とにかく美味しい : tokyo miso style IKEDA

美味しい坦々麺を求めてシリーズ。今回は緊急事態宣言下の名古屋市中村区の実力店のここへ。

厳密には坦々麺とは書いてないのだが味噌ベースで自家製ラー油を使っている時点で坦々麺と呼べるかもしれない。という事で突撃してみた。

緊急事態宣言の内は19:45ラストオーダーで20時閉店。結構ギリギリでも入れるのが嬉しい。でも時刻にはシビアで19:46に入った人は断られていた。

頼むのはもちろんラーラー麺。ここは店名からもわかるように基本は味噌ラーメンなのだけど自分はこれ推し。値段は930円で大盛りは不可。安くはないがそれだけの価値がある。

まず硬めの麺が良い。コシと旨味が同居する麺はスープに凄く良く合う。スープがまた色々な旨味が絡み合って絶妙の味わい。食べていくうちにどんどん美味しさが増すのは何故だろう。

やはりこれは分類するなら担々麺。ラー油は風味こそあれさほど辛くはなくてラーメンはピリ辛程度。中華風ではなく日本風でスパイスは控えめ。万人受けする味わい。

麺を食べ終えてからライスにスープをかけて食べるのがまた美味い。大体美味しい店はこの食べ方で何杯でもごはんがススムくん。塩釜口の連獅子もそう。残念ながら連獅子のようにご飯は食べ放題ではないがランチタイムなら無料サービになるので千円以内派は昼間に行くべき。

久しぶりにトーキョー味噌スタイルイケダへ。13時30分を回っていたがギリギリ滑り込みでセーフ。ただ待ち客ありで少し店内に座る事となる。
渡されたメニューの中ではやはりラーラー麺が食べたいのだけれどなるべく違うメニューにトライの精神からあえて味噌を回避し燕三条鯖ラーメンにしてみた。830円。ここならまずハズレはないはず。好みと違うラーメンが出て来たなら仕方ない。
背脂と鯖のハーモニー、海苔とあおさの香りと書いてあるまんまの一杯だった。鯖が乗ってるのかなと思ったら最近はやりの煮干しラーメンの鯖版で鯖は具ではなくスープの素。器の底には鯖粉らしきものが残る。
しょうゆ味と書いてある通り味噌は全くなし。ただ味のベースは同じなので今まで食べたラーメンと基本的には同じ方向性で同じレベルだった。かなり和風な味わいで美味しい。好みとは違うが満足の一杯だった。

近くを通ったので吸い込まれるように入ってしまったトーキョー味噌スタイルイケダ。相変わらずの繁盛ぶりで車を頭から入れると次々に後から入ってきて出すのが大変。しかしすぐに席が埋まるためやむなく車はそのままで店に駆け込んだ。
タッチの差で座れなかったものの一人だったのですぐカウンター席に案内される。ここのカウンター席は座高が高くフワフワのバーの椅子なので座り心地が悪く落ち着かない。かなり苦手なのだが我慢。
前食べたラーラー麺が凄まじく美味しかったのだが同じものを食べてはレビューにならないのであえてTheカリーマンを頼む。900円税込でサービスライスが付く。
出て来たのは写真の通り相変わらず美しい盛り付けの一杯。カレーとは言いつつベースは味噌なのでカレーはアクセント程度。もちろん辛くもない。しかしその味噌とカレーのブレンド具合が絶妙で美味い。本当にここのラーメンはレベルが高い。
麺はやや硬めでコシと風味のある素晴らしい中太麺。具は温泉卵とレアチャーシューと油揚げの細切り揚げ？それほど個々が主張するわけではないがこの美味いスープと麺のお供としては十分な役割。
麺を食べ終わった後にライスにスープをかけて食べるのがまた至福の時間。この店の唯一のマイナス点は美味しくてスープを残せない事。これは笑い話ではなくメタボ中年には結構大きな問題。だがこのスープを残す事自体が罪であり許されない。今日も飲み干して出た。夜はヘルシーなものを食べよう。
そういえばカリーマンという名前はテリーマンがベースなのは当然として合わせて書かれているのはラーメンマン？カレクックがいないのが残念。

