八反錦(広島)
燗冷ましのぬる燗
④黄金澤 純米大吟醸 斧琴菊(宮城)
抜栓熟成2週間
2023年おせち、お正月から匠の技を
2022年末も非公開ながら極少数だけお節の提供をされました。
お節は2段重ねで1つ税込54,000円×2箱。
それを2セットでお会計は108,000円也。
【1人あたり27,000円也】
おせちなので日持ちのする料理が主体。
馳走啐啄一十の特徴でもある熟成のお造りや絶品のお出汁が無い一方で、真鯛の塩山椒煮のような白いご飯に抜群に合うモノなど普段とは異なる料理が楽しみなんですよね。
(人´∀`)♪
2022年の年末はコロナ禍の自粛もなく、穏やかな家族4人でのお正月となりました。
ご馳走さま、幸せでした。
天段
左側
①大玉丹羽黒大豆
②自家製唐墨
③子持ち鮎甘露煮
④百合根
⑤生数の子
中央
⑥蝦夷鮑の軟らか煮
⑦朝堀り筍
⑧子持ち昆布
⑨くぬぎ原木椎茸
⑩真つぶ貝の軟らか煮
⑪柚子皮の甘露煮
右側
⑫煮車海老
⑬加賀大根
⑭さやえんどう
⑮真鯛の塩山椒煮
⑯湯葉
⑰生いくら
⑱ずわい蟹、食用菊の酢の物
地段
左側
⑲炭火焼き榊山牛のローストビーフ
⑳榊山牛の山椒しぐれ煮
㉑みついし昆布
右側
㉒炭火焼き寒鰆
㉓花豆
㉔金柑の甘露煮
㉕フレッシュキャビア
㉖ロースト紅鮭
㉗榊山牛の生ハム
お酒
①ドゥラモット・ブラン・ド・ブラン・ミレジメ2014(シャンパーニュ、フランス)
②フォコン 出羽燦々 純米大吟醸47(山形)
出汁&寝かせの匠の技、更なる進化に驚嘆!
久しぶりのお食事会の開催ですが、色々あって貸切りではありません。(^_^;)
今回も昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
静岡県焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
今回は羅臼昆布の綺麗なお出汁を久しぶりに頂きました。
馳走啐啄一十さんや京都の料理屋さんに行けば、利尻昆布の清んだお出汁を頂けますし、真昆布の穏やかなお出汁も馳走啐啄一十さんや数は少ないですが大阪の料理屋さんで楽しむことが出来ます。
しかし、羅臼昆布のピュアなお出汁の多重に連なる山脈の様な旨みの頂きを楽しめるお店は本当に少なく馳走啐啄一十さんでさえジュレとして登場することが多い。
久しぶりに羅臼昆布の香りと味わいを堪能しました。
そして体脂肪率が共に4~5%しかなく似ていると言われる虎魚と虎河豚の食べ比べも面白かったです。
特に虎河豚の仕立てが超絶進化しており、7日熟成でありながら当日〆以上のブリュッとした食感と7日以上の熟成を掛けたような旨みが強烈でした。
レビューに産地と産卵期と旬を表記していますが、自分の中では「産地」と「寝かせ」と「鮮度による食感」と「旨みなどの味わい」を漠然とですがプロットしているのですが、時々このプロットした大体この辺りの食味というのを飛び越える事があったりします。
今回の虎河豚がコレで、食べながら独りで刮目したりしています。
冷やし込みと脱水【塩脱水】に依るのだと思いますが、正に匠の技と言うべきものでしょう。
長々過ぎるので後は写真に付ける解説で軽く触れる程度にしておきます。
おまかせ税込22,000円+お酒代+シャンパーニュボトルでお会計は46,000円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①蒸し蝦夷鮑、大根、削り羅臼昆布、削り黄柚子皮振り、羅臼昆布の出汁のおでん仕立てのお椀
②炭火焼き真名鰹、大根おろし&酢橘添え
③自家製唐墨
④香箱蟹、本体身、脚身、蟹味噌和え内子、外子、32年継ぎ足しのポン酢添え
⑤炭火焼き白甘鯛、椚原木椎茸、三つ葉、利尻昆布&血合い抜き鮪節の出汁のお椀
⑥虎魚(2日寝かせ)
⑦本鮪赤身(10日熟成)
⑧炭火炙り九絵(6日寝かせ)、削り黄柚子皮振り
⑨氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑩虎河豚(7日熟成)
⑪真鯵の背身(3日寝かせ)
⑫真鯵の腹身(3日寝かせ)
⑬寒鰆、和芥子載せ
⑭榊山牛(内腿&外腿)生ハム、柿添え
⑮炭火焼き寒鰆、濃口醤油&味噌&6種類の野菜(人参、玉葱、馬鈴薯等々)ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑯榊山牛(サーロイン)、真昆布&4種類の節の出汁しゃぶ
⑰蝦夷鮑ご飯、とろろ掛け
⑱椚原木椎茸
⑲シャインマスカットの白ワインジュレ掛け
飲み物
①煎茶
②緑茶
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ブリュットNV(シャンパーニュ、フランス)
②賀茂金秀 純米しぼりたて生 新酒生(広島)
③華鳩 純米吟醸(広島)
④華鳩 純米吟醸(広島)【ぬる燗】
⑤伊予 賀儀屋 初仕込壱番搾り限定酒(愛媛)
⑥川鶴 NORA-K 水酛瓶内二次発酵活性 生酒 微発泡(香川)
⑦亀齢×フェルミ Fusion(広島)
秋の瀬戸内を満喫 地産地消と匠の技
神戸在住の食べ友さんと2人での通常訪問。
私自身は約束が重なり今月2度目の訪問です。
今回も朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
静岡県焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
今回は瓶ごと凍らせたみぞれ酒、瓶ごと燗したぬる燗酒など飲み方に趣向を凝らせた日本酒も面白かった。
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は26,100円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
メニュー
①肥後手延べ素麺ゆきやぎ、松茸、酢橘、羅臼昆布&血合抜き本枯節の出汁のお椀
②炭火焼き赤鯥(別称:ノドグロ)、バター炒めキャベツ添え
③蒸し渡蟹、胡瓜添え
④炭火焼き白甘鯛、松茸、利尻昆布&血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
⑤虎魚(2日寝かせ)
⑥炭火&ガスバーナー炙り白甘鯛(7日熟成)
⑦炭火&ガスバーナー炙り赤鯥(3日寝かせ)
⑧氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑨炭火炙り秋鰆(3日寝かせ)、和辛子載せ
⑩鯵(3日寝かせ)
⑪榊山牛(内腿)生ハム(7ヶ月熟成)、完熟黒無花果添え
⑫炭火焼き真名鰹(3日寝かせ)、6種類の野菜ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑬榊山牛(サーロイン)、真昆布&4種類の節の出汁しゃぶ
⑭松茸ご飯、とろろ&新イクラ掛け
⑮煮大根
⑯シャインマスカット、白ワインジュレ掛け
飲み物①煎茶
飲み物②緑茶
お酒
①キリン・ラガービール(瓶ビール)
②篠峯 雄町 純米吟醸 辛々 火原酒 山廃仕込(奈良)
③天青 吟望 秋おりがらみ 純米酒(神奈川)
④多賀治 純米雄町 無濾過生原酒 限定直汲み(岡山)
秋の瀬戸内らしさ 地産地消と匠の技
広島在住の食べ友さんと2人での通常訪問。
今回も朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
静岡県焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
今回は瓶ごと凍らせたみぞれ酒、瓶ごと燗したぬる燗酒など飲み方に趣向を凝らせた日本酒も面白かった。
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は27,500円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①肥後手延べ素麺ゆきやぎ、松茸、酢橘、羅臼昆布&血合抜き本枯節の出汁のお椀
②炭火焼き赤鯥、バター炒めキャベツ添え
③蒸し渡蟹、胡瓜添え
④炭火焼き白甘鯛、松茸、利尻昆布&血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩
⑤虎魚(2日寝かせ)
⑥皮剥(3日寝かせ)
⑦炭火炙り赤鯥(5日寝かせ)
⑧大根、梅肉載せ(口直し)
⑨秋鰆(5日寝かせ)
⑩鯵
⑪榊山牛(サーロイン)生ハム、完熟黒無花果添え
⑫炭火焼き真名鰹、6種類の野菜ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑬榊山牛(サーロイン)、真昆布&4種類の節の出汁しゃぶ
⑭松茸ご飯、とろろ&新イクラ掛け
⑮煮大根
⑯葡萄、白ワインジュレ掛け
飲み物
①煎茶
②緑茶
お酒
①サントリー・プレミアム・モルツ(瓶ビール)
②華鳩 杜氏自作米 特別純米 瓶囲い ひやおろし(広島)
③鶴齢 純米吟醸 愛山 鶴齢の雪室(新潟)
④超群 純米生原酒 八反錦(広島)
⑤鳳凰美田 純米大吟醸酒 山田錦五割磨き(栃木)
⑥秋鹿 純米吟醸 無濾過生原酒(大阪)
夏の訪れ、旬の魚を匠の技で。
2022年7月某日、ラキテンさまが幹事として馳走啐啄一十さんでの初お食事会を開催。
今回、私は予約の手配のみ、いち参加者として訪れました。
今回も朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
今回は瓶ごと凍らせたみぞれ酒、瓶ごと燗したぬる燗酒など飲み方に趣向を凝らせた日本酒も面白かった。
ついつい飲み過ぎた気もします。( *´艸`)
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は31,000円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①肥後手延べ素麺ゆきやぎ(熊本県南関)、本ミル貝(正式名:海松食、愛媛県産)、摺り山芋載せ、羅臼昆布&血合抜き本枯節の出汁のお椀(広島県竹原の軟水)
②炭火焼き赤鯥(別称:ノドグロ、長崎県水崎産、釣り、雄、700g)、バター炒めキャベツ添え
③黒鮑(山口県周防大島産、400g、5時間煮)、黒鮑肝&鶏卵合わせ
④炭火焼き白甘鯛(愛媛県八幡浜産)、緑竹の竹の子(鹿児島県産)、オクラ、利尻昆布(蔵囲い6年)&血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
⑤白甘鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、4日寝かせ)
⑥虎魚(広島県福山産)
⑦真子鰈(広島県大野産)
⑧伊佐木(山口県産)
⑨炭火炙り赤鯥(別称:ノドグロ、長崎県対馬列島水崎産、雄、700g)
⑩金目鯛(静岡県駿河湾産、腹身、サスエ前田魚店、13日熟成)
⑪金目鯛(静岡県駿河湾産、背身、サスエ前田魚店、13日熟成)
⑫榊山牛(内腿)生ハム、フィンガーライム添え
⑬炭火炙り黒鯥(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店)、炭火焼き甘長唐辛子添え
⑭榊山牛(サーロイン)、真昆布&4種類(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)の出汁しゃぶ
⑮岩もずく、胡瓜、茗荷載せご飯
⑯お漬け物(赤パプリカ、黄パプリカ、茄子、茎芋)
⑰塩水赤雲丹(山口県柳井産)、赤酢シャリのマイクロ丼
⑱白胡麻アイス
飲み物
①煎茶
お酒
①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴNV(シャンパーニュ、フランス)
葡萄品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ25%
②神雷 八反錦うすにごり 生酒(広島)
米品種:広島県産八反錦100%、精米歩合60%
③華鳩 純米酒 呉未希米八反錦 生酒(広島)
米品種:広島県呉産八反錦100%、精米歩合60%
④鳳凰美田 純米大吟醸酒 山田錦五割磨き(栃木) みぞれ酒
米品種:山田錦100%、精米歩合50%
⑤雨後の月 涼風 純米吟醸 夏季限定酒(広島)
米品種:山田錦&八反錦、精米歩合55%
⑥超群 純米生原酒 八反錦(広島)
米品種:広島県産八反錦100%、精米歩合60%
⑦華鳩 純米酒 呉未希米八反錦 生酒(広島) 瓶ごと燗したぬる燗仕立て
米品種:広島県呉産八反錦100%、精米歩合60%
○●○●○●○●○●○●○
解説、特に長いので興味無い人は飛ばして下さい。
店舗外観
落ち着いた雰囲気
槍鉋で削り出された扉がライトに照らされ陰影を浮かび上がらせています。
奥井海生堂
①羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年、1級)
②利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲8年、1級)
③真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年、1級)
奥井海生堂の1級昆布を中国・四国地方で使っているのはこちらのみ
昆布
①羅臼昆布の出汁は主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
②利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
③真昆布の出汁は調和がとれた穏やかで円やかな味わい
①肥後手延べ素麺ゆきやぎ(熊本県南関)、本ミル貝(正式名:海松食、愛媛県産)、摺り山芋載せ、羅臼昆布&血合抜き本枯節の出汁のお椀(広島県竹原の軟水)
極細素麺が羅臼昆布らしい主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わいとマッチしています。
本ミル貝の産卵期は春~秋、旬は春
貝類は太平洋>瀬戸内海>日本海で味わいが濃くなり、塩分濃度が高いと体内の養分を増やす必要があるからで、瀬戸内ものらしいサッパリした旨み、コキュ&フニッとした食感が嬉しい。
あと羅臼昆布&血合抜き本枯節のお出汁はジュレにするのも良いですね。
主張のある多重な旨みという特徴がジュレに向いていると思います。
②炭火焼き赤鯥(別称:ノドグロ、長崎県対馬列島水崎産、釣り、雄、700g)、バター炒めキャベツ添え
産卵期は初夏~初秋、旬は晩秋~晩冬
雄は450g~500gくらいまで、雌は1kg超まで成長します。
性転換する説と雄は大きくならないとする説がありますが、深い水深にいる魚なのでその辺りの研究が進んでおらず不確ですが、漁業関係者は性転換する説を支持する人が多い様です。
産卵期なので旬では無いですが雄なので脂のりがあり、旨みがあります。
赤鯥は北海道南端~フィリピンくらいまで生息していますが、南の魚は脂のりが少なく北の魚は脂のりが強い。
また黒鯥の方が脂のりが強く、赤鯥の方が滋味があり、旨みに深みがあります。
太平洋側では駿河湾の赤鯥は桜蝦を食べているので特に滋味が強く、日本海側では庄内産の脂のりが素晴らしく、個人的にはこれを身から滲み出た脂で軽く揚げ焼きにするのが最も好みです。
対馬列島の水崎漁港は浅茅(あそう)湾の外側の北部、明治初期は無人地区でしたが広島県竹原市長浜から漁師が移り住んで出来た港町です。
赤鯥の棲息に適したは水深100m~200mなので、対馬列島と朝鮮半島の間は水深120m位のやや浅い海となっており赤鯥にとって好ましい海域といえます。
対馬列島といえば「紅瞳」ですがこれは上対馬にある上県漁協のブランドでして、このエリアでは地獄網と言われる漁法で獲られています。
対して水崎漁港の赤鯥は対馬水崎水産の扱いなので「紅瞳」とは呼べませんが、こちらは底延縄で釣ったもの。
魚体や鱗に擦り傷が無い良質な赤鯥が出荷されます。
今回は釣り赤鯥の巨大な雄を揚げ焼きではなく、ふっくら感を残した焼き方で頂きました。
皮はパリッと香ばしく、身はふかふかで脂の旨みを堪能。
そして赤鯥から染み出た脂をキャベツに絡めて食べるという2度美味しいパターンで頂きました。
③黒鮑(山口県周防大島産、400g、5時間煮)、黒鮑肝&鶏卵合わせ
産卵期は秋~冬、旬は初夏~夏
日本で食用にされる鮑類は主に4種で、黒鮑が岸際から水深15m位、雌貝鮑(別称:赤鮑)が水深8m~20m位、真高鮑(鮑類最大種)は水深15m以深に棲息しています。
真高鮑は棲息数が少なくあまり食べる機会は無いかもしれませんね。
それから北海道に蝦夷鮑がいます。
個人的な感想ですが味わいで言えば黒鮑>真高鮑>蝦夷鮑>>>雌貝鮑でしょうか。
さて黒鮑は80℃で5時間煮てあり、軟らかさと程好い弾力が楽しめます。
夏の黒鮑はしっかり海藻を食べて肥っているのであまり縮まみません。
肝は茹でた卵白との組み合わせで、味わいをそのままに少しボリューミーにしてあります。
④炭火焼き白甘鯛(愛媛県八幡浜産)、緑竹の竹の子(鹿児島県産)、オクラ、利尻昆布(蔵囲い6年)&血合い抜き鮪節の出汁のお椀
まずは利尻昆布のお出汁ですが透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい。
血合い入りだと後味が複雑を含むのですが、血合い抜きだと透明感のある旨みが特徴です。
鮪節は鰹節ほど燻香が無くて旨みが強いので、血合い抜きが利尻昆布のお出汁に合うと思います。
特に上手に引いた利尻昆布はお椀の蓋を開けた時に利尻昆布の香りがしますし、鰹節だと香りが強くて利尻昆布の香りを邪魔してしまうので鮪節が合う様に感じます。
そして利尻昆布のお出汁は火切れを少し長くして失敗すると旨みの輪郭がボヤけてしまいます。
そういう意味でもお椀はまずお出汁をゆっくり口に含ませて5秒ホールドして楽しむのが、味わいの妙を楽しむ秘訣かと。
美味しさのピークはほんの2~3秒の火入れ時間で変わってしまうほど繊細だと思います。
白甘鯛の産卵期は夏~秋、旬は冬~春
雌で産まれて30cmを超えると雄に性転換とする説が有力。
旬でありませんが、上質な脂があり、赤甘鯛に比べ軟らかな鱗は松笠揚げにするとパリッと軽やかな食感&芳醇な旨みが楽しめます。
白甘鯛は上品な旨み&甘み、赤甘鯛は濃いめな旨み&甘みが特徴です。
個人的には白甘鯛の方が好み。
甘鯛は水分が多い魚なので塩脱水がポイント。
今回は焼いた白甘鯛をお椀に入れてあります。
因みに赤甘鯛は太平洋側と日本海側の両方に居ますが白甘鯛は太平洋側にしか棲息していません。
もう1種類、黄甘鯛がいますがこれは身の水分が多過ぎて向かないのと白甘鯛や赤甘鯛に比べて水深が深い場所にいるので、あまり数が獲れず流通していない。
また値段が易いので黄甘鯛を専門に狙う漁師もいないのが流通しない原因でもあります。
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
⑤白甘鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、4日寝かせ)
焼きの白甘鯛(愛媛県八幡浜産)の次にお刺身の白甘鯛(静岡県駿河湾産)です。
ここで白甘鯛の産地比べとなりますが、大きな違いがあります。
愛媛県の八幡浜や宇和島湾などは黒潮の影響で瀬戸内海よりも水温が高く、大きな波による被害を受け難い海岸線が複雑な地形に囲まれた内湾が多くあるため養殖が盛んです。
その養殖筏木で養殖する魚の餌が全て食べられる訳ではなく、海底に食べ残しが落ちて行くために養殖餌を求めて根付きの魚が多くやってきます。
これを半養殖といい、運動不足でパンパンに膨らんだ白甘鯛や赤甘鯛が大量に獲れる状況になっています。
確かに脂がのって旨みはあるのでしょうが、養殖餌で育った魚特有の臭いがほのかにします。
焼いたり煮たりすると分かり難いのですが、お刺身だと分かってしまいます。
そして決定的なのが運動不足なので、生命力が溢れる感じではなく滋味が薄いんですよね。
この白甘鯛は旨みが凝縮して濃いのですが、しつこくありません。
やはり良い白甘鯛をキチンと手当てしたらこういう味になるという見本の様な味わいです。
寝かせは4日と浅いですが、そこは平野大将の手当て、上品な脂の旨みと甘みを引き出されています。
⑥虎魚(広島県福山産)
産卵期は初夏~夏、旬は2回あり、河豚の代用として重宝される春~夏、脂のりが良い秋~冬
岩場で擬態してあまり泳がずに生活するので、オールシーズン安定して美味しい魚。
身は河豚と同じく体脂肪は4~5%くらいしかないがグルタミン酸など複数のアミノ酸が多く含まれています。
2日程度の寝かせで更にアミノ酸が増え、上品かつジワッと膨らむ旨み&甘みが良いですね。
また 虎魚と言えば背鰭や胸鰭に毒が有ることで有名ですが、神経毒であり心臓衰弱や呼吸困難により死に至る猛毒です。
体験談ですが、ほんの少し触れても猛烈な痛みと共に心臓を掴まれた様になり脈打つ毎に「ドクン」とくる様な締め付けを感じます。
ブスリと刺さった訳ではなく、ほんの少し鰭が軽く触れて引っ掛かった程度でしたが、30分は動けなくなるほど強烈です。
海で見掛けても触らない様にしましょう。
⑦真子鰈(広島県大野産)
産卵期は晩秋~春、旬は春~夏
同じ底に貼り付いている魚であっても、鮃の産卵期は秋~冬、真子鰈は春~夏と旬が入れ替わり、今は鮃のよりも真子鰈の方が美味しい時期です。
鮃は鯵や白鱚を食べるため脂がのり易いのですが、魚を捕食しない真子鰈は餌として何を食べているかで旨みが大きく変わるので、産地と餌として何を食べているかは非常に重要。
時として鮃よりも鰈は泥臭く感じることもありますが、食べている餌や棲息環境が砂地か泥が混じる砂泥地なのかに夜と思います。
大野町は浅蜊の産地なので砂地が拡がっていますし、もちろん浅蜊を食べている魚体ですから、脂のりが良く、滋味が強く旨みもしっかりありました。
⑧伊佐木(山口県産)
産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋、産卵期が旬になり、その時には皮下に脂がのります。
磯周りに棲息しますが、磯の香りなど無く食べ易い。
軽く醤油洗いしてあり伊佐木の脂の甘みある旨みを際だ立せています。
豊後海峡から瀬戸内海に入った海域で大分県の姫島沖合い辺りらしい。
この近辺に船釣りで大型の伊佐木を釣り船上放血神経〆して食べましたが、素人には刺身より焼き魚の方が美味しかった。
伊佐木は皮も一緒に食べる焼き魚に向いているが、40cm1kgを超えると脱水して少し寝かせたお刺身も良い。
大型は頭が小さく身体がずんぐりむっくりしており、脂の甘みある旨みが増しモチモチ食感ともに別格な味わい。
⑨炭火炙り赤鯥(別称:ノドグロ、長崎県対馬列島水崎産、雄、700g)
赤鯥はホタルジャコ科、黒鯥はムツ科、あまり有名ではないが白鯥(正式名:大目羽太、静岡県では白メバルとも言う)はホタルジャコ科、どれも100m以深の水深に棲んでいます。
皆さんご存知の通り黒鯥は暴力的な脂、赤鯥は滋味ある脂、白鯥はスッキリしつつもコクのある脂と各々魅力があります。
個人的には対馬列島産よりも駿河湾産の方が桜蝦を食べている関係で滋味が濃いので好みです。
⑩金目鯛(静岡県駿河湾産、腹身、サスエ前田魚店、13日熟成)
産卵期は夏、旬は秋~晩冬だか通年美味しい。
金目鯛は産卵期で、脂のりは穏やかな時期なのですが、熟成期間が約2週間と長期になっているのでネットリとした身が特徴的で、包丁を入れているのでトロッとした深い旨みが口の中に拡がります。
瀬戸内に住んでいると金目鯛を釣る機会が無いので、思い出は皆無。
主に北海道南部からニュージーランドまで深海に棲息しており、日本海側の富山湾や佐渡島付近で獲れる様です。
千葉や静岡に比べると高知の金目鯛は脂のりが落ちることが多くて物足りない気がします。
広島だと高知の金目鯛が多くて残念な気持ちになることも度々ありましたが、馳走啐啄一十さんでは飛び切りの金目鯛が頂けて幸せです♪
特に駿河湾の金目鯛は桜蝦をしっかり食べているので味わいが深いです
⑪金目鯛(静岡県駿河湾産、背身、サスエ前田魚店、13日熟成)
腹身と比べると背身はスッキリとした脂のりで、本鮪の中トロより背トロが好きな人にはハマるかもしれません。
部位による食べ比べをすると脂のりが多いだけが魚の魅力では無いことが良く分かります。
⑫榊山牛(内腿)生ハム、フィンガーライム(広島県大崎上島産)添え
平野大将が息子さん(和牛lab Kさん)の独立の為にレシピを作り上げたブランド牛の生ハム!
腿肉の肉々しい味わい、熟成した脂の旨みが印象的、フルーツトマトの控えめな甘さと酸味が良く合っています!
フィンガーライムの酸味も良く合います。
⑬炭火炙り黒鯥(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店)、炭火焼き甘長唐辛子添え
産卵期は春、旬は秋~冬
旬の時期の暴力的な脂のりが特徴的ですが、この時期はまだ軽めなので個人的に食べ易い。
水分を残したふっくらとした焼き上がり、皮はパリパリ、脂の活性化した旨みが抜群。
これまた瀬戸内では馴染みが無く、主に北海道南部から東海付近の太平洋側、一部は日本海側にも居るらしい。
⑭榊山牛(サーロイン)、真昆布&4種類の節(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)の出汁しゃぶ
馬上畜産のみで飼育している榊山牛の特徴は
❶32ヶ月以上の長期肥育(生体熟成)
❷自牧場での餌の配合、
❸ストレスのない牛舎の整備
などコストと手間が掛かっています。
生体熟成すると脂の融点が下がり口溶けが凄いのと榊山牛は肉そのものの味が強い!ので個人的には出汁しゃぶする位が好み
真昆布出汁の調和がとれた穏やかで円やかな味わいに4種類の節が複雑で立体的な旨みを構築しています。
⑮岩もずく、胡瓜、茗荷載せご飯
今までになくスッキリさっぱり系の〆ご飯は夏仕様。
軽やかなお出汁も良いですね。
⑯お漬け物(赤パプリカ、黄パプリカ、茄子、茎芋)
見た目も鮮やかなパプリカの漬け物、最近はその華やかさと少し甘みのある存在から、目にする機会が少しずつ増えている気がします。
⑰塩水赤雲丹(山口県柳井産)、赤酢シャリのマイクロ丼
雲丹と言えば北海道の蝦夷馬糞雲丹、北紫雲丹(青森にも棲息)、本土だと馬糞雲丹、紫雲丹、赤雲丹の5種類が代表格です。
個人的な感想ですが蝦夷馬糞雲丹は甘みが強く後味に微かに雑味が残ります。但し、浜中養殖雲丹は後味に殆ど雑味が無く濃厚な甘みが際立ちます。
北紫雲丹は粒が大きく透明感のある甘みがあり、後味もスッキリしています。
本土の紫雲丹は穏やかな甘みで後味に濁りは無くスッキリしています。
馬糞雲丹は日本海側に多くて食べた経験は少ないので、あまり明確な事は言えません。
サイズも外格4cmくらいで食べる部分は1~2cmくらい、甘みは強めかなぁ。
サイズが小さいので加工品として出荷されるケースが多いようです。
赤雲丹は上品な甘みと旨み、後味はクリア。
産卵期直前の晩夏になると後味に苦味が出てきます。
雲丹と言えばよく明礬の有り無しが話題になりますが、明礬な効果は脱水と型崩れ防止、脱水により1口目がより旨みと甘みか増す代わりに後味に苦みや渋みが残るので塩梅が難しいらしいです。
また塩水雲丹は明礬が入っておらず自然な味わいが楽しめますが、直ぐに型崩れしてしまうので入荷したら当日翌日のうちに使いきりしないと傷んでしまいます。
こういった雲丹の種類の違いは最初の1口目を舌の上で5秒ホールドすることで品種によって味わいに違いが在ることが分かるだけでなく、少しの臭みでも敏感に気付く様になります。
なので雲丹を食べる前には水を飲み舌をリセットしましょう。
出来れば日本酒でスッキリさせるのがオススメ。
さて、赤雲丹ですが、産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏。
舌の上で5秒ホールドして旬の盛りの透明感のある上品な甘みと旨みをじっくりと堪能します。
個人的には福岡の藍島、佐賀の唐津、兵庫の淡路島、福井の小浜といった産地の赤雲丹が素晴らしいと思います。
中国地方なら山口の萩や周防大島、上関なども良いのですが、甘みや旨みがやっぱり弱めかな。
⑱白胡麻アイス
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
飲み物①煎茶
お酒①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴNV(シャンパーニュ、フランス)
葡萄品種:シャルドネ40%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ25%
②神雷 八反錦うすにごり 生酒(広島)
米品種:広島県産八反錦100%、精米歩合60%
③華鳩 純米酒 呉未希米八反錦 生酒(広島)
米品種:広島県呉産八反錦100%、精米歩合60%
④鳳凰美田 純米大吟醸酒 山田錦五割磨き(栃木) みぞれ酒
米品種:山田錦100%、精米歩合50%
⑤雨後の月 涼風 純米吟醸 夏季限定酒(広島)
米品種:山田錦&八反錦、精米歩合55%
⑥超群 純米生原酒 八反錦(広島)
米品種:広島県産八反錦100%、精米歩合60%
⑦華鳩 純米酒 呉未希米八反錦 生酒(広島) 瓶ごと燗したぬる燗仕立て
米品種:広島県呉産八反錦100%、精米歩合60%
旅立ちの春、新たな挑戦に向けて
2022年4月某日、広島在住のレビュアーさまにお声掛けして2人での通常訪問。
今回も朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
今回は渡仏修行後に帰郷され馳走啐啄一十さんで修行した後、広島市内でフレンチの馳走2924さんを開店し運営されていた西シェフが焼津に単身で移転する直前、最後の師事をされているということもあり訪問しました。
焼津と言えばあのサスエ前田魚店さんですが、その前田尚毅氏がプロデュースするお店に入居してのリスタート。
西シェフがより高みを目指すため焼津への転進を決意した事を前田氏が意気に感じてお店の物件を購入したということです。
平野大将と前田氏のコラボプロデュースとも言える「馳走 西健一」さんは2022年6月18日にグランド・オープンを予定。
これからの西シェフの活躍が楽しみです♪
そしてもう1つの旅立ちは平野大将の息子さんが2022年6月5日(日)に広島市内で焼肉割烹「和牛lab K」さんをオープンされます。
榊山牛を使った焼きをメインにしながらも、アラカルトで色々なメニューを提供予定。
場所は西シェフが運営されていた馳走2924さんの後になります。
そして榊山牛の馬上牧場は広島市内から約2時間弱なので、運が良ければ朝〆の牛ホルモンなども楽しめるのかもしれませんね。
もっとも榊山牛は月に10頭前後の出荷数らしいのでいつも頂ける訳では無さそうです。
新たな才能の開花する様が楽しみです♪
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は26,900円也。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①葛湯
②毛蟹の身寄せ真薯、柚子花載せ、羅臼昆布出汁のお椀
③炭火焼き赤鯥、バターソテーの春キャベツ敷き
④煮黒鮑(700g)、炭火焼き筍、煮蕗添え
⑤炭火焼きタケノコメバル、筍、利尻昆布と血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
32年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩
お造り
⑥虎魚(2日寝かせ)
⑦真子鰈(2日寝かせ)
⑧炙り赤鯥(700g)、
⑨金目鯛(4日寝かせ)
⑩赤貝の出汁ジュレ掛け
⑪本鮪背トロ(115kg、7日熟成)
⑫榊山牛イチボ、2時間休ませつつ焼き入れ
⑬榊山牛(腿肉)生ハム、フルーツトマト
⑭榊山牛(サーロイン)生ハム
⑮炭火焼き黒鯥(7日熟成)
⑯榊山牛(サーロイン)、原木椎茸の出汁しゃぶ
⑰桜蝦のかき揚げ&半熟黄身天麩羅、塩水赤雲丹の丼
⑱漬け物(茄子、蕗、赤パプリカ)
⑲古都華のコンポート、白ワインジュレ掛け
お酒
①天寶一 こいおまち純米 華風車(広島)
②華鳩 純米酒 呉未希米八反錦(広島)
③亀齢92 純米無濾過生原酒(広島)
④神雷 黒ラベル純米吟醸酒(広島)
⑤富久長 GENKEIサタケシリーズ2
「熟成&出汁」の匠、その真髄を惜しみ無く
貸切お食事会を2022年1月に開催。
恐らく最後のふひとスペシャル?!
