宇部市のソウルフードになりつつある : ベーカリーメルシー アルク恩田店

以前、宇部市のソウルフードみたいな位置付けになりつつある『ハミング・ロード新天町』アーケードの入口近くにある『メルシーベーカリー』さんをレビューしました。

そこは本店、且つ、パン工場で（道を挟んで）そこだけじゃなく、近くには系列店『パン・ベルデュ』さんもありますし、市内の各所でメルシー名義のパンは売られており、近いところだと真裏の『まるき 常盤通り店』さんでも販売されてます。

その辺は前出の下関の『長寿製パン』さんに似てますね？

ですから『ベーカリーメルシー』さんのパンか、こちらも以前３店立て続けにレビューした『中華そば 一久』さんのラーメンを食べたことがないと言う宇部市民はどっちが多いのか、まあ、微妙なところでしょうが、そのどちらか一つも食べたことがないときたら、そりゃモグリ決定でしょう。

それぐらい宇部市内ではよく見かける『ベーカリーメルシー』さんですが、いざ店舗となると、上記の本店と今回お届けする同店『ベーカリーメルシー アルク恩田店』さんだけのようです。

ちなみに『アルク』さんというのは、最近じゃ門司の社の木の辺りにも出店されてますが、基本的には山口県内を中心とした防府市の牟礼に本社がある以前は『丸久』さんだったローカル・スーパーです。

ワタシも実物を見たことありますが、宇部市には昔、中央町交差点の角地に『09（＝丸久）』とデカデカと屋号が輝く三角ビルがあり、ちょっぴり渋谷の109と似てたから『宇部の109』と呼ばれて失笑を買っていました。

ところが、本物の109が東京のギャルたちの間で『マルキュウ』と訳され始めると、なんとも本末転倒で、笑うに笑えなくなりましたけどね。

もっとも知人によると『丸久』さんは業績のいい地元スーパーらしく、そのおかげか『アルク』さんと名称変更、それを機に今回の恩田店さんも、確かリニューアルされたように憶います。

国道190号線の赤岸という信号の所にあり、野球場や体育館などがある恩田運動公園の近くです。

そんな同店で今回、購入したのは以下の３点です。

① チキンチキンごぼう ￥270

② りんごとおいものパン ￥230

③ フルーツサンド ￥360

①は、まずチキンチキンごぼうを説明しなきゃいけないんでしょう山口県内の学校給食メニューから知れ渡った、いわゆる『ご当地グルメ』で、簡単にいうと唐揚げみたいな鶏肉とごぼうを甘辛い醤油ダレでカラませた、ご飯のお供タイプのオカズです。

そんなチキンチキンごぼうなんでパンに入れるとなると、まあ、不味いはずはないんだけど、個人的にはイマイチしっくりきませんでした。

味そのものは悪くないものの、個人的にゃご飯とパンは同じ炭水化物ながら全く別物と信じてるからかもしれず、とはいえ、そのように予め感じてない方々からすると別に何でもないのかもしれませんけどね？

まあ、真ん中に乗ってるレモンの酸味がアクセントとして面白く、もう少し生地がハード系なら、また違った印象だったかもしれません。

②は、りんごが昔ながらの甘い味つけで、いわゆるコンポートなんでしょうが、そこまでの洋酒っぽさは感じられませんでした。

ですから、お子様でも大丈夫かもしれませんが、といって個人的にゃ責任は負いかねます。

スイート・ポテトか、それも結構のしかかってきますから、甘さがお好きな方ならいいんでしょうが、逆の苦手な人には厳しそうです。

個人的にはギリ大丈夫でしたけどね。

③は、黄桃が缶詰っぽく、じゃないとしてもシロップっぽい甘ったるさが、やたら昭和っぽい。

そこにキウイの酸味が加わるだけですから、まあ、どうなんでしょう？

もう一つは洋梨とミカンで、これまた缶詰っぽさがあるから、まあ、ワタシみたいな昭和世代ならまだしも、もう少し生クリームを加えないと、少なくとも平成にだってなれないかな？

って、生クリームばかりで甘すぎるのもまたＮＧですけどね。

ただ、缶詰っぽいとはいえ、実際そうじゃないかもしれないし、だとしても写真から一目瞭然なように、たっぷり入ってるんで、有無を言わせぬ力技のような気もしちゃいます。

ってなことで、今回は購入したパンに長短あったんで以下の評価ですけど、結局のところ安定感のある老舗パン屋さんには変わりありません。

写真のように、お買い物の後にパンでゆったり出来るイートイン・スペースもあります。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.2