絶品ジューシー「醤油モモ弁当」!! 至福の唐揚げを食すの巻♪ : からあげ&弁当 トリとん

各種の唐揚げ専門店が、ここ最近は随所に出来て、「eat in」各店も数多い中、「take out」専門店の出店などは、それこそ目白押しなのだが、取り敢えず、今まで戴いた唐揚げ専門店各店舗で、「eat in」であれ「take out」であれ、「イケる」と思えた店は全く以ってなかった。そんな淋しい体験に、見事に終止符を打ってくれたのがこちらである。こちらの唐揚げは実に美味、絶品ジューシー唐揚げなのであった。


『からあげ&弁当 トリとん』
群馬県前橋市南町3-57-6 イノビル 1F
027-220-5008

Official Website : http://xn--o9j9dzg6e.com/


「南部大橋（なんぶおおはし）」は、群馬県前橋市小相木町と前橋市南町を結んで「利根川」に架かる橋梁であるが、道路としては 前橋市道 西部環状線 が通っている橋である。その「南部大橋」に向かって、前橋市天川大島町の変型四差路「天川大島町」交差点から延びているのが、前橋市道 南部大橋線 になる。この、前橋市道 南部大橋線 を「天川大島町」交差点から 2km 足らず西進した、前橋市六供町の「生川」信号交差点を右折（北折）し、群馬県道11号前橋玉村線〔通称名 : 玉村街道〕に乗り、「生川」信号交差点を信号 1つ目 と数えて信号 4つ目 となる「南町四丁目」信号交差点まで 330ｍ 程北進、更に 30m 足らず北進した道路左手（西側）に『からあげ&弁当 トリとん』はある。
なお、「生川」信号交差点から「南部大橋」まで は 400m 余りの距離となっている。


こちら『からあげ&弁当 トリとん』、唐揚げに使用している鶏肉は「上州麦風鶏（むぎかぜどり）」である。この「上州麦風鶏」は群馬上州の大自然の恵みの中、ワクチン以外の抗生物質や合成抗菌剤を使わず、小麦胚芽混合、麦中心の餌で育った安全、安心な鶏で、柔らかい肉質とジューシーさが特徴となっている。飼育期間は 45日～53日、『群馬農協チキンフーズ株式会社』〔群馬県北群馬郡吉岡町漆原2500〕が、群馬県・栃木県の「健彩鶏」「麦風鶏」委託生産者及び直営農場で丹精こめて飼育し、年間出荷羽数 1,420,000羽 を生産している。

使用揚げ油は『昭和産業株式会社』の「SALAD OIL（ゴールド）」。穀物から小麦粉・天ぷら粉・食用油・ぶどう糖・畜産の飼料まで、食品メーカーとして穀物の取扱量は日本一を誇る、お馴染みの「SHOWA」の業務用サラダ油を使用しているようだ。


Official Website 上に、『からあげ&弁当 トリとん』の店舗としての拘りが掲載されているので、以下に転載しておきたい。

…………………………………………
トリとん 味へのこだわり
…………………………………………
【素材・仕込み・味付けの調和】
素材、たれ、調理法までバランスにこだわり、専門店ならではの旨さをご提供いたします。
シンプルだけど後を引く
いつでも揚げたて、空気をたっぷり含んだサクサクの衣が極上！

【懐かしさを演出 最高のコラボ】
学校給食の思い出、竜田からあげとさくらごはんの組み合わせ･････。そうだ、あの懐かしのメニュー！
なつかしい味だけど真似出来ない
トリとん独自の昭和風味を是非ともお楽しみください。

【もちろん素材も安心です】
あたり前ではありますが･････。
国産の冷凍肉、輸入品は一切使用しておりません。
県特産の小麦麦芽配合飼料で育った上州麦風鶏使用、ごはんもおいしいと大評判のはえぬき使用です。
…………………………………………


そんな拘りの下、店主が丹精込めて調理する、お弁当・単品としての提供品は、現在は以下の通りとなっている。このメニュー内容もまた、Official Website 上に掲載されているので参考にされたい。