公私に渡り時間の余裕が無くなり、幹事としてお食事会を行うのも大変になった為、これで最後!という気持ちで貸切お食事会を行いました。
今回も朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わいつつ、お料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
この時は残念ながら広島に蔓延防止等重点措置が発令されており、お酒の提供は控えておられました。(>_<)
とは言え、常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
ご馳走さま、幸せでした。
おまかせ税込22,000円、蔓延防止等重点措置の影響でお酒は無し。
写真に解説を付けています。
お料理
①朝掘り筍、松葉蟹、若布、山椒の木芽、羅臼昆布出汁のお椀
②炭火焼き冬鰻
③炭火焼き虎河豚の白子
④生唐墨
⑤炭火焼き白甘鯛、蛤、利尻昆布と血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
31年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩
お造り
⑥虎河豚(5日寝かせ)
⑦炭火炙り鮃(3日寝かせ)
⑧炭火炙り鮃の縁側(3日寝かせ)
⑨鮟肝(5日寝かせ)とスライス奈良漬け
⑩虎河豚の鉄っ皮、賽の目鮟肝入り
⑪金目鯛(7日熟成)
⑫寒鰆(5日寝かせ)、和芥子
⑬本鮪赤身(120kg、16日熟成)
⑭赤貝
⑮炭火焼き榊山牛のイチボ
⑯黒鯥(3kg、7日熟成)のふっくら炭火焼き、冬キャベツ添え、シェリービネガーソース掛け
⑰榊山牛サーロイン、田辺大根の出汁しゃぶ
⑱トリュフご飯、蝦夷馬糞雲丹と松葉蟹の蟹味噌載せ
⑲安納芋のアイスクリーム、スープ仕立て
2022年 お節
2021年末も非公開ながら極少数だけお節の提供をされました。
お節は2段重ねで1つ税込54,000円×1箱。
それを2セットでお会計は108,000円也。
おせちなので日持ちのする料理が主体。
馳走啐啄一十の特徴でもある熟成のお造りや絶品のお出汁が無い一方で、真鯛の塩山椒煮のような白いご飯に抜群に合うモノなど普段とは異なる料理が楽しみなんですよね。
(人´∀`)♪
年末の時点ではオミクロン株もそこまでの拡がりが無かったことから久しぶりの家族4人でのお正月。
ご馳走さま、幸せでした。
天段
左側
①大玉丹羽黒大豆(京都府丹波ささやま産)
②自家製唐墨(長崎県平戸産)
③子持ち鮎甘露煮(長野県天竜川産)
④ずわい蟹(北海道釧路産)、食用菊と胡瓜の酢の物
中央
⑤加賀大根(石川県金沢産)
⑥蝦夷鮑(北海道産)の軟らか煮
⑦フレッシュキャビア(ラトビア産)
⑧くぬぎ原木椎茸(岡山県美作産)
⑨朝堀り筍(鹿児島県阿久根産)
⑩さやえんどう
右側
⑪子持ち昆布(北海道産)
⑫煮車海老(長崎県産)
⑬真鯛(山口県産)の塩山椒煮
⑭生いくら(新潟県佐渡島産)
⑮生数の子(北海道厚岸湾産)
地段
左側
⑯炭火焼き榊山牛のローストビーフ(未経産雌牛、広島県熊野産、32ヶ月以上の長期生体熟成)
⑰パテ・ド・カンパーニュ
⑱鰆(山口県産)の炭火焼き
右側
⑲松坂豚のローストポーク(三重県松坂産)
⑳シャラン鴨(フランス産)のロースト
㉑フォアグラ(フランス産)のパテ
㉒炭火焼き榊山牛(広島県産)の山椒しぐれ煮
㉓金柑(広島県産)の照り焼き
㉔百合根(北海道真狩村産)
お酒
①インフィニット・エイト・アルティメイト・リミテッド2003(シャンパーニュ、フランス)
葡萄品種:ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%
②新政 瑠璃(ラピス)LapisLazuli(秋田)
米品種:秋田県産美山錦100%、精米歩合55%
最後の『ふひとスペシャル』?!
10月上旬、今回も食べ友の皆さまを招いて馳走啐啄一十さんでお食事会。
お食事会ふひとスペシャル(税込16,500円)と言ってますが、『ふひとスペシャル』というコースはありません。(笑)
この夜も、いつもにも増して特撰された魚が登場、我々に出来ることは唸って悶絶することのみ。
平野大将、お店の皆さま、ありがとうございました。
m(_ _)m
私的な事で長期的なスケジュールが組み難くなっており、当面はこれが最後のお食事会。
ふひとスペシャルもこれが最後かも。( ノД`)…
お節をお願いしているので、レビューは続きますが。(*´∀`)
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わって下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水(2~3種類使用)で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①素揚げ海老芋の柚子味噌載せ【写真撮り忘れ】
②唐墨(2年熟成)
③蝦夷馬糞雲丹、羅臼昆布出汁ジュレ掛け、紫蘇の花載せ
④炙り舞茸、蒸し渡り蟹、白芋茎、31年熟成自家製ポン酢、岩塩
⑤素揚げ子持ち鮎、クレソンと山葵の合わせ酢を添えて
⑥炭火焼き川下り鰻、胡瓜生酢
⑦虎魚(寝かせ無し)と松茸の利尻昆布&血合い抜き鮪節のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
31年間継ぎ足しのポン酢
山葵(静岡県真妻産)
塩(キプロス産)
⑧皮剥(1日寝かせ)、皮剥の肝
⑨炭火炙り虎魚(3日寝かせ)
⑩炭火炙り金目鯛(7日熟成)
◯刻み茗荷
⑪醤油洗い真鯛(3日寝かせ)
⑫もち鰹、和辛子載せ
⑬鰆(5日寝かせ)、和辛子載せ
⑭島大根、車海老の真薯、黒鮑の真昆布と鰹節出汁のお椀
⑮黒鯥のふっくら炭火焼き、炭火炙り銀杏&炭火炙り零余子
⑯榊山牛の出汁(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)しゃぶ
⑰新イクラと雲子(真鱈の白子)のご飯
⑱奈良漬け&胡瓜の浅漬け
⑲白胡麻プリンの小豆餡載せ
お酒
①インフィニット・エイト・アルティメイト・リミテッド2003(シャンパーニュ、フランス)
②特別純米 双三の秋(広島)
③清酒 神雷 秋上がり生酛純米酒(広島)
④寳剱 純米吟醸 秋あがり 湧水仕込(広島)
⑤九頭龍 冷やし酒(福井)
「熟成&出汁&炭火焼」 匠の技に圧倒される
9月上旬、馳走啐啄一十さんでのお食事会。
今回は参加メンバーにお誕生日を迎えられる方がお2人いらっしゃいましたので、お誕生日会も兼ねて行いました。
怒涛のお料理に圧倒され、お陰さまで素敵なお誕生日会となりました。
平野大将、お店の皆さま、ありがとうございました。
m(_ _)m
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わって下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水(2~3種類使用)で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
もっともこの日は緊急事態宣言下でノンアルです。
( ノД`)…
常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
そしてこの夜も、いつもにも増して特撰された魚が登場、我々に出来ることは唸って悶絶することのみ。
お食事会ふひとスペシャル(税込16,500円)
『尚、そんなコースはありません。(笑)』
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
本日のメニュー
①黒鮑、京湯葉&蕪、羅臼昆布のお椀
②レア茹で本ミル貝、レア茹で車海老、赤雲丹、ミズの実(山菜)、刻み秋葵(オクラ)載せ
③炭火焼き海鰻、だだちゃ豆餅、胡瓜生酢
④虎魚と薄切り松茸の利尻昆布&血合い抜き鮪節のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
31年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩
お造り
⑤虎魚(2日寝かせ)
⑥白甘鯛(6日寝かせ)
⑦九絵(7日熟成)
⑧醤油洗い真鯛(5日寝かせ)
⑨炭火炙り赤鯥(5日寝かせ)
⑩炭火炙り金目鯛(7日熟成)
◯刻み茗荷
⑪もち鰹、暮坪蕪載せ
⑫狩留家茄子、銀の玉蜀黍の真薯、高峯唐辛子、蔓紫の花載せのお椀
⑬黒鯥のふっくら炭火焼き、煮海老芋添え
⑭榊山牛の出汁しゃぶ
⑮塩水赤雲丹(2年熟成)載せご飯
⑯お漬け物(唐墨、胡瓜、寝かし高菜、大根)
⑰桃、メロンのグラニテ&ミント載せ
「熟成&出汁&炭火焼き」の匠の技をしみじみと
7月下旬、久しぶりの通常訪問。
夏らしいラインナップを楽しみました。
こちらの私なりの楽しみ方のポイント。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わって下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水(2~3種類使用)で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
おまかせコース(税込16,500円)を願いしました。
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①玉蜀黍の真薯と緑竹、京いんげん、蔓紫の花載せ、羅臼昆布のお椀
②レア茹で本ミル貝、レア茹で車海老、ミズ(山菜)、刻み秋葵(オクラ)載せ
③炭火の鱧焼き霜、だだちゃ豆餅
④赤甘鯛と冬瓜の利尻昆布&血合い抜き鮪節のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
32年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩
⑤虎魚(1日半寝かせ)
⑥炭火炙り白甘鯛(4日寝かせ)
⑦炭火炙り赤鯥(3日寝かせ)
⑧醤油洗い真鯛(4日寝かせ)
⑨真子鰈(1日半寝かせ)
⑩寝付き真鯵(2日寝かせ)
⑪煮黒鮑、白芋茎(ズイキ)、湯葉、塩水赤雲丹載せ、真昆布と鰹節の出汁
⑫炭火焼き青鰻、山椒の実載せ、万願寺唐辛子添え
⑬榊山牛の出汁(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)しゃぶしゃぶ、狩留家茄子
⑭炭火炙り金目鯛ヅケの胡麻和えの出汁茶漬け、自家製柚子味噌添え
⑮マンゴー、メロンのグラニテ&西瓜のグラニテの重ね掛け
お酒
①瓶ビール(プレミアムモルツ、サントリー)
②寳劒 涼香 純米吟醸(広島)
③文佳人 辛口純米(高知)
④天寶一 spicy 夏潤(広島)
「熟成&出汁&炭火焼き」の真髄を垣間見る
6月上旬、馳走啐啄一十さんで1ヶ月半ぶりのお食事会。
昨年は中止の嵐が吹き荒れましたが、今年はお食事会のピッチが短め。( *´艸`)
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わって下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水(2~3種類使用)で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
もっともこの日は緊急事態宣言下でノンアルです。( ノД`)…
常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
そしてこの夜も、いつもにも増して特撰された魚が登場、我々に出来ることは唸って悶絶することのみ。
お食事会ふひとスペシャル(税込16,500円)
『尚、そんなコースはありません。(笑)』
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①蓴朝摘み蓴菜と黒鮑の利尻昆布&真昆布&羅臼昆布のお椀
②毛蟹の若蟹の解し身、蟹味噌&蝦夷馬糞雲丹載せ
③本ミル貝
④鱧の焼き落とし、加賀胡瓜添え
⑤鮎魚女と木耳の利尻昆布&血合い抜き鮪節のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
31年間継ぎ足しのポン酢
山葵(静岡県真妻産)
塩
お造り
⑥虎魚(1日半寝かせ)
⑦炙り虎魚(3日寝かせ)
⑧軽く炙った白甘鯛(4日寝かせ)
⑨真子鰈(1日半寝かせ)
⑩醤油洗い真鯛(2日寝かせ)
⑪鞘大根
⑫障泥烏賊(アオリイカ)(10日熟成)
⑬醤油洗い縞鯵(10日熟成)
⑭鱒の介(16kg、7日熟成)
⑮茄子&おくら&山芋の焚き合わせ
⑯炭火焼き海鰻(5日寝かせ)、石川小芋
⑰榊山牛の出汁(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)しゃぶしゃぶ、新玉葱
⑱鱒の介の焼き腹身載せご飯
⑲榊山牛&稲庭うどん(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁)
⑳白胡麻プリン、粒餡&ミント載せ
更なる進化を遂げた「熟成&出汁」の匠
4月下旬、馳走啐啄一十さんで1年ぶりのお食事会。
今回は4月上旬に店舗を改装、カウンターを変更し、コンロを大幅に追加。
一斉スタートとなり、お椀や蒸し物が充実。
今まで以上に作り立てが直ぐに提供される体制となり、メニュー構成にも変化がありました。
そしてこの夜はいつもにも増して特撰された魚が登場、我々に出来ることは唸って悶絶することのみ。
お食事会ふひとスペシャル(税込16,500円)
『尚、そんなコースはありません。(笑)』
写真に解説を付けています。
ご馳走さま、幸せでした。
お料理
①真鯛の白子豆腐、羅臼昆布出汁のジュレ掛け
②落花生もやしと煮黒鮑の焚き合わせ
③蛤、白筍、山椒の木の芽、真昆布&蛤の出汁のお椀
④渡り蟹の身と内子、胡瓜&金魚草!土佐酢
⑤虎魚、片栗の花と葉、柚子の花、利尻昆布&鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
31年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵
塩
お造り
⑥真子鰈(3日寝かせ)
⑦障泥烏賊(アオリイカ)(7日熟成)
⑧皮剥(2日寝かせ)、皮剥の肝(5日寝かせ)
⑨真鯛(5日寝かせ)の醤油洗い
⑩炭火炙り虎魚(3日寝かせ)
⑪金目鯛(5日寝かせ)
⑫鱒の介(キングサーモン)(12日熟成)
⑬炭火炙り黒鯥(5日寝かせ)
⑭鱒の介(キングサーモン)(12日熟成)の大トロ
⑮新蓮根の揚げ餅、乾燥蕗の薹&空豆添え
⑯炭火焼き黒鯥(5日寝かせ)、蕗の煮物
⑰榊山牛の出汁(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節)しゃぶしゃぶ、新玉葱
⑱榊山牛&稲庭うどん(真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁
⑲渡り蟹&北紫雲丹&卵出汁とじ夏トリュフご飯
⑳白胡麻プリン、粒餡&ミント載せ
お酒
①ペリエ・ジュエ・ベル・エポック2012(シャンパーニュ、フランス)
②ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュットNV(シャンパーニュ、フランス)
③鳳の舞 純米吟醸 吟のさと(広島)
④亀齢 純米無濾過生原酒 92(広島)
出汁の匠、2021年、驚異のメニュー大改革
2ヶ月ぶりに馳走啐啄一十さんへ単独訪問。
朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わってお料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しみます。
今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは静岡県焼津市のサスエ前田魚店さんと準メインに広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴。
常に食材の組み合わせやメニューが変化し、いつも新しい発見があるのも、通い続ける理由の1つです。
この日は昨年迄と大きくメニュー構成が変わっており、その大胆さと料理への情熱に大きく魅了されました。
ご馳走さま、幸せでした。
おまかせ税別15,000円+お酒代2,700円+消費税で端数を取ってお会計は19,400円也。
写真に解説を付けています。
お料理メニュー
①湯島大根、宮古島ゼンマイ、蛤、蛤&羅臼昆布出汁のお椀
②松葉蟹、松葉蟹の蟹味噌掛け、金魚草&胡瓜添え
③真名鰹の柚香焼き、花独活、葉牛蒡
④ホウボウ、松葉蟹真薯、雪下うるい、利尻昆布&鮪節の出汁のお椀
⑤鮃(4日寝かせ)
⑥皮剥(3日寝かせ)、皮剥肝(3日寝かせ)包み
⑦炙り赤鯥(5日寝かせ)
⑧真鯛ヅケ(3日寝かせ)
⑨本鮪赤身ヅケ(8日熟成)
⑩本鮪背トロ(8日熟成)
⑪本鮪カマトロ(8日熟成)
⑫真鯵(2日寝かせ)
⑬真鯛(3日寝かせ本)、紫雲丹載せ
⑭筍、ワラビ、真昆布&3年寝かせ本枯節の出汁のお椀
⑮炭火焼き虎河豚白子
⑯唐墨餅
⑰榊山牛のサッと煮、難波葱、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑱虎河豚雑炊、利尻昆布出汁
⑲松葉蟹入りトリュフご飯の卵とじ丼、冬トリュフ&紫雲丹載せ
⑳白胡麻プリンの小豆餡載せ
お酒
①五橋 令和3年 立春朝搾り 純米吟醸生原酒(山口)
②賀茂金秀 純米吟醸 雄町 生(広島)
③寳剱 純米酒 超辛口 湧水仕込(広島)
匠の真髄を垣間見るお節料理
新年、明けましておめでとうございます。
m(_ _)m
昨年は新型コロナの猛威で飲食店は未曾有の危機に晒されました。
未だ、収束の道筋も見えませんが、個人としては極力感染リスクを排除しつつ、飲食店を応援したいと思います。
そして食べ歩きを通じてお会いした皆さまには厚く御礼申し上げます。
m(_ _)m
本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
2021年も初レビューは馳走啐啄一十さん。
2020年が最後のお節の提供だったのですが、非公表ながら2021年極少数だけお節の提供をされました。
お節は2段重ねで1つ税込54,000円×1箱。
3人前なので1人分は18,000円ですね。
天段
左側
(01)大玉丹羽黒大豆(兵庫県丹波篠山産)
(02)自家製唐墨(長崎県平戸産)
(03)子持ち鮎甘露煮(長野県天竜川産)
(04)加賀大根(石川県金沢産)
(05)真つぶ貝(北海道噴火湾産)の軟らか煮
(06)介宗鱈(北海道産)の子
中央
(07)蝦夷鮑(北海道産)の軟らか煮
(08)フレッシュキャビア(ラトビア産)
(09)くぬぎ原木椎茸(岡山県美作産)
(10)朝堀り筍(鹿児島県阿久根産・初物)
(11)さやえんどう
右側
(12)子持ち昆布(北海道産)
(13)煮車海老(長崎県産)
(14)真鯛(山口県産)の塩山椒煮
(15)生いくら(新潟県佐渡島産)
(16)生数の子(北海道厚岸湾産・初物)
地段
左側
(17)炭火焼き榊山牛のローストビーフ(未経産雌牛、広島県熊野産、32ヶ月以上の長期生体熟成)
(18)炭火焼き榊山牛の山椒しぐれ煮
(19)百合根(北海道真狩村産)
(20)柚子皮の甘露煮
右側
(21)シャラン鴨(フランス産)のロースト
(22)金柑(広島県産)の照り焼き
(23)鰆(山口県産)の炭火焼き
(24)ずわい蟹(北海道釧路産)
(25)食用菊の酢の物
常に新しい驚き!に出会う♪ヽ(´▽`)/
2ヶ月ぶりに馳走啐啄一十さんへ単独訪問しました。
いつも通り、朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わってお料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しむ。
生産者とお店の努力の結晶としてのお料理に圧倒される喜びを感じ、極上の匠の出汁にも魅了される!
この日も存分に打ちのめされ、至福のひと時を過ごさせて頂きました。
ご馳走さまでした。
おまかせ税別15,000円+お酒代4,200円+消費税で端数を取ってお会計は21,100円也。
写真に解説を付けています。
お料理メニュー
(01)朝掘り筍、山椒の若芽、昆布3種のブレンド出汁の温かいお椀
(02)こっぺ蟹
(03)叺(カマス)の柚香焼き
(04)揚げ海老芋
(05)蛤、柚子皮、利尻昆布&鮪節出汁のお椀
お造り
(06)鮃(5日寝かせ)
(07)炭火炙り虎魚(3日寝かせ)
(08)真鯛ヅケ(5日寝かせ)
(09)九絵(8日熟成)
(10)炙り鮃縁側(5日寝かせ)
(11)真鱈白子
(12)皮剥、肝包み(当日〆)
(13)本鮪赤身ヅケ(14日熟成)
(14)本鮪背トロ(14日熟成)
(15)自家製唐墨①
(16)自家製唐墨②
(17)炭火焼き虎河豚白子
(18)聖護院蕪、天然水菜、湯葉、小椎茸、削り真昆布、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(19)炭火焼き薄切り榊山牛ロースの刻み、炭火焼き舞茸
(20)炭火焼き薄切り榊山牛中落ちカルビ
(21)冬トリュフご飯、イクラ掛け、蝦夷馬糞雲丹載せ
(22)白胡麻プリンの小豆餡載せ
お酒
①黒龍 二左衛門(福井)
②龍勢 初しぼり 特別純米 無濾過生原酒(広島)
③龍勢 八反陸拾(六拾)純米吟醸(広島)
④旭鳳 純米吟醸 泰平(広島)
50回レビューなので蛇足を少々。
今回のレビューで50レビューですが、移転前の馳走啐啄一十さんからだと訪問回数は80回超くらい?
その間、数々のお料理を頂きつつ、また各地を食べ歩きつつ、私の味わい方も変わってきた様に思います。
釣り師として魚の生息エリア、生態を知ること。
自ら船上放血神経〆を行い最高鮮度を味わう。
釣った魚の胃袋を裂いてどの時期に何を食べているか等を念頭において味わうこと。
そんな食べロガーとしては少々異端な私なりに色々と経験値を積みながらたくさんの美味しいを楽しませて頂いた日々でした。
そんな私の食べ歩きの7ヶ条
①歯磨きは丁寧に、舌も上顎も余さず磨く
②外食時は朝昼抜きで空腹にし味覚を鋭敏に
③最初の一口は必ず舌の上に5秒保持
④口腔から鼻腔に掛けて香り・臭いを確認
⑤刺し身は弾力で寝かせ日数を判断
⑥旨みの度合いで技術を判断
⑦「斬る(細胞の並びに沿って切る)」と「断つ(並びを無視して細胞を断ち切る)」を味わう
味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5味があります。
辛味は実は味覚ではなく痛み=痛覚らしい。
味を感じる感度は苦味→酸味→うま味→塩味→甘味の順に弱くなるそうです。
苦味=毒、酸味=腐敗という生命に影響を及ぼす味わいには特に敏感ということでしょうか。
細胞を順目で切るのを「斬る」と書きました。
舌触りが滑らかです。
細胞を並びを無視して切るのを「断つ」と書きました。
多くの細胞を切断し、舌のファーストタッチが旨みや甘みをより感じ易くなりますが、時間が経過すると臭みが出易い。
個人的な評点を付けるポイントは、特に臭みを感じたり、胃もたれした時は評価が低くなります。
食材の扱い方が悪い事の証だと思っています。
そんな事を思いつつ、細かい事はどうでも良い!と毎回打ちのめされております。(笑)
匠の技の素晴らしさを再発見!
毎月の定期訪問を新型コロナで控え、2ヶ月ぶりに馳走啐啄一十さんへ単独訪問しました。
その間も食べ歩きは継続しており、あちこちの料理人の技に感嘆しておりました。
しかしながら2ヶ月ぶりに頂く魚も野菜もお出汁も素晴らしい仕上がりでした。
朝昼抜きの空腹状態で五感を研ぎ澄ませ、舌に載せ3~5秒ホールドしてじっくりと味わってお料理に向き合い、盛り込まれた機微を楽しむ。
生産者とお店の努力の結晶としてのお料理に圧倒される喜びを感じ、極上の匠の出汁にも魅了される!
この日も存分に打ちのめされ、至福のひと時を過ごさせて頂きました。
ご馳走さまでした。
お料理15,000+お酒代3,900円+消費税でお会計は20,800円也。
写真に解説を付けています。
お料理
(01)松茸、根三つ葉のお浸し、削り黄柚子皮掛け、昆布3種のブレンド出汁の冷製お椀
(02)蒸し渡り蟹、土佐酢添え
(03)銀寄せ栗のお餅
(04)素揚げ銀杏
(05)小海老芋、芥子の実、赤味噌ブレンド載せ
(06)自家製唐墨
(07)炭火焼き白甘鯛(5日寝かせ)
(08)炭火焼きエボ鯛、松茸、利尻昆布&鮪節出汁のお椀
お造り
(09)鮃(5日寝かせ)
(10)真鯛(5日寝かせ)
(11)九絵(13日熟成)
(12)虎魚(3日寝かせ)
(13)白甘鯛(5日寝かせ)
(14)炭火炙り鰆(7日熟成)
(15)本鮪赤身ヅケ
(16)本鮪大トロ
(17)本鮪赤身ヅケ
(18)本鮪大トロ
(19)海鰻の蒲焼き
(20)源助大根、四方竹、京人参、削り真昆布、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(21)炭火焼き薄切り榊山牛ロース
(22)炭火焼き薄切り榊山牛ロースの刻み
(23)真穴子のあなご飯
(24)白胡麻プリンの小豆餡載せ
お酒
①鳳凰美田 剱 辛口純米 瓶燗火入 (栃木)
②賀茂金秀 特別純米 秋あがり(広島)
③寶劔 純米酒 超辛口 湧水仕込(広島)
④旭鳳 純米吟醸 ひやおろし(広島)
五感を研ぎ澄ませ、匠の技に震える
8月中旬、お盆休みを利用して車で帰省。
新型コロナの流行は収まる気配も無い。
当面、広島への帰省を絞るため、ずっと続けてきた馳走啐啄一十さんの定期訪問も今回で一区切り。
新型コロナことCOVID19が撲滅される事は無さそうなので、個人に出来る事は、うがい&手洗い&マスク&消毒と予防の徹底と密集・密閉・密接の回避かなと考えております。
一刻も早くワクチンと治療薬、治療法が確立される事を願います。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
お料理
①赤雲丹の寿司(赤酢)
②煮黒鮑、肝&摺り潰し茹で卵白の合わせソース、肝醤油添え
③加賀蓮根のお餅、つるがさきの花を載せて
④鱧の焼き霜
⑤毛蟹の身と蟹味噌
⑥鮎魚女(5日寝かせ)、針人参&針新牛蒡&針白髪葱、利尻昆布&鮪節出汁のお椀
⑦虎魚(3日寝かせ)
⑧白甘鯛(6日寝かせ)
⑨真鯛(7日熟成)のヅケ
⑩炙り赤鯥(3日寝かせ)
⑪真子鰈(寝かせ日数聞き忘れ)、赤雲丹巻き
⑫本鮪赤身ヅケ(145kg)
⑬本鮪中トロ(145kg)
⑭金目鯛(5日寝かせ)
⑮炭火焼き白甘鯛(6日寝かせ)、万願寺唐辛子
⑯松茸、緑竹、木耳、針蓮芋、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑰炭火焼き薄切り榊山牛ロース
⑱夏トリュフご飯、毛蟹入り、北紫雲丹載せ
⑲白胡麻プリンの小豆餡載せ
お酒
①シャルトーニュ・タイエ・サン・タンヌNV(シャンパーニュ、フランス)
②西条鶴 純米吟醸 破天荒(広島)
③清酒 神雷 夏生原酒(広島)
④黒龍 特吟 50(福井)
写真に解説を付けています。
お会計は21,300円也。
外食する時は出来るだけ、その日は朝から食事を抜きます。
空腹状態にして五感を研ぎ澄ませて、お料理に向き合う。
そうすることで、盛り込まれた機微を楽しみます。
釣り師として瀬戸内の魚を愛し、自分で釣った魚を美味しく食べるために、船上で〆て放血し、内臓を取り出し、氷潮水で保存するスタイルで食して来ましたので、魚の鮮度への拘りは殊更に強い。
放血神経〆をした魚を常日頃から食べてきたので「鮮度が良い」くらいでは満足しません。
自分では滅多に釣る事が出来ない上質な魚を放血神経〆して、更に卓越した技術で旨みと甘みを引き出す。
生産者とお店の努力の結晶としてのお料理に圧倒される喜びを感じたい。
そして極上の匠の出汁にも魅了されたい!
この日も存分に打ちのめされ、至福のひと時を過ごさせて頂きました。
ご馳走さまでした。
今回も素晴らしい巧の技を堪能しました!
7月中旬、馳走啐啄一十さんを定例訪問。
おまかせ(税別15,000円)をお願いしました。
お料理
(01)だだちゃ茶の荒豆腐、真昆布&鰹出汁
(02)毛蟹&北紫雲丹、土佐酢ジュレ添え
(03)鱧の焼き霜
(04)里芋&味噌
(05)黒鮑【写真撮り忘れ】
(06)炭火焼き伊勢海老&早松、利尻昆布&鮪節のお椀
お造り
(07)虎魚(2日寝かせ)
(08)虎魚(3日寝かせ)
(09)白鱚(5日寝かせ)
(10)真子鰈(3日寝かせ)
(11)血鯛(5日寝かせ)
(12)もち鰹
(13)赤雲丹の握り
(14)本鮪中トロ
(15)金目鯛(5日寝かせ)
(16)赤貝
(17)障泥烏賊(7日熟成)【写真撮り忘れ】
(18)炭火焼き黒鯥
(19)狩留家茄子、蓴菜、自然薯の摺り流し掛け、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(20)鮟肝&奈良漬けスライス
(21)炭火焼き薄切り榊山牛ロース
(22)赤酢リゾット、北紫雲丹載せ、黒鮑の肝ソース添え
(23)白胡麻プリン&小豆餡載せ
お料理に使う水
◯広島県竹原市の酒蔵の仕込み水
◯広島市安佐南区の天然水
お酒
①紀土 純米吟醸酒 夏ノ疾風(和歌山)
米品種: %、精米歩合 %
②宝剣 涼香純米吟醸(広島)
米品種:広島県八反錦100%、精米歩合55%
③清酒 神雷 夏生原酒(広島・神石高原)
品種:広島県八反錦100%、精米歩合60%
④旭鳳 純米吟醸 無濾過生原酒 泰平(広島)
品種:広島県八反錦100%、精米歩合60%
仕事が忙しいので写真の解説は漸くお休みします。
やっぱり素晴らしく美味しいです♪
ご馳走さまでした。
お出汁&熟成、炭火と技が煌めく
新型コロナによる緊急事態宣言を越えて、平穏へ向けた日々が始まる頃、馳走啐啄一十さんにてお食事会を行いました。
ご参加下さった皆さま、わざわざ広島までお越し下さり、ありがとうございました。
m(_ _)m
今回はお食事会用にふひとスペシャル(税別20,000円)のおまかせをお願いしました。
本日のメニュー
(01)蓴菜の酢の物、針山芋載せ
(02)賀茂茄子、北紫雲丹、羅臼昆布出汁のジュレ、青柚子果汁掛け
(03)鱧の焼き霜、干しコノワタを添えて
(04)毛蟹(若蟹、雄)、加賀太胡瓜、金魚草、蟹味噌添え、毛蟹の殼を8時間煮詰めたコンソメジュレ
(05)煮黒鮑、肝ソース添え、あおさ載せ
(06)炭火焼き白甘鯛、蓴菜、利尻昆布&鮪節出汁のお椀
お造
(07)虎魚(4日寝かせ)
(08)炙り虎魚(5日寝かせ)
(09)真鯛(3日寝かせ)、白子ソース掛け
(10)真子鰈(4日寝かせ)
(11)もち鰹(翌日)、和辛子載せ
(12)炙り赤鯥(雄)(6日寝かせ)
(13)鳥貝
(14)炙り金目鯛(6日寝かせ)
(15)障泥烏賊(7日熟成)
(16)本鮪赤身ヅケの握り
(17)本鮪中トロ(背トロ)の握り
(18)炭火焼き赤鯥(雄)
(19)車海老の真薯、蕨の京湯葉巻き、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(20)炭火焼き薄切り榊山牛ロース、蝦夷馬糞雲丹を巻いて
(21)蛤&青海苔ご飯
(22)蛤出汁のお味噌汁、蛤入り
(23)白胡麻プリンの小豆餡載せ
お料理に使う水
◯広島県竹原市の酒蔵の仕込み水
◯広島市安佐南区の天然水
お酒
①サロン2007(シャンパーニュ、フランス
②アルマンド・ブリニャック・ブラン・ド・ブラン(シャンパーニュ、フランス)
③黒龍 九頭龍 純米 夏しぼり(福井)
④宝剣 純米酒 超辛口 湧水仕込(広島)
⑤雪の茅舎 山廃 純米(秋田)
写真に解説を付けています。
食べログを始めた頃からお世話になっているお方を招いてのお食事会でしたので、お気に入りのシャンパーニュをご用意しました♪
幹事なのでお近くで会話を楽しみつつ頂けなかったのが残念。(ノ_・、)
会話は翌日の楽しみにして、この日は皆さんに楽しんで頂くことに集中。
大将、女将さん、お店のスタッフさん、お世話になりました。
最後に、お出汁&熟成に匠の技が冴えているのは当然ながら、焼き手の新宮さんの炭火焼きの技術もまた秀逸です。
魚の種類や旬や時期外れなど食材のコンディションに合わせてベストな状態に焼き上げる技術は他のお店では見当たらないレベル。
お出汁&熟成に脚光が浴びているのは当然ながら、炭火焼きの美味しさにも注目して召し上がって頂きたいものです。
ご馳走さまでした。
匠の技で彩る初夏の旬
5月中旬、新型コロナの緊急事態宣言が解除され、ようやく広島に帰省、今月も何とか馳走啐啄一十さんを定期訪問しました。
もちろん新型コロナことCOVID19が撲滅された訳ではありませんので、うがい&手洗い&マスク&消毒と予防の徹底と密集・密閉・密接の回避は続けております。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
本日のメニュー
①冷製加賀蓮根饅頭、北紫雲丹載せ、冷製本枯節&真昆布出汁
②毛蟹(若蟹)、刻みオクラ&胡瓜、土佐酢ジュレ
③鱧の炭火焼き霜
④白焼き真穴子の握り
⑤赤雲丹の握り
⑥煮黒鮑、肝ソース添え、あおさ載せ
⑦炭火焼き白甘鯛、蓴菜、利尻昆布&鮪節出汁のお椀
⑧虎魚(36時間寝かせ)
⑨虎魚(3日寝かせ)
⑩白甘鯛(4日寝かせ)
⑪真子鰈(36時間寝かせ)
⑫炙り赤鯥(雄)(7日熟成)
⑬障泥烏賊(7日熟成)
⑭スマ(翌日)、シーブレットの花載せ
⑮本鮪背トロ
⑯炭火焼き赤鯥(雄)
⑰蕨の湯葉巻き、清流クレソン、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑱炭火焼き薄切り榊山牛ロース
⑲本鮪トッサキ&北紫雲丹のどんぶり
⑳胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①シャルトーニュ・タイエ・サン・タンヌNV(シャンパーニュ、フランス)
②賀茂金秀 辛口 夏純(広島)
③純米吟醸 文佳人 夏純吟 アマビエラベル(高知)
写真に解説を付けています。
新型コロナ騒動で世間は大変ですが、高級食材の下落や余剰で上質な仕入れが出来ているそうです。
なんとやま幸さんから本鮪を定期的に仕入れされる様になったとか!
お鮨屋さんになるの?と思ったところ、お弟子さんが和食コースに本格的に握り鮨を組み込むつもりで猛練習を積んでいるとか。
次々とチャレンジされますねぇ!
捨てシャリをせずにスッとシャリコマを握る姿はなかなかの修練を積んでいる様子。
広島にはこれぞ!というお鮨屋さんがないので、モノに出来れば面白い存在になれるのではないでしょうか?
