ミシュラン・BGに選ばれさらに行列が長くなる前に♫ : 七里庵

5月17日に発売になるミシュラン東海版では、七里庵さんは、BGで掲載されるらしい。先日、日曜日の11：15に店前を通ったら長蛇の行列で1回転半分ぐらいが店の外に並んでいた。まだオープン15分で1回転半の溢れ出しだったので、まあ、少なく見積もっても1時間半の待ちになりそうだった。当然ながら駐車場もいっぱいだったので諦めて他のお店に行った。今回は、なんでもない水曜日の13：00ぐらいという遅めの時間にチャレンジしてみた。なにしろ2日後にはミシュラン東海版が発売されるので、行列が長くなることはあっても、逆は無いはず。その前に、とりあえず、1回は行っておきたいのだ。（笑）とは言っても、このお店には何度も来ている。ここは載せないで欲しかったなぁ・・・という気持ちもあるが、載って当然かとも思うわけで、これは致し方ない。

今回のミシュラン東海版では、愛知県では☆が1つでもついたのは45店、BGが50店ぐらいだ。首を傾げたくなるようなチョイス（えっ？ココが載るの？ココが載らないの？）も無いではないが、このお店の外観に囚われずに、BGに選んだミシュランを褒めてあげたい。

今日は、おろしそば（900円）と、とり天（350円）で頂いた。合計1250円だ。このリーズナブルな価格で、まじめに提供される本格的な蕎麦を楽しめるのだ。

お店はというと、1枚目の写真を見てもらいたい。西枇杷島治療院とお好み焼きの「律」さんの間の電信柱の辺りに入口がある。ミシュラン東海版を見て来る人は、お店の場所がミスプリだと思うに違いない。まあ、外観は完璧に民家だが、中はちゃんとしたお店なのでご安心いただきたい。

ただ、入口入ってすぐのところからカウンターが始まるので、この通路がデブには辛いかもしれない。（笑）

お昼しか来たことが無いのだが、いつも究極のワンオペなのだ。今日も、お店に入ると「何人さまですかぁ～」とのお声がけ、「片づけたらご案内しますからぁ～」という風に、後片付け、ご案内から、皿洗い、お茶出し、調理、お会計、完璧なワンオペです。そもそも、主人しかお店の人間がいないわけなので、分担のしようがない。だから、袋入りの紙製おしぼりを出す際には「空の湯呑」も一緒にでてくる。お茶はポットからお客が注ぐルールだ。そして蕎麦湯を出すときに、伝票も一緒に出てくる。見ていると、ほぼ全部のお客がレジ前のトレーに釣銭が無いようにお金を置いていくのだ。（笑）なんだか、時代劇の蕎麦屋で「おやじぃ～勘定はここにおいたぜぇ～」と言いながら六文置いていく感じだ。

ところが、蕎麦は本物で旨い。天ぷらもいい感じだ。そしてご飯もちゃんとしてる。お値段もお値打ちだ。

私が思うに、蕎麦屋って、難しい飲食店だと思う。お昼のイメージが強くて、客単価が上げにくい。なので、「粋」をネタにして、酒のつまみ類を出して、妙にお値段が高い居酒屋蕎麦屋という路線や、うどん・きしめん・丼ものなども出す麺類めし屋路線になりがちだ。

この七里庵さんは、究極のワンオペで、お値打ち価格でちゃんとした蕎麦を出す「本来のファストフード的」な蕎麦屋を実現している感じだ。

お店の雰囲気としては、このスタイルをお客さんが支持していて、皆で主人のワンオペを助けている感じなのだ。（笑）なので、小銭も持って、お会計時には釣銭の要らぬようにして「勘定はここに置いておくぜぇ～」とまるで江戸時代の時代劇的に、粋に振舞おう！

たしか以前は、味噌煮込蕎麦とはっきり書いてあったが、今は味噌煮込（麺に蕎麦が練りこんであります）という微妙な表現になっています。昔の写真と見比べると、蕎麦のプツプツがずいぶん少なくなった感じだ。（笑）
いずれにしても、味噌煮込みうどんにしては、麺が細い、蕎麦にしては面が太い、そこがまた、微妙で楽しめる『味噌煮込み』である。
玉子と鶏肉が入って、お値段も1000円（税込）で、総本家とか本店とか言っている観光客狙いの味噌煮込みうどんやさんとくらべると、良心的なお値段だ。

久しぶりに来たが、いつもながら店前を通過しそうになる。お店よりも駐車場のほうが目立つ。（笑）

遺伝子検査の結果、炭水化物よりも脂質がやばいという体質だと分かったので、蕎麦やうどんは以前よりも訪店が増えそうです。次回は蕎麦食べに来ます。

【２０１１年大晦日年越しそば】

いよいよ、大晦日です。昨年の大みそかは、とう松で年越しそばを頂きましたが、今年はどこにしようか・・・・
このお店は、候補４位に挙げさせていただきました。

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【2011年12月再訪】
今日は、前回の宿題にしておいた味噌煮込みそば（親子）をオーダーしました。もちろん、ネギ抜きです。
ところが、出てきたのは、しっかりネギが入った味噌煮込みそばでした。ネギ抜きでお願いしても3-5回に1回はこんな感じなので、50年間鍛えたネギ取り除き技を駆使して、ネギを取り除きました。完璧な取り除き技です！（写真参照）

良いネギ使っています。いつもネギを取り除いていますからネギには詳しいんです！（笑）

ちょうど、取り除き終わったことに、主人が厨房から伝票を握りしめて慌てて出てきて・・・『すみません！ネギ抜きでしたよね？すぐに作り直します』と、サッサと片付けられてしまいました。（主人はそうとうにあわてていました。とてもいい人です。）

そして、出てきました！ネギ抜きバージョンが・・・太めの麺で、プチプチした食感が良い感じです。味噌煮込み蕎麦って、意外に普通に美味しいです。

同行者が食べたのは鴨南蛮蕎麦で、ネギとカモとつくね（ナンコツ入り）で、美味しかったそうです。

【以前の投稿】

ものすごく地方都市の、ものすごく普通の場所に、ものすごく狭い間口で、やっていますので、確信犯的に訪店しなければ、たまたま通りすがりで・・・などということは絶対にありえないお店です。

狭い間口から店内に入ると、予想に反して、キリッとした洒落た内装と調度品で、女の子を連れてきても喜ばれそうな感じです。

今回は、十割天そば（１５００円）をオーダーし、結果として1枚追加（７００円）したので、ランチとしてはやや高い２２００円ということになってしまいました。

お店のハードウエアは洒落た感じですが、蕎麦は完全に無骨な硬派です。風味と噛みごたえと咽喉ごしを楽しむための蕎麦なので、さらしな系の上品な蕎麦を好む方には向いていないと思います。一方、てんぷらは上品な感じで、美味しくいただきました。
蕎麦は、誘惑に負けて1枚追加してしまいました。

蕎麦が美味しかったので薬味は使いませんでしたが、刻みたて、おろし立ての4種の薬味が供されていました。

興味を引くメニュー（味噌煮込みそば）があったので、次回はそれをチャレンジしたいと思います。

いろんなものが洒落た感じですが、私の好みでいうと、蕎麦湯は奇をてらったものでなく、普通の容器のほうが良いかと思います。