…………………………………………
【弁当】

「醤油ムネ弁当」…………… 580円（税込）《定番の味》
○ からあげの定番、醤油ムネ。ほどよく効いた生姜と醤油の香ばしさ♪ いつまでも飽きのこない美味しさです。
「醤油 MIX 弁当」 ………… 630円（税込）《当店一番人気！》
○ トリとんの人気商品♪ やわらかなモモ肉とアッサリムネ肉の両方を味わえます。迷ったら絶対コレで決まりです。
「醤油モモ弁当」…………… 730円（税込）
○ トリとんの自信作♪やわらかジューシーなモモ肉としょうが醤油で美味しくない訳がない！！さくらごはんとの愛称も抜群です。
「塩ムネ弁当」……………… 580円（税込）
○ サッパリ派の方にオススメ！ ヒマラヤ岩塩、青森県産にんにく使用。タンパクで良質なムネ肉をお楽しみください。
「塩 MIX 弁当」 …………… 630円（税込）
○ 常連さんに大人気☆ 弾力のある塩モモと塩ムネのコラボ。食べごたえ十分のお弁当です。ハマること間違いナシ♪
「塩モモ弁当」……………… 730円（税込）《やみつき注意》
○ 素材を味わえる逸品☆ 上州麦風鶏の旨味、弾力、サクサクの衣。素材の美味しさを最大限に引き出しました。
「からあげ丼」……………… 580円（税込）
○ まかない飯から誕生したこの品。醤油ムネからあげを甘ダレに絡めて、さくらごはんの上に。食べ終わるまで箸が止まりません。

※ ご飯大盛りは、各50円増し
※ 味は 2種類
「醤油」……………………… しょうゆがたっぷり特製醤油ダレ
「塩」………………………… にんにくたっぷり特製塩ダレ

【単品】

「ムネ醤油」1セット ……… 220円（税込）
「モモ醤油」1セット ……… 310円（税込）
「ムネ塩」1セット ………… 220円（税込）
「モモ塩」1セット ………… 310円（税込）
「タルタルソース」1ヶ……… 30円（税込）
…………………………………………


以上が、2020.9.現在の提供品目だが、かつては更に以下の 2品 も提供されていたようだ。残念ながら、現在は提供されていないようで、今回の訪問目的の一つに、『T-1グランプリ～まえばしの豚肉料理No1』〔Official Website : https://www.t-1gp.com/〕にも出品されていたと言う「上州トンから飯」、これを戴きたいと言うのもあったのだが、大変哀しいことであった。(T^T)
実際のところ、「上州トンから飯」等に類する「豚肉」弁当系が提供されないとなると、「トリとん」の「とん」はどこへ行ってしまったのであろうかと言う感じなのだが、、、「トリとん」とは「鶏豚」ではなかったのか、、、そんな思いもしないわけではない。 ┐(´ｰ｀)┌

「上州トンから飯」………… 880円（税込）《話題の新商品》
○ 上州麦豚バラ肉、十石みそ使用。溢れ出る肉汁、とろける脂身。後味サッパリで味噌の香ばしさが食欲をそそります。
「手羽先」1本 ……………… 130円（税込）


さてさて、まあ、ないものは致し方ない。取り敢えず店舗自慢の鶏唐揚げを思う存分に堪能しようではないか。

それでは、そろそろ実食へと移っていこう。
当日の現着は 12:25。菩提寺へ彼岸の墓参へ行った帰りに、家の奥さんと一緒に寄ってみた。因みに、こちらのお弁当購入は、家の奥さんからのリクエストである。弁当 4品 のオーダーをし、店内でお弁当が出来上がるのを待つ。4品 の中、2品 が「ご飯大盛り」で、その二つとも私の品である。baku爆baku
注文から提供までは10分程。4品 分の提供であるからして、相応な時間と言えよう。「take out」での購入であり、実食はもちろん帰宅後。車の中に漂う豊潤な唐揚げの芳香に、お腹を鳴らす私たちなのであった。

かつても「take out」品のレビューを『JAPANESE CUISINE 漣』〔群馬県太田市西本町17-12〕にてさせて戴き、その際、この「take out」と言う言葉の意味を説明してみたのであるが、今回もまた、せっかくなので掲載しておきたい。「一度読んだよ」という方は、どうぞ遠慮なく読み飛ばして戴ければ幸いである。

――――――――――――――――
「take out」
――――――――――――――――
「take out」と言う単語だが、Fast Food 店等でその使用が始まった「eat in」「take out」と言う表現が定着した形のものである。この用語は、私がまだ 10代 の大学生時代、『McDonald's 万代シテイ店』〔新潟県新潟市中央区万代1-3〕でアルバイトをしていた 1981年〔昭和56年〕に、既に存在していた言葉だ。(^-^)v
英語に於ける「take out」の根本的な意味合いは「取り出す」「持ち出す」「搬出」と言った意味で用いられるが、アメリカ英語では「持ち帰りの品」と言う意味で名詞的には使用されるものの、「持ち帰る」と言う動詞的な使用は稀らしい。また、イギリス英語では「持ち帰る」と言う場合、「take away」が一般的だとのことである。アメリカ英語で、店頭にて「持ち帰りで」と実際に述べる場合の表現は、主に「to go」が使用され 、「店内でお召し上がりですか？ それともお持ち帰りですか？」と訊ねる場合は「For here or to go ?」と言うのが通常だとのことである。また、イギリス英語では、同じ場面で「Eat in or take away ?」と言うのが一般的なのだそうだ。いずれにしても、「take out」を動詞として使用するのは和製英語と言えるようで、米英で通じないことはないが、一般的ではないとのことである。
――――――――――――――――