今後に期待です。
ご馳走さまでした。
匠の技を施した春らしいお料理
毎月の定期訪問です。
先行きが不透明なので4月初旬にお伺い。
この日までで広島の新型コロナ感染者は累計6人。
漠然とした不安はあるものの、まだ平穏な日常。
普段は、うがい&手洗い&マスク&消毒に加え、3密(密閉・密接・密着)を極力避ける生活。
いつまで続くのかと焦っても仕方無い。
苦しい飲食店の現状を憂いつつ、出来ることを淡々と。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
本日のメニュー
①渡り蟹(雌)の身&内子の飯蒸し、極薄自家製バチコ、真昆布&鰹節の出汁餡
②稚鮎の天麩羅
③蕗の薹の天麩羅
④蕗の薹味噌
⑤煮蛍烏賊(雌)、土佐酢ジュレ
⑥宮古島薇(ゼンマイ)のお浸し
⑦炭火焼き白子筍
⑧炭火焼きタケノコメバル、朝堀り筍、うるい&山椒の若芽載せ、利尻昆布&鮪節の出汁のお椀
お造り
⑨虎魚(1日半寝かせ)
⑩炙り白甘鯛(3日寝かせ)
⑪桜鱒(3日寝かせ)
⑫氷〆スライス大根、梅肉、削り柚子皮
⑬金目鯛(7日熟成)
⑭鰆(7日熟成)
⑮墨烏賊(正式名:甲烏賊)+赤雲丹
⑯赤貝
⑰榊山牛のシャトーブリアンの牛カツ、和田牛蒡(フルーツ牛蒡)、デミグラスソース
⑱炭火焼き榊山牛の肩ロースのすき焼き仕立て、花山椒載せ
⑲榊山牛の肩こぶのおじや
⑳白胡麻プリン
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①十四代 角新純生 無濾過 生酒(山形)
②石槌 純米吟醸 春の酒 (愛媛)
③旭鳳 純米吟醸 しぼりたて (広島)
④可也 雄町純米大吟醸 (福岡)
写真に解説を付けています。
新型コロナ騒動で世間は大変ですが、常に満席になるお店にとっては追い風らしい。
高級食材の下落や余剰で上質な仕入れが出来ているそうです。
普通は原価引き下げのチャンスなのに、同じだけ原価を掛けて更に良いものを仕入れているそうです!(@_@)
訪れるなら今が大チャンスかもしれません!
でも全国で緊急事態宣言に突入してしまったので、広島もどうなるのか。
予断を許しません。
ご馳走さまでした。
春爛漫な食材に匠の技が冴える!
3月中旬、今年は軽めの花粉症ですが新型コロナことCOVID19を警戒して、きっちりマスクを装着して馳走啐啄一十を訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
本日のメニュー
(01)渡り蟹(雌)、内子載せ土佐酢ジュレ
(02)本ミル貝、胡瓜&金魚草
(03)朝掘り筍、蕨、蕗、本枯節(3年寝かせ)&真昆布の出汁のお椀
(04)蛍烏賊(雌)、紫雲丹、羅臼昆布出汁のジュレ、削り柚子皮掛け
(05)炭火焼き虎河豚白子
(06)白魚(シラウオ)の素揚げ
(07)自家製生唐墨
(08)炭火焼き真鯛(4kg雄、3日寝かせ)、車海老の真薯、生くちこ、うるい、利尻昆布&鮪節の出汁のお椀
お造り
(09)虎魚(1日寝かせ)
(10)真鯛(4kg雄、3日寝かせ)
(11)炙り白甘鯛(6日寝かせ)
(12)炙り鮃の縁側(5日寝かせ)
(13)鮃(5日寝かせ)
(14)鰆(10kg、10日熟成)、あけがらし
口休め
(15)氷〆スライス大根、梅肉、削り柚子皮
(16)ヨコワ(本鮪の幼魚)(4日寝かせ)
(17)赤貝
(18)炭火焼き白甘鯛(5日寝かせ)
(19)煮朝掘り筍
(20)和田牛蒡、榊山牛の肩こぶ煮、真昆布と魚類4種の出汁のお椀
(21)炭火焼き薄切り榊山牛のサーロイン
(22)蛍烏賊(雌)&炭火焼き赤鯥の炊き込みご飯
(23)大根醤油漬け&生唐墨
(24)胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ポンサルタンNV(シャンパーニュ、フランス)
②雪の茅舎 純米吟醸 生酒(秋田)
③純米吟醸 さくらもち(広島)
写真に解説を付けています。
新型コロナ騒動で世間は大変ですが、常に満席になるお店にとっては追い風らしい。
高級食材の下落や余剰で上質な仕入れが出来ているそうです。
普通は原価引き下げのチャンスなのに、同じだけ原価を掛けて更に良いものを仕入れているそうです!(@_@)
訪れるなら今が大チャンスかもしれません!
ご馳走さまでした。
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
榊山牛、生産者の思いを添えて
2020年3月上旬、馳走啐啄一十さんにて行われた広島県産の黒毛和牛の食べ比べ会に参加させて頂きました。
用意されていたのは、榊山牛(雌、月齢32ヶ月、未経産、14日寝かせ)と比婆牛(広島のブランド牛、雌、月齢30ヶ月、未経産、5日寝かせ)のイチボ、ヒレ、サーロイン等です。
榊山牛はざっくり説明すると「広島県熊野産で32ヶ月以上の長期肥育した肉質4等級以上の黒毛和牛のこと」です。
今回は榊山牛の生産者である馬上さまを招いてのインナーのイベントで、大変興味深いお話や牛を育てる上での苦労話などもお伺い出来ました。
本日のメニューです。
①炭火焼き比婆牛サーロインたたき
②炭火焼き榊山牛サーロインたたき
③炭火焼き榊山牛腕の煮込み、、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
④炭火焼き榊山牛ヒレのたたき
⑤炭火焼き比婆牛ヒレのたたき
⑥炭火焼き榊山牛肩こぶの塩煮
⑦炭火焼き榊山牛のソーセージ(榊山牛の牛脂15%、榊山牛の肩こぶ85%)
⑧炭火焼き榊山牛のソーセージ(榊山牛の牛脂5%、榊山牛の肩こぶ95%)
⑨炭火焼き広島牛の牛たん
⑩炭火焼き榊山牛ヒレのサイコロステーキ
⑪炭火焼き比婆牛ヒレのサイコロステーキ
口直し
⑫胡麻、葱、柚子皮の澄まし汁
⑬榊山牛リブロースのオーブン焼き
⑭比婆牛リブロースのオーブン焼き
⑮比婆牛イチボのオーブン焼き
⑯榊山牛イチボのオーブン焼き
写真に解説を付けています。
榊山牛の生産者の馬上さまは、地道に真面目に真剣に、日々、牛と向き合い、より良い牛を愛情を持って育てつつ、「口に入れる人に喜んで貰いたい!」との熱い思いを胸に秘めていらっしゃるようです。
美味しい和牛は、血統、飼育環境と言いますが、最後は生産者の愛情と美味しい和牛を生産する意地と拘りなのだろうと感じました。
ご馳走さまでした。
◯◯◯
ここからは興味のある人だけお読み下さい。
榊山牛は近江牛の一部に取り入れられている生体熟成(生きたまま牛を熟成)の手法で飼育されています。
一般的に牛の肥育期間は24~28ヶ月程度だそうで、牧場経営の観点からは回転率を上げる方が利益を出し易い。
しかし、牛は25ヶ月くらいから熟成期に入り肉の旨み、良質な脂質を引き出す期間となるそうです。
風味・香り成分であるラクトンやオレイン酸や、または旨味成分であるイノシン酸、グルタミン酸などの遊離アミノ酸があふれ出すのは生後29か月以降。
口どけするさらりとした上質な脂成分である不飽和脂肪酸が体内で変化し始めるのは生後30か月以降となるそうです。
ちなみに比婆牛は30ヶ月、榊山牛は32ヶ月だったのですが、この2ヶ月が牛脂の融点を引き下げ後味を円やかにするそうです。(事実、そうでした。)
ちなみに榊山牛は①32ヶ月以上の長期肥育(生体熟成)、②自牧場での餌の配合、③ストレスのない牛舎の整備、などコストと手間をかけることが最上ランクの牛を育てる必須条件であるとの結論に至り、それを実践されています。
一般的な牧場は配合資料を使っているのだそうですが、榊山牛は自牧場での餌の配合をしています。
牛の身体を作るのは食べている餌なので、美味しさに拘ると餌に拘るしかないそうです。
時間と手間が掛かり、生産性や働き方改革と逆行する飼育方法ですが、これをしなければ自信を持って送り出せる牛にならないのだそう。
成長し切った牛を健康なまま、更に2ヶ月肥育するのは難しく、また、長く肥育すればするほど、飼料代が掛かり、飼育スペースも確保しなければいけませんし、病気等のリスクも勘案する必要もあります。
大変な経営努力に頭が下がります。
m(_ _)m
私は基本的に肉尽くしは苦手で、今回も比婆牛は正直、後味のエグみがキツかった。
榊山牛は脂の融点が低く口溶けが滑らかで後味がスッキリしています。
それでも肉尽くしは正直ツラい。
今や、肉尽くしコースを私が食べられるのは「にくの匠 三芳」さんくらいなものです。
私の好きな神戸牛の勢戸牧場は味わいは深いが脂が軽く、月齢31~32ヶ月くらいなので今回のお話は妙に納得しました!
匠の新たな挑戦に触れて
暖かい2020年2月中旬のある日、馳走啐啄一十さんにてお食事会を行いました。
ご参加下さった皆さま、わざわざ広島までお越し下さり、ありがとうございました。
m(_ _)m
今回は私が主催しましたお食事会用に税別20,000円のおまかせをお願いしました。
お料理
(01)毛蟹(北海道噴火湾産)
(02)北紫雲丹(はだての雲丹、北海道南茅部産)
(03)ほぐし毛蟹、毛蟹の蟹味噌と北紫雲丹のミックスソース掛け
(04)朝掘り筍(鹿児島県阿久根産)、蕨(わらび)、若布、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(05)自家製生唐墨(広島県江田島産)
(06)炭火焼き虎河豚白子(4kg弱、福岡県産)
(07)炭火焼き金目鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、7日熟成)、蛤(静岡県焼津産、サスエ前田魚店、5年もの)、うるい、蛤出汁のみのお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
30年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(08)炭火炙り虎河豚(4kg弱、福岡県産、5日寝かせ)
(09)鮃(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、3日寝かせ)
(10)炭火炙り鮃の縁側(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、3日寝かせ)
(11)炭火炙り白甘鯛(愛媛県八幡浜産、3日寝かせ)
(12)炭火炙り赤鯥(アカムツ)【別称:ノドグロ】(雌1kg、静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、3日寝かせ)
(13)炭火炙り赤鯥(アカムツ)【別称:ノドグロ】(雄、山形県庄内産、坂田魚店、3日寝かせ)
(14)炭火焼き金目鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、7日熟成)
(15)障泥烏賊(アオリイカ)(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、8日熟成)
(16)炭火炙り寒鰆(7.8kg、静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、4日寝かせ)、あけがらし【米麹&醤油、味醂等に和辛子を合わせ、麻の実を入れたもの:山形県産】載せ
お口休め
(17)氷〆スライス大根(山口県産)、梅肉、削り柚子皮
(18)もち鰹(9.5kg、静岡県御前崎産、サスエ前田魚店、心臓外科的処置済み)、擦り和辛子載せ
(19)赤貝(宮城県閖上産)
(20)炭火焼き白甘鯛(愛媛県八幡浜産、3日寝かせ)
(21)茹で車海老(愛媛県産)
(22)煮黒鮑(愛媛県産、90℃で6時間煮たもの)、青海苔(山口県下関産)載せ
(23)黒鮑の肝と玉子の白身の練り合わせ
(24)榊山牛(広島県熊野産、32ヶ月以上の長期肥育した肉質4等級以上の黒毛和牛)の炭火焼きサーロイン
(25)榊山牛(広島県熊野産、32ヶ月以上の長期肥育した肉質4等級以上の黒毛和牛)の炭火焼きシャトーブリアン
◯ていれぎ(愛媛県産、学名は「オオバタケツケバナ」、山葵の味がする草、松山市の天然記念物)
(26)炭火焼き赤鯥(アカムツ)【別称:ノドグロ】(雄、山形県庄内産、坂田魚店、3日寝かせ)載せご飯、生唐墨ペースト掛け
(27)炭火焼き牡蠣(広島県大野産)、鰹節、昆布出汁3種(羅臼昆布出汁4、:利尻昆布出汁:3、真昆布出汁:3)ブレンド、胡麻油を垂らしたお椀
(28)胡麻プリンの小豆餡のせ
お酒
①ペリエ・ジュエ・ベル・エポック2011(シャンパーニュ、フランス)
②テタンジェ・ブリュット・レゼルブ(シャンパーニュ、フランス)
③キュヴェ三澤・Blanc2017(白ワイン、山梨)
④久保田 千寿 純米吟醸(新潟)
⑤純米とろとろにごり酒 純米ver(島根)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
全国から選りすぐりの1級食材を集めて提供する一方で、榊山牛(広島県熊野産)や牡蠣(広島県大野産)、自家製唐墨用のボラの卵(広島県江田島産)など広島の生産者の育成にも取り組み始められました。
新たな取り組みには時間は掛かると思いますが、地元広島への貢献が実を結ぶ事を願って止みません。
ご馳走さまでした。
春の兆し、山の幸と海の豊潤な恵み
食べログアワードが終わってから、初めて馳走啐啄一十さんへ単独訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願い致しました。
お料理のメニューです。
(01)百合根饅頭、3種類の昆布出汁餡
(02)自家製唐墨
(03)虎河豚の白子、炭火焼き
(04)毛蟹
(05)毛蟹の蟹味噌&蝦夷馬糞雲丹
薬味
29年間継ぎ足しのポン酢
塩(地中海キプロス産)
(06)煮蝦夷鮑
(07)蝦夷鮑の肝と玉子の白身の練り合わせ、フレッシュキャビア載せ
(08)朝掘り筍、車海老の真薯、うるい、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
29年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(09)本皮剥肝&奈良漬け
(10)本皮剥(2日寝かせ)
(11)鮃(3日寝かせ)
(12)炙り白甘鯛(4日寝かせ)
(13)炙り鮃縁側(3日寝かせ)
(14)炙り赤鯥(寝かせ日数聞き忘れ)
お口直し
(15)氷〆スライス大根、梅肉、削り柚子皮
(16)炙り太刀魚
(17)桜鱒
(18)赤貝
(19)炭火焼き白甘鯛、針人参の胡麻油和え、茗荷
(20)赤海鼠の茶ぶり
(21)筍、蕗、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(22)茨城牛(A5等級の未経産雌牛)のイチボの炭火焼き、こごみ、和辛子、山葵
(23)炭火焼き赤鯥、自家製唐墨、生唐墨のご飯
(24)【米麹味噌に辛子を合わせたもの】
(25)白胡麻プリン、小豆餡載せ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①エルヴェ・マルロー・エクストラ・ブリット(シャンパーニュ、フランス)
②磯自慢 純米吟醸 山田錦 生原酒(静岡)
③超王録 無濾過本生(島根)
④貴 純米吟醸 山田錦55(山口)
写真に解説を付けています。
2020年食べログアワードでは、皆さまのお陰を持ちましてブロンズ受賞となりました。
平野大将、女将さん、馳走啐啄一十のスタッフの皆さま、おめでとうございます。
今年も新たな挑戦が始まりますね。
引き続き定期訪問して新たな驚きを楽しませて頂けるものと期待しております。
ご馳走さまでした。
馳走啐啄一十、最後のお節
新年、明けましておめでとうございます。
m(_ _)m
昨年も食べ歩きを通じてお会いした皆さまには厚く御礼申し上げます。
m(_ _)m
様々な方々や素晴らしいお店と出会い、目から鱗、財布からお金が落ちる日々。σ(^_^;)
皆さまのバイタリティと食への熱意に熱中症になりつつも、私もまた活力を頂き、仕事と食べ歩きに勤しんで参りたいと思います。
本年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
2020年のオリンピックイヤーも初レビューはやっぱり馳走啐啄一十さん。
今回が最後のお節の提供となり、今年の年末からはお節は提供されないそうです。
お節は2段重ねで1つ55,000円×2箱です。
天段
左側
(01)大玉丹羽黒大豆(兵庫県丹波篠山産)
(02)自家製唐墨(神奈川県産)
(03)蕪浅漬け(京都府産)
(04)鰊(北海道産)の甘辛煮
(05)百合根(北海道真狩村産)
(06)真つぶ貝(北海道噴火湾産)の軟らか煮
(07)介宗鱈(北海道函館産)の子
中央
(08)天然蝦夷鮑(北海道松前産)の軟らか煮
(09)フレッシュキャビア(ラトビア産)
(10)朝堀り筍(福岡県合馬産・初物)
(11)くぬぎ原木椎茸(岡山県美作産)
(12)さやえんどう
右側
(13)天然車海老(熊本県産)
(13)柚子皮の甘露煮
(14)松茸(広島県産)
(15)真鯛(愛媛県来島海峡産)の塩山椒煮
(16)湯葉
(17)生いくら(新潟県佐渡島産)
(18)生数の子(北海道厚岸湾産・初物)
地段
左側
(19)栃木牛(A5 12等級 牝未経産)のローストビーフ
(20)ローストポーク
(22)フォアグラ(フランス産)のテリーヌ
右側
(23)シャラン鴨(フランス産)のロースト
(24)金柑(広島県産)の照り焼き
(25)針人参の胡麻油和え
(26)鰆(熊本県産)の炭火焼き
(27)ずわい蟹(北海道釧路産)
(28)胡瓜と食用菊の酢の物
おせちなので日持ちのする料理が主体。
馳走啐啄一十の特徴でもある熟成のお造りが無い一方で、真鯛の塩山椒煮のような白いご飯に抜群に合うモノなど普段とは異なる料理も楽しめました。
(人´∀`)♪
長女のお気に入りは(01)大玉丹羽黒大豆(兵庫県丹波篠山産)、(09)フレッシュキャビア(ラトビア産)、(14)松茸(広島県産)、(15)真鯛(愛媛県来島海峡産)の塩山椒煮、(17)生いくら(新潟県佐渡島産)、(19)栃木牛(A5 12等級 牝未経産)のローストビーフ、(22)フォアグラ(フランス産)のテリーヌ、(26)鰆(熊本県産)の炭火焼き、(27)ズワイガニ(北海道産)でした。
次女とも被りますが、フランスパンにフォアグラのテリーヌを置いてキャビアをたっぷり載せる食べ方がお気に入りみたいでした。
次女のお気に入りは(08)天然蝦夷鮑(北海道松前産)の軟らか煮、(09)フレッシュキャビア(ラトビア産)、(10)朝堀り筍(福岡県合馬産・初物)、(11)くぬぎ原木椎茸(岡山県美作産)、(19)栃木牛(A5 12等級 牝未経産)のローストビーフ、(22)フォアグラ(フランス産)のテリーヌ、(26)鰆(熊本県産)の炭火焼き、(27)ズワイガニ(北海道産)でした。
次女はキャビアをフランスパンに載せて、これだけても美味しい!と言ってました。
2020年からお節が無くなると思うと残念です。
( ノД`)…
ご馳走さまでした。
冬こそ、匠の出汁を満喫!
12月上旬、馳走啐啄一十さんへ単独で定期訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願い致しました。
周りの皆さまには通常メニューから〆のトリュフご飯でしたが、私にはトリュフご飯でなく、そのコストを他に振り分けて色々と工夫したお料理を作って下さいました。
m(_ _)m
トリュフご飯も好きですが、玉子閉じご飯も絶品なので、当然この日も大満足です♪
お料理
(01)源助大根、干車海老、真昆布と本枯れ節(3年熟成)の出汁餡掛け
(02)蒸し渡り蟹(雌)、渡り蟹の内子、熟成フレッシュキャビア
(03)自家製バチコ(2日干し)
(04)真鱈の白子の炭火焼き
(05)鮎魚女の山椒炭火焼き
(06)蕪の摺り流し、お餅入り、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
(07)鮃(3日寝かせ)
(08)鮃縁側(3日寝かせ)
(09)白甘鯛(5日寝かせ)
(10)虎魚(4日寝かせ)【写真撮り忘れ】
(11)真鱈の超レア白子、自家製ポン酢で
(12)鮟肝&奈良漬け
(13)真鯵(2日寝かせ)
(14)本鮪赤身ヅケ(6日寝かせ)
(15)本鮪中トロ(6日寝かせ)
(16)炭火炙り金目鯛(7日熟成)
(17)炭火焼き白甘鯛(5日熟成)、針人参
(18)海老芋、車海老真薯、法蓮草、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(19)茨城牛(A5等級の未経産雌牛)のイチボの炭火焼き
(20)玉子とじご飯、蝦夷馬糞雲丹載せ
(21)富有柿
お酒
①エルヴェ・マルロー・エクストラ・ブリット(シャンパーニュ、フランス)
②天寳一 特別純米 八反錦 おりがらみ本生
③黒龍 特選吟醸50(福井)
④宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
⑤賀茂金秀 純米しぼりたて生
写真へ解説を付けています。
やはり広島では食材の品質は群を抜いて素晴らしく、卓越した感性で様々なお料理に仕上げる技術は比類無いと感じます。
特に定期訪問していると季節の移り変わりを実感しつつ、初めて頂くお料理にも出会え飽きる事がありません。
ご馳走さまでした。
晩秋の恵み、匠の遊び心も合わせて堪能♪
11月中旬、馳走啐啄一十さんへ友人のパティシエさんと定期訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願い致しました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲2年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
を利用されています。
奥井海生堂の1級昆布(羅臼昆布、利尻昆布、真昆布)を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
先ずはお料理のラインナップ
(01)蝦夷馬糞雲丹の羅臼昆布出汁のジュレ掛け
(02)香箱蟹、食用菊&胡瓜のお浸し
(03)真鱈の白子の備長炭炙り
(04)煮黒鮑、肝ソース、あおさ苔載せ
(05)秋鰤の炭火焼き
(06)素揚げ銀杏
(07)虎魚の背皮の炭火焼き串【コース外】
(08)虎魚の腹皮の炭火焼き串【コース外】
(09)炭火焼き金目鯛、車海老の真薯、ぶなしめじ、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
(10)虎魚(愛媛県興居島産、3日寝かせ)、逆目切り【手前】
(11)虎魚(愛媛県興居島産、3日寝かせ)、純目切り【奥側】
(12)九絵(7日熟成)
(13)炭火炙り黒鯥(7日熟成)
(14)牡丹海老(7日熟成)【写真撮り忘れ】
(15)炭火炙り赤鯥(4日寝かせ)
(16)炭火炙り金目鯛(10日熟成)
(17)秋鰤(12日熟成)
(18)真鯵(3日寝かせ)
(19)炭火焼き黒鯥、蓮芋、煮茗荷
(20)舞茸、茄子、湯葉、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(21)仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(22)炭火炙り赤鯥ご飯【特別提供】
(23)白胡麻プリン、小豆餡載せ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ポンサルタンNV(シャンパーニュ、フランス)
②宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
③神雷 秋上がり純米酒
④寫楽 純米酒 一回火入(福島)
⑤日高見 超辛口純米吟醸(宮城)
⑥而今 特別純米にごりざけ(三重)
⑦会津中将 純米吟醸(福島)
写真に解説を付けています。
香箱蟹の登場や様々な魚の脂のり濃さに秋の深まりを感じます。
また、今回は遊び心のあるお試しメニューも食べさせて頂き、こんな食べ方もあるんだ!と感激。
そしてスペシャルな〆ご飯、めちゃウマ。(´ρ`)
様々な引出しを開いて楽しませて下さいます。
ご馳走さまでした。
秋の恵みと匠の雫
10月下旬、久しぶりの単独訪問。
のんびり独りぼっちで楽しみます。
今回も税別15,000円のおまかせをお願い致しました。
出汁のスペシャリストが拘る奥井海生堂の1級昆布(羅臼昆布、利尻昆布、真昆布)
これを使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
先ずはお料理のラインナップ
(01)薄切り松茸のしゃぶしゃぶ、法蓮草、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(02)渡り蟹(雄)、赤雲丹のヅケ、食用菊&胡瓜のお浸し
(03)熟成フレッシュキャビア
(04)真鰯の炭火炙り
(05)素揚げ銀杏
(06)煮黒鮑、肝ソース、青海苔載せ
(07)炭火焼き伊勢海老、法蓮草、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
(08)虎魚(2日寝かせ)
(09)炭火炙り白甘鯛(6日寝かせ)
(10)障泥烏賊新子沖漬け
(11)炭火炙り黒鯥(8日熟成)
(12)縞鯵(7日熟成)
(13)鮃(身と縁側)(2日寝かせ)
(14)炭火炙り鰆(3日寝かせ)
(15)金目鯛(10日熟成)
(16)炭火焼き白甘鯛、蓮芋、煮生姜
(17)鮎魚女の揚げ浸し、本枯節(3年寝かせ)の出汁のお椀
(18)鼈(スッポン)餡の茶碗蒸し
(19)仙台牛(A5等級12ランクの未経産雌牛)のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(20)松茸飯(プレーン&卵とじ)、真昆布&鰹節&あご節出汁炊き
(21)白胡麻プリン、小豆餡載せ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ポンサルタンNV(シャンパーニュ、フランス)
②天寳一 超辛 純米千本錦(広島・福山)
③宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
④黒龍 特選吟醸50(福井)
写真に解説を付けています。
本枯節の3年もので取ったお出汁は、通常の3ヶ月寝かせの本枯節とは旨みの出方と円やかさが違いました!
昆布に加えて鰹節までヴィンテージものを使われ、出汁だけでもどれ程原価を掛けているのか、目眩がしそうです。
そういう拘りを広島に居ながらにして頂ける幸せを改めて実感します。
ご馳走さまでした。
斬新な発想の歴史を垣間見る!
9月上旬、懇意にして下さっている皆さまをお迎えして馳走啐啄一十さんでお食事会。
今回は初めての試み、お食事会用におまかせ20,000円でお願いしました。
台風13号と台風15号が日本近海を通り過ぎた為、直撃をしていない地域でも漁船が出ず、魚の確保に苦労されたご様子。
それでも厳選食材を揃えて頂き、無事に開催することができ、胸を撫で下ろすとととに、お店の皆さまには感謝申し上げます。
m(_ _)m
お料理
(01)脱水赤雲丹(5日寝かせ)、羅臼昆布出汁のジュレ掛け
(02)渡り蟹(雄)の殻&身を8時間煮て取ったコンソメのジュレ
(03)渡り蟹(雄)、胡瓜、土佐酢で
(04)鱧の炭火焼き落とし
(05鱧の山椒煮
(06)マダム・ビュルゴー家のシャラン鴨の炭火ロースト
(07)フォアグラペーストの味噌仕立て
(08)煮黒鮑、肝ソース、青海苔載せ
(09)炭火焼き金目鯛(10日熟成)、木耳、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
29年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(10)虎魚(2日寝かせ)、逆目切り【手前】
(11)虎魚(2日寝かせ)、純目切り【奥側】
(12)赤甘鯛(3日寝かせ)
(13)真鯛(1日寝かせ)のヅケ、青柚子皮掛け
(14)目一鯛(12日熟成)
(15)炙り赤鯥(雄、5日寝かせ)
(16)炙り赤鯥(雄、5日寝かせ)
(17)金目鯛(10日熟成)
(18)牡丹海老(7日熟成)
(19)真鯵(8日熟成)、酢〆&生姜載せ
(20)炭火焼き黒鯥、蓮芋、煮生姜
【赤鯥(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店と山形県庄内産)との3種類から選択】
(21)大根、車海老の真薯、しめじ、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(22)松阪牛A5ランク12等級のシャトーブリアン、炭火焼きステーキ
(23)夏トリュフご飯(プレーン&卵掛け)、ずわい蟹入り、初イクラ掛け
(24)初卵とジャージー牛乳に和三盆のプリン
お酒
①ペリエ・ジュエ・ベル・エポック・ブラン・ド・ブラン2004
②ペリエ・ジュエ・ベル・エポック2011
③天寳一 純米吟醸 秋あかり
④宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
⑤出雲富士 純米冷やおろし 秋雲
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
今回はお食事会用に予算を上げて、特別仕立てをお願いするという我が儘にお応えして下さいました。
m(_ _)m
お店の努力だけでなく、魚の無いタイミングでしっかりと揃えて頂いた食材の供給元の方々にも感謝か絶えません。
お陰様でお食事会も無事に終わり、ホッとしました。
ご馳走さまでした。
開店5年目、技術の深化に驚く!
9月上旬、食べログのレビュアーさまご夫妻と私の3名で馳走啐啄一十さんにお邪魔し、今回も税別15,000円のおまかせをお願い致しました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲2年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
(01)脱水赤雲丹(5日寝かせ)、羅臼昆布出汁のジュレ掛け
(02)渡り蟹(雄)の殻&身を10時間煮て取ったコンソメのジュレ
(03)渡り蟹(雄)、ミル貝、胡瓜、土佐酢で
(04)スッポン(雄)餡の茶碗蒸し
(05)鱧の炭火焼き落とし
(06)鱧の山椒煮
(07)煮黒鮑、肝ソース、青海苔載せ
(08)炭火焼き金目鯛(10日熟成)、車海老の真薯、木耳、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
29年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(09)虎魚(2日寝かせ)、逆目切り【手前】
(10)虎魚(2日寝かせ)、純目切り【奥側】
(11)赤甘鯛(5日寝かせ)
(12)真鯛(5日寝かせ)のヅケ、青柚子皮掛け
(13)炙り赤鯥(6日寝かせ)
(14)炙り金目鯛(10日熟成)
(15)真鯵(3日寝かせ)、軽く〆て生姜添え
(16)槍烏賊(5日寝かせ)
(17)牡丹海老、フレッシュキャビア(熟成)
(18)もち鰹
お料理
(19)炭火焼き黒鯥、蓮芋、煮生姜
(20)炭火焼き白茄子、万願寺唐辛子の揚げ浸し、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(21)仙台牛(A5等級12ランクの未経産雌牛)のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(22)子槍烏賊の煮付け【コース外】
(23)夏トリュフご飯(プレーン&卵掛け)、毛蟹入り、初イクラ掛け
(24)白胡麻プリン、小豆餡載せ
お酒
①ドゥラモット・ブラン・ド・ブラン2007(シャンパーニュ、フランス)
②宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
③天寳一 超辛 純米千本錦(広島・福山)
④亀齢 辛口純米 八拾(広島・西条)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
この日は「雲丹は新鮮なほど美味しい」という私の常識を打ち崩す赤雲丹の熟成に驚愕しました。
今までどんなお店に行っても雲丹の熟成など出てきた事はありません。
これまで馳走啐啄一十さんでは塩水雲丹を提供されていましたが、雲丹の熟成など考えたこともなかったので、大変ビックリすると共に、こんなに美味しくなるんだと感心しました。
もう5年近く通っているのにこの時期になっても、新たな技術を習得されるその情熱に脱帽致しました。
ご馳走さまでした。
40代最後の夜、馳走啐啄一十で。
8月下旬、食べログのレビュアーさまと私の2名で馳走啐啄一十さんにお邪魔し、今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲2年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
(01)塩水北紫雲丹、羅臼昆布出汁のジュレ掛け
(02)鱧の炭火焼き落とし
(03)鱧の山椒煮
(04)渡り蟹、ミル貝、胡瓜、土佐酢で
(05)渡り蟹のコンソメジュレ
(06)スッポン餡の茶碗蒸し
(07)煮黒鮑、肝ソース、初摘みあおさ載せ
(08)炭火焼き目一鯛(5日寝かせ)、車海老の真薯、木耳、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
29年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(09)虎魚(36時間寝かせ)
(10)マハタ(6日寝かせ)
(11)白鱚(4日寝かせ)
(12)赤鯥(2日寝かせ)
(13)赤鯥(5日寝かせ)
(14)槍烏賊(5日寝かせ)
(15)真鯵(3日寝かせ)
(16)金目鯛(10日熟成)
(17)もち鰹
お料理
(18)炭火焼き赤鯥(5日寝かせ)
(19)炭火焼き赤鯥(2日寝かせ)、蓮芋、煮生姜
(20)炭火焼き白茄子、万願寺唐辛子の揚げ浸し、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(21)仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(22)夏トリュフご飯(プレーン&卵入り)、毛蟹入り、北紫雲丹載せ、イクラ掛け
(23)白胡麻プリン、小豆餡載せ
お酒
①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴ
②亀齢 辛口純米 八拾(広島・西条)
③宝剣 純米酒超辛口 湧水仕込(広島・呉)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
今回は桜蝦をたっぷり食べた赤鯥が脂のりと旨みが素晴らしく、今年頂いた中でも断トツでした。
これが広島に居ながらにして頂ける有り難さ。
素晴らしいことです。
ご馳走さまでした。
食べ比べ、馳走啐啄一十の真骨頂!
