野菜と卵の美味しさに触れる農園ランチ。 : ベジモア ガーデン

抜けるような秋空の八ヶ岳。
樹木の葉もきれいに色づき空気も澄んでます。
久しぶりに外食を楽しみたいと前日に探したところ、
テラスのある農園の店ベジモアガーデンさんを発見。
電話で予約してテラス席をお願いしました。

リゾナーレからレインボーラインを1㎞ほど東進。
身曾岐神社方面へ南に入った先、林の中に看板。
左手に入るとウッディな建物の横に広い砂利敷。
奥には畑や小屋、農機具・資材などが点在。
車を停めようとすると、傍らの草陰に鶏がたくさん。
驚く様子もなく、のんびりまったり佇んでる（笑）

建物は周りにウッドデッキのついた大きな木造建築。
お店の扉を開けると、男性の店主がお出迎え。
店内に先客なし。寒いので中でいかが、とのこと。
嬉しいな… 感染症ビビりな私も安心して楽しめる。

ベージュの壁にウッドな床板が映える店内。
家庭的なダイニングテーブルが気取りのない雰囲気。
色んなサイズが広めの店内にゆったり配置してある。
装飾や小物が微妙に垢抜けずほのぼのした感じ。

ランチのコースメニューは2,000円。
スープ、前菜に、メイン、エスプレッソのセット。
メインは3種から選べ、カルボナーラとオムライスに
本日のパスタ、当日はきのこと鶏のトマトソース。
悩んだけどカルボナーラにしました。タイトルは、
「自家製生パスタを放牧卵であえたカルボナーラ」。

ご主人は外資系金融機関で長く働いたのち、
趣味が高じて農業と料理の道へ脱サラされたらしい。
接客の丁寧な奥様らしき女性とお二人で切り盛り。
自家製野菜と放し飼い地鶏の卵を活かしたメニュー。
そっか、さっきの鶏さんの卵でカルボナーラかぁ…

まず出て来たのはカップに入った野菜スープ。
キクイモが入っているとのこと。
飲んだ瞬間、なんとも優しい味わいに包まれます。
トマトなど緑黄色野菜から来るほんのりとした甘さ。
キクイモは噛むとつるんと溶ける食感です。
大根などの根菜も入って具だくさん。

続いて、野菜と地鶏のプレート。
カップに入ったトマトが2種。キュウリ、大根、
きのこ、インゲン、ブロッコリーのソテー。
蒸した鶏肉のスライスにケールを添えたもの。
この鶏はあっさりながら肉のうまみがしっかり♫
掛かってるドレッシングは酸味あるマスタード調。

トマトは、オリーブオイルを和えた一般的なトマトと
シュガープラムというミニトマトのスライス。
このシュガープラム、食べるとめっちゃ甘い♫
いやーなにこれ、すんごく美味しいわ…
獲れたてがあるとのことで、お土産に1パック購入。

キュウリは朝どりそのまんま、瑞々しくて優しい。
不思議と青臭さなく、透明感があり品の良い味わい。
こんなにキュウリが美味しく感じるなんて…
大根やきのこ等は軽くソテーしてほのかに味付だが、
これも素材の味が活かされた仕立て。
いやいや、野菜のうまさがハンパない♫

次は、メインのカルボナーラ。
フットチーネ調の生パスタが卵で黄色く光る。
食べてみると、ひゃぁ～ メチャうまいぞ♫
黄身の甘みとコク、もう、たまりません。
幾重にも織り成す深み、それでいてしつこくない味。

パスタはコシと柔らかさが両立した見事な食感。
小麦の存在感ありつつ、軽く口解けてゆくはかなさ。
それに卵のコクが混じりあって、もう、泣ける♫
振られた粗びき黒コショウの香りがアクセント。
いやー、最後にお皿を舐めたくなりました。

エンディングはエスプレッソとプリン。
エスプレッソは小さなガラスカップに入ってる。
泡立って濃い香りながら、飲むと実にあっさり。
濃厚なエスプレッソとは一線を画す味です。
軽くて飲みやすくて香ばしくて、いいなぁ♫

小ビンに入ったプリンは期間限定サービスとのこと。
卵と牛乳と砂糖だけで作られてるそう。
一口食べると、うっわ～なにこれ、うまいやん♫
滑らかで不必要な弾力のない、とろける食感。
パスタの時の卵の印象と違う、なんとも上品な甘さ。
牛乳は清里ミルクプラントのものを使用とのこと。
その香りを活かすため、低めの温度で調理すべく、
試行錯誤して焼き加減を見つけたそうです。

野菜と卵の美味しさに触れる農園ランチ。
いやぁ… 素晴らしかったです。
こんなに野菜そのものの味って美味しいんだ。
しっかり味付けしなくてもうまみってあるんだ。
自然なものを食べてると優しい気持ちになれる。
いつもの食生活では知り得ない幸せ感でした。

お店はまだオープンして2年ちょっとのよう。
今回はゆっくり食事ができてとっても嬉しかった。
口コミは少ないけど、休日は人気のようです。
また機会を見てうかがいますね。