串揚げは写真映えはイマイチだが実際に食べるとかなり美味しい : 創作串揚げ つだ 金シャチ横丁店

名古屋で、創作串揚げといえば、つだ、だ。この串揚げは写真での紹介だと、やや華に欠ける。揚げてしまうと、どれも同じに見えてしまうからだ。かじった断面を見せるのは興醒めである。これが動画だと、少しは感じが伝わる。ところで、串揚げと天ぷらでは、何が違うかというと、串揚げは、揚げると茶色になる衣をつけている。衣は小麦粉、卵、パン粉、水でできており、大阪で生まれの食べ物で、大正時代にできた、比較的新しい料理です。関西では串カツと呼ばれており、肉や野菜など何でも揚げるが、関東では串カツではなく串揚げと呼び、豚肉と玉ねぎを交互に刺したものしかない。なので、つだの串揚げはネーミングは関東、内容は関西の流れを汲む。天ぷらの場合は揚げるとクリーム色になる。これは衣に使っているのが薄力粉と水だけだからである。また、本来の天ぷらは基本的に魚介類のみで野菜を揚げるのは精進揚げと呼ぶのが正しい。


1分動画はYouTubeとインスタグラムで！
https://www.instagram.com/reel/CZ9uPfeovWQ/?utm_medium=copy_link
https://youtu.be/nfmT6NTDcEg

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今は、本店は休業して、ここで大将は腕を振るっているらしい。前回はランチでの訪店だったが、今回は夜の時間に来てみた。今日案内されたのは、揚場ではない向かって左側のカウンタ席だ。こちら側はドリンク系の厨房設備だけで、揚場はないらしい。反対側のカウンター席内の揚場で揚げたものをフロア係さんが運んでくれる方式です。

この方式はちょっと違和感がありますねぇ・・・、たぶん、大将もそう思っているかもしれません。（笑）1人4000円～5000円ぐらいの創作串揚げと言うことを考慮すると、大将が揚げる様子も「食」させていただき、最新の創作串揚げについては、大将からちょっと説明を聞くと、少し美味しさもプラスされる気がします。

右のカウンターと左のカウンターでは、ちょっと「ありがたみ」にギャップがあるかなぁ～というのが正直な感じです。

ただ、高岳の本店の頃よりも、席間が広くてゆったりしているところはコチラが良い感じですね。

つださんには、本店2度、離れ1度、お伺いしたことがある。いつもはディナーなので、はじめてのランチです。新店舗と言うことで大将自らが揚げていらっしゃいました。お昼はランチコースのみで3200円（税別）ですが、ジンジャーエール（500円）をオーダーして、税込3990円なので、ザクっと4000円ランチということですね。そういう価格帯なので、人気沸騰中の金シャチ横丁とはいえ、週末以外であれば、飛び込みでもギリ入れそうです。もちろん、この価格帯なので予約もできるようです。

ランチコースの内容は・・・

☆車海老
☆仔牛のヒレ肉（北海道）
☆帆立（青森）
☆エンドウ豆のクロケット
☆ひらめ＆トンブリ
☆稚アユ
☆子持ち昆布
☆サーモンとイクラ

☆あられ揚げお茶漬け

☆アイスクリーム・ブリュレ
☆エスプレッソ

オープン初日に行かれた方とは、ちょっと構成や順番が変わっているようですので、その日ごとの食材で入替があるようです。串揚げは、稚鮎以外は過去3回の訪店で経験済でしたが、〆のお茶漬けは新パターンで食感が楽しめる逸品でした。
アイスクリームはあまりにもカチンコチンに凍っていて食べるのに苦労する人が多いと思います。和食系のデザートでアイスクリームが出てくるパターンでは意外にこういう事態が多いですね・・。

私の写真は、ちょっと絵面がバタバタした感じに見えるかもしれませんが、「つだ」さんでは、4種類のソースなどが提供されており、お店お勧めのソース（等）の方に串の手元側が向いているので、ちょっとそのまま撮影してみました。

さて、この「つだ」さんは、金シャチ横丁の宗春ゾーンにあります。義直ゾーンが老舗、宗春ゾーンが新進気鋭という立ち位置のようです。

ちなみに、宗春公は、名前に「宗」という字が入っていることでもわかるように、徳川将軍吉宗の時代の人だ。諱を授かって「宗春」と名乗る様になったわけだが、かなりやんちゃなお殿様で、吉宗さんよりも「暴れん坊殿様」だったらしい。しかも、質素倹約の吉宗さんと対極をなす政策を次々と打ち出し、遊郭や芝居小屋も城下に許可したり、歌舞伎役者の装束で町に繰り出したりと派手過ぎだったらしい。その政策はけっこう大当たりで吉宗さんの質素倹約で日本中が、景気沈滞する中で名古屋経済は活況を呈していたらしい。TVドラマで吉宗が白馬で浜辺をさっそうと走るのはウソらしいが、宗春さんは「白牛」で出かけたという話もある。（笑）なにぶん、江戸時代だから、インスタもSNSもないが、もしも現代ならば、さしずめ「インスタ映え」する「フォトジェニックな」お殿様ということになる。

残念ながら、つださんの場合、モノが串揚げなので、インスタ映えはイマイチだが、意欲的な串揚げが食べれるお店だ。