8月上旬、食べログのレビュアーさまと2名で馳走啐啄一十さんにお邪魔し、今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲2年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
(01)北紫雲丹、オクラ&トロロ、羅臼昆布の出汁ジュレ
(02)渡り蟹、ミル貝、胡瓜、金魚花、土佐酢で
(03)鱧の炭火焼き落とし
(04)鱧の山椒煮
(05)煮黒鮑、肝ソース、初摘みあおさ載せ
(06)炭火焼き赤甘鯛、車海老の真薯、木耳、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
29年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(07)真鯒(40時間寝かせ)
(08)白鱚(3日寝かせ)
(09)赤鯥(3日寝かせ)
(10)赤鯥(3日寝かせ)
(11)槍烏賊(寝かせ期間聞き忘れ)
(12)真鯛(2日寝かせ)のヅケ
(13)金目鯛(3日寝かせ)
(14)真鯵(4日寝かせ)、表面を酢〆
(15)真鯵(2日寝かせ)
お料理
(16)炭火焼き赤鯥
(17)炭火焼き赤鯥、蓮芋、煮生姜
(18)炭火焼き白茄子、万願寺唐辛子の揚げ浸し、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(19)仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(20)夏トリュフご飯(プレーン&卵入り)、毛蟹入り、北紫雲丹載せ、唐墨掛け
(21)白胡麻プリン、小豆餡載せ
お酒
①アダミ・ボスコ・ディ・ジーカ・ブリュットNV(イタリア、プロセッコ)
②神雷 夏生原酒(広島)
③田酒 特別純米酒(青森)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
同じ魚で仕立てを変えたり、産地を代えたりして、味わうことで本質に迫るのが馳走啐啄一十さんの真骨頂!
特に赤鯥の産地&仕立ての両方で食べ比べをさせてくれるお店はなかなか無いので、久しぶりに味覚の確認となりました。
m(_ _)m
ご馳走さまでした。
出汁に四季あり、匠の技を堪能。
7月下旬、goroさまに加え、初めましての食べログのレビュアーと合計3名で馳走啐啄一十さんにお邪魔し今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
今回は梅雨時期でもあり、毎日、気圧が低いので1年で一番出汁が良く出る季節。
普段より旨みが出る分だけ、お椀の具材は軽めでシンプルなのが良いです♪
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲2年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
①枝豆豆腐、羅臼昆布の出汁ジュレ
②毛蟹、蟹味噌、ミル貝、胡瓜、金魚花
③羅臼昆布出汁の冷製茶碗蒸し、鼈(すっぽん)餡
④煮黒鮑、肝ソース、塩水北紫雲丹、初摘みあおさ載せ
⑤鱧の伽羅煮
⑥大和蜆の当座煮
⑦車海老の真薯、蓴菜、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
30年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
⑧真鯒(3日寝かせ)
⑨真鯛(3日寝かせ)
⑩白鱚(5日寝かせ)
⑪槍烏賊(3日寝かせ)
⑫真鯵(3日寝かせ)
⑬炙り本鮪(8日熟成)
お料理
⑭赤甘鯛(7日寝かせ)の炭火焼き
⑮白茄子、万願寺唐辛子の揚げ浸し、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑯仙台牛(A5等級12ランク未経産)のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
⑰夏トリュフご飯(プレーン&卵入り)、毛蟹入り、塩水北紫雲丹載せ、唐墨掛け
⑱白胡麻プリン、小豆餡のせ
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ポンサルタンNV(シャンパーニュ、フランス)
②アダミ・ボスコ・ディ・ジーカ・ブリュットNV(イタリア、プロセッコ)
③田酒 特別純米酒(青森)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
魚や野菜等の食材に限らず、出汁そのものにも四季が巡り、その時々の旬のお椀が楽しめることを嬉しく思います。
ご馳走さまでした。
感謝&感動。胸が熱くなりました。
6月下旬、懇意にして下さっている皆さまをお迎えして馳走啐啄一十さんでお食事会。
税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
①豆乳仕立ての雲丹プリン、フレッシュキャビア載せ
②煮黒鮑、肝ソース、初摘みあおさ載せ
③羅臼昆布出汁の冷製茶碗蒸し、鼈餡
④毛蟹、蟹味噌、毛蟹コンソメ
⑤炭火焼き赤甘鯛、蓴菜、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
30年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥虎魚(40時間寝かせ、80%放血)
⑦白鱚(5日寝かせ)
⑧赤甘鯛(3日寝かせ)
⑨障泥烏賊(10日熟成)
⑩炙り金目鯛(10日熟成)
⑪真鯵(2日熟成)
⑫もち鰹
お料理
⑬炭火焼き黒鯥、茗荷、蓮芋
⑭虎魚の揚げ浸し、白葱、青葱、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑮仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
⑯雲丹ご飯、フレッシュキャビア載せ
⑰夏トリュフご飯(卵入り)、毛蟹入り、唐墨掛け
⑱白胡麻プリン、小豆餡のせ
お酒
①サロン2006(シャンパーニュ、フランス)
②ヴーヴ・クリコ・ポンサルタン(シャンパーニュ、フランス)
③清酒 神雷 夏生原酒(広島・神石高原)
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
写真に解説を付けています。
極上の食材、匠の技術、食べ手の経験値、そういうものが噛み合わさって、素晴らしい時間となりました。
なんだか胸が熱くなりました。
皆さまにもお店の方にも感謝です。
m(_ _)m
ご馳走さまでした。
初夏の美味しさに魅せられて
6月上旬、馳走啐啄一十を定例訪問。
今回は友人のイケメンパティシエと一緒。
税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁に拘られており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
①塩水北紫雲丹、羅臼昆布出汁のジュレ掛け、オクラ載せ
②毛蟹の身&蟹味噌、本ミル貝、金魚草、胡瓜、土佐酢で
③スッポン餡の茶碗蒸し
④真つぶ貝の軟らか煮
⑤炭火焼き赤甘鯛と蓴菜、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
30年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥虎魚(3日寝かせ)
⑦白鱚(5日寝かせ)
⑧赤鯥(ノドグロ)(5日寝かせ)
⑨赤甘鯛(4日寝かせ)
⑩金目鯛(10日熟成)
⑪鱒の介(キングサーモン、10日熟成)
⑫障泥烏賊(10日熟成)
お料理
⑬炭火焼き赤鯥、万願寺唐辛子、蓮芋
⑭鮴(メバル)の揚げ浸し、白葱、青葱、ヨモギの生麩、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑮仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
⑯雲丹ご飯、フレッシュキャビア載せ
⑰夏トリュフご飯(卵入り)、毛蟹入り、唐墨掛け
⑱白胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ヴーヴ・クリコ・ポンサルタン・ブリュット(シャンパーニュ、フランス)
②黒龍 特選吟醸50(福井)
③ドメーヌ・デュ・グラン・クレス・コルビエール・キュヴェ・マジェール2014(赤ワイン、フランス)
写真に解説を付けています。
5月~6月は産卵期や産卵後の回復期に当たる魚が多いので難しい時期ですが、目利きと熟成で魚自身の美味しさを追及されています。
上質の昆布が手元にあっても昆布〆などせず、魚本来の味わいを引き出す手法なので、やはり私の好みにガッチリ合っていると実感♪
ご馳走さまでした。
お料理で感じる初夏の訪れ
5月中旬となり馳走啐啄一十を定例訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
(01)うすい豆の豆腐の蝦夷馬糞雲丹載せ、羅臼昆布出汁のジュレ掛け
(02)毛蟹の身&蟹味噌、本ミル貝、金魚草、胡瓜、土佐酢で
(03)キングコーン入り新蓮根饅頭、鼈甲餡掛け
(04)本ミル貝の紐&肝の炙り
(05)煮黒鮑
(06)蓮芋
(07)真蛸の軟らか煮
(08)炭火焼き赤甘鯛と蓴菜、利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
30年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
(09)虎魚(3日寝かせ)
(10)マハタ(5日寝かせ)
(11)白鱚(3日寝かせ)
(12)鮴(メバル)(3日寝かせ)
(13)金目鯛(7日熟成)
(14)障泥烏賊(10日熟成)
(15)もち鰹
(16)桜鱒(背トロ、8日熟成)
お料理
(17)黒鯥(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店)万願寺唐辛子、湯葉
(18)鮎魚女(アイナメ)の揚げ浸し、白葱、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
(19)仙台牛のイチボのローストビーフ、和辛子&山葵で
(20)夏トリュフご飯、毛蟹入り、唐墨掛け(プレーン&卵入り)、蝦夷馬糞雲丹載せ
(21)白胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①サントリー、プレミアムモルツ
②龍勢 番外品 壱 蔵元ブレンド(広島・竹原)
③黒龍 特選吟醸50(福井)
④アダミ・ボスコ・ディ・ジーカ・ブリュットNV(イタリア、プロセッコ)、プロセッコ95%、シャルドネ5%
写真に解説を付けています。
5月は瀬戸内海の代表格の真鯛が一番良くない時期なので、日本料理屋さんのラインナップは非常に厳しくなりますよね。
昆布〆のお造りはアチコチで頂きますが添加した旨みは魚の本来の味わいを崩すので、その塩梅が難しいかなと思います。
こちらは上質の昆布が手元にあっても、魚本来の味わいを引き出す手法なので、やはり私の好みにガッチリ合っていると実感♪
次回は6月の訪問予定、少し夏の魚に変わってくるのでしょう♪
それもまた楽しみです。
ご馳走さまでした。
春夏秋冬、季節の魚を匠の技で
4月になって少し花粉症も落ち着き、桜も楽しめる余裕が生まれました。(笑)
前月のお食事会でお世話になったお礼も兼ねて訪問。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
①炭火焼き金目鯛、青のり載せ、利尻昆布と鮪節のお椀
②蝦夷馬糞雲丹、羅臼昆布出汁ジュレ掛け
③毛蟹と本ミル貝、土佐酢
④蛍烏賊、うるい、酢味噌
⑤煮黒鮑の肝ソース掛け青のり載せ、空豆、蕨
⑥朝堀り筍、葛はたきメバル、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
⑦虎魚(2日寝かせ)
⑧石鯛(5日寝かせ)
⑨鮃(7日熟成)
⑩金目鯛(7日熟成)
⑪障泥烏賊(7日熟成)
⑫炙り赤鯥(ノドグロ)(7日熟成)
⑬本鮪の赤身ヅケ(7日熟成)
⑭もち鰹
お料理
⑮桜鱒の炭火焼き、煮筍、蕗
⑯仙台牛のイチボのローストビーフ
⑰春トリュフご飯、毛蟹入り、唐墨掛け(プレーン&卵入り)
デザート
⑱本葛餅、粒餡入り
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①プレミアムモルツ
②日高見 超辛口純米(宮城)
③黒龍 特選吟醸50(福井)
写真に解説を付けています。
前回の訪問時は気が張っておりましたが、今回は独りでのんびりと頂きました。(笑)
広島地魚の代表魚の目張(メバル)はこちらで初めて頂きました。
皆さん目張はご存知だと思います。
しかし、白目張、赤目張、黒目張の3種いるのはご存知無いのでは?
胸鰭の本数に違いがあります。
煮付けは赤、お造りは黒、白はオールラウンド。
今回は片栗粉?をつけてからサッと炙ってからお椀に。
美味しかった!(人´∀`)♪
ご馳走さまでした。
お出汁と熟成、真髄を惜しみ無く
3月下旬、食べ友の皆さまをお迎えして馳走啐啄一十でお食事会。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
①蝦夷馬糞雲丹、車海老、羅臼昆布出汁ジュレ掛け
②煮黒鮑の肝ソース掛け青のりを添えて
③虎河豚白子の炭火焼き
④生くちこ
⑤炙り自家製ばちこ
・新月に作った海水塩
・満月に作った海水塩
⑥車海老の真薯と炭火焼き赤甘鯛、利尻昆布と鮪節のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
⑦虎魚(2日寝かせ)、虎魚の肝のせ
⑧炙り真鯛(3日寝かせ)
⑨障泥烏賊(7日熟成)
⑩金目鯛(7日熟成)
⑪もち旨鰹の背と腹
⑫炙り春鰤(7日熟成)
⑬桜鱒(寝かせ日数聞き忘れ)
⑭炙り春鰆(7日熟成)
お料理
⑮白魚のサッと揚げ、唐墨掛け
⑯朝堀り筍、真昆布&いりこ、鰹節、鯖節、あご節の出汁のお椀
⑰毛蟹
⑱春鰆(7日熟成)の炭火焼き、土筆、蕗、もろみ味噌
⑲炙り仙台牛丼、春トリュフ掛け、新潟県産コシヒカリ
⑳白胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ペリエ・ジュエ・ベル・エポック・ブラン・ド・ブラン2004
②ペリエ・ジュエ・ベル・エポック2004
③亀齢 辛口純米 八拾(広島・呉)
④龍勢 純米吟醸 無濾過生原酒(広島・竹原)
⑤黒龍 特吟50 (福井)
写真に解説を付けています。
今回も一段と素晴らしかった!
皆さまが私と同じ感動を共有して下さったかどうか少し心配ですが、きっと通じ合えた事と思います。
ご馳走さまでした。
本能を揺さぶる美味しさ!(笑)
3月中旬、杉花粉という春の魔物に襲われ四季を痛切に感じながら、馳走啐啄一十を訪れました。
これだけ杉花粉の襲来が激しいと水素水の効果も消し飛びます。(>_<")
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
お料理
(01)蛍烏賊、蕨、空豆、羅臼昆布出汁ジュレ掛け
(02)朝堀り筍と車海老の真薯と若芽、真昆布と魚類4種の出汁のお椀
(03)本ミル貝を土佐酢で
(04)毛蟹の身を土佐酢で
(05)毛蟹の蟹味噌
(06)うるいを酢味噌和え
(07)生くちこ
(08)煮黒鮑の肝ソース掛け青のりを添えて
(09)フレッシュキャビアの7日寝かせ
(10)虎河豚白子のフライ
(11)金目鯛の利尻昆布と鮪節の出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
(12)釣り上り鰹
(13)炙り虎河豚(7日寝かせ)
(14)金目鯛の背身(8日寝かせ)
(15)金目鯛の腹身(8日寝かせ)
(16)赤鯥(ノドグロ)の尻下(3日寝かせ)
(17)赤鯥の頭裏(3日寝かせ)
(18)寒鰆(2日寝かせ)
(19)本鮪の赤身漬け(9日寝かせ)
(20)真鯖(寝かせ日数聞き忘れ)
お料理
(21)桜鱒の炭火焼き
(22)栃木牛のローストビーフ
(23)春トリュフご飯(プレーン&卵入り)
デザート
(24)胡麻プリンの小豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①ルイ・ロデレール・クリスタル・2009年
シャルドネ40%、ピノ・ ノワール60%
写真に解説を付けています。
花粉症で苦しんでいたはずですが、食べている最中は本能の成せる技かピタリと止まっていました。(笑)
本能を揺さぶる美味しさにビックリ!(^_^;)
因みに自宅に帰ると急激に悪化して、鼻詰まりで寝れないほど苦しみました。(×_×)
ご馳走さまでした。
感動した!やっぱスゲエわ!
2月中旬、雪は降っていないが厳しい寒さの中、馳走啐啄一十を訪れました。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
①朝堀り筍と車海老の真薯と若芽、真昆布出汁のお椀
②毛蟹と本ミル貝を土佐酢で
③飯蛸の軟らか煮、ぜんまい、空豆
④煮蛤
⑤虎河豚白子の炭火焼き
⑥シラウオのサッと揚げ、唐墨掛け
⑦アイナメと蛤、利尻昆布出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑧甘鯛(3日寝かせ)
⑨マハタ(5日寝かせ)
⑩鮃(5日寝かせ)
⑪金目鯛(7日寝かせ)
⑫真鯛(4日寝かせ)
⑬炙りカマス(4日寝かせ)
⑭目撥鮪(メバチマグロ)
⑮寒鰆の藁炙り(7日寝かせ)
⑯金目鯛の塩炭火焼き
⑰金目鯛の山椒炭火焼き
⑱栃木牛のローストビーフ
⑲鹿児島牛の炭火炙り牛丼
⑳胡麻プリンの丹羽黒大豆餡のせ
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
お酒
①オートロー・ド・シャンピヨン・グラン・クリュ・レゼルヴ・ミレジム 2012
シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
写真に解説を付けています。
お出汁やサスエ前田魚店の魚も当然に凄いけれど、来島海峡のアイナメも真鯛もまた凄かった!
久しぶりの鳥肌nightになりました!
ご馳走さまでした。
2019年、全国初の釣り初鰹!
新春を迎え、初営業日に早くも馳走啐啄一十を訪れました。
大晦日にお節を受け取りに来てから、ちょうど1週間と間隔が早かったですね。(笑)
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
①渡り蟹(雌)の身と内子
②蒸し糸縒(イトヨリ)鯛の真昆布出汁餡
③真鱈の白子のフライ、自家製唐墨添え
④このわた餡の茶碗蒸し
⑤白甘鯛の兜蒸し、利尻昆布出汁のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥鮃(2日寝かせ)
⑦白甘鯛(2日寝かせ)
⑧真鯛(2日寝かせ)
⑨墨烏賊(2日寝かせ)
⑩黒グチ(2日寝かせ)
⑪初鰹の背身(翌日もの)のたたき
⑫初鰹の腹身(翌日もの)のたたき
⑬寒鰆(2日寝かせ)
⑭くぬぎ原木椎茸
⑮大玉丹羽黒大豆
⑯白甘鯛の炭火焼き
⑰真蛸の桜煮
⑱仙台牛(A5)のローストビーフ
⑲冬トリュフご飯(プレーン&卵入り)
⑳胡麻プリン
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
お酒①テタンジェ・ブリュット・レゼルヴ
写真に簡単な解説があります。
ここからは新年の余談・・・
今年のお正月は隠れ営業日があり、サスエ前田魚店の前田さんがご家族で訪れられていたそうです。
ご自分の送り出した魚達がどう美味しくされて出てくるのか、食べてみる事でどんな魚を送り出そうかイメージが湧くのだそう。
こちらのお出汁を召し上がられて日本のどこのお出汁よりも好みだったということで、お椀用に蒸しに合う魚も送りたいと糸縒鯛もやって来たのだとか。
そして過去に例が無いそうですが、暖冬の影響か年明け最速の1月6日(日)に駿河湾で1匹だけ釣れた初鰹が登場!
( ̄□ ̄;)!!
今年、初鰹を食べたのは日本でこの日の馳走啐啄一十のお客さんが最速!
お正月に深まった繋がりが成し得た仕入れにただただ感激です。
これだけで営業初日に訪れた価値がありました。
ご馳走さまでした。
2019年、馳走啐啄一十のお節
新年、明けましておめでとうございます。
m(_ _)m
昨年は食べログを通じたお食事会に参加させて頂く様になりまして、劇的に環境が変わりました。
食べ歩き2.0(表現が古い)(苦笑)とも言うべき革新が起こりました。
様々な方々やお店と出会い、目から鱗、財布からお金が落ちる日々。σ(^_^;)
本当に人のご縁とは不思議なものです。
皆さまのバイタリティと食への熱意に熱中症になりつつも、私もまた活力を頂き、仕事と食べ歩きに勤しんで参りたいと思います。
来年も引き続き宜しくお願い申し上げます。
さて、2019年の初レビューは、年末年始に相応しく馳走啐啄一十のお節です。
2018年のお節は1箱のみで食べる量がちょこっとだったので、その反省を活かして今年は2箱お願いしました。
お値段は税込54,000円×2箱ですが5人で食べましたので、1人あたり21,600円です。
天段
左側
(01)大玉丹羽黒大豆(兵庫県丹波篠山産)
(02)自家製唐墨(神奈川県産)
(03)真蛸(香川県産)の桜煮
(04)百合根(北海道真狩村産)
(05)加賀蓮根(石川県金沢産)
(06)助宗鱈(北海道函館産)の子、昆布巻
中央
(07)真つぶ貝(北海道襟裳岬産)の軟らか煮
(08)天然蝦夷鮑(北海道松前産)の軟らか煮
(09)フレッシュキャビア(ラトビア産)
(10)くぬぎ原木椎茸(岡山県美作産)
(11)朝堀り筍(福岡県合馬産・初物)
右側
(10)天然車海老(大分県豊後水道産)
(11)木頭柚子(徳島県那賀産)皮の甘露煮
(12)真鯛(愛媛県来島海峡産)の塩山椒煮
(13)湯葉
(14)生いくら(新潟県佐渡島産)
(15)生数の子(北海道厚岸湾産・初物)
地段
左側
(16)栃木牛(A5 12等級 牝未経産)のローストビーフ
(17)ローストポーク(千葉県産)
(18)フォアグラ(フランス産)のテリーヌ
右側
(19)シャラン鴨(フランス産)の燻煙ロースト
(20)金柑(和歌山県産)
(21)おばこ鰆(山形県酒田産)の炭火焼き
(22)ずわい蟹(北海道釧路産)
おせちなので日持ちのする料理が主体。
馳走啐啄一十の特徴でもある熟成のお造りが無い一方で、真鯛の塩山椒煮のような白いご飯に抜群に合うモノなど普段とは異なる料理も楽しめました。
(人´∀`)♪
ご馳走さまでした。
ヴィンテージ10年もの利尻昆布に感嘆!
さて今回は2週間という間隔で、馳走啐啄一十へ友達のパティシエと一緒にやって来ました。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
今回は特別に入手することが出来たというヴィンテージ利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲10年もの、1級)で取った出汁を頂けるとのこと。
♪ヽ(´▽`)/
楽しみ過ぎます!
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲5年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
(01)真蛸の桜煮
(02)生数の子
(03)蝦夷馬糞雲丹の羅臼昆布ジュレ掛け
(04)源助大根、滑子、真昆布の縦削りのお椀
(05)渡り蟹(雌)の身と内子
(06)真鱈の白子の備長炭炙り、銀杏、零余子
利尻昆布出汁飲み比べ
☆10年もの利尻昆布出汁(奥井海生堂1級)
☆5年もの利尻昆布出汁(奥井海生堂1級)
(07)渡り蟹のお椀、10年もの利尻昆布出汁
(08)真鱈の白子、ポン酢掛け
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
お造り
(09)鮃(3日寝かせ)
(10)真鯛(2日寝かせ)
(11)炙り金目鯛(10日寝かせ)
(12)カマス(4日寝かせ)
(13)真鯵(3日寝かせ)
(14)剣先烏賊(5日寝かせ)
(15)障泥烏賊(8日寝かせ)
(16)メバチ鮪・赤身
(17)メバチ鮪・中トロ
焼物
(18)金目鯛の炭火焼き、万願寺唐辛子、湯葉
(19)栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
(20)疣西洋松露ご飯(プレーン)
(21)冬トリュフご飯(玉子入り)、イクラ載せ
(22)胡麻プリン
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
①ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム 2006
ピノ・ノワール53%、シャルドネ47%
写真に簡単な解説があります。
今回は食材の食べ比べが出来て、非常に面白いメニュー構成でした。
10年もの利尻昆布&5年もの利尻昆布
焼き白子&白子ポン酢
剣先烏賊&障泥烏賊
疣西洋松露&冬トリュフ
前回の大間の本鮪との比較でメバチ鮪
味わいの違いをキチンと認識しつつ、食べることで正しく経験が積み上がる。
そんな楽しみ方が出来るのも、馳走啐啄一十の魅力の1つです。
大変楽しめました。
ありがとうございます。
m(_ _)m
ご馳走さまでした。
匠の技が冴える魚、幸福感に満たされた夜。
馳走啐啄一十へは前回の訪問から1ヶ月を超え、なんだか随分と久しぶりに訪問した様な気がします。
今回も税別15,000円のおまかせをお願いしました。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
(01)源助大根、滑子、真昆布の縦削りのお椀
(02)香箱蟹
(03)真鱈の白子の備長炭炙り、銀杏、零余子
(04)煮黒鮑、アオサ載せ
(05)真蛸の桜煮
(06)真ばい貝
(07)フレッシュキャビア(ラトビア産)
(08)渡り蟹の真薯と木耳&白木耳のお椀
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
(09)鮃(3日寝かせ)
(10)鮃縁側(5日寝かせ)
(11)真鯛(3日寝かせ)
(12)白甘鯛(7日寝かせ)
(13)寒鰤(12日寝かせ)(写真撮り忘れ)
(14)赤鯥(ノドグロ)(5日寝かせ)
(15)釣りキンキ(3日寝かせ)(写真撮り忘れ)
(16)カマス(3日寝かせ)
(17)剣先烏賊(5日寝かせ)
(18)金目鯛(6日寝かせ)
(19)中トロ(7日寝かせ)
(20)白甘鯛の炭火焼き、万願寺唐辛子、湯葉
(21)栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
(22)冬トリュフご飯、イクラ載せ
(23)胡麻プリン
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
①テタンジェ・プレリュード・グランクリュ
シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
②カネナカ生酛純米・熱燗トリュフ酒
写真に簡単な解説があります。
写真を撮り忘れた(13)寒鰤(12日寝かせ)(写真撮り忘れ)と(15)釣りキンキ(3日寝かせ)(写真撮り忘れ)は文章で解説を付けます。
(13)寒鰤の大トロ(北海道函館産)(12日寝かせ)(写真撮り忘れ)
産卵期は冬~初夏、旬は秋~晩冬
身の中にしっかりと脂がのり、濃厚な旨みと甘みが押し寄せて来るようです。
「あぁ」とため息。
(15)釣りキンキ(北海道網走産)(3日寝かせ)(写真撮り忘れ)
産卵期は晩冬~初夏、旬は秋~冬
これも炙られて脂が溢れ出て立体的な旨みが拡がります。
通常は炙り身をお椀に入れて頂く事が多いですが、お造りでも良いですね。
今回は日本各地の秋の旬がたっぷり楽しめるラインナップ、匠の技が冴える魚の仕込みで幸福感に満たされました。
ご馳走さまでした。
秋の喜びと夏の名残
10月になり朝夕の冷え込みに秋の訪れを感じますが、山の木々は未だ緑色のままで夏の名残を留めています。
紅葉が楽しめる季節まではあと1ヶ月は掛かるのでしょう。
今年も宮島へ紅葉狩りに行かねばなりません。
特に明治8年に建立された8代目となる宮島の大鳥居は現在143年が経過し傷みが激しく、来年6月から1年半の大改修がなされ、しばらく見れなくなります。
近年、宮島へ参拝予定のある方はお急ぎ下さいませ。
さて今回、馳走啐啄一十へは友達のパティシエと一緒にやって来ました。
今回も税別15,000円のおまかせ。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい
(3)真昆布の出汁は超軟水の美味しさと調和する穏やかで円やかな味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
①新モノの加賀蓮根饅頭の椀
②このわた餡の茶碗蒸し
③渡り蟹と蝦夷白バイ貝
④真鱈の白子の備長炭炙り、銀杏、零余子
⑤煮黒鮑に蝦夷馬糞雲丹と煮車海老
⑥渡り蟹の真薯と木耳、ばちこ載せのお椀
お造り
⑦真鯛(3日寝かせ)
⑧鮟肝
⑨鰆(7日寝かせ)
⑩伊佐木(5日寝かせ)
⑪剣先烏賊(5日寝かせ)
⑫鰤の大トロ(5日寝かせ)
⑬炙り金目鯛(12日熟成)
⑮赤鯥(ノドグロ)(5日寝かせ)
料理
⑯赤鯥の炭火焼き、万願寺唐辛子、湯葉
⑰栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
⑱秋トリュフご飯、筋子解しイクラ&赤雲丹
⑲胡麻プリン
写真に簡単な解説があります。
ここから詳細です。
①新モノの加賀蓮根(石川県産)饅頭の椀、真昆布・いりこ・鰹節・鯖節・あご節の出汁餡
丁寧に摺り降ろした新モノの加賀蓮根は表面を軽く揚げてあり、中身はふっくら。
饅頭を割ると柔らかみのある蓮根の薫りが立ち登ります。
出汁餡の主役は真昆布、その脇を固める魚系出汁の4重奏、
淡い琥珀色の出汁はとろみを付けられ、穏やかで円やかな味わいをベースにコクのある旨みが味わえます。
②このわた(石川県能登産)餡の茶碗蒸し
シンプルな出汁の茶碗蒸しにこのわたの酸味と旨み、ほのかな苦味と微かな甘み、そして潮の薫り。
大人の茶碗蒸しですね。
③渡り蟹(佐賀県有明海産)と蝦夷白バイ貝(北海道函館産)
渡り蟹の産卵期は春~夏、雌蟹の旬は冬~初夏、雄蟹の旬は夏~秋。
雄蟹は雌蟹より身の甘みが強いのが特徴。
旬の終わりですが、香りも良くて旨みと甘みが抜群で美味しい!
蝦夷白バイ貝の産卵期は春~夏、通年味わいが良い。
こちらで使うのは海老漁で一緒に獲れる海老を食べている味の濃い蝦夷白バイ貝のみだそうです。
食感がクニュプリ、噛めば噛むほど旨みと甘みが拡がり、病み付きになりそうな美味しさ。
土佐酢でさっぱり味わいます。
④真鱈(新潟県産)の白子の備長炭炙り、銀杏(熊本県産)、零余子(群馬県産)
炭焼きで炙ると芳ばしさが高まり、表面の少しパリッとした食感と中の濃厚なクリーミーさのコントラストが楽しいです。
悶絶します。
⑤煮黒鮑(三重県伊勢志摩産)、蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産)、煮車海老(熊本県天草産)、アオサ(高知県四万十川産)載せ
黒鮑の産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかく噛むほどに旨みが拡がり、肝ソースの磯の薫り、川のりの清廉な薫りが鼻腔を抜けていきます。
黒鮑はいよいよ禁漁期間近なので、今のうちにしっかり食べないと!
そこに蝦夷馬糞雲丹が添えられています。
雲丹を頂く一口目は5秒ホールド。
じんわりと甘みが強くなり、蝦夷馬糞雲丹らしい濃いめの旨みを余さず味わい尽くします。
朝夕の気温の低下に合わせて、秋を感じる様に味わいを深くされている様子です。
因みに蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
車海老の産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
久しぶりに頂いた煮車海老は甘みと旨みが際立つ仕上がりで嬉しいです。
⑥渡り蟹(佐賀県有明海産)と木耳入りの真薯、木耳(岡山県美作産)、利尻昆布と鮪節の出汁、ばちこ載せのお椀
真薯を割ると渡り蟹の薫りが湯気と共に立ち登り、期待が高まります。
渡り蟹は熱を加えることで更に味わいが深くなっています。
そして旬の木耳は穏やかな旨みも好み。
今回、ばちこが凄かった!
ほんのり苦味と圧倒的な旨みに控えめな甘み、これは近年でも記憶に無いほど良かった!
そして利尻昆布と鮪節のお出汁。
透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わいが良く分かる素晴らしい出汁に思わず「ふぅっ」と息が出ます。
お造り
今回も自信のあるお魚が入荷したとのことで、楽しみです♪
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦真鯛(3日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
真鯛はこれから旬に入り、脂のりが増してきました。
9月の真鯛よりもグッと良くなりました。
爽やかな甘みと旨みを感じます。
⑧鮟肝(北海道小樽産)
鮟鱇の産卵期は春~初夏、旬は秋~春で特に晩冬が素晴らしい。
海底に潜む魚であまり遊泳しないメタボリックな体質なので、他の魚に比べて肝はオールシーズン美味しい方です。
滑らかでクリーミー、コクがあり美味しい(嬉)
⑨鰆(山形県庄内産・7日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~冬。
秋の深まりが早い日本海、今の時期は北に行くほど脂のりが良いですね。
腹身は脂のりが良く味わい深いですが、あと味はさっぱり!
身は柔らかく、白身でなく、赤身でもない、飴色の穏やかな色合いです。
⑩伊佐木(大分県姫島産・5日寝かせ)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩春~夏。
本来は夏の魚で秋には味が落ちるのですが、豊後水道は瀬戸内よりも若干水温が高いので旬よりも更に脂がのった伊佐木が稀に居ますが、殆ど釣れません。
姫島沖は豊後水道と瀬戸内の境目で、ここの伊佐木は瀬戸内では断トツ。
皮のみを剥ぎ皮下の脂と身に差した脂までくっきり見えます。
素人の私ではこんなに綺麗には捌けませんので、匠の技に惚れ惚れと魅入られます。
モチモチ食感と深い旨みは別格。
⑪剣先烏賊(佐賀県唐津産・5日寝かせ)
産卵期は春~初秋、旬は初夏~秋。
夏烏賊との別称もあります。
寿命は1年。
良く似ている槍烏賊よりも胴が太く、身の甘みも強め。
一般に剣先烏賊>槍烏賊という位置付け。
烏賊らしい食感と5日寝かせの旨みが両立する仕上がりもまた良いです。
⑫鰤の大トロ(北海道函館産・5日寝かせ)
産卵期は冬~初夏、旬は秋~晩冬
初秋となる今の時期は北に行くほど脂のりが良いので北海道函館産がベストではないでしょうか?