久しぶりの訪問となる東京味噌スタイルIKEDA。相変わらず人気で店内はほぼ満席。一人なのでカウンターに座り前回気になっていたラーラー麺を頼んでみた。900円プラス150円でチャーシュー乗せにする。ランチタイムにつきライスはサービス。
店内はジャズかボサノバか分からないがセンスのいいBGMでいい雰囲気。よく分からないインテリアも秀逸。となりの兄貴がやたらズルズルはしたない音を立てて麺をすするのを除けばラーメン屋とは思えない実に快適な空間。
麺が硬めなせいかあまり待つ事なくラーラー麺登場。まずその盛り付けの美しさに目を奪われる。様々な食材が生け花のように散りばめられた上に自家製ラー油で美しくラインを描く。店主のこだわりが半端なく伝わってくる。うまく説明出来ないので写真参照。
ここはカウンターに調味料がないのでチューニングする事もなく食べ始める。麺は硬め。歯応えと旨味かしっかり。濃い味付けのラーメンなのに噛むたびに麺の麦の味わいがしっかり伝わってくる。これは美味しい。
そしてスープ。ベースとなる味噌スープだけでも複雑かつ濃厚な味わいなのにさらに自家製のラー油をたっぷりかけるという贅沢。辛さはさほどでもないがラー油だけに辛いのが苦手な人は無理なレベル。
チャーシューは一見レアながら箸でつまむと崩れるくらい柔らかいのに噛むと歯応えあり。これはどうやって調理しているのだろうか。とにかく美味しい。いくつかの店で同じようなレアチャーシューを出しているがその中でも上位。レアだけにただ硬いだけという店が多いのだがここは程よく嚙み切れる。技術の高さが伺える。
麺を食べた後は極上のスープをご飯にかけて至福のエクストラタイム。ミンチと背脂が程良く溶け込んだスープは国宝並みに美味い。シャキシャキのネギもいいアクセント。健康診断前だというのについつい完飲してしまう。このスープを残せという方が無理。それくらいハイレベル。
前にしびれ味噌ラーメンを食べた時も美味しかったのだが今日のラーラー麺はあまりのレベルの高さに正直驚いた。今まで食べた中で味噌ラーメンなら文句なしに一番美味い。総合ランキングでも同率一位の一杯。
そして当然辛いので坦々麺が好きな人なら絶対ハマると思う。名古屋西部には美味しい坦々麺を出す店がいくつもあるがここには及ばない。正確には味噌ラーメンのラー油トッピングなのだが味わいは坦々麺に酷似している。とにかく食べるべき。

以前から店の看板が気になっていたのだが今日ようやく訪問することが出来た。店の前まで来ても何の店か全くわからない。中に入ってようやくラーメン屋と判明。
店の看板も車から見ていたのでしびれ味噌カツだと思っていたらしびれ味噌ガッツだった。
店内に入っても苦難は続く。メニューが壁に貼りだしてあるのだが遠くて小さめなため全く読めない。目を細めて何とかメニュー名だけ確認したが目の悪い人用にメニュー表は欲しいところ。そしてカウンター席に案内されたのはいいがふわふわして落ち着かない高い椅子。ラーメン屋というよりは喫茶店ぽい雰囲気。
しかし店員さんはにこやかで親切だし何よりラーメンが美味い。頼んだのはしびれ味噌850円。ランチタイムはライスが付く。
山椒などでしびれ味にしてあるとのことだが食べた瞬間口の中に程よいしびれが広がった。辛くはないしそれほど暴力的なしびれでもないがこれは美味い。
付け加えるとスープは当然味噌だが濃厚で程よい旨味。背脂がドロドロに細かく溶けたものが浮いていてかなりレベルが高い。麺は味噌に合うやや太めの縮れ麺でコシと旨味がありこれまたレベル高し。色々細かいトッピングが乗っているあたりからもこだわりがうかがえる。
チャーシューは素材の味を活かしたレアタイプでこれまた美味。久しぶりに美味しいラーメンに出会った。これなら読みにくいメニューも落ち着かない椅子も全く気にならない。良い店を見つけた。
他にも気になるメニューが色々あるのでまた来てみたい。ここ半年で食べた中では間違いなく一番のラーメンだった。特に味噌というのが大きい。味噌で美味しい店は貴重だ。