「醤油モモ弁当」730円「ご飯大盛り」50円（税込）
「塩モモ弁当」730円「ご飯大盛り」50円（税込）


この2品、「醤油」「塩」ともに、兎も角、上州麦風鶏を素材とする鶏モモ肉の身が柔らかいのに感動してしまった。
温かいうちの柔らかさはもちろん超絶品、これがまた冷めても旨いと来ているのだから、それはもう堪らない。
カリッと揚がった衣の中は、ジューシーにして「むにゅっと」した食感、甘味すら感じさせる鶏モモ肉の柔らかさに舌鼓を打たない人などいまい、そんな味わいだ。

「醤油」は、生姜の芳しい香りに、醤油感がしっかりと感じられる味わいで、こちらもまた、実に柔らかくてジューシーな唐揚げだ。しっかりとした醤油感を感じさせつつも、決して塩っぱくなどなく、衣の香ばしさはなかなかのものになっているのに、塩味は強くない。だから、香ばしい味わいを愉しみつつ、何個でも行けてしまうのではないか、と言う味わいである。元々が生姜醤油の相性が高いところ、上質の「上州麦風鶏」のジューシーさと相まって、見事としか言いようのない味わいになっている。これは旨し !! この唐揚げは絶品である。

「塩」は、あっさり薄味、柔らかい鶏モモ肉を、ニンニクの香りがわずかに口中に香る感じで周りを支えている感じ。ニンニク臭に関しては、ほんのわずか香る程度なので、食後の口臭への影響はなかろうと思われる。それもそのはず、使用ニンニクは青森県産ニンニクとのことだ。国産品が何も全て優れているとまでは言わないが、ことニンニクに関しては、青森県産ニンニクのふんわりとした甘味とともに味わえるキレのある辛味は別物だろう。不思議と口腔内や胃腸に残留する臭いも少ないような気がするのだが、気の所為であろうか？
しかも、このあっさりとした塩味の背景にあるのが「ヒマラヤ岩塩」なのだというのだから、こちらの店主の拘りも相当なものと言えよう。

「醤油」「塩」ともに、前述の如く、冷めた後でも、鶏モモ肉がも硬く締まってしまうようなことはなく、ジューシー感すら維持された味わいであった。もちろん、店主は常に揚げ立てを提供してくれる。しかしながら、お弁当である以上、いつでも温かい内に食せるわけではないので、この柔らかい肉質本来の味わいは相当に魅力的である。


鶏唐揚げに加えて、この弁当のもう一つのメイン食材が「さくらごはん」であろうか。前橋の学校給食では定番の品となっており、「鶏唐揚げ」とセットで献立に載るのが「さくらごはん」であると言う。

正直、私の世代は、米飯給食が定例的に始まる直前の世代で、実験的に「古米」「古古米」などが何回か提供された程度であった。
実際の米飯給食のスタートは、『昭和五一年二月一〇日文部省令第五号 学校給食法施行規則等の一部を改正する省令』で、『学校給食法施行規則』第二条 第2項 の文面に「完全給食とは、給食内容がパン又は米飯（これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む。）、ミルク及びおかずである給食をいう。」と、「米飯」の語を追加したことで米飯給食が制度上位置づけられたことから始まる。この改正は、省令発布の同年、昭和51年4月1日〔1976年〕に施行されるが、実際に米飯給食が全国的に広まったのは 1980年代 とされていてる。現実に、昭和51年〔1976年〕の米飯給食普及率は、児童・生徒数に於いて 30.3％、月当たり回数 2.5回 と言う調査結果が残っているくらいだ。米飯給食の開始に伴い、コッペパンの時代と比べてメニューの種類が増えたのは確かであるが、その確たる恩恵を感じることなく、昭和52年3月〔1977年〕には、私は中学校を卒業してしまい、給食との縁は切れてしまうのであった。。。(T^T)

それ故、「さくらごはん」なる代物を、この私、今日の今日まで知らなかったのである。

醤油と酒と味醂で炊き込んだご飯である「桜ご飯（さくらごはん）」は、「茶飯」「醤油ご飯」とも呼称されるが、こちら『からあげ&弁当 トリとん』の品は、硬めの炊き上がりで、弁当に抜群の仕様となっている。うっすらと、それでいてしっかりと感じられる醤油の香りと味わいが、実に小気味好い。醤油の香ばしさと味醂のコクが相まって、食欲をそそる味わいになっているので、少々多めであっても、大抵の方が完食可能であろう。