身の中にしっかりと脂がのり、濃厚な旨みと甘みが押し寄せて来るようです。
⑬炙り金目鯛(サスエ前田魚店・静岡県駿河湾産・12日熟成)
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
水深200m~800mに棲む深海魚で、特に冬は脂のりが強烈な美味しさ。
秋になりいよいよ旬に入りました。
脂のりも濃くなり、そのままでも美味しいのですが、更に熟成により旨みを引き出してあります。
金目鯛は熟成すると紅色が掛かった光沢が入るのですが、12日熟成ともなると身に光さえもネットリと絡み付くようです。
仕上げにガスバーナーで炙り皮下と身の中にある脂を活性化してあるので紅色の身がギラギラと妖艶に輝き、脂のりが凄まじい。
濃厚ですがしつこく無く、口腔に拡がる芳ばしさ、上品かつ濃い旨み、儚く消えるあと味、素晴らしいです。
⑮赤鯥(ノドグロ)(山形県庄内産・5日寝かせ)
産卵期は初夏~秋、旬は冬~春。
日本海は水温が太平洋側より低く、産卵は水温の高い夏に行う個体が多いため、この時期になると回復期となり、大平洋側よりも断然に脂のりが良いです。
旬の脂のりでも、日本海>大平洋>東シナ海の順ですね。
炙りで脂を活性化してあり、お造りの最後を飾るのに相応しい濃厚な旨みと甘み、口腔無いに余韻を残します。
一旦、日本酒と和らぎで舌をリセット。
料理
⑯赤鯥(山形県庄内産・5日寝かせ)の炭火焼き、万願寺唐辛子、湯葉
産卵期は初夏~秋、旬は冬~春。
お造りでは炙りでしたが炭火焼きと食べ比べとなります。
炭火で焼かれ、小さくじゅうじゅうと音を立てています。
皮目から芳ばしさが薫り、じっくりと火が通り脂が一段と旨みを増しています。
お造りも良いけれど、私は炭火焼きが断然好きです♪
付き合わせとして、万願寺唐辛子を素揚げして出汁に浸して冷してあり、湯葉と共に口休めとして頂きます。
⑰未経産栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ肉自体の旨みが増していますし、 芳ばしく薫り立っています。
⑱秋トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)、筋子ほぐしイクラ(北海道産)&赤雲丹(山口県周防大島産)とたらば蟹(ロシア産)
秋トリュフの華やかで艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
フレッシュな筋子をほぐしたイクラは円やかな旨みとコクが楽しめます。
赤雲丹の産卵期は初秋~晩秋、旬は初夏~晩夏。
舌の上に載せて5秒ホールドして味わい、結局トリュフご飯には合わせず。(笑)
日本酒でチビチビと味わう。
瀬戸内の赤雲丹は山陰や玄海灘よりも甘みと旨みが円やか。
赤雲丹は産卵直前期になると通常は苦味が出るのですが、瀬戸内の赤雲丹はベースの味わいが軽めなので、苦味もあまり感じません。
産卵直前期ゆえの味わいに深みが出た瀬戸内もの、こういう使い方もあるんだ!と納得しました。
普段は使わないロシア産たらば蟹も良い味わいが出ていて、これはこれで足し算としてはありですね。
⑲胡麻プリン
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
こし餡も溶ける様な円やかさ。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
飲み物
①ルイ・ロデレール・クリスタル・1995年
シャルドネ40%、ピノ・ ノワール60%
②宝剣 純米 超辛口(広島)(写真無し)
③黒龍 純吟 三十八号(福井)
今回は一足先に秋が深まる北海道や山形から脂のった旬のお魚と夏の終わりの旬が残る九州方面のお魚、そして地魚というラインナップ。
それらに手間暇を掛けた寝かせと熟成の技を施した、夏の名残と秋の喜びを堪能しました。
次は11月、秋ど真ん中の味わいを頂きに参ります。
ご馳走さまでした。
いつも鮮やかな感動を。
9月の訪問は曇ったり雨が降ったり。
涼しくなってきた中旬での訪問。
こんな天気と同様に、広島カープは6連敗し、マジック9のまま足踏み状態です。
(因みにこの日は勝ってマジック7、更に筆が進まないうちにマジック4に。)
この日まで停滞していたカープとは異なり、JRの呉線も広駅まで、山陽本線も白市駅まで開通し、9月末には山陽本線は全面開通の見込み。
豪雨災害から2ヶ月、着実に交通インフラは復旧しています。
馳走啐啄一十へは1人で訪問。
今回も税別15,000円のおまかせ。
こちらは出汁にこだわられており、
(1)羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
(2)利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)
(3)真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)
どれも1級を利用されています。
これらの昆布から取る出汁の印象は、
(1)羅臼昆布の出汁はしっかり主張のあるコクのある味わい。
(2)利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりした味わい
(3)真昆布の出汁は穏やかで円やかな、優しい味わい
という感じです。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
先ずは簡単にラインナップから。
料理
①新モノの加賀蓮根饅頭の椀、真昆布出汁
②渡り蟹と蝦夷白バイ貝
③鱧のあられ揚げ、唐墨掛け
④煮黒鮑と蝦夷馬糞雲丹
⑤車海老の真薯のお椀、利尻昆布出汁
お造り
⑥太刀魚(3日寝かせ)
⑦真鯛(3日寝かせ)
⑧伊佐木(5日寝かせ)
⑨障泥烏賊(5日寝かせ)
⑩炙り金目鯛(12日熟成)
⑪鰤の大トロ(7日寝かせ)
⑫鰤の背トロ(7日寝かせ)
⑬瀬付き真鯵(3日寝かせ)
⑭本鰹(聞き忘れ)
料理
⑮赤鯥の炭火焼き
⑯栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
⑰夏トリュフご飯、筋子ほぐしイクラのせ
⑱胡麻プリン
写真に簡単な解説があります。
ここから詳細です。
①新モノの加賀蓮根(石川県産)饅頭の椀、真昆布・いりこ・鰹節・鯖節・あご節の出汁餡
丁寧に摺り降ろした新モノの加賀蓮根は表面を軽く揚げてあり、中身はふっくら。
饅頭を割ると柔らかみのある蓮根の薫りが、立ち登ります。
出汁餡の主役は真昆布、その脇を固める魚系出汁の4重奏、
淡い琥珀色の出汁はとろみを付けられ、透明感がありつつ、コクのある旨みが味わえます。
②渡り蟹(大分県産)と蝦夷白バイ貝(北海道産)
渡り蟹の産卵期は春~夏、雌蟹の旬は冬~初夏、雄蟹の旬は夏~秋。
雄蟹は雌蟹より身の甘みが強いのが特徴。
旬の盛りだけあって、香りも良くて旨みと甘みが抜群で美味しい!
蝦夷白バイ貝の産卵期は春~夏、通年味わいが良い。
食感がクニュプリ、噛めば噛むほど旨みと甘みが拡がり、病み付きになりそうな美味しさ。
土佐酢でさっぱり味わいます。
③鱧(愛媛県伊予灘産)のあられ揚げ、唐墨掛け、銀杏(熊本県産)添え
鱧の産卵期は夏、旬は初夏と晩秋の2回。
丁寧に骨切り後、下味を付けてカリカリに揚げられています。
クリスピーな食感と鱧の淡白ながらも旨みのある味わい。
やや塩味の強いタイプの唐墨を使われて極上の旨塩の役割を果たしています。
食材の選択と調理法、最後の味付けも含めてドンピシャです!
④煮黒鮑(千葉県産)、蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産)、アオサ(高知県四万十川産)のせ
黒鮑の産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかく噛むほどに旨みが拡がり、肝ソースの磯の薫り、川のりの清廉な薫りが鼻腔を抜けていきます。
黒鮑ほ禁漁期が近いてきたので、今のうちにしっかり食べないと!
そこに蝦夷馬糞雲丹が添えられています。
雲丹を頂く一口目は5秒ホールド。
じんわりと甘みが強くなり、蝦夷馬糞雲丹らしい濃いめの旨みを余さず味わい尽くします。
先月の猛暑日から過ごし易い秋の気候になり、気温の低下に合わせて、微妙に味わいを深くされている様に感じました。
因みに蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
⑤車海老(熊本県天草産)、玉蜀黍と木耳入りの真薯、木耳、利尻昆布と鮪節の出汁
車海老の産卵期は初夏~初秋、旬は初夏~初秋。
真薯を割ると車海老の薫りが湯気と共に立ち登り、期待が高まります。
「姿、伊勢海老。味、車海老。」と言われるほど、旨みと甘みが強い海老なのですが、熱を加えることで更に味わいが深くなっています。
玉蜀黍の甘さは強いのでボリュームを控えめ、こちらも旬の木耳を加えて穏やかな旨みを加えた真薯。
今回から利尻昆布のお出汁に合わせてます。
お造り
今回はかなり自信のあるお魚が入荷したとのことで、楽しみです♪
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥太刀魚(サスエ前田魚店・静岡県駿河湾産・2kg・3日寝かせ)
産卵期は春~秋、旬は夏。
切り分ける前の太刀魚は指6~7本はあろうかというドラゴン級で、脂のりも抜群。
ガスバーナーで炙って皮下の脂を活性化。
もう、超絶美味しい♪
太刀魚も瀬戸内で釣って食べていました。
金属片のメタルジグで弱った鰯やキビナゴ、傷ついた小さな太刀魚をイメージして誘いを掛けます。
特に大きな太刀魚は海底付近にいるので、雑魚エリアでは誘わず、海底から3mまでの大物エリアでのみアクションさせ魅了するのが腕の見せ所です。
竿もリールもラインも高感度の拘りの道具で、手でラインを持つ様な感覚でした。
釣り上げると直ぐ様、放血神経〆して内臓を抜いて短冊に切り、潮氷で冷やし込み、持ち帰ります。
生臭さゼロの極上太刀魚を食べまくってました。
でも、7年くらい前から底引き網漁で根刮ぎ太刀魚を獲り始め、全然釣れなくなってしまいました。(T_T)
⑦真鯛(山口県柳井産・3日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
真鯛はこれから旬に入り、脂のりが増してきました。
爽やかな甘みと旨みを感じますが、春先の千匹の中から選び抜いた極上の一匹の方が凄かったような。
⑧伊佐木(大分県姫島産・5日寝かせ)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩春~夏。
姫島沖の伊佐木は瀬戸内では断トツ。
モチモチ食感と深い旨みは別格。
伊佐木もこの時期が食べ納めかも。
⑨障泥烏賊(アオリイカ)(山口県産・5日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
烏賊らしい食感と5日寝かせの旨みが両立する仕上がりもまた良いです。
⑩炙り金目鯛(サスエ前田魚店・静岡県駿河湾産・12日熟成)
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
水深200m~800mに棲む深海魚で、特に冬は脂のりが強烈な美味しさ。
初秋になり旬の入り始めとなりました。
脂のりも濃くなり、そのままでも美味しいのですが、更に熟成により旨みを引き出した上に炭火で炙り脂を活性化した技ありの美味しさです。
⑪鰤(北海道函館産・7日寝かせ)の大トロ
産卵期は冬~初夏、旬は秋~晩冬
初秋となる今の時期は北に行くほど脂のりが良いので北海道函館産がベストではないでしょうか?
身の中にしっかりと脂がのり、濃厚な旨みと甘みが押し寄せて来るようです。
⑫鰤(北海道函館産・7日寝かせ)の背トロ
引き続き、同じ魚の背トロです。
こちらはサイコロ状に切ってあり、筋肉と脂のバランスが最高!
旨みと甘みは言うまでもありませんが、筋肉の旨みも感じられて寝かせの技術がより堪能出来る部位ではないでしょうか?
⑬瀬付き真鯵(愛媛県産・3日寝かせ)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
真鯵も初秋になり旬の入り始めになり脂のりが良くなってきました。
もっとも瀬付きなので脂のりよりも身の味わいが濃いです。
根付きと瀬付きはどう違う?
根付きは水深のある漁礁をテリトリーとしておりメインの餌は小魚なので油のりが良い。
瀬付きは流れの早い瀬の落ち込みをテリトリーとしておりメインの餌は地海老と小さな蟹なので身の旨みが濃厚になります。
⑭本鰹(サスエ前田魚店・静岡県御前崎産)
血抜きされた極上の御前崎根付き鰹。
血生臭く無く、身がプルプルと震える程の弾力。
鰹の薫りが素晴らしく、脂のりがハッキリ分かります。
⑮赤鯥(ノドグロ)(山形県庄内産)の炭火焼き、万願寺唐辛子、湯葉
産卵期は初夏~秋、旬は冬~春。
日本海は水温が太平洋側より低く、産卵は水温の高い夏に行う個体が多いため、この時期になると回復期となり、大平洋側よりも断然に脂のりが良いです。
旬の脂のりでも、日本海>大平洋>東シナ海の順ですね。
炭火で焼かれ、小さくじゅうじゅうと音を立てています。
皮目から芳ばしさが薫り、じっくりと火が通り脂が一段と旨みを増しています。
白身ながら濃厚な味わいです。
⑯栃木牛(A5)イチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ肉自体の旨みが増していますし、 芳ばしく薫り立っています。
⑰夏トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)、筋子ほぐしイクラ(北海道産)のせ
夏トリュフの華やかで艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
フレッシュな筋子をほぐしたイクラは円やかな旨みとコクが楽しめます。
⑱胡麻プリン
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
こし餡も溶ける様な円やかさ。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
飲み物
①ペリエ・ジュエ・ベル・エポック2007
シャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ5%
8月後半の「にい留」さんから始まり、天風ら・イタリアン・うなぎ・モダンフレンチ・お鮨・川魚料理・肉懐石・お鮨と充実した食べ歩きをしておりました。
それでも広島に戻り馳走啐啄一十の出汁を頂くとその優しく深みのある味わいに「癒される」なぁ。としみじみ思うのです。
今回は自信のお魚ラインナップに、手間暇を掛けた寝かせと熟成の技を施し、初秋の喜びを堪能しました。
次は10月、もう少し秋が深まった味わいを頂きに参ります。
ご馳走さまでした。
夏仕様、爽やかな旨みと熟成
8月の訪問も日中は37℃を超える酷暑日。
被災された方々は未だ大変な暮らしをされておりますが、主要国道は復旧し、徐々に平穏な日常に戻りつつあります。
今回、馳走啐啄一十へは友達のパティシエと一緒にやって来ました。
今回も税別15,000円のおまかせ。
こちらは出汁にこだわられており、羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)、真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)とどれも1級を利用されています。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
①蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産・塩水雲丹)と玉子豆腐に羅臼昆布の出汁ジュレを掛けて
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
蝦夷馬糞雲丹を頂く一口目は5秒ホールド。
じんわりと甘みが強くなり、雲丹の旨みを余さず味わい尽くします。
羅臼昆布の出汁は昆布出汁の中では輪郭のはっきりした味わい、良く冷えた出汁ジュレは暑気払いにピッタリ。
②鱧(愛媛県伊予灘産)の焼き霜、浸し茄子とおくら
鱧の産卵期は夏、旬は初夏と晩秋の2回。
丁寧に骨切り後、表面をパリッと炭火で焼いてありますが、中身はしっとりとした食感が残っており、複雑な味わいが楽しめます。
茄子とおくらは爽やかな味わい。
③本ミル貝(愛知県産)と毛蟹(北海道噴火湾産)、土佐酢
水管をお造りにして食べるのが一般的。
シャキシャキした歯応えや噛めば噛むほど本ミル貝の美味しさが拡がります。
毛蟹の産卵期は晩秋~晩冬、今の時期は身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめます。
土佐酢でさっぱりと毛蟹の旨みを味わいます。
④煮黒鮑(広島県呉産)、川のり(高知県四万十川産)
産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかく噛むほどに旨みが拡がり、肝ソースの磯の薫り、川のりの清廉な薫りが鼻腔を抜けていき、夏の到来を感じます。
⑤本ミル貝(愛知県産)の肝塩炭火焼き
本ミル貝の産卵期は春~秋、旬は春
本ミル貝の肝は初めて頂きました。
肝ですが苦味が無くほのかに甘い。
⑥焼き伊勢海老(三重県伊勢湾産)、赤甘鯛(山形県庄内産)、冬瓜、木耳、酢橘
利尻根布と鮪節の出汁の椀
伊勢海老の産卵期は初夏~夏、旬は秋~春。
伊勢海老は数日寝かしたものを炭焼きされ、甘みが引き出されています。
お出汁に浸かっていたのに、芳ばしさが薫ります。
赤甘鯛の産卵期は秋~冬、旬は秋~春。
やや身に水分が多いのですが、焼いたり脱水すると美味しくなるのは周知の通り。
一口頂くと味わいの穏やかな上品さに白甘鯛かと迷いましたが、味の濃さを感じましたので、赤甘鯛だと分かりました。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布と鮪節のお出汁が控えめながらもしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦虎魚(山口県産・5日寝かせ)
産卵期は初夏~夏、旬はほぼ通年。
放血、神経〆、脱水処理(塩)
昆布〆はされていません。
削ぎ落とした魚本来の味わいを時間を掛けて旨みを引き出しています。
⑧真鯛 (山口県柳井産・30%放血の脱水仕込み・3日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
漸く産卵期のダメージから回復し、脂のりも改善してきました。
爽やかな甘みと旨みを感じます。
⑨チダイ (山口県柳井産・3日寝かせ)
産卵期は秋、旬は晩春~夏
真鯛が最大1mになるのに対しチダイは最大で40cmほど。
山口県柳井沖で散々釣って刺身や塩焼きで食べましたが、美味しい印象は無いです。
しかし、プロの手に掛かると驚くほど味わいが異なります。
柔らかくはっきりした甘み、脂のりの状態が素晴らしいです。
今回は真鯛よりもチダイの印象が勝りました。
⑩伊佐木(大分県姫島沖産・2日寝かせ後+塩脱水して1日寝かせ)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩春~夏。
姫島沖の伊佐木は瀬戸内では断トツ。
モチモチ食感と深い旨みは別格。
⑪タケノコメバル(広島県広島市産・3日熟成)
西日本ではもはや幻の魚ですが、この魚が出て来たことに驚きを隠せません。
沿岸部に生息し、小学生の頃40cmの最大クラスを岸から手網で掬って獲った懐かしい思い出のある魚です。
産卵期は秋~春、旬は春~初夏。
タケノコメバル、北陸ならベッコウソイと呼ばれる筍の皮の様な色味の魚です。
パッと見はソイですが、正真正銘のメバル属。
ソイと違い身が柔らかくメバルの味わい。
穏やかな甘みを堪能しました。
⑫障泥烏賊(アオリイカ)(山口県産・5日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
烏賊らしい食感と5日寝かせの旨みが両立する仕上がりもまた良いです。
⑬瀬付き真鯵(愛媛県産・3日寝かせ)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
瀬付きで脂のりも良いですが、身の味わいが濃いです。
⑭鰹(静岡県御前崎産・サスエ前田鮮魚店・7日熟成)
血抜きされた極上の御前崎根付き鰹。
血生臭く無く、身がプルプルと震える程の弾力。
鰹の薫りが素晴らしく、脂のりがハッキリ分かります。
⑮鰆(九州産・7日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~冬。
それほど大きくない鰆ですが、脂のりは良く、寝かせてあるので旨みが引き出されています。
⑯銀鮭(北海道函館産)の山椒炭火焼き
産卵期は秋~早春、産卵河川は千島列島からアリューシャン海峡を経てアラスカそしてカリフォルニア州まで。
日本で本格的に銀鮭が遡上している河川はありません。
成長過程の回游で北海道沖にもやって来ます。
焼き上がりは堅くなく、柔らかさがあり好きな感じです。
山椒がピリリと効いて銀鮭の脂のりとマッチしてます。
⑰栃木牛(栃木県産・未経産牝牛・A5)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ肉自体の旨みが増していますし、 芳ばしく薫り立っています。
⑱玉蜀黍と木耳(岡山県産)の真薯、真昆布出汁
玉蜀黍の甘さは強いのでボリュームを控えめ、こちらも旬の木耳を加えて穏やかな旨みを加えた真薯。
真昆布のお出汁に良く合います。
やっぱりお椀ものを頂くとホッとします。
真昆布に加えていりこ・鯖節・鰹節・あご出汁で取った出汁は透明感があってクリアな旨みが味わえます。
⑲夏トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)、鱧(愛媛県産)の真子のせ
夏トリュフの華やかで艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
鱧の真子はアッサリとした旨み、柔らかなプチプチ食感で夏を満喫した気分になります。
⑳白胡麻プリン
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
こし餡も溶ける様な円やかさ。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
テタンジェ・レ・フォリー・ドゥ・ラ・マルケットリー NV
今回は夏らしいラインナップでした。
そのなかでレアな魚が出たりと変化もあり、面白かったです。
お造りで少しずつ多様な魚を頂きましたが、全体の味わいの旋律に外れがない所が凄いんですよね。
通常利用外口コミ
この口コミは試食会・プレオープン・レセプション利用など、通常とは異なるサービス利用による口コミです。
サスエ前田魚店のモチ旨鰹。特別編
7月22日(日)の情熱大陸で取り上げられたサスエ前田魚店のモチ旨鰹が放送翌日の7月23日(月)に馳走啐啄一十に入荷するという情報をキャッチ。
7月21日(土)にいつものおまかせコースを頂いていた時に「情熱大陸が楽しみ♪」と言っていたところ、天の声が・・・
7月23日(月)は私にとって連荘なのと既に予約がいっぱいで席が空いていないとのことで、短時間で食べて帰れるモチ旨鰹定食という特別メニューを提供して下さいました。
( ノД`)…
日本国内の名だたる名店が欲しがるサスエ前田魚店の魚達。
中国・四国・九州でサスエ前田魚店から魚が入荷するのは馳走啐啄一十のみ。
海外からもあまたのオファーがあるそうです。
凄みのある魚職人の仕事のあり方を見ると当たり前な気がします。
しかし、外見で食べている餌が分かるって凄いわ!
どれ程の目利きなのかと驚きました。
塩で脱水すると切り身が動くらしいというのも聞いたことがありますが、あんなに動くものなんですね!
その技術にも脱帽です。
さてモチ旨鰹定食のレビューです。
血生臭く無く、身がプルプルと震える程の弾力。
むしろ鰹の薫りが素晴らしく、スマの様な脂のりがハッキリ分かります。
写真でもそのプルプル感と脂がのった身が確認出来るほどです。
背の部分は鰹の薫り高く、寝かせ無しの活きの良さが際立ちます。
腹の部分は鰹のキメ細やかな脂のサシの旨みが爽やかな風の様に駆け巡ります。
今回は寝かせ無しの活きモチ旨鰹、幸せです!
モチ旨鰹定食の献立は
①モチ旨鰹(静岡県御前崎産・サスエ前田鮮魚店)のお造り
②茄子と蓮芋の卵とじ
③炭焼き太刀魚(広島県豊島産)
④土鍋炊きご飯
そしてオマケで
⑤炭焼き秋刀魚(産地聞き忘れ)
モチ旨鰹以外の詳細は写真のコメントに入れて置きます。
飲み物
ウーロン茶
わざわざ食べさせて頂き、ありがとうございます。
m(_ _)m
さて、ここからは夏が旬の鰹、雑学ネタです。
鰹という名前が付いている魚はマルソウダ鰹やヒラソウダ鰹に歯鰹と灸鰹(スマ)などがいますが、サバ科カツオ属は鰹1種のみ。
他の鰹類は背の青黒い所に筋状の斑紋があり、鰹のみ背中に斑紋がないので見分けるのは簡単です。
マルソウダ鰹やヒラソウダ鰹に歯鰹と灸鰹(スマ)は沿岸の磯や防波堤近くまで回遊するのですが、鰹は沖合いしか回らず沿岸近くにやってくる性質はアリマセン。
鰹の産卵期は夏と冬、日本近海では夏、赤道付近では通年、旬は春~夏。
寿命は平均10年で意外と長生き。
また、鮪と同様に止まる死んでしまうので、死ぬまで泳ぎ続けます。
この遊泳能力を支えるためには、体の代謝を活発化させる必要があり、そのためには体温をある程度高く保つ必要があるのです。
赤身魚は持久力、白身魚は瞬発力。
鰹は泳ぎ続けるために持久力と血液の循環力が発達しています。
それゆえ鰹は血生臭いイメージかあり、藁で燻したタタキが一般的。
それは一本釣り漁で釣られた鰹が釣り上げと同時に甲板に叩きつけられ、血抜きをせずに潮氷に直行し、港に帰るまでの数日間は潮氷で血液が身体を巡っているまま冷却されているため血抜きが出来ないからです。
港に上がって直ぐの鰹でも身が血液で真っ赤になっているのはそのためなのです。
因みに御前崎の鰹は手釣りで一匹ずつ釣られているそう。
映像でも確認出来ましたが、傷一つ無い綺麗な鰹でした。
情熱大陸であった通り御前崎の鰹は港から10分の所で水揚げされているので、究極の鮮度です。
そんな沿岸近くに鰹が回游してくる場所は御前崎以外で日本にどれだけあるのでしょう?
そんな超絶怒涛の鰹を広島に居ながらにして頂けるのは、絶対的なコスト・パフォーマンス!
ありがたいことです。
ご馳走さまでした。
究極の鰹(サスエ前田鮮魚店の手当)が登場!
広島は豪雨災害の爪痕が多く残っていますが、広島市中心部は平常な状態です。
この日は愛媛の豪雨災害に被災した取引先の復旧支援から広島に戻ってきて馳走啐啄一十に直行しました。
理由は凄い鰹が入荷したという事を伺ったから。
今回も税別15,000円のおまかせです。
こちらは出汁にこだわられており、羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)、真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)とどれも1級を利用されています。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
さて、お料理がスタート。
①蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産)と玉子豆腐に羅臼昆布の出汁ジュレを掛けて
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
蝦夷馬糞雲丹を頂く一口目は5秒ホールド。
じんわりと甘みが強くなり、雲丹の旨みを余さず味わい尽くします。
羅臼昆布の出汁は昆布出汁の中では輪郭のはっきりした味わい、良く冷えた出汁ジュレは暑気払いにピッタリ。
②太刀魚(熊本県天草産)・唐墨掛け
産卵期は春~秋、旬は夏。
炭火で焼いた太刀魚は間違いない美味しさ。
唐墨の塩味と旨みがベストマッチして、味わいに深みを加えています。
③煮黒鮑(千葉県産)、川のり(高知県四万十川産)
産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかく噛むほどに旨みが拡がり、肝ソースの磯の薫り、川のりの清廉な薫りが鼻腔を抜けていき、夏の到来を感じます。
④万願寺唐辛子(京都府産)の揚げ浸し
万願寺唐辛子を素揚げして出汁に浸して冷してあります。
見た目が涼しげで復旧活動で日焼けした身体の熱をクールダウンしてくれます。
⑤茹で真蛸(香川県)、毛蟹(北海道産)
真蛸の産卵期は初夏~初秋、旬は抱卵する初夏~初秋と旨みが強くなる晩秋~冬の2回
噛めば噛むほど蛸の美味しさが拡がります。
毛蟹の産卵期は晩秋~晩冬、旬は2回あり、身が甘く卵の濃厚さが楽しめる晩秋~晩冬、そしてもう1つの旬は身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめる春から秋です。
ポン酢でさっぱりと毛蟹の旨みを味わいます。
⑥焼き伊勢海老(産地聞き忘れ)、玉蜀黍(産地聞き忘れ)の真薯、蓴菜(広島県黒瀬産)、利尻根布と鮪節の出汁の椀
伊勢海老の産卵期は初夏~夏、旬は秋~春。
伊勢海老は炭焼きされ、甘みが引き出されています。
お出汁に浸かっていたのに、芳ばしさが薫ります。
玉蜀黍の真薯はゴロッと玉蜀黍が入って甘さと食感の変化が面白い一品。
蓴菜は農家の方からの直接購入。
シーズン最後、朝摘みならではの透き通った寒天質が素晴らしい。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布と鮪節のお出汁が控えめながらもしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦虎魚(山口県産・7日寝かせ)
産卵期は初夏~夏、旬は2回あり、河豚の代用として重宝される春~夏、脂のりが良い秋~冬
いつもは広島県呉市産の虎魚なのですが、呉市の交通網は豪雨災害はズタズタになり流通が断絶しているので、今回は山口県産でした。
皮付きの虎魚をバーナーでしっかり炙り、炙っている最中から脂の芳ばしい香りが立ち登ります。
皮はほんのりパリッとしていますが、身はしっとりとして抜群の美味しさです。
⑧真鯛 (山口県周防大島産・30%放血の脱水仕込み・7日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
時期は産卵から回復してきました。
多分、直近では広島で一番上質な真鯛が安定して入っていると思います。
吉文さんという魚屋さんが広島の魚市場に揚がる真鯛をくまなくチェックして一番良いものを競り落としているそう。
極上の素材を卓越した技術で提供されているのだと頭が下がる思いです。
⑨真子鰈(山口県産・5日寝かせ)、参考品
産卵期は冬~春、旬は初夏~初秋。
実は間違って入荷した放流もの真子鰈。
いつもの馳走品質でなく放血が不十分。
白身に毛細血管に残った血液が浮きでています。
これは、食べ比べのために参考品として提供頂きました。
その分、虎魚を多めに出して下さっています。
⑩金目鯛(静岡県焼津産・サスエ前田鮮魚店・16日熟成)の炙り
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
オフシーズンとは思えない脂のり、熟成により旨みを引き出した上に、炭火で炙り皮下の脂を活性化した技ありの美味しさ。
日舞の舞の様に優雅で上品な美味しさ。
⑪障泥烏賊(アオリイカ)(山口県産・5日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
烏賊らしい食感と5日寝かせの旨みが両立する仕上がりもまた良いです。
⑫赤鯥(のどぐろ)(静岡県駿河湾産・サスエ前田鮮魚店・16日熟成)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩秋~晩冬。
皮付きの赤鯥をバーナーでしっかり炙り、脂を活性化させてから登場しました。
火の通った皮下とレアな部分まで美味しさのグラデーションが楽しめる一品。
⑬瀬付き真鯵(愛媛県産・3日寝かせ)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
瀬付きで脂のりも良いですが、身の味わいが濃いです。
⑭鰹(静岡県御前崎産・サスエ前田鮮魚店・7日熟成)
なんと外科医から心臓移植の手法を伝授された技術で心臓だけ取り出して、それから血抜きされた極上の御前崎根付き鰹。
血生臭く無く、身がプルプルと震える程の弾力。
むしろ鰹の薫りが素晴らしく、スマの様な脂のりがハッキリ分かります。
写真でもそのプルプル感と脂がのった身が確認出来るほどです。
私が食べたことのある鰹の中でもブッチギリのNo.1です。
因みにサスエ前田鮮魚店の密着映像が7月22日の情熱大陸で放映されます。
凄みのある魚職人の仕事のあり方をご覧下さい。
⑮赤鯥(のどぐろ)(静岡県駿河湾産・サスエ前田鮮魚店・16日熟成)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩秋~晩冬。
今日も焼き上がりが素晴らしい。
炭火で焼かれているので余分な脂が落ち、表面はパリッとしながらも、箸を入れると湯気が立ち昇る極上の焼き上がり。
ほかほか、ふわふわ、豊潤な脂のり
至福ですね♪
お弟子さんが焼き手なのですが、また腕を上げられた様です。
⑯加賀まる芋(大和芋)の揚げ浸し、わかめ(岩手県三陸産)、真昆布出汁
春は加賀蓮根饅頭でしたが、今日は加賀まる芋の揚げ饅頭。
やっぱりお椀ものを頂くとホッとします。
真昆布に加えていりこ・鯖節・鰹節・あご出汁で取った出汁は透明感があってクリアな旨みが味わえます。
⑰栃木牛(栃木県産・未経産牝牛・A5)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ肉自体の旨みが増していますし、 芳ばしく薫り立っています。
⑱夏トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)、黒鮑(千葉県産)、毛蟹(北海道産)入り、蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産)をトッピング
夏トリュフの華やかで艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
黒鮑と毛蟹と雲丹が揃い踏みした贅沢なご飯にニコニコになります♪
⑲白胡麻プリン
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
こし餡も溶ける様な円やかさ。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ウーロン茶
災害地で泥と汗にまみれて頑張った分、広島に戻って素晴らしい出汁と魚を頂くとホッとします。
災害地の方々には申し訳ありませんが、こうやって食事を頂くことも地元の広島の経済活動を支えることになると思いますので、また大切な事かと思っております。
厳選食材と抜群の技術に感銘。
梅雨の晴れ間となった訪問日、初夏らしい暑い日となりました。
夕焼けに染まる頃に馳走啐啄一十へ訪問。
今回は、税別15,000円のおまかせ+フレッシュキャビア(ラトビア産)をオプションで。
こちらは出汁にこだわられており、羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)、真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年もの、1級)とどれも1級を利用されています。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけ。
(01)真鯛(山口県周防大島産)の白子饅頭
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
白子も最終の時期です。
非常に滑らかな仕上がりの真鯛の白子饅頭は穏やかなコクとクリーミーさがあり、それをポン酢でサッパリと頂きます。
(02)蛤(三重県桑名産・7年もの)、蛤出汁のジュレを掛けて、フレッシュキャビア(ラトビア産)をのせて
蛤は初夏~夏が産卵期で禁漁期間。
旬は産卵前の春~初夏。
桑名の蛤は7月第一週で漁が終わり禁漁になるそうです。
最初に蛤出汁のジュレのみを口に入れると蛤のお吸い物をグッと濃縮したような澄んだ旨みが感じるれます。
次に蛤を頂くとブルブルとした食感を楽しみながら噛み締めるとジュレの味わいが打ち消されるほどの芳醇さが津波の様に押し寄せてきます。
(03)蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産・塩水雲丹)に羅臼昆布の出汁ジュレを掛けて
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
雲丹は産卵期の1ヶ月くらい前が一番美味しいという説もあります。
蝦夷馬糞雲丹を頂く一口目は5秒ホールド。
じんわりと甘みが強くなり、塩水雲丹ならではのフレッシュな味わいを楽しみます。
羅臼昆布の出汁ジュレは昆布出汁の中では輪郭のはっきりした味わい。
やはり雲丹と昆布の相性が良いですね。
(04)煮黒鮑(福岡県産)、川のり(高知県四万十川産)
産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
黒鮑は柔らかく噛むほどに旨みが拡がり、肝ソースの磯の薫り、川のりの清廉な薫りが鼻腔を抜けていき、夏の到来を感じます。
(05)タイラギ貝(愛知県産)
産卵期は夏~秋、旬は春~初夏
もうそろそろ漁期も終わり。
タイラギ貝は奥歯で繊維を押し潰す様に味わってみます。
普通に噛むよりも旨みの出方が倍増。
丁寧な仕込みをされているのでタイラギ貝本来の旨みを存分に目を閉じつつ集中して感じます。
(06)真蛸(山口県)の桜煮
産卵期は初夏~初秋、旬は抱卵する初夏~初秋と旨みが強くなる晩秋~冬の2回
寿命は約1年。
柔らかくもほんの少し噛み応えを残した仕上がり。
噛めば噛むほど蛸の美味しさが拡がります。
(07)毛蟹(北海道函館産)と蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産・塩水雲丹)にフレッシュキャビア(ラトビア産)をのせて。
毛蟹は産卵期は晩秋~晩冬、旬は2回あり、身が甘く卵の濃厚さが楽しめる晩秋~晩冬、そしてもう1つの旬は身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめる春から秋です。
蝦夷馬糞雲丹のしっかりした甘み
フレッシュキャビアは塩味のある旨みと甘み。
フレッシュキャビアを自分でたっぷり載せて、毛蟹と蝦夷馬糞雲丹とキャビアを混ぜ混ぜして味わい三重奏。
(08)フレッシュキャビア(ラトビア産)
フレッシュキャビアは塩辛さが控えめだからこそ、より旨みと甘みが楽しめます。
クリスタルのキリッとした味わいとマッチして極上です♪
(09)虎魚(広島県呉産)の湯引き、梅肉掛け、玉蜀黍の真薯、蓴菜(広島県黒瀬産)、利尻根布と鮪節の出汁の椀
産卵期は初夏~夏、旬は2回あり、河豚の代用として重宝される春~夏、脂のりが良い秋~冬
岩場で擬態してあまり泳がずに生活するので、オールシーズン安定して美味しい魚。
玉蜀黍の真薯はゴロッと玉蜀黍が入って甘さと食感の変化が面白い一品。
蓴菜は朝摘みならではの透き通った寒天質が素晴らしい。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布と鮪節のお出汁が控えめながらもしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
(10)真子鰈(山口県産・放血神経〆・2日寝かせ)
産卵期は冬~春、旬は初夏~初秋。
あれこれと旬の魚が居ない時期に旬を迎える魚ですから重宝します。
エンガワの脂のりも良いですし、甘みと旨みがたっぷりです。
(11)真鯛 (山口県周防大島産・30%放血の脱水仕込み・5日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
時期は最悪ですが、この時期とは思えないほどにしっかりとした旨みと甘さがあり、驚くばかり。
ちなみに真鯛は全て雌で産まれて2歳でほぼ全数が雄に性転換します。
でも大人になると雄雌同数になるように一部の雄が雌に性転換します、不思議ですね。
5月~6月に掛けて産卵後の雌は柔らかな海藻の新芽を物凄く食べる習性があり、この時期は地海老など見向きもしません。
少なくとも愛媛の来島海峡ではそうです。漁師だった釣り船の船頭さんが海藻で次々と大型の雌の真鯛を連発するのを見て驚愕した覚えがあります。
どうやら産卵後の弱った身体を回復させるために薬草的に食べているらしいのです。
それほどまでに産卵期~産卵後の真鯛は脂のりは落ち、状態は良くありません。
しかし、こちらでは今年の3月頃から明らかに真鯛が良くなりました。
そこでお伺いすると吉文さんという魚屋さんが広島の魚市場に揚がる真鯛をくまなくチェックして一番良いものを競り落として届けられているそうです。
極上の素材を卓越した技術で提供されているのだと頭が下がる思いです。
m(_ _)m
(12)伊佐木(大分県姫島沖産・2日寝かせ後+塩脱水して1日寝かせ)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩春~夏。
姫島沖の伊佐木は瀬戸内では断トツ。
梅雨伊佐木と言われ一番良い時期ですが、モチモチ食感と深い旨みは別格。
今回も皮引きが絶妙で皮直下の脂がたっぷりで悶絶。(*´∀`)♪
(13)黒鯥(クロムツ)(静岡県焼津産・サスエ前田鮮魚店・12日熟成)の炙り
産卵期は春~初夏、旬は秋~初冬
提供前にガスバーナーで炙ってから脂を活性化させてから登場しました。
オフシーズンでも関係無いバイオレンスな脂の旨みが口の中で爆発します。
圧倒的な存在感です。
ちょっとお酒で口腔内をリセット。(笑)
(14)金目鯛(静岡県焼津産・サスエ前田鮮魚店・12日熟成)の炙り
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
水深200m~800mに棲む深海魚で、特に冬は脂のりが強烈な美味しさ。
今はオフシーズンなので、熟成により旨みを引き出した上に炭火で炙り皮下の脂を活性化した技ありの美味しさです。
日舞の舞の様に上品で華やかさがあります。
黒鯥と金目鯛の脂の旨みの違いが際立って面白い食べ比べです。
(15)障泥烏賊(アオリイカ)(山口県産・5日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
寿命は1年なので産卵期が旬になります。
20日熟成の驚愕な甘さも良いですが、烏賊らしい食感と5日寝かせの旨みが両立する仕上がりもまた良いです。
(16)瀬付き真鯵(愛媛県産・3日寝かせ)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
旬とは脂のりは異なりアッサリ系になりますが、瀬付きなので脂のりも良いですが身の味わいが濃いです。
根付きと瀬付きはどう違う?
根付きは水深のある漁礁をテリトリーとしておりメインの餌は小魚なので脂のりが良い。
瀬付きは流れの早い瀬の落ち込みをテリトリーとしておりメインの餌は地海老と小さな蟹なので身の旨みが濃厚になります。
(17)鰆(熊本県天草産・7日寝かせ)
産卵期は春~初夏、旬は秋~冬。
水分の多い身なので水抜の仕事を丁寧に行ってから、皮を炙ると脂の旨みが増しますね。
ニンニクの炭パウダーは臭いを飛ばしつつ、味わいが凝縮されていて、鰆に付けると更に旨みを引き立てます。
(18)赤鯥(のどぐろ)(山形県庄内産)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩秋~晩冬。
炭火で焼かれているので余分な脂が落ち、表面はパリッとしながらも、箸を入れると湯気が立ち昇る極上の焼き上がり。
ほかほか、ふわふわ、脂の活性化度はMAXですね。
お弟子さんが焼き手なのですが、また腕を上げられた様です。
(19)泉州茄子(大阪府産)と万願寺唐辛子(京都府産)の揚げ出し、真昆布出汁
ここで野菜とお出汁、やっぱりお椀ものを頂くとホッとします。
真昆布に加えていりこ・鯖節・鰹節・あご出汁で取った出汁は透明感があってクリアな旨みが味わえます。
(20)鹿児島牛(鹿児島県産・未経産牝牛・A5)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ肉自体の旨みが増していますし、 芳ばしく薫り立っています。
(21)春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)、毛蟹(北海道函館産)入り、蝦夷馬糞雲丹(北海道小樽産・塩水雲丹)をトッピング
春トリュフの控えめながらも艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
あー!フレッシュキャビアを残してトリュフご飯にトッピングすれば良かった!(>_<")
(22)白胡麻プリン
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
こし餡も溶ける様な円やかさ。
白胡麻の香りが宴の終演を彩ります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ルイ・ロデレール・クリスタル・2009年
シャルドネ40%、ピノ・ ノワール60%
ジュヴレ・シャンベルタン・ラ・ジブリオット・2015年(赤)[グラス]
ワインは詳しく無いので女将さんのセレクト。
美味しい赤ワインでした。
人間ドックで間隔が空き、久しぶりの訪問となりました。
広島に戻って素晴らしい出汁と魚を頂くと私の基準点はここなのだなと実感します。
基本中の基本をじっくりと味わいつつも驚きがある。
もう4年近いですが深みを増す技術に感銘を受けます。
引き出しの多さを実感
今月2回目の馳走啐啄一十へ、珍しくお客さまをお連れしてお伺いしました。
今回もいつも通り、税別15,000円のお任せです。
こちらは出汁に拘っており、どれも1級品の羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等、1級)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)、真昆布(北海道函館白口浜産、1級)を利用されています。
奥井海生堂の1級昆布を使われているのは中国四国地方ではこちらだけです。
今回はお客さまがいるので詳しく料理の事が聞けておりません。(>_<")
5月12日(土)から2週間ですが、構成が変わっており、その部分が若干あやふやです。
情報不足の点お詫び申し上げます。
m(_ _)m
①真鯛(山口県柳井産)の白子饅頭、おろしポン酢
産卵期は春~初夏、旬は秋~晩冬
ちなみに真鯛は全て雌で産まれて2歳でほぼ全数が雄に性転換します。
でも大人になると雄雌同数になるように雄→雌に性転換します、不思議ですね。
非常に滑らかな仕上がりの真鯛の白子は穏やかなコクとクリーミーさを今回はポン酢でサッパリと頂きます。
②真鯛(山口県柳井産)の真子と蝦夷馬糞雲丹(北海道産)とオクラに羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・3年もの)の出汁ジュレを掛けて
蝦夷馬糞雲丹の産卵期は夏~秋、旬は初夏~夏。
雲丹は産卵期の1ヶ月くらい前が一番美味しいという説もあります。
真鯛の卵は薄味で味付けされており、蝦夷馬糞雲丹のしっかりした甘み、オクラの粘りのある旨み、それぞれを味わったあとに混ぜ合わせて頂きます。
羅臼昆布の出汁ジュレはくっきりとした輪郭のはっきりした味わいです。
③伊勢海老(宮崎県産)のフリット、和風アメリケーヌソースを掛けて
産卵期は初夏~夏、旬は秋~春。
伊勢海老はレアに揚げられ、炭火焼きとはまた異なる仕上がり。
加熱により甘みが引き出されています。
和風アメリケーヌソースは伊勢海老の殻で出汁を取り豆乳で円やかに仕上げられています。
④煮黒鮑(福岡県産)、川のり(高知県四万十川産)
産卵期は秋~冬(禁漁期)、旬は初夏~夏。
柔らかく旨みが拡がりますね、黒鮑が楽しめる時期になると初夏が来たなと感じます。
川のりの香りも夏っぽいです。
⑤毛蟹(北海道オホーツク海産)の蟹味噌乗せと加賀太胡瓜(石川県産)を土佐酢で。
産卵期は晩秋~晩冬、旬は2回あり、身が甘く卵の濃厚さが楽しめる晩秋~晩冬、そしてもう1つの旬は身が柔らかく甘みのある若い毛蟹が楽しめる春から秋です。
加賀太胡瓜が柔らかく土佐酢を付けてから、毛蟹と合わせてます。
柔らかな土佐酢のほんのり薄味で円やかに頂きました。
⑥虎魚(広島県呉産)の湯引き、梅餡掛け、蓴菜(広島県黒瀬産)、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの1級)、鮪節の出汁の椀
産卵期は初夏~夏、旬は2回あり、河豚の代用として重宝される春~夏、脂のりが良い秋~冬
岩場で擬態してあまり泳がずに生活するので、オールシーズン安定して美味しい魚。
梅餡が掛かっていたので鱧かと思いましたが、どうにも味わいに深みと旨みがある。
そこで「これは鱧ですか?」と尋ねたところ、虎魚でした。
不覚にも一発で見抜けませんでした。
2週間前は炭火焼きでしたが調理法が変わると同じ虎魚でも全く印象が変わります。
そして、味わいは違えど美味しさのレベルは不変。(驚)
蓴菜は朝摘みならではの透き通った寒天質が素晴らしい。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布と鮪節のお出汁が控えめながらもしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦真子鰈(広島県呉産・放血神経〆・熟成日数は聞き忘れ)
産卵期は冬~春、旬は初夏~初秋。
あれこれと旬の魚が居ない時期に旬を迎える魚ですから重宝します。
脂のりも良いですし、甘みと旨みがたっぷりです。
⑧真鯛 (山口県柳井産・30%放血の脱水仕込み・5日寝かせ)
産卵期の真鯛は脂のりは落ち、それほど状態は良くありませんが、今年になって明らかに真鯛が良くなりました。
昨年は山口県周防大島の真鯛でしたが山口県柳井産の真鯛に変えたのが要因なのかしら?
次回訪問時に確認してみたいと思います。
因みに柳井は真鯛の町で「鯛提灯」が有名です。
⑨伊佐木(大分県姫島沖産・7日寝かせ)
産卵期は初夏~初秋、旬は晩春~夏、脂がのる秋~冬も良いですが、回游魚なので寒い時期はサイズが小さいモノしか獲れません。
姫島沖の伊佐木は瀬戸内では断トツ。
釣り船遠征にて姫島沖で釣ってました。
やはり水分が多いので自分では塩焼きですが、脱水処理して寝かせると旨みが際立ちますね。
今回は皮引きが絶妙で皮直下の脂がたっぷりで悶絶。(*´∀`)♪
⑩金目鯛の炙り(静岡県焼津産・サスエ前田鮮魚店・10日熟成)
産卵期は夏、旬は秋~晩冬。
水深200m~800mに棲む深海魚で、特に冬は脂のりが強烈な美味しさ。
今はオフシーズンなので、熟成により旨みを引き出した上に炭火で炙り脂を活性化した技ありの美味しさです。
⑪障泥烏賊(アオリイカ)(静岡県駿河湾産・サスエ前田鮮魚店・3kg・20日熟成)
産卵期は春~初夏、旬は初春~夏。
元々は南方海域の烏賊なので海水温が低いと大きくなれません。
寿命は1年なので産卵期が旬になります。
雌は1kgまで、雄は3kgくらいまで。
鹿児島辺りだと6kgになることも。
放血神経〆してから20日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
以前は長崎県五島列島産でしたが、最近は静岡県駿河湾産で、更に旨みと甘みが強烈です。
⑫瀬付き真鯵(愛媛県産・3日寝かせ)
産卵期は春~夏、旬は秋~冬。
旬とは脂のりは異なりアッサリ系になりますが、瀬付きなので脂のりよりも身の味わいが濃いです。
根付きと瀬付きはどう違う?
根付きは水深のある漁礁をテリトリーとしておりメインの餌は小魚なので油のりが良い。
瀬付きは流れの早い瀬の落ち込みをテリトリーとしておりメインの餌は地海老と小さな蟹なので身の旨みが濃厚になります。
⑬桜鱒(山形県庄内産・5kg・熟成日数聞き忘れ)
産卵期は晩冬~春、旬も晩冬~春。
鮭と同じく海に下った山女魚が産卵のために遡上してきた時に獲れるのが桜鱒。
銀色の体色が美しい魚です。
今シーズン最後の桜鱒
納得の美味しさで、嬉しいです♪
⑭鰹(静岡県御前崎産・3日寝かせ)
放血、神経〆、脱水処理(塩)
初夏の上り鰹、秋の戻り鰹が鰹の旬です。
上り鰹はさっぱり、戻り鰹は脂のり。
ニンニク炭パウダーで頂きます。
上り鰹は身に脂肪分が少ないため身に弾力があり、放血神経〆により生臭さも抑制。
非常に透明感のある身の色に鰹だということを忘れそうになります。
⑮桜鱒(山形県庄内産・5kg)の木の芽焼き
脂がのった桜鱒、皮のパリパリ感も芳ばしくて美味しいです♪
⑯加賀蓮根とワカメの真昆布出汁
加賀蓮根は薄くスライスされシャキシャキ感と特有の甘みがあります。
ワカメの新鮮な味わいと柔らかみのある蓮根の薫りが、立ち登ります。
真昆布に加えていりこ・鯖節・鰹節・あご出汁で取った出汁は透明感があってクリアな旨みが味わえます。
⑰栃木牛(栃木県産・未経産牝牛・A5)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
⑱春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)に赤雲丹(宮崎県産)と毛蟹(オホーツク海産)をトッピング
春トリュフの控えめながらも艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
今回はトリュフてんこ盛り&赤雲丹&毛蟹の豪華版。
⑲白胡麻プリン
初めて出てきました。
モチモチぶるぶるな食感と控えめな甘さ。
滑らかな口溶け。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
フランソワ・スコンデ・グラン・クリュ・シルリー・ブラン・ド・ブラン・ミレジメ・ 2009年
ずっと一緒に仕事をしたかった方と約1年弱に渡ってご一緒する事が出来たので、今回は自費でおもてなし。
本当は日本海(山形)&太平洋(駿河湾)&東シナ海(対馬)と3海域の炭火焼きノドグロ食べ比べをしたかったのですが、ご存知の通り旬ではないので、良い魚が入る訳でもなく、不可能でした。(TдT)
色々と料理の相談にものって下さるのですが、美味しくない魚は無理をして出さないというのも一本筋が通っています。
それ以外でも、お客さまと料理人の方とでブランド創造やマーケティングについて、お話が盛り上がり、料理だけでなく高度な話題にも対応出来るのがこちらのお店の強みだなと改めて認識した次第です。
初夏の馳走啐啄一十、意外な魚が登場
5月12日(土)、レビュアーさまのリクエストで一緒に馳走啐啄一十へお伺いしました。
今回もいつも通り、税別15,000円のお任せです。
こちらは出汁に拘っており、どれも1級品の羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの、1級)、真昆布(北海道函館白口浜産)を利用されています。
①蓴菜(広島県黒瀬産・今年初出荷)のポン酢漬け、刻みオクラのせ
朝摘みならではの透き通った寒天質、素晴らしい逸品。
昔、黒瀬の野池でブラックバスを釣っていたので、この蓴菜がどういう水質の野池で育っているのか、良く分かります。
農薬の入らない田圃から更に一番上の野池でしか栽培されません。
大きなたらい船に乗って日の出前の薄明かりの時間から7時位の朝のうちに手摘みされて出荷されています。
②真鯛(山口県周防大島産)の真子(卵)と蝦夷馬糞雲丹(北海道産)に羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・3年もの)の出汁ジュレを掛けて【写真撮り忘れ】
真鯛の卵は一粒一粒が立っており、非常に状態が良く、薄味で味付けされています。
そして蝦夷馬糞雲丹も良い状態で、しっかりした甘み。
羅臼昆布の出汁ジュレはくっきりとした輪郭のはっきりした味わいです。
③根付き真鯛(山口県周防大島産・2kg)の白子の炭火焼
虎河豚の白子とは異なり、穏やかなコクとクリーミーさ。
火入れの絶妙さで旨みも増して、炭火焼きの香りも芳ばしく、ちびちび食べるつもりがあっという間に食べてしまいました。(笑)
④伊勢海老(宮崎県産)、あおさ(高知県四万十川産)、ほうれん草(広島県大野産)に和風アメリケーヌソース掛け
伊勢海老は炭焼きされ、甘みが引き出されています。
和風アメリケーヌソースは伊勢海老の殻で出汁を取り豆乳で円やかに仕上げられています。
これは初めて頂きました。
美味しいです。
⑤毛蟹(北海道オホーツク海産)の蟹味噌乗せとタイラギ貝(千葉県産)を土佐酢で。
春になって若い毛蟹が獲れるようになり、柔らかく甘みのある身が楽しめる様になりました。
タイラギ貝は旬の終わり、夏~秋が産卵期となります。
それでも旨みはたっぷり感じます。
⑥虎魚(広島県呉産)の炭火焼き、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの1級)、鮪節の出汁
虎魚は出汁に入っていたのに、芳ばしく食感もパリッとしています。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布と鮪節のお出汁が控えめながらもしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦真鯛 (山口県柳井産・30%放血の脱水仕込み・5日寝かせ)
いつも書いてますが一般的に産卵期の桜鯛は脂のりは落ち、それほど状態は良くありません。
前回の真鯛ほどではありませんが、今回も相当に状態が良いです。
オールシーズンで考えても極上レベル。
因みに柳井は真鯛の町で「鯛提灯」が有名です。
⑧真鯒(まごち)(広島県呉産・3日寝かせ)
放血、神経〆、脱水処理(塩)
鮃よりも淡白で繊細で、舌でゆっくり味わいます。
⑨虎魚(広島県呉産・7日熟成)
放血、神経〆、脱水処理(塩)
敢えて昆布〆はされていません。
削ぎ落とした魚本来の味わいを時間を掛けて旨みを引き出しています。
素晴らしい虎魚のみの旨みです。
⑩伊佐木(大分県姫島沖産・5日寝かせ)
姫島沖の伊佐木は瀬戸内では断トツ。
広島からの釣り船遠征で釣ってましたから良く知っています。
やはり水分が多いので自分では塩焼きですが、脱水処理して寝かせると旨みが成長しますね。
⑪障泥烏賊(アオリイカ)(静岡県駿河湾産・サスエ前田鮮魚店・3kg・20日熟成)
放血神経〆してから20日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
前回までは長崎県五島列島産でしたが、今回は静岡県駿河湾産で、更に旨みと甘みが強烈です。
⑫瀬付き真鯵(愛媛県産)
3月~7月が産卵期なので、秋~冬とは脂のりは異なりアッサリ系になりますが、瀬付きなので脂のりよりも身の味わいが濃いのが特徴です。
根付きと瀬付きはどう違う?
根付きは水深のある漁礁をテリトリーとしておりメインの餌は小魚なので油のりが良い。
瀬付きは流れの早い瀬の落ち込みをテリトリーとしておりメインの餌は地海老と小さな蟹なので身の旨みが濃厚になります。
⑬キューセン【地方名:ギザミ】(広島県呉産・30cmモノ・7日熟成)
放血、神経〆、脱水処理(塩)
敢えて昆布〆はされていません。
最初は魚の名前を伏せて提供。
真子鰈よりもモチモチと柔らかく旨みもしっかり、こんなに旨かったのかと驚愕!
はっきり言って、釣りのターゲットとしては下魚で小骨が多く身が柔らかいので煮付けか塩焼きで頂きます。
産卵期は5月~7月で、旬は産卵後の真夏~初秋。
20cmまで赤い体色の雌で、大きくなると性転換して雄になり緑色の体色に。
⑭桜鱒(山形県庄内産・4kg・熟成日数聞き忘れ)
ようやく頂けました!
納得の美味しさで、嬉しいです♪
鮭に限らず桜鱒もアニキサスがいる事があるので-20℃で24時間以上冷凍してからアニキサスを殺します。
こちらでは食中毒等にかなり注意を払っているので48時間以上冷凍してから出されます。
それでも美味しさは抜群です。
因みに餌として食べるオキアミに潜むアニキサスの幼虫が原因みたいです。
そして養殖サーモンは固形ペレットをえさとして与えるので理屈上はアニキサスが居ないらしい。
⑮鰆(山口県産・8kg・熟成日数聞き忘れ)【写真撮り忘れ】
放血、神経〆、脱水処理(塩)
燻製煙で軽めのスモーク。
ニンニク炭パウダーで頂きます。
やっぱりデッカイ鰆はこの時期でも脂がのり、美味しいですね。
サイズ的には瀬戸内最大級です。
鰆は春~初夏が産卵期で瀬戸内に多く入ってきますので、漢字が春の魚ですが、旬は秋~冬です。
まあ、皆さんも良くご存知だと思います。
⑯桜鱒(山形県庄内産・4kg)の木の芽焼き
脂がのった桜鱒、皮のパリパリ感も芳ばしくて美味しいです♪
今回はお刺身と炭火焼きの両方を頂けて嬉しい。
⑰加賀蓮根饅頭(繋ぎ無し)の真昆布出汁餡
丁寧に摺り降ろした加賀蓮根は表面を軽く揚げてあっても、柔らかみのある蓮根の薫りが、立ち登ります。
真昆布の出汁餡は透明感があってクリアな旨みが味わえます。
⑱栃木牛(栃木県産・未経産牝牛)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
⑲春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)にホタルイカと蝦夷馬糞雲丹のトッピング
春トリュフの控えめながらも艶やかな薫りが立ち昇って来ます。
今回はトリュフてんこ盛り&蛍烏賊&蝦夷馬糞雲丹の豪華版。
頑張って頂きました。
感謝です。
m(_ _)m
⑳抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
柔らかな口溶けの抹茶アイスは、抹茶を竹原の湧水で立ててから手で泡立ててクリーミーな口触りに仕上げてあります。
そしてその下にはしっかりした食感の小豆アイスがあります。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
テタンジェ・プレリュード・グランクリュ
シャルドネ50%、ピノ・ノワール50%
今回は始めて頂くもの、今シーズン初もの、初出荷ものと満足度が大きいです。
最近、あちこちで昆布〆を頂きましたが、こちらのように上質の昆布が手元にあっても、本来の味わいを引き出す手法を丁寧に徹底した魚は、やっぱり美味しいと実感します。
残念ながら☆1つ
4月12月(木)、友達のパティシエと訪問。
因みに彼のお店はレビューしてません。
私情が入りますから。(笑)
彼のお店は広島市内のローカルな場所ですが、地元民に愛される人気店ですし、他所から来られるハードな食通の方にあれこれ批評されるのも可哀想なので。
この日はミシュラン発表の日、馳走啐啄一十は残念ながら☆。
因みに☆☆☆は広島・愛媛で1店、☆☆は広島で4店、愛媛で3店。
高次の☆に選ばれたお店は、喜びと安堵と重圧を感じている事でしょう。
押し寄せるハードな食通の皆様の期待に応えて、広島を好きになって貰う使命を帯びたのですから、頑張って頂きたいものです。
さて、それではレビューしましょう♪
こちらは出汁に拘っており、どれも1級品の羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、真昆布(北海道函館白口浜産)を利用されています。
いつも通り、税別15,000円のお任せです。
①真鯛(山口県周防大島産)の真子(卵)のお浸し
卵の一粒一粒が立っており、非常に状態が良いです。
味付けも薄味で真子の旨みを最大限に引き出しています。
②加賀蓮根饅頭(繋ぎ無し)の羅臼昆布出汁餡
丁寧に摺り降ろした加賀蓮根は表面を軽く揚げてあっても、柔らかみのある蓮根の薫りが、立ち登ります。
③蝦夷鮑(北海道産)と紫雲丹(北海道函館産)
柔らかな蒸し鮑を薄味で整え、大振りな紫雲丹で旨みを添えてあります。
④金目鯛 (静岡県天竜川沖産・8日熟成)の炭火焼き
皮目から芳ばしさが薫り、じっくりと火が通り脂が一段と旨みを増していますが、上品な味わいが金目鯛らしいです♪
⑤毛蟹(北海道オホーツク海産)の蟹味乗せと本ミル貝(山口県産)を土佐酢で。
春になって若い毛蟹にが獲れるようになり、柔らかく甘みのある身が楽しめる様になりました。
本ミル貝は春が旬で初夏~秋が産卵期となります。
水管を軽く茹でてお刺身にするのが一般的な食べ方ですが、今回は土佐酢で頂きました。
⑥うすい豆の摺り流し、大和芋の真薯、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、鮪節の出汁
うすい豆はグリーンピースのような豆ですが甘さが決定的に違います。
大和芋の優しい旨みのある優しい甘みの真薯。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布のお出汁はうすい豆の甘みの後ろでしっかり存在感を主張しています。
お造り
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑦カワハギ (瀬戸内海産・5日寝かせ)
牡蠣イカダ下の富栄養水域で育ったカワハギ。
今回は肝を脱水処理して寝かせてあり、円やかな口当たりの濃厚クリームチーズみたい。
それをカワハギの身で包んで頂きました。
⑧真鯛 (山口県周防大島・30%放血の脱水仕込み・当日もの)
しつこいくらい書いてますが、産卵期の桜鯛は脂のりは落ち着いて、それほど状態は良くありません。
しかし、今日の真鯛は断トツに状態が良いです。
オールシーズンで考えても最良レベル。
直近の1年で食べた真鯛でNo.1です。
⑨金目鯛(静岡県天竜川沖産・8日熟成)
金目鯛も冬から春の魚へと変わってますね。
熟成により旨みを引き出してあり納得の美味しさです。
⑩石鯛(長崎県五島列島産・20日熟成)
熟成10日で糠床に入れて旨みを増しており、もう石鯛とは思えないレベルに。
⑪障泥烏賊(アオリイカ)(長崎県五島列島産・20日熟成)
放血神経〆してから20日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
⑫根付き真鯵(愛媛県産)
3月~7月が産卵期なので、秋~冬とは脂のりは異なりアッサリ系になりますが、根付きなので脂のりはまずまず。
⑬スマ(産地・熟成日数、聞き忘れ)
通常の腹の部分と腹トロ。ニンニクの炭パウダーで。
スマカツオとも言われますが、小型のマグロです。
水揚げ量が少なく天然モノの流通量はかなり少ない魚。
脂のりが良いですが私のレビューと違ってくどくありません。(笑)
⑭朝堀り筍(福岡県産)と若芽(岩手県三陸産)、ぜんまい、蕗の薹、真昆布(北海道函館白口浜産)と鰹節、鯖節、あご、いりこの出汁
春真っ只中の筍と若芽、笑顔になります。
お出汁は真根布のクリアな旨みにあえて魚系のエキスを加えられています。
⑮桜鱒(山形県庄内産)の木の芽焼き
今回も入荷仕立てで熟成されておらず、残念ながら焼きで頂きました。
もちろん焼いても美味しいのですが、桜鱒は、お刺身で頂きたかった。(泣)
⑯福島牛(福島県産・未経産牝牛)のローストビーフ、フォアグラと酒粕のペースト
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
フォアグラと酒粕の濃厚な味わいのペーストを付けて頂きます。
⑰春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)にホタルイカのトッピング
春トリュフの控えめながらも艶やかな薫り、花粉症であっても堪能できるほど立ち昇って来ます。
⑲抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
こちらの定番デザート、柔らかな口溶けの抹茶アイスとしっかりした食感の小豆アイスです。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ベラヴィスタ フランチャコルタ サテン 2011
シャルドネ100%
さて、食べ終わり、お会計待ちをしていたところ、この日の営業が終わり、食材の後片付けが始まりました。
パティシエの友人がその様子を見て、大将に「アルミのバットにアルミホイルを敷いて食材を並べられているのに、営業終了時に、違うアルミのバットにアルミホイルを敷いて食材を移すのですか?そこまでの衛生管理をするのですか?」
大将曰く「熟成をする以上、衛生管理には念には念を入れる。人にはウッカリがあるから、ウッカリを排除するためには必要な事だよ。だからアルミホイルの使用量は凄いよ。」
普通の仕事をしていると食中毒の恐ろしさというのは、想像の域にしかありません。
飲食業をしている人達は、全てを失う恐怖心とも日々向き合っているのだと感じました。
本当に美味しいのか?検証してみた。(笑)
4月になって初めての馳走啐啄一十にお伺いしました。
小倉の鮨つばさサンで、広島に遊びに来ると言われていた男性に、お酒の勢いに任せて、「広島の日本料理を食べてみて!」と凄い圧でナンパした男性をお連れしました。
この日に会うのが2回目です。(笑)
馳走啐啄一十はレビュー数が少なく本当に美味しいのかよ?と思っているフォロワーの方も居そうなので、検証する目的です。
こちらは出汁に拘っており、どれも1級品の羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、真昆布(北海道函館白口浜産)を利用されています。
いつも通り、税別15,000円のお任せです。
①蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)の羅臼昆布(北海道知床半島産)の出汁ジュレ
粒の立った良い雲丹を得意の羅臼昆布ジュレで。
蝦夷馬糞雲丹が好物の昆布だから、羅臼昆布を使ったジュレは蝦夷馬糞雲丹と良く合います。
羅臼昆布の出汁はくっきりとした輪郭のはっきりした味わいです。
②加賀蓮根饅頭(繋ぎ無し)の羅臼昆布出汁餡
丁寧に摺り降ろした加賀蓮根は表面を軽く揚げてあっても、柔らかみのある蓮根の薫りが、立ち登ります。
③毛蟹(北海道オホーツク海産)の蟹味乗せを土佐酢で。
毛蟹と蟹味噌を絡めた毛蟹三昧な一品。
色鮮やかな一品、土佐酢を掛けてしっかり混ぜて頂きます。
春になって若い毛蟹にが獲れるようになり、柔らかく甘みのある身が楽しめる様になりました。
④煮真高鮑(長崎県産)にフレッシュキャビアをのせて
真高鮑は程好い旨みと柔らかく肉厚な身が特徴で極薄味で蒸してあります。
フレッシュキャビアの旨みと塩味が鮑を邪魔せずに良い調和を奏でています。
⑤うすい豆の摺り流し、大和芋の真薯、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、鮪節の出汁
うすい豆はグリーンピースのような豆ですが甘さが決定的に違います。
大和芋の優しい旨みのある優しい甘みの真薯。
そして透明感があり、ほのかに主張する利子昆布のお出汁はうすい豆の甘みの後ろでしっかり存在感を主張しています。
お造り
春先は産卵期前後の魚が多く、身の脂のりが落ちる時期ですが、レベルの高い熟成によって旨みを存分に引き出してあります。
熟成は元々の魚の鮮度と放血が重要な鍵であり、なんとなく冷蔵庫で寝かしたモノとは別物です。
薬味
オリジナル調合の醤油
28年間継ぎ足しのポン酢
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥真子鰈(広島県呉産・2日寝かせ)
産卵期が11月~2月頃なので脂がのるのは初秋の頃ですが、産卵後の回復期に当たる花見鰈。
昔から第二の旬が春先と言われています。
⑦カワハギ (瀬戸内海産・5日寝かせ)
牡蠣イカダ下の富栄養水域で育ったカワハギ。
今回は肝を脱水処理して寝かせてあり、円やかな口当たりの濃厚クリームチーズみたい。
それをカワハギの身で包んで頂きました。
⑧真鯛 (山口県周防大島・30%放血の脱水仕込み・7日寝かせ)(写真の撮り忘れ)
桜鯛になり産卵に向けて、脂のりは穏やかになりました。
この時期から産卵前の荒食いモードで真鯛も釣り易くなる季節です。
⑨障泥烏賊(アオリイカ)(長崎県五島列島産・20日熟成)
放血神経〆してから20日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
⑩金目鯛(静岡県天竜川沖産・7日熟成)
金目鯛も冬から春の魚へと変わってますね。
熟成により旨みを引き出してあり納得の美味しさです。
⑪石鯛(長崎県五島列島産・18日熟成)
熟成10日目に糠床へ入れて旨みを増しており、もう石鯛とは思えないレベルに。
⑫もち鰹(静岡県御前崎産・3日寝かせ)
もち鰹とは春先に取れる鰹で、身に脂肪分が少ないため身に弾力があり、まるでつき立ての餅のような食感から、もち鰹と言われます。
初鰹ならなんでももち鰹というわけではなく、ゴリ鰹と呼ばれ身が石のようにゴリゴリ硬く、しかも独特の臭みがありとてもじゃないけど、生で食べられないものまで存在します。
もち鰹は寝かせよりも活きを優先する魚ですね。
⑬白海老(富山県産・5日寝かせ)
白海老はしっかり寝かせてあり、甘さが存分に引き出されています。
⑭桜鱒(山形県庄内産)の木の芽焼き
今年初の桜鱒、入荷仕立てで熟成されておらず、残念ながら焼きで頂きました。
もちろん焼いても美味しいのですが、久しぶりの桜鱒は、お刺身で頂きたかった。(泣)
⑮朝堀り筍(福岡県産)と若芽(岩手県三陸産)、ぜんまい、蕗の薹、真昆布(北海道函館白口浜産)と鰹節、鯖節、あご、いりこの出汁