この「さくらごはん」の盛り量は、「並盛り」250g で、「大盛り」は、330g の 1合 相当とのことだ。店主曰く、最低でもこの量を盛っているとのことで、要望によっては増量も可能なんだとか。今回、特に、「醤油モモ弁当」「ご飯大盛り」では、少々おねだりしてみた結果、総重量（実測値）673g となり、うち唐揚げ重量は 214g であったから、ご飯盛り量はおよそ 400g 近く盛ってくれたようであった。v(￣∇￣)

「さくらごはん」の使用米の品種は「はえぬき」なのだそうだ。「はえぬき」とは「ササニシキ」の後継品種を目指し、山形農業試験場庄内支場で「秋田31号（あきたこまち）」と「庄内29号」を掛け合わせ、1990年に「山形45号」として誕生した新品種である。1991年、公募した名称を基に「はえぬき」と命名されたのだそうだが、冷害と倒伏に対し強い品種だと言われている。
「はえぬき」の味わいに関してであるが、炊き立ては艶があり、形もいいので炊き上がりも型崩れしにくく、ベチャベチャになったりすることがない。水分、旨みともに絶妙なバランスの美味しさを感じることが出来る米である。弾力があり、甘さ控えめで、冷めても美味しい「はえぬき」は、おにぎりやお弁当にぴったりの米なのだそうだ。


副菜品としては、「ポテトサラダ」が搭載される。この「ポテトサラダ」は西洋マスタードがよく利いていて、私好みの心地よい味わいになっている。ジャガイモの粒感を潰し切らずに残しているところに、手作り感が満載されている感じで、胡瓜と人参の歯応えの異なる食感と併せて楽しめる仕様になっているところもなかなかに好い。マヨネーズが多めに使用されているので、しっとりとした仕上がりになっていて、喉の通りも良い感じである。全体として好みの味わいであり、実に美味だ。

漬物は３枚、大根の味噌漬けが搭載されている。橙色の色目が綺麗で、唐揚げの茶系の色目との対比が好い。この大根の味噌漬け、いわゆる弁当に付属する漬け物のレベルを遥かに上回っていると思う。程良い塩味、あっさりとしつつコクがわずかに感じられる食感。よくある黄色い色目が美し過ぎるだけの、大量生産品の沢庵とは段違いだ。もちろん、サイズ感がきちんと整っていることから、この品もまた市販品と思われるのではあるが、要はその品の程度である。この品、原価は決して激安などではない。それなりの価格の品ではなかろうか。味わいに関して特筆事項のない、普通の味わいなのだが、お安くない普通、そんなレベルなのだ。兎に角、弁当の付け合わせ漬け物としては、極上ではなかろうか。


いやあ、ほんと今まで鶏唐揚げ専門店で満足したためしがなかったのだが、こちら『からあげ&弁当 トリとん』は別である。本当に旨いのだ。この味わい、正にお奨め品である。

いやあ、実に美味しうござった。


さて、今回の実測値は、

「醤油モモ弁当」730円「ご飯大盛り」50円（税込）
総重量（実測値）673g
うち唐揚げ重量 214g
器サイズ
横幅 24m、縦長 20cm、高さ 3cm、器重量 31g

「塩モモ弁当」730円「ご飯大盛り」50円（税込）
総重量（実測値）629g
うち唐揚げ重量 203g
器サイズ
横幅 24m、縦長 20cm、高さ 3cm、器重量 31g

支払額総額 1,560円（税込）
実食総重量 1,302g
完食時間 : 計測せず

「醤油モモ弁当」730円（税込）
総重量（実測値）541g

訪問日 : 2020.9.20（日）


入店時、「上州トンから飯」の有無を確認した際には、「やっていません」と「けんもほろろ」状態で取り付く島もないかとドキドキもしたが、ご飯の盛り量の確認に併せて、「さくらごはん」の色目の話を店主に向けたところが、それはもう沢山しゃべってくださって、色々と教えても戴けた。店舗自慢の「さくらごはん」への矜恃のようなものが、その折、垣間見えたが、矢張り、人とは話をしてみるものだと強く感じもした。話してみなければ分からないことは、この世の中には一杯あるなあと思った次第である。お話の最中で、私と 10歳 違いと言うことも分かり、前橋市の学校給食の状況が、その「十年一昔」で様変わりしたことにも気づかせてもらえた。私が中学校を卒業した昭和52年3月〔1977年〕近辺の数年間は、学校給食に於いては一つのエポックでもあったようである。φ(．．) メモメモ