春真っ只中の筍と若芽、笑顔になります。
お出汁は真根布のクリアな旨みにあえて魚系のエキスを加えられています。羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)と鰹節の出汁
⑯紅くるり大根(石川県金沢産)、フォアグラと酒粕のペースト
鮮やかな色合いの紅くるり大根は苦味がなくシャキシャキとした食感でほのかな甘みがあります。
フォアグラと酒粕の濃厚な味わいのペーストを付けて頂きます。
⑰福島牛(福島県産)のローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
⑱春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)にホタルイカのトッピング
春トリュフの控えめながらも艶やかな薫り、花粉症であっても堪能できるほど立ち昇って来ます。
今回は蝦夷馬糞雲丹を大胆にトッピング。
⑲抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
こちらの定番デザート、柔らかな口溶けの抹茶アイスとしっかりした食感の小豆アイスです。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ドゥラモット・ブラン・ド・ブラン ミレジム 2007
今回、お連れした方は残念ながら食べログはされて無いそうで、検証結果を公表する機会はありませんでした。(笑)
弟さんはハードな食べロガーだそうで、お兄さんの感想の検証をお待ちしております。(笑)
しかし、広島は4月12日にミシュランの発表があるので、その日以降は予約難易度が急上昇しそうですので、DMはお早めにお願い申し上げます。
もちろん、普段からコメントを下さる皆様の検証もお待ちしております。
私は常連ですけど、ちゃんと自腹でお会計して食事しています。(笑)
春の息吹きを感じます。
3月中旬になって、約1ヶ月ぶりの馳走啐啄一十にお伺いしました。
いつも通り、税別15,000円のお任せです。
①朝堀り筍(福岡県産)と真鯛 (山口県周防大島・30%放血の脱水仕込み・7日寝かせ)と若芽(岩手県三陸産)の真薯、ぜんまい、蕗、羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)と鰹節の出汁
お椀まるごと春の伊吹を感じます。
羅臼昆布はくっきりとした旨みがあり、筍の柔らかな春の味わいと桜鯛と若芽の真薯のさっぱりとした甘さを引き立てています。
花粉症で春は嫌いですが、筍は好きです。(笑)
②このわた(石川県能登産)餡の茶碗蒸し
シンプルな出汁の茶碗蒸しにこのわたの酸味と旨み、ほのかな苦味と微かな甘み、大人の茶碗蒸しですね。
③毛蟹(北海道襟裳岬産)の蟹味噌和え
毛蟹と蟹味噌を絡めた毛蟹三昧な一品。
④毛蟹(北海道襟裳岬産)と本ミル貝(山口県産)を土佐酢で。
色鮮やかな一品、土佐酢を掛けてしっかり混ぜて頂きます。
春になって若い毛蟹にが獲れるようになり、柔らかく甘みのある身が楽しめる様になりました。
本ミル貝のコリコリしゃきしゃきした食感と旨みが土佐酢で引き締まります。
⑤蝦夷馬糞雲丹(根室産)の昆布ジュレ掛け
粒の立った良い雲丹を得意の羅臼昆布ジュレで。
蝦夷馬糞雲丹が好物の昆布だから、羅臼昆布を使ったジュレは蝦夷馬糞雲丹と良く合いますね♪
⑥ホタルイカ(富山県産)とうるい(山形県産)を酢味噌で。
ホタルイカは極薄味で繊細な旨みを引き出されています。
うるいも丁寧に噛んでいると柔らかな甘さが拡がります。
⑦ 真鯒(まごち)(広島県豊島産)の椀
蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)、 大根、生あおさ(長崎県五島列島産)、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、鮪節の出汁
砂地に住む真鯒は時として泥臭い事もあるのですが、当然ながらこちらの真鯒はクリアで良い状態で、別の魚の様に美味しい。
少し皮を炙っているのかも。
お出汁は利尻根布らしい透き通るような旨みを感じます。
ここからお造りです。
薬味
オリジナル調合の醤油
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑧ 細魚(広島県呉産・7 日熟成)
馳走啐啄一十で2回目の細魚。
冬は水が澄むので臭みが薄くなり、仕込みによってほぼ臭みが無くなります。
素晴らしい仕上がりです。
⑨真鯛(山口県周防大島・30%放血の脱水仕込み・7日寝かせ)
桜鯛になり産卵に向けて、脂のりは穏やかになりました。
この時期から産卵前の荒食いモードで真鯛も釣り易くなる季節です。
⑩ カワハギ (瀬戸内海産・2日寝かせ)
今回は肝を脱水処理して寝かせてあり、円やかな口当たりの濃厚クリームチーズみたい。
それをカワハギの身で包んで頂きました。
⑪ 真鯒(まごち)(広島県豊島産・3日寝かせ)
鮃よりも淡白で繊細ですね。
火を入れない分、もう少し寝かした方が食べ頃もしれませんね。
⑫牡丹海老(北海道函館産・3日寝かせ)
生まれて4年までは全てオス、そこから性転換して全てメスになり5年目から産卵するらしい。
寿命は8年くらいだそうです。
サイズ的にはオスかしら。
翡翠のような卵を頂きたいです。(´ρ`)
⑬ 障泥烏賊(アオリイカ)(長崎県五島列島産・20日熟成)
放血神経〆してから20日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
⑭ 金目鯛(静岡県天竜川沖産・7日熟成)
金目鯛も冬から春の魚へと変わってますね。
熟成により旨みを引き出してあり納得の美味しさです。
⑮ もち鰹(静岡県御前崎産・2日寝かせ)
もち鰹とは春先に取れる鰹で、身に脂肪分が少ないため身に弾力があり、まるでつき立ての餅のような食感から、もち鰹と言われます。
初鰹ならなんでももち鰹というわけではなく、ゴリ鰹と呼ばれ身が石のようにゴリゴリ硬く、しかも独特の臭みがありとてもじゃないけど、生で食べられないものまで存在します。
もち鰹は寝かせよりも活きを優先する魚ですね。
⑯鰆 (静岡県駿河湾産・10日熟成)の炙り
寒鰆の脂がのった時期から、春~初夏の産卵シーズンに向けた活動的な鰆になってきました。
水分の多い身なので水抜の仕事を丁寧に行い、皮を炙ると脂の旨みが増しますね。
⑰ 金目鯛 (静岡県天竜川沖産・7日熟成)の炭火焼き
皮目から芳ばしさが薫り、じっくりと火が通り脂が一段と旨みを増していますが、上品な味わいが金目鯛らしくて美味しいですね♪
⑱新馬鈴薯(鹿児島県産)、牡丹海老(北海道函館産)、バター(フランス産)、 真昆布(北海道函館白口浜産)と鯖節、あご、いりこの出汁
こちらは初めての新メニューですね。
お出汁は真根布のクリアな旨みにあえて魚系のエキスを加えられています。
一級のお出汁とじゃがバター、遊び心のある一品です。
⑲ 福島牛(福島県産・未経産牝牛)のイチボのローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
柔らかく脂がのったイチボ、これくらいの分量が調度です。
⑳ 黒トリュフ(イタリア産)&春トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)にホタルイカのトッピング
黒トリュフの華やかな薫り、春トリュフの控えめながらも艶やかな薫り、花粉症であっても堪能できるほど立ち昇って来ます。
○抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ヴーヴ クリコ ポンサルダン イエローラベル ブリュット 375ml
ピノ・ノワールをベースにシャルドネとピノ・ムニエをブレンド
黒龍 純米大吟醸 火いら寿
2月限定出荷の生酒
お会計は23,000円だったかな。
馳走啐啄一十は、どれも1級品の羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)、利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)、真昆布(北海道函館白口浜産)を利用されているので、何となくどのような昆布か分かる様になりました。
1級品だからこそ、出汁にしたときの違いを感じますし、加える魚系のエキスが濃くないからでしょうか。
魚は四季折々で獲れるものやその脂のりも変わってきますが、出汁はいつも澄んで美味しい。
しかし、梅雨時期は湿気が多くて、昆布の旨みが強く出るのだそうです。
お出汁にもなかなか奥深い世界がありますね。
冬は上品な昆布出汁で暖まろう♪
2月中旬になって、約1ヶ月ぶりの馳走啐啄一十にお伺いしました。
いつも通り、税別15,000円のお任せです。
①朝堀り筍(鹿児島県阿久根産)と車海老(山口県産)の真薯、羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等)の出汁
羅臼昆布はくっきりとした旨みがあり、筍の柔らかな春の味わいと車海老の真薯のじんわりする甘さを引き立てています。
②このわた(石川県能登産)餡の茶碗蒸し
シンプルな出汁の茶碗蒸しにこのわたの酸味と旨み、ほのかな苦味と微かな甘み、大人の茶碗蒸しですね。
③毛蟹(北海道襟裳岬産)の蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)を土佐酢で。
毛蟹は冬は脂がのり、身がしっかりして、蟹の旨みが濃厚です。
あと2ヶ月もすると脱皮した後の柔らかく甘みのある若い蟹に旬が移ります。
④ クロムツ(失念。多分、静岡県駿河湾産?・7日熟成)の山椒炭焼き、煮原木椎茸(岡山県美作産)
クロムツは箸を入れると蒸気が立ち昇り、皮はパリパリ、脂のりも良く美味しい~♪
ピリリッと山椒の辛みが遅れてほのかにやってきます♪
因みにクロムツはムツ科ムツ属ですが、ノドクロことアカムツはホタルジャコ科アカムツ属でそれほど近種では無いのです。
⑤ 炭火焼き金目鯛(静岡県駿河湾産・10日熟成・脱水仕込み)、大根、柚子、利尻根布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲4年もの)の出汁
炭火焼き金目鯛は皮目から芳ばしさが薫ります。
出汁から箸で取り出しても、水っぽくなく、皮がパリッとしているのが、不思議なんですよね。
お出汁は利尻根布らしい透き通るような旨みを感じます。
ここからお造りです。
薬味
オリジナル調合の醤油
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑥ 鮃(熊本県天草産・5日熟成)
写真で分かるくらい、冬なので脂がのっていますね、上品な甘さであとを引かず、すっきりしていますね。
⑦ 細魚(瀬戸内海産・5日熟成)
馳走啐啄一十で初めての細魚。
だいたい細魚は内海に生息しているのでどうしても臭いが取れない気がします。
しかし、冬は潮水が澄むので臭みが薄くなり、仕込みによってほぼ臭みが無くなります。
素晴らしい仕上がりです。
瀬戸内海の黒鯛と細魚は冬がベストですね。
⑧ 真鯛(山口県周防大島・30%放血の脱水仕込み・3日寝かせ)
冬の真鯛、脂がのっていますね。
瀬戸内では完全放血する手の込んだ仕事をする魚屋さんがあまり居ない様で、30%放血の真鯛を仕込みで仕上げているご様子。
瀬戸内の地モノを全国から送られてくる一級の食材と合わせて提供するには、手間暇が欠かせないという事でしょうね。
⑨ 雷烏賊(広島では紋甲烏賊という、瀬戸内海産・10日熟成)
いわゆる甲烏賊(墨烏賊)ですが、放血神経〆してから10日熟成してあるので、とても柔らかく甘みも凄いです。
⑩ 炙り金目鯛(静岡県駿河湾産・10日熟成・脱水仕込み)
口腔に拡がる芳ばしさ、上品かつ濃い旨み、
儚く消えるあと味、素晴らしいです。
⑪ メジマグロ(本鮪の子供でヨコワとも言う、長崎県五島列島産・14日熟成)
本鮪ですが子供なので身がピンク色でとても綺麗です。筋繊維も柔らかい上に包丁が入っていて口溶けも滑らか。
この裏側に皮下の脂の部分が付いていて、上品な若い脂を堪能。
⑫ 鯵(熊本県天草産・3日寝かせ)
この時期は瀬戸内海の水温が低く、良い鯵はなかなか居ませんので、九州南部産が多くなります。
写真の通り、色鮮やかなお刺身で脂のりもバッチリ。
⑬ 平政(長崎県五島列島産・28日熟成・燻し仕立て)
飴色の刺身、燻しがしっかり効いて芳ばしく、長期熟成の甘みの拡がりも凄いです。
⑭ 虎河豚(愛媛県伊予灘産)の白子の炭火炙り、唐墨粉掛け、生ハム
虎河豚の白子は濃厚でクリーミー、唐墨の旨みと甘みと微かな塩気、生ハムの濃い味わいと塩味、フランス料理の細やかな足し算が楽しめる一品です。
⑮ 日立牛(茨城県産)イチボのローストビーフ
お弟子さんの西さん(馳走2924のオーナー)が担当して仕込んだローストビーフは丁寧な焼き上がりで安定した美味しさです。
⑯ 蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)の湯葉餡掛け、真昆布(北海道函館白口浜産)
湯葉の優しい甘みと旨み、大好きです♪
蝦夷馬糞雲丹も粒立ちが良くて濃い甘さ。
甘さのコントラストが楽しめます。
そして真昆布のお出汁、繊細な旨みで湯葉と良く合いますね♪
私のバカ舌も段々と分かってきたのかも。(笑)
⑰ 黒トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)
今回は毛蟹(北海道襟裳岬産)入りを頂きました。
⑱ 抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ルー・デュモン
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブラン・ド・ブラン NV
シャルドネ100%
そう言えば2月になり、寒波で日本中の海が荒れた期間が続き、魚の確保が難しい状況みたいです。
食材の高騰も続いていますし、15,000円でこの品質を維持されているのは、本当に大変だと頭が下がる思いです。
ご馳走さまでした。
十四代 僥幸の極み
十四代を嗜める会が催されるとのことで、日本酒の初心者ですが混ぜて頂きました。
今回は女将さんが厳選した十四代の各銘柄とその個性に合わせた料理のマリアージュが頂けるという事で楽しみに伺いました。
まずは今回の主役の十四代から。
1) 十四代 龍泉
白ワイン以上に香り立つ華やかな薫り
グラスを回すと薫りが溢れでます。
個人的には断トツに好きです。
2) 十四代 白雲去来
日本酒らしいキリッとした辛口
薫りは甘い果実系でギャップが楽しめます。
3) 十四代 七垂二十貫
辛口で飲み口が立つ
多分、これだけを飲んだら薫り高いと言いそうです。
4) 十四代 中取り大吟醸
ほのかに甘口
もう、だいぶマヒしてきました。
やっぱりフルーティー♪
5) 十四代 極上諸白
ちょい辛口
日本酒らしいの飲み口です。
6) 十四代 双虹
こちらも薫りが素晴らしい
デザートワインの代わりに梅酒です。
7)サントリー 山崎蒸留所貯蔵梅酒
甘口でスイーツに合わせて
十四代は一つの銘柄だけでも入手が困難でインターネットでは1本で数十万円などと、とんでもない値段がついています。
それが6銘柄が揃って、しかも広島で頂けるとは、望外の幸運。
しかし、私の日本酒歴でその素晴らしさを理解し、お伝え出来るのか、甚だ心許ないと言わざるを得ません。(汗)
十四代と言っても、それぞれが個性豊かです。
その個性に合わせ、いつもとは異なる献立と銘柄の組み合わせ。
まさに唯一無二な馳走啐啄一十の晩餐となりました。
では、料理です。
1) 十四代 龍泉
①トリュフクッキーの黒トリュフのせ
まさか懐石で最初にクッキー、軽やかな食感に加えて、上にのった黒トリュフの薫りが際立ちます。
龍泉の華やかで艶やかな薫りを楽しむために考え込まれた一品。
2) 十四代 白雲去来
②真鱈の白子(山形県由良産)
艶やかな白子が炭火焼きで炙られ、クリーミーな濃厚な味わいを楽しみました。
③虎河豚のザク斬り刺身(愛媛県伊予灘産)
皮と白子をポン酢で和えて
虎河豚と虎魚は薄造りだと主張してきましたが、例外がここにありました。
白身ですがしっかり脂がのり、旨みが深い。
④朝堀り筍(福岡県合馬産)、真昆布出汁
筍が柔らかく、真昆布の透明感のある出汁が優しく旬を包み込み、先取りの春を感じます。
⑤茶碗蒸し、このわたソース掛け
出汁入りの茶碗蒸しにこのわたの潮と苦味と旨みが凝縮したソースが合わせてあります。
大人のプリンですね。
⑥ 蝦夷馬糞雲丹(北海道根室産)を
真鱈(山形県由良産・5日熟成)で巻いて
真鱈はそれほど味わいが強い魚ではありませんが、雲丹の旨みと合わせると名脇役として存在感を増します。
⑦勘八(長崎県五島列島産・31日熟成)に
ラトビア産フレッシュキャビアのせ
キャビアも濃いですが、勘八の濃厚な魚の脂の旨みが強烈です。
辛口のお酒が一層美味しく感じます。
3) 十四代 七垂二十貫
⑧石鯛(大分県姫島産・熟成日数忘れ)に
フォアグラ(フランス産)を添えて
脂はのってますが、石鯛はもともと味は強く無いのでフォアグラの引き立て役として良い存在感になりますね。
⑨寒チヌ(広島県江島産・5日熟成)
瀬戸内のチヌは下魚ですが、唯一、寒チヌだけは食べられる状態になります。
それでも 馳走啐啄一十には相応しく無いと思いましたが、驚くほど臭みがありません。
この日、一番驚きました。
⑩真鯵(熊本県天草産・3日熟成)
冬の鯵はこってり濃厚ですね♪
⑪のどぐろ(山形県庄内産・5日熟成)の
備長炭の炭火焼き
フレッシュな脂が溢れ出すのどぐろも好きですが熟成後の旨みを増したのどぐろも美味しいですね。
特にフレッシュなのどぐろも熟成ののどぐろもそれぞれに合った焼き方が出来ているのが素晴らしい!
焼き手であるお弟子さんの腕が上がりましたね。
4) 十四代 中取り大吟醸
5) 十四代 極上諸白
同時に飲み比べると味わいの違いがより鮮明になりますね。
⑫松阪牛のすね肉の山椒煮込み
これまた普段の定番であるローストビーフとは異なり、日本酒に合う山椒煮込み。
ご機嫌です。
⑬クエ(長く五島列島産・15日熟成)の椀
木耳と蕪と人参の針仕立て
羅臼昆布と鰹の出汁
いつもだと鮪節やサバ節、あご、いりこ等も入れて出汁を取られていますが、クエだから羅臼昆布と鰹節の一番出汁で合わせられたのでしょうか。
クエの旨みが感じられるお椀でした。
6) 十四代 双虹
薫りで始まり、薫りで終わりました。
⑭虎河豚雑炊、利尻昆布の出汁炊き&香の物
いつものトリュフご飯ではなく、虎河豚雑炊。
ハフハフと滋味深い美味しさを堪能しました。
7)サントリー 山崎蒸留所貯蔵梅酒
⑮トリュフクッキーのショコラコーティング
ショコラコーティングの状態ではトリュフの薫りゼロ。
それを一口噛るとトリュフの薫りが溢れ出して来ます。
美味し~い♪
これは個別に売り出して欲しい。
辛口のシャンパンに合わせて食べたいよ~!
マリアージュのセットで税込54,000円でした。
日本酒を飲み慣れて居ないため、十四代の素晴らしさを掴み切れたとは言えません。
何処まで分かったのか。
また料理に対しても、同じ事が言えると感じます。
美味しいご飯を求めなければ、その価値も分からないまま過ごしてしまうのでしょう。
広島には美味しいご飯屋さんは本当に少なく、残念に思う事が多いのです。
この値段だと博多や京都ならばもっと美味しいぞ!などと思っても、ここは広島だから「郷に入っては郷に従う」しかないと諦めるしかないのが現状。
不味くて高いものは二重の苦痛ですが、美味しくて安過ぎるのは喜びと不安が交錯します。
美味しいものを作るには、上質の食材を仕入れ、手間と時間を掛けなければ作れないのですから、上質な料理を生み出す地力に見合う利益を得なければ続けられません。
それを理解し応援する食べ手の1人で在りたいものです。
2018年の初訪問。
お正月が明けて、初めて馳走啐啄一十さんにお伺いしました。
いつも通り、税別15,000円のお任せです。
①蝦夷鮑(北海道産)の柔らか煮、蝦夷馬糞雲丹(北海道産)をのせ、出汁(羅臼昆布)餡掛け
②毛蟹(北海道オホーツク海産)
28年間継ぎ足しのポン酢で。
③河豚の白子、安倍川風。
削り唐墨をきな粉に、白子をお餅に見立てた遊び心のあるひと品。
濃厚な白子に唐墨の塩みのある旨味がアクセントになっています。
④クエ(静岡県駿河湾産、20日熟成) の備長炭炙りのお椀
出汁(奥井海生堂蔵囲い4年もの1級の利尻昆布のみ)、菜の花、蕪
少し加熱してあり、皮の脂がまろやかな甘みに変化しているのと弾力が両立していて美味しい♪
ここからお造りです。
薬味
オリジナル調合の醤油
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑤クエ(静岡県駿河湾産、20日熟成)
⑥真鯛(長崎県五島列島産、8日熟成)
⑦勘八(長崎県五島列島産、22日熟成)
⑧カワハギ(山口県豊後水道北部海域産、5日熟成)
⑨クエ(静岡県駿河湾産、22日熟成)の皮付き炙り
⑩石鯛(大分県姫島産、20日熟成)
10日の時点で白味噌に漬け込みして再熟成
⑪スズキ(大分県姫島産、12日熟成)
熟成前に半日糠床漬けてから熟成
⑫鰆(山口県萩沖産、熟成日数は忘れました)
ヒッコリーチップで燻してあります。
⑩⑪⑫は熟成中、熟成前、熟成後にそれぞれひと手間を掛けられており、ビックリ!
⑩⑪は分かりませんでした。
まろやかだなぁ。と思うくらいで。(汗)
熟成だけでも凄く手が掛かるのに、頭が下がります。
⑬根付き鯵(静岡県駿河湾、3日熟成)
以上、お造り終わり。
⑭のどぐろ(山形県庄内沖産、7日熟成)の備長炭焼き
⑮仙台牛(A5未経産牝牛)のイチボ、備長炭で作ったローストビーフ
⑯天然車海老(山口県産)の真薯、蕪・木耳・人参の針仕立て、 真昆布(北海道)の縦削り
出汁(真昆布、鰹節、鯖節、あご【飛び魚】、いりこ)、黒七味
⑰ 黒トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)
今回はスペシャル仕様で毛蟹(北海道産)、蝦夷馬糞雲丹(北海道産)入りを頂きました。
⑱ 抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ペリエ・ジュエ・ベル・エポック・プルミエール
シャルドネ90%、ピノ・ノワール10%
今回も説明不要な美味しさ。
こちらの魚達は、瀬戸内ものは広島の鮮魚店からですが、遠方の魚は一流処からやってきます。
神経〆の海水放血ではなく、氷温の潮氷漬け込み(低体温状態による脳死)放血と常温潮水漬け込み(低体温から蘇生)放血を5分毎に繰り返して、低体温による脳死から回復させず心臓の動きを止めず、限界まで魚から血を抜いているそうです。
サスエ前田魚店さん(静岡県焼津)、坂井商店さん(北海道函館)、黒沼さん(山形県庄内)、出口水産さん(長崎県五島列島)からの直送です。
お正月明けの連休に女将さん自ら長崎県五島列島まで足を運んで魚市場を視察し、真鯛等を厳選して仕入れたそうです!(@_@)
自分たちできちんと現場を確認して、魚屋さんや漁師さん達とコミュニケーションをとるのは、とても大切ですが、本当に徹底されています。
ハード釣り師の私も、魚にかける情熱には驚くばかりです。
( ̄□ ̄;)!!
馳走啐啄一十 おせち
年末年始に相応しく、おせちを頂きました。
お値段は税込54,000円ですが5人で食べましたので、1人あたり10,800円です。
文句無しに美味しかったのですが、お店に訪問しても食べられないメニューです。
おせちなので日持ちのする料理が主体、馳走啐啄一十の特徴でもある熟成のお造りが無い一方で、真鯛の塩山椒煮のような白いご飯に抜群に合うモノなど普段とは異なる料理も楽しめました。
おせちは手間暇が掛かっていて、作る方もさぞ大変だった事でしょう。
作り置いても美味しいというのは驚きでしかありません。
天段
左側
①ズワイガニ(北海道産)
②柚子大根
③介宗鱈(北海道産)の子、含め煮
④真蛸(香川県与島沖産)の桜煮
⑤原木椎茸(岡山県美作産)
真ん中
⑥蝦夷鮑(北海道産)の柔らか煮と百合根
⑦ラトビア産フレッシュキャビア
⑧生いくら(新潟県佐渡島産)
右側
⑨車海老(広島県大崎上島産・ファームスズキ)
⑩加賀大根(石川県産)
⑪数の子の西京漬け
⑫唐墨(長崎県産)
⑬真鯛の塩山椒煮
⑭牛蒡の利休煮
地段
左側
①シャラン鴨(フランス産)のロースト
②豚肉のパテ・ド・カンパーニュ
③フォアグラ(フランス産)のテリーヌ
右側
④仙台牛モモ肉のローストビーフ
⑤仙台牛イチボのローストビーフ
⑥鰆(山口県産)の照り焼き
⑦黒豆(兵庫県丹波産)煮
⑧安納芋(鹿児島県種子島産)
長女のお気に入りは天段①ズワイガニ(北海道産)、、⑦ラトビア産フレッシュキャビア、⑧生いくら(新潟県佐渡島産)、⑨車海老(広島県大崎上島産・ファームスズキ)、⑩加賀大根(石川県産)⑬真鯛の塩山椒煮、地段③フォアグラ(フランス産)のテリーヌ、⑥鰆(山口県産)の照り焼き、⑦黒豆(兵庫県丹波産)煮、⑧安納芋(鹿児島県種子島産)
次女とも被りますが、フランスパンにフォアグラのテリーヌを置いてキャビアをたっぷり載せる食べ方がお気に入りみたいでした。
いりこのワタを取ったかどうか、味噌汁を飲んで分かる長女は和食の下味の美味しさに感動しておりました。
食材に生臭さが全く無いのも驚きだったようです。
次女のお気に入りは天段⑤原木椎茸(岡山県美作産)、
⑥蝦夷鮑(北海道産)の柔らか煮と百合根、⑦ラトビア産フレッシュキャビア、地段①シャラン鴨(フランス産)のロースト、③フォアグラ(フランス産)のテリーヌ、④仙台牛モモ肉のローストビーフ、⑤仙台牛イチボのローストビーフ、⑥鰆(山口県産)の照り焼き
次女はキャビアをフランスパンに載せて、これだけても美味しい!と言ってました。
まだ中3なのに贅沢な味を覚えてしまいました。
和食好みの長女(大学生)と肉食の次女。
両名とも感動に包まれた2017年最後の晩餐でした。
2017年最後の馳走啐啄一十
この日、広島市内は雪が降り、一段と寒くなりました。
平和大通りはイルミネーションで飾りつけられて、師走らしさが漂っています。
馳走啐啄一十は平和大通りの近くにあり、様々な飾り付けを眺めながら、歩いて訪問しましたよ。
いつも通り、税別15,000円のお任せをお願いしました。
①雲丹ホーレン
馬糞雲丹(北海道根室産)、菠薐草(京都産)、黒鮑(宮城県産)、百合根(北海道産)、よもぎ麩(京都)
② 香箱蟹(金沢県)
内子、脚の身、本体の身、外子、甲羅を8時間煮込んだコンソメジュレ
③赤ナマコ(愛媛県産)とこのこ【このわた】(愛媛県産)
④ 煮真蛸(香川県産)
⑤ 真鱈の白子(新潟県佐渡島)、備長炭炙り
⑥ 真鱈の白子(新潟県佐渡島)、ポン酢浸し
⑦車海老(熊本県天草産)の真丈と真鯛(愛媛県来島海峡産)の備長炭炙りのお椀、出汁(奥井海生堂蔵囲い4年もの1級の利尻昆布)
お造り
薬味
27年間継ぎ足しのポン酢
オリジナル調合の醤油
真妻山葵(静岡県伊豆天城産)
塩(地中海キプロス産)
⑧ 真鯛(愛媛県来島海峡産・5日熟成)
⑨ 金目鯛 (静岡県天竜川沖産・15日熟成)
⑩縞鯵 (長崎県五島列島産・7日熟成)
⑪ ヒラスズキ (長崎県五島列島産・22日熟成)
黒胡椒がけ・イベリコ豚をのせて
⑫ マハタ(長崎県五島列島産・22日熟成)の炙り【写真取り忘れ】
⑬スマ鰹 (長崎県五島列島産・10日熟成)
⑭ホッケ (北海道産・10日熟成)
根付きの真ホッケ、炭火焼き
⑮仙台牛(宮城県産)A5ランク36ヶ月未経産牝牛のイチボのローストビーフ
⑯源助大根(金沢県)、里芋(愛媛県)、 菜の花(聞き忘れ)、真昆布(北海道)の縦削り
出汁(鰹節、あご【飛び魚】、いりこ)、黒七味
⑰原木椎茸(岡山県産)の煮たもの
⑱黒トリュフ(イタリア産)ご飯(プレーン&生玉子入り)
⑲抹茶アイスと小豆アイスの二重奏
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
○飲み物
ローラン・ペリエ ロゼ
ピノ・ノワール100%
天狗の舞 冬吟 純米吟醸生酒
(車多酒造)
もう、説明不要なほど「ぶち」ウマいです。
個別のメニューについては過去のレビューをどうぞ。
新メニューと要点をまとめます。
①雲丹ホーレン
【広島ローカルな一品をアレンジ】
雲丹の粒が綺麗で濃い甘さが菠薐草に良く合います。
そして 磯の薫りをまとった黒鮑が柔らかくて美味しい。
具材の旨みが出ていて、やや黄色になった昆布出汁が堪りません。
③赤ナマコ(愛媛県産)とこのこ【このわた】(愛媛県産)
コリコリとした食感がナマコのイメージですが、匠の技が入ると柔らかさとコリコリのバランスの取り方が絶妙で、おおっ!と唸ってしまいます。
⑦車海老(熊本県天草産)の真丈と真鯛(愛媛県来島海峡産)の備長炭炙りのお椀
一度塩焼きにした真鯛の香ばしさ。
やはり山口県周防大島の真鯛よりも愛媛県来島海峡の真鯛の方が渦巻く潮流に鍛え上げられているだけに美味しいですね。
車海老の真丈は海老が口の中で跳ねる様に鮮烈な薫りと味わい。
奥井海生堂蔵囲い4年もの1級の利尻昆布で取った出汁。
濁りなく柔らかな薫り、ゆっくり口に含んで目を閉じて、澄んだ旨みを丁寧に味わいます。
飲み込むと温かさが胃袋を癒してくれるようです。
真鯛と海老真丈は箸を入れるとそれらの風味が透き通ったお出汁に風味を加え、味わいが深みを増します。
⑬スマ鰹 (長崎県五島列島産・10日熟成)
鰹と名前に付いていますが、マグロの仲間でサイズは1mには至らない小型のマグロです。
血抜きが完璧で丁寧に熟成をさせた透き通るようなピンク色の中トロ。
爽やかな脂の旨み、スッキリと口溶けします。
新メニューではありませんが、
⑯源助大根(金沢県)、里芋(愛媛県)、 菜の花(聞き忘れ)、真昆布(北海道)の縦削り
出汁(鰹節、あご【飛び魚】、いりこ、真昆布)、黒七味
前半の⑦利尻昆布のお出汁から一転して、濃厚で出汁を取った食材の旨みが複雑に絡み合った淡い琥珀色のお出汁。
出汁にこだわる馳走啐啄一十の大見得を頂きました。
⑰原木椎茸(岡山県産)の煮たもの
ビジュアルは凄く地味ですが、椎茸の奥底に潜む地の旨みを引き出した優しい味わい。
陸の鮑とも言える食感とも相まって、地味で滋味な逸品です。
つい1週間前からまたメニューが変化しており、ここ3年で初めて頂いたものも登場しています。
尽きない探求を繰り返しながらも、コースに要求される味わいの水準を確実に満たしておられます。
味わいの強弱を意図して提供されており、意図しない外れが有ったことはありません。
食べる方も舌がうるさくなっているのに、変化しつつも常に美味しいと思ってしまう事にただただ驚くばかりです。
美味しさの真価とは?
門囲いの中に入り、 短い石畳を歩いて、最近設置された風防扉に手を掛けます。
灯りによって扉の表面にさざ波が浮かび上がっています。
宮大工で使う槍カンナで仕上げられた扉、効率的ではないが丁寧な仕事を志向するこのお店のこだわりが扉一枚にも表れています。
風防扉を開けて店内への扉に手をかけようとすると左手に馳走啐啄一十のこだわりの一つ、蔵囲昆布の現物と説明が目に入ります。
広島の軟水で作る「昆布だし一滴」にこだわる思い。
お店に入る前にこそ、その思いに触れて、料理を味わって欲しいという心意気が伝わってきます。
今回も、税別15,000円のお任せをお願いしました。
① 香箱蟹(金沢県)に馬糞雲丹(北海道産)
内子、脚の身、本体の身、外子の上に雲丹のせ。
雌のズワイガニは雄のズワイガニより漁期が短く11月6日~1月6日の間だけが漁の解禁期間。
あと1ヶ月の期間限定ですから、正に今、食べるべき食材と言えます。
内子は蟹味噌と和えてあり深みのある味わい。
脚の身と本体の身はポン酢で。
胡瓜をポン酢に漬けてから、外子にポン酢をチョイ着け。
外子は小さな粒々を噛むたびに滋味が拡がります。
11月から中旬から広島、京都、東京とあちこちで雌ズワイ蟹を食べて来ましたが、やっぱりここが一番美味しかった!
上手に浜茹でが出来る所から仕入れるのが重要だとか。
蟹と海老は活かして移動させるよりも、獲れて直ぐに茹でて適温管理して輸送する方が美味しいのだそうです。
知りませんでした。
今回は北海道の馬糞雲丹ものせてあります。
聞き直したにも関わらず、水揚げされた港は忘れてしまいました。
粒がハッキリとしてて、甘さがくっきりと感じられます。
以前の酢ジュレの頃よりも使っている馬糞雲丹の質も上がった様に感じます。
②煮真蛸(香川県産)と煮鮑(山形県産)
柚子皮の削りが振りかけてあります。
どちらも極めて柔らかく、旨みというか、深いコクがあります。
③真鱈の白子(新潟県佐渡島)、備長炭炙り
炭焼きで炙ると芳ばしさが高まり、表面の少しパリッとした食感と中のクリーミーさのコントラストが楽しいです。
④ 真鱈の白子(新潟県佐渡島)、ポン酢浸し
今度は生白子をポン酢で。
つるっとした食感でさっぱりしてますが、やはり奥深い味わいがあります。
⑤ 京かぶら(京都府)の擦り降ろし椀
出汁(奥井海生堂蔵囲い4年もの1級の利尻昆布に鮪節を加えて)
京野菜には京都で定番昆布である利尻昆布が合わせられています。
利尻昆布の癖のない上品で清澄な出汁に京かぶらの甘みがマッチして印象的です。
じっと目を閉じて、陶酔していると昆布出汁の奥行きが、後味の中にくっきりと浮かび上がってくるようです。
初めて私のレビューを読む方もいらっしゃると思いますので、度々でしつこいですが魚へのこだわりを申し上げておきます。(苦笑)
釣り師として瀬戸内の魚を愛し、自分で釣った魚を美味しく食べるために、船上で〆て放血し、内臓を取り出し、氷潮水で保存するスタイルで食して来ました。
こちらのお魚は、神経〆の海水放血ではなく、氷温の潮氷漬け込み(低体温状態による脳死)放血と常温潮水漬け込み(低体温から蘇生)放血を5分毎に繰り返して、完全に低体温による脳死から回復させず心臓の動きを止めず、限界まで魚から血を抜いているそうです。
魚の気持ちになったら、ひと思いに殺して!と叫んでしまうね。(泣)
私でもそんな面倒臭い事はしませんし、出来ません。(笑)
それほどの血抜きをしているからこそ、長期間の熟成に堪える魚に仕上がるのでしょう。
逆にスーパーのお刺身を買っても、熟成にはなりません、腐るだけです。
長期熟成は、産地での血抜きと鮮度管理、お店での温度管理と湿度管理により成し得るもので、どちらが不完全でも成立しません。
血抜きが不完全だと5日以上の長期熟成は難しいのではないでしょうか?
本日のお造りの魚たちです。
特に金目鯛は妖しげな光を纏って、ヤバいです!
⑥マハタ(長崎県五島列島産・18日熟成)
この魚は日本海にて自分で釣って食べていますが、あこう(キジハタ)に比べて身が淡白というか旨みが足りないので、殆ど人にあげてました。
それが熟成すると旨みをまとって上品な甘さになるんですね!(驚)
プロの技術は本当に凄い!脱帽です。
⑦カワハギ (長崎県五島列島産・12日熟成)
この魚も自分で釣って食べていただけに、美味しさは知っているつもりでしたが、想定以上の美味しさです。
熟成しているのに、鮮烈な魚の旨みと歯応えに驚きました。
お隣の釣り師の常連さんと二人でクンクンと匂いを嗅いでしまいました。
全然、臭いがしません。
トリミングはしているのだと思いますが、驚いてばかりです。
おちょぼ口で餌を啄むので釣り難い魚なのですが、釣り糸が微妙に横ズレした時が魚が一瞬口に咥えている時なんです。
バシッと合わせて釣るのが楽しい魚です。
全く釣れてない釣り人の横でガンガン釣るのが快感なんです。(笑)
釣れない時間帯に船上でカワハギを捌いて、肝を潮水で洗ってジップロックにしまいます。
小さな苦味のある通称「苦玉」をキチンと取り外すのがポイントです。
時々、潮水で洗っただけの肝をツルッと食べたりしてました。
⑧白甘鯛 (長崎県五島列島産・3日熟成)
甘鯛の旬は秋で、白甘鯛〉赤甘鯛〉黄甘鯛の順で美味しさが違います。
白甘鯛がもっとも美味しいのです。
特有の旨みとねっとり感が特徴。
甘鯛は身に水気を含んでいますので、焼いて水分を飛ばして食べるか、水分を抜く仕事を施してお刺身などで食べると良いみたいです。
赤甘鯛は瀬戸内海には居ないので、日本海で釣りました。
釣りたてのお刺身は水っぽくてだめだったので、昆布締めにして翌日に頂きましたが素人仕事では、そんなに美味しい訳もありません。(泣)
⑨金目鯛 (静岡県天竜川沖産・15日熟成)
金目鯛は熟成すると紅色が掛かった光沢が入るのですが、15日熟成ともなると身と同様に光さえもネットリと絡み付くようです。
特に今回の金目鯛は紅色の身がギラギラと妖艶に輝き、脂のりの良さが凄まじい。
濃厚ですがしつこく無く、素晴らしい美味しさです。
感動ものです。
太平洋と日本海にいる深海魚ですが、釣ったことはありません。
⑩勘八 (長崎県五島列島産・28日熟成)
黒胡椒がけ・イベリコ豚をのせて
勘八は、血合いも色鮮やかで美しいけれど、ブリよりも身の色は淡く、ピンク色に近い。
勘八はやや脂が少なくて、大型になると磯の香りが強くなる印象がありますが、こちらの勘八は磯臭くなく鮮烈な脂のり。寒鰤に匹敵します。
鰤ほどは脂は重たくなく、後味は爽やかです。
勘八とイベリコ豚のマリアージュ。
さっぱり旨みと濃厚な肉の旨み、口の中でハーモニーを奏でます♪
美味しいに決まってます。
⑪ホッケ (北海道産・12日熟成)
根付きの真ホッケ、炭火焼き
ホッケはアイナメに似ていますが、普通は根に付かず、縄張りを持たず集団でゆっくりと回游します。
鯵と同様に回游する魚が根付のは環境と餌が良い一等地だけ。
自ずと力のある良い魚が集まります。
当然、普通の真ホッケより脂のりがよく美味しい。
ちなみにホッケには真ホッケとシマホッケがいで、真ホッケの方が美味しいと言われています。
北海道には行ったこと無いので、釣ったことはありません。
⑫クエ (長崎県五島列島産・32日熟成)
フランスのバターでソテー
クエは1年中美味しいですが、特に11月~3月は脂ののりが素晴らしいです。
しかし、冬の五島列島は時化が多く船が漁に出れない日々が続きますので、特に仕入れが困難になります。
仕事で冬の五島列島に行って、高速船で荒海を体験済み。(笑)
普通でも1kg1万円を超えるので、冬のクエは幾らなのか、考えるのも怖い。(笑)
⑬ 源助大根(金沢県)、木耳(岡山県)、里芋(愛媛県)、真昆布(北海道)の縦削り
出汁(鮪節、鰹節、鯖節、あご【飛び魚】、いりこ)
天然の木耳は香りが素晴らしい。
まさに山の豊潤な香り。
里芋も良いです。
源助大根はお出汁が染みて美味しい。
冬はこういうのが食べたくなりますよね♪
真昆布の縦削りは別途に口に含んでみます。
真昆布とは松前白神岬より函館、室蘭にかけての道南地区で採取される昆布です。
上品な甘みをもつ 清澄なだしがとれます。
かめばかむほど特有の甘みが出てくる昆布ですが、 繊維質が多いので煮ても簡単には柔らかくなりません。
縦削りにする事で繊維質を気にせず、優しい口どけと上質な甘みを両立させています。
でも一番の主役は出汁です。
複雑かつ深い旨みが胃袋を包むようです。
じっと目をつむり味わいます。
⑭ 仙台牛のローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
しっかりした赤身の肉の味が噛むごとに溢れてきます。
○薬味
・岩塩
・山葵
・和辛子
私は塩と山葵で頂くのが好きです。
⑮ 黒トリュフ(イタリア産)ご飯、渡り蟹入り
(プレーン&生玉子入り)
毎月トリュフを頂くようになり、薫りでお店のグレードを図るほど、薫りに敏感になってしまった。
⑯ラトビア産フレッシュキャビア
塩分が2.7%と通常のキャビアより低く、キャビア本来の味が堪能できます。
そのままで一口、トリュフご飯に合わせて一口、至福です。
⑰抹茶アイスと小豆アイスのコンビ。
最後にホッとする和アイスの二重奏、美味しいです♪
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
(聞いてますがあえて伏せます。)
○飲み物
ドゥラモット・ブリュット NV
シャルドネ50%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ20%
敢えて非効率でも美味しさに妥協しない素材を集め、手間暇を掛けた料理の品々の提供される姿勢が素晴らしいです。
段々と予約が取り難くなっており、12月はもう満席なんだそうです。
人気が出るのは嬉しいような悲しいような。
1滴に対するこだわり。
美味しいお店は料理に合った水を買っているものだと教えて下さったのはこのお店です。
もう2年以上前のお話だったと思います。
それ以来、あちこちの美味しいお店で、お水は何処のお水ですか?と聞いて来ましたが、水道水を浄水したお水を使っているお店は皆無です。
お水はお料理の土台で、一番の素材。
だから、作り手としてそこに拘りがあるのは至極当然だと感心した次第です。
○こちらのお店で料理で使う水
竹原市の酒蔵の仕込み水
(聞いてますがあえて伏せておきます。)
竹原市は人口26千人の街、その地形は南の瀬戸内海に開く地形で平野部と山地部が構成されています。
その中を幾筋の小河川が瀬戸内海に注ぎ、源流域の多くが地域内の人口過疎地にあります。
また竹原はその名前の通り、山間部に多くの竹林が自生しており、網の目の様に拡がった竹の根のお蔭で、一般的な樹木林よりも浄化力が高く清廉な水を作り出す環境が揃っています。
最も大きい賀茂川でさえ河川長は20kmしかなく、竹原市の中央部で瀬戸内海に繋がり、小さいながらも平地を形作っています。
竹原は今も地下水を水道水として使用しているほど清冽な水に恵まれた土地です。
過去に仕事の関係でこの地でボーリング調査をしたところ、大きな石、石、小石、礫、砂が混在して、天然の濾過器のような地質でした。
水が豊富で地下水の流れ早いことが軟水の条件ですからね。
超軟水で清廉な水なのも納得です。
超軟水が何故良いのか、それは素材の旨みを引き出す力があるからだそうです。
水にこだわり、出汁にこだわる、お店の意思を感じます。
前置きはこれくらいにして。(笑)
今回は、税別15,000円のお任せをお願いしました。
①加賀蓮根饅頭(金沢県)、羅臼昆布の出汁餡
丁寧に擦り降ろした加賀蓮根は、表面を軽く揚げてあっても、柔らかな蓮根の薫りが立ち登ります。
羅臼昆布とは通称で、知床半島、羅臼町沿岸で採取される品種名「えながおにこんぶ」。
昆布の王様と呼ばれるほど、味は濃く、薫りの高い、黄色みがかった出汁がでます。
その羅臼昆布で作った餡、優しく深い味わい。
シンプルだけど身体に染み渡る美味しさです。
②香箱蟹【雌のズワイガニ】(金沢県)
内子、脚の身、本体の身、外子
雌のズワイガニは雄のズワイガニより漁期が短く11月6日~1月6日の間だけが漁の解禁期間。
だから、正に今、食べるべき食材と言えます。
内子は蟹味噌と和えてあり深みのある味わい、少し塩味もあってシャンパンが進みます。
脚の身と本体の身はポン酢で。
蟹の風味をゆっくり感じながら、またもやシャンパンをクピッと。
胡瓜をポン酢に漬けてから、外子にポン酢をチョイ着け。
外子は小さな粒々を噛むたびに滋味が拡がります。
全然、食べ進みません。(笑)
③真鱈の白子(新潟県佐渡島)、備長炭炙り
炭火で焼いた白子は少し塩味が効いて、濃厚でクリーミー、悶絶します。
思わず写真を撮る前に一口。(笑)
慌てて反対側から撮影。(笑)
④真鱈の白子(新潟県佐渡島)、ポン酢浸し
今度は生白子をポン酢で。
つるっとした食感でさっぱりしてますが、やはり奥深い味わいがあります。
同じ食材を異なる調理方法で頂くと素材の味わいとより向き合える気がします。
⑤京かぶら(京都府)の擦り降ろし椀、
出汁(蔵囲い4年もの利尻昆布)
京野菜には京都で定番昆布である利尻昆布が合わせられています。
利尻昆布の癖のない上品で清澄な出汁に京かぶらの甘みがマッチして印象的です。
じっと目を閉じて、しばし陶酔してしまいます。
フランス料理でいうグラニテの役割なのでしょうか?
お造りに入る前の舌のリセットになっています。
さてお造りに入ります。
その前に、初めて私のレビューを読む方もいらっしゃると思いますので、しつこいですが魚へのこだわりを申し上げておきます。(苦笑)
釣り師として瀬戸内の魚を愛し、自分で釣った魚を美味しく食べるために、船上で〆て放血し、内臓を取り出し、氷潮水で保存するスタイルで食して来ました。
今回なぜ魚の仕上がりが違うのか、聞いてみました。
こちらのお魚は、神経〆の海水放血ではなく、氷温の潮氷漬け込み(低体温状態による脳死)放血と常温潮水漬け込み(低体温から蘇生)放血を5分毎に繰り返して、完全に低体温による脳死から回復させず心臓の動きを止めず、限界まで魚から血を抜いているそうです。
魚の気持ちになったら、ひと思いに殺して!と叫んでしまうね。(泣)
私でもそんな面倒臭い事はしませんし、出来ません。(笑)
それほどの血抜きをしているからこそ、長期間の熟成に堪える魚に仕上がるのでしょう。
逆にスーパーのお刺身を買っても、熟成にはなりません、腐るだけです。
長期熟成は、産地での血抜きと鮮度管理、お店での温度管理と湿度管理により成し得るもので、どちらが不完全でも成立しません。
血抜きが不完全だと5日以上の長期熟成は難しいのではないでしょうか?
⑥クエ4日熟成(長崎県五島列島)
クエは1年中美味しいですが、特に11月~3月は脂ののりが素晴らしいです。
しかし、冬の五島列島は時化が多く船が漁に出れない日々が続きますので、特に仕入れが困難になります。
仕事で冬の五島列島に行って、高速船で荒海を体験済み。(笑)
普通でも1kg1万円を超えるので、冬のクエは幾らなのか、考えるのも怖い。(笑)
⑦金目鯛15日熟成(静岡県駿河湾)
金目鯛は熟成すると紅色が掛かった光沢が入るのですが、15日熟成ともなると身と同様に光さえもネットリと絡み付くようです。
⑧縞鯵4日熟成(長崎県五島列島)
まだ仕込んで数日なので仕上がりはこれから。
それでも脂がのり、旨みの拡がりが凄まじいです。
⑨平鱸20日熟成(長崎県五島列島)
平鱸(ひらすずき)は鱸とは別種の魚で、港や河川にいる鱸と棲息域が違うだけではありません。
体高が高くパワフルで、脂のりも格段に上です。
外洋に面した荒磯のサラシに住み、波が荒れるほど活性が高くりなり、餌を襲う暴れん坊です。
綺麗な水域の荒磯に住むことから身は、引き締まり臭みの無い魚です。
白身ながら脂がのったものが熟成されており、柔らかな旨みが拡がります。
⑩勘八28日熟成(長崎県五島列島)
勘八は、血合いも色鮮やかで美しいけれど、ブリよりも身の色は淡く、ピンク色に近い。
勘八はやや脂が少なくて、大型になると磯の香りが強くなる印象がありますが、こちらの勘八は磯臭くなく鮮烈な脂のり。
鰤ほどは脂は重たくなく、後味は爽やかです。
⑪鰹5日熟成(静岡県御前崎)
普通の鰹は黒潮に乗り回游しますが、根付き鰹はまるで別の魚のような味わいになります。
根付く場所は、餌となる獲物が多く環境が良いから居座るのであって、そこが魚に取って一等地であることを示しています。
当然、一等地だから、力のある強い魚が生存競争を勝ち抜いて居座っています。
根付きの鰹は、根周りを泳いで血の気も少ないのは運動量が少ないからみたいです。
だから普通の鰹より臭みが圧倒的に少ないため、徹底した血抜きにより熟成が可能になるのでしょう。
⑫源助大根(金沢県)、木耳(岡山県)、里芋(愛媛県)、真昆布(北海道)の縦削り
出汁(鮪節、鰹節、鯖節、あご【飛び魚】、いりこ)
天然の木耳は香りが素晴らしい。
まさに山の豊潤な香り。
里芋も良いです。
源助大根はお出汁が染みて美味しい。
冬はこういうのが食べたくなりますよね♪
真昆布の縦削りは別途に口に含んでみます。
真昆布とは松前白神岬より函館、室蘭にかけての道南地区で採取される昆布です。
上品な甘みをもつ 清澄なだしがとれます。
かめばかむほど特有の甘みが出てくる昆布ですが、 繊維質が多いので煮ても簡単には柔らかくなりません。
縦削りにする事で繊維質を気にせず、優しい口どけと上質な甘みを両立させています。
でも一番の主役は出汁です。
複雑かつ深い旨みが胃袋を包むようです。
⑬焼き平鱸(長崎県五島列島)にイベリコ豚のスライスを乗せて
平鱸とイベリコ豚のマリアージュです。
さっぱり旨みと濃厚な肉の旨み、口の中でハーモニーを奏でます♪
美味しいに決まってます。
⑭焼き縞鯵(長崎県五島列島)にからすみを添えて
今度は塩味のある旨みと柔らかく艶やかな旨みの組み合わせ。
「おおっ!」と小さく唸ってしまいます。
⑮茨城牛のローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立っています。
しっかりした赤身の肉の味が噛むごとに溢れてきます。
○薬味
・岩塩
・山葵
・和辛子
⑯サマートリュフ(イタリア産)ご飯新イクラがけ(プレーン&生玉子入り)
トリュフの薫りでお店のグレードを図るほど、薫りに敏感になってしまった。
⑰抹茶アイスと小豆アイスのコンビ。
最後にホッとする和アイスの二重奏、美味しいです♪
○飲み物
ペリエ・ジュエ・ベル・エポック
11月はなかなか予約が取れず、11月中旬になって、ようやくの訪問でした。
因みに11月の予約は完了したとの事。
12月も凄い勢いで埋まっているらしい。
幸いにも11月上旬に12月の予約は済ませておりますが、とうとう本気で予約が取れないお店に成りつつあります。
人気が出るのは嬉しいような悲しいような。
ゴ・エ・ミヨに掲載決定したと言うことで、予約困難度が更に跳ね上がりそうです。
移転オープン、おめでとうございます♪
10月5日に流川のローリングビルの5階から富士見町の広越本社前の随木ビル1階に移転されました。
店舗外観はシックな和モダンな佇まい。
門囲いの中に入ると喧騒から切り離され、 短い石畳を歩きながら、特別な時間へと自然と気持ちが切り替わっていきます。
石畳を通って扉に手をかけようとすると左側に馳走啐啄一十のこだわりの一つ、蔵囲昆布の現物と説明が目に入ります。
広島の軟水で作る「昆布だし一滴」にこだわる思い。
お店に入る前にこそ、その思いに触れて、料理を味わって欲しいという心意気が伝わってきます。
北海道、山形、静岡、選び抜かれた厳選素材と共に、広島や近隣他県の旬で良いモノも、この地に届けられ、卓越した技で極上の料理に仕上げられます。
前のお店に3年も通い続けたのに、未だ知らない事ばかり。
扉を開ける度に新しい発見があり、眼から鱗が落ちるのです。
最高の出汁を引き出すという広島の軟水。
身近過ぎてピンとこない。
湧水は山の形と地質だから、ミネラル含有で味わいが変わるというのは分かるけど、 細微な違いが明確に分かるのが凄い。
天然の羅臼昆布・利尻昆布・真昆布。
料理ごとに使い分けされ、美しく薫り、至福の出汁になる。
しかし、どの昆布の出汁なのか判別出来ない。
全然、分かってないけど、とんでもなく美味しいのは分かる。
釣り師として瀬戸内の魚を愛し、自分で釣った魚を美味しく食べるために、船上で〆て放血し、内臓を取り出し、氷潮水で保存するスタイルで食して来ましたが、それらより鮮度が高いのです。(泣)
熟成って日数をかけてるのに、鮮度が落ちない。
なんの魔法なのか?
これらの組み合わせで、いつも驚きを与えられるのですが、どうやってこの複雑なバズルを組み立てているのでしょうか?
謎でしかない。
旅に出なくても、全国から選りすぐりの食材が集められ、交通費をかけずに楽しむ事が出来る。
広島の食文化に衝撃を与える存在なのは間違いないと思うのです。
さてこの日のメニューです。
○赤雲丹(萩)利尻昆布のジュレがけ
力強く濃厚な味わいで唐津産赤雲丹のような極上な雲丹を利尻昆布のジュレで爽やかに仕上げてあります。青い柚子の皮を軽くおろしたモノが微量に振られていて薫りと風味もアクセントになっています。
○焼き鱧、食用菊添え
紅葉と食用菊が添えられ、秋らしい見栄え。
鱧には年に2回の旬があり、6~7月のさっぱりした味わいの時期と10月~12月にかけて脂ののる時期。
旬の走りになる鱧を骨切りして炙ってあります。
食用菊も苦味無く、地味な料理でも手間をかけている気がします。
○毛蟹の蟹味噌のせ
堅ガニと言われる身がしっかり入った毛蟹は、そろそろ時期が終わりになるそうで、今年の食べ納めかもしれません。
身と蟹味噌を合わせて頂きました。
これ以降の時期は若ガニで身が薄くなるらしいです。
○焼き目一鯛と松茸(広島県三次市産)のお吸い物。
南方系の目一鯛と松茸、なかなかお目にかかれない合わせ方です。
松茸の雅な薫りを存分に楽しんでから、お出汁を頂きます。
旨味が身体に染み込む様です。
焼き目一鯛は初めてですが、あっさりとして出汁の旨味を邪魔せず、良く合っています。
お造り(熟成モノ)
○薬味
・27年継ぎ足しポン酢
・岩塩
・山葵
①ヒラメ(島根県浜田)5kg
日本海も海水温が下がり、魚の脂も乗り始めました。
一般的に底に住む魚は大きく成る程、脂の乗りが良くなります。
この鮃もしっかり脂がのり、熟成により一層まろやかな甘さが際立っています。
②目一鯛(遠州灘)
もちもち食感で甘いのが特徴の目一鯛、熟成させると驚くほど甘く旨みが拡がります。
③松川鰈(王鰈の身と縁側)
鮃の様に海底から泳ぎ上がって魚を捕らえるため筋肉質で、普通の鰈とは美味しさが違う。
よって、王鰈と呼ばれている。
鮃と同じ様な魚ですが、北の海に生息する分だけ脂の乗り方が良く、濃厚な旨みがあります。
広島で鮃と王鰈の熟成モノの食べ比べ、贅沢の極みです♪
④鰤(函館産)
自分で釣った1mの瀬戸内の鰤は、大きなハマチでしかなかった。
そう実感するほど残酷な迄に美味しい。
脂のりが尋常ではありません。
⑤炙りクエ(山口県見島産)
対馬暖流がぶつかる見島は山口県は萩市の45km沖にある孤島で、日本海ながら南方系の魚が越冬する貴重な海域です。
ここで釣れるクエは脂のりが良いです。
備長炭で炙ると薫りが良く、また、脂が焼け芳ばしい。
焼物
○金目鯛(駿河湾産2週間寝かせ)の柚香焼き
焼き物はいつもはノドグロですが、落ち着いた金目鯛の上品な脂が堪能出来る焼き物も良いですね。
最初に薫りを嗅ぐと炭焼きの良い薫りがして、最初の一口に期待が高まります。
薄い色の身が淡く輝いていて、口に入れると柔らかく上品な脂が拡がります。
○メヒカリ(駿河湾)の姿焼き
青目エソが本名で、200m以深の南方系深海魚。
味わいは柔らかく、脂ののった白身。
骨は細いが、揚げると気にならなくなる。
焼きだと非常に手間がかかるはずですが、骨を感じることはありません。
素晴らしいですね!
お椀
○愛媛県土居町の里芋と舞茸・えのき茸
(いりこ・鯖節・鰹節・あご・鮪節・昆布)
天然の舞茸とえのき茸は香りが素晴らしい。
まさに山の豊潤な香り。
里芋も良いです。
でも一番の主役は出汁です。
複雑かつ深い旨みが胃袋を包むようです。
○熊本県産黒毛和牛ローストビーフ
備長炭でじっくり焼き上げられ、 芳ばしく薫り立ち悶絶します。
しっかりした赤身の肉の味が噛むごとに溢れてきます。
○薬味
・岩塩
・山葵
・和辛子
○サマートリュフ(イタリア産)ご飯新イクラがけ(プレーン&生玉子入り)
トリュフの華やかで艶やかな薫りが素晴らしい!
トリュフの薫りでお店のグレードを図るほど、薫りに敏感になってしまった。
新いくら、噛もうとすると口の中で逃げ回る!
プリプリの弾力。
何回食べても、めちゃめちゃ美味しい!
震える!
((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
○抹茶アイスと小豆アイスのコンビ。
最後にホッとする和アイスの二重奏、美味しいです♪
全て素晴らしく美味しいです。
おまかせコースは旋律だと思う。
出される品々が抑揚や強弱を付けながら、感動を呼び起こしてくれます。
新しい場所で、波紋からうねりになって、広島の食文化を変えていくのか。
料理と共に楽しみであり、期待するところでもあります。
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ふひと@広島
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ふひと@広島さんの他のお店の口コミ
店名 |
馳走 啐啄一十 (ちそう そったくいと)
|
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受賞・選出歴 |
2024年Silver受賞店
The Tabelog Award 2024 Silver 受賞店
2023年Silver受賞店
The Tabelog Award 2023 Silver 受賞店
2022年Silver受賞店
The Tabelog Award 2022 Silver 受賞店
2021年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2021 Bronze 受賞店
2020年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2020 Bronze 受賞店
日本料理 百名店 2023 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2023 選出店
日本料理 百名店 2021 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
050-5456-2533 |
予約可否 |
完全予約制 完全予約制です。 |
住所 |
このお店は「広島市中区流川町5-14」から移転しています。 |
交通手段 |
広電宇品線 中電前駅より徒歩8分 中電前駅から517m |
営業時間 |
|
予算 |
¥20,000~¥29,999 |
予算(口コミ集計) |
¥30,000~¥39,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
9席 (カウンター9席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、ワインあり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | ソムリエがいる |
公式アカウント | |
電話番号 |
082-249-0957 |
初投稿者 |
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2017年10月5日に流川のお店から富士見町の現店舗へ移転して6年、流川のお店の創業から数えて10年が経ちました。
これで70レビューですが、移転前の訪問回数を加えると100訪問を超えています。
様々な変遷を経て今の馳走啐啄一十さんになったのですが、今更ながら馳走啐啄一十さんの私なりの楽しみ方をまとめました。
【1】魚
北海道、山形、長崎、静岡など各地の名店の魚屋から魚を仕入れるルートがありますが、現在のメインは広島県広島市の吉文さんとお付き合いされています。
また静岡県焼津のサスエ前田魚店の前田尚毅氏の魚に熟成をするライセンスを持つ者は世界で平野大将ただ独り。
熟成の技をじっくりと味わってみて下さい。
【2】出汁
奥井海生堂の1級昆布を3種類(利尻昆布、真昆布、羅臼昆布)を使い、広島の超軟水で引き、更に魚系の節を巧みに組み合わせ、異次元の出汁を創ります。
先ずはお出汁を一口ゆっくりじっくりと口に含んで下さい。
【3】火入れ
皮はパリッと、身の脂の旨みを極限まで引き出す焼き加減も注目に値します。
お椀に入れても余分な水気を感じさせない絶妙さもこちらならではの仕上がりです。
勿論、お料理に合わせたお酒のマリアージュやお料理に掛ける思いをお伺いしたりと、食べる以外の楽しみがあるのも特徴です。
【4】水
WHO(世界保健機関)は水1Lあたりのミネラル含有量が120mg/Lを基準に以上を硬水、それ以外を軟水と決めています。
硬水は、硬い口当たりミネラルの苦み。
軟水は、円やかな口当たり軽やかな風味。
が各々の特徴。
【竹原市の酒蔵仕込水、硬度20、超軟水】
【広島市安佐南区の湧水、硬度8、超々軟水】
の2種類を使っています。
この水が馳走啐啄一十さんの味わいを支えています。
昆布の仕入先は奥井海生堂さんです。
①羅臼昆布(北海道知床産・黒走一等・奥井海生堂の蔵囲3年、1級)
②利尻昆布(北海道礼文島船泊産・奥井海生堂の蔵囲7年、1級)
③真昆布(北海道函館白口浜産・奥井海生堂の蔵囲3年、1級)
を使っています。
昆布の味わいに付いては
①羅臼昆布の出汁は主張のある多重な旨みが特徴なコクのある味わい。
②利尻昆布の出汁は透明感がありながらも輪郭がはっきりしたキレのある味わい。
③真昆布の出汁は調和がとれた穏やかで円やかな味わい。
といった印象です。
おまかせ税込22,000円+お酒代でお会計は26,900円也。
ご馳走さまでした。
お料理
①羅臼昆布出汁のにゅう麺、スライス松茸(岩手県)載せ②炭火焼き赤鯥【別称:ノドグロ】(島根県産、釣りもの)、赤鯥出汁炒めキャベツ、茗荷添え
③本ミル貝(愛媛県産)の海水ジュレ掛け、赤雲丹(愛媛県産)載せ
④炭火焼き白甘鯛(愛媛県八幡浜産)、スライス松茸(岩手県産)、利尻昆布と血合い抜き鮪節の出汁のお椀
薬味
オリジナル調合の醤油
33年間継ぎ足しのポン酢
山葵
塩(キプロス産岩塩)
お造り
⑤虎魚(広島県江田島産、2日寝かせ)
⑥白甘鯛(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、5日寝かせ)
⑦白甘鯛、ずり《腹鰭付近》(静岡県駿河湾産、サスエ前田魚店、5日寝かせ)
⑧白障泥烏賊(広島県産、2.5kg、7日熟成)
⑨皮剥(広島県江田島産、2日寝かせ)
⑩皮剥の肝(広島県江田島産、2日寝かせ)、胡麻油
⑪氷水〆大根、梅肉載せ(口直し)
⑫炭火炙り鰆(山口県岩国産)、和芥子載せ【写真撮り忘れ】
⑬炭火炙り真鯵(山口県岩国産)
⑭高森和牛のマルシン(山口県周南産、沼本カット)の炭火焼きステーキ
⑮炭火炙り鰆(山口県岩国産、7日熟成)、6種の野菜&醤油ソース掛け、紫蘇の花載せ
⑯高森和牛サーロイン(山口県周南産、沼本カット)、原木椎茸(岡山県美作産、ムサシ農園)、真昆布&4種(いりこ、鰹節、鯖節、あご節)の節の出汁しゃぶ
⑰渡り蟹(山口県産)ごはん、このわた(山口県)載せ
⑱炭火焼き赤鯥【別称:ノドグロ】(島根県産、釣りもの)、大根おろし
⑲無花果(広島県古江産)、無花果ジュレ掛け
お飲み物
①煎茶(41℃のお湯で淹れた煎茶)
②煎茶(30℃超のお湯で淹れた煎茶)
お酒
①アサヒスーパードライ(瓶ピール)
②華鳩 純米吟醸無濾過生原酒(広島)
米品種:広島県産八反錦100%、精米歩合:55%
③白鴻 広島軟水仕込 四段仕込純米酒 赤ラベル2022(広島)
米品種:広島県産中生新千本100%、精米歩合:70%
④瑞冠 純米中汲み 熟成酒2018(広島)
米品種:広島県産山田錦100%、精米歩合:70%