パリパリ系とオールド・スタイルの間 : お好み焼き　ひでさん

》 お待たせしました、いや、お待たせしすぎたかもしれません

とは、男なら知らないはずがない巨匠の名言ですが、不肖ワタシのレビューが、ほぼ１週間振りなんで書いた次第です。

って、誰一人ワタシのレビューなんか待ってないんでしょうが、まあ、相も変わらない戯言ってことで、ユル〜く見てやってください。

で、、、

今回はお好み焼きを３軒×３発ほど。

となると、すわ広島かと思われるかもしれませんが、残念ながら例の関係で最近は余り行けとりません。

今年初っ端に行けたっきりで、やっと此の４月になって行けたぐらい縁遠くなってましたが、どうやら色んな出先にゃ忘れられてなかったようでホっとしました。

で、今回レビューするのは山口県で、数年前からのストックを吐き出すような感じなものの、広島に比べたら解除になるのが早かったことも関係してるのかもしれません。

まあ、広島は市内に行くんで人口密度も高いから気になりますが、山口県の場合は10数万の都市が飛び飛びにあるだけだから、さほど気にならないっていうのも正直ありますね。

そんな山口県のお好み焼きといえば、さすがに広島の隣県ですから言わずもがな、なんですが、関西風も案外あります。

だいたい７：３ぐらいの割合でしょうか？

且つ、広島というか、オールド・スタイルもあり、折り畳んであったりする宇部お好み焼きなる珍品もあります。

って、今回は宇部市もありますが残念ながら今の広島スタイルばかりなものの、その他、宇部お好み焼きに限らず県全体で、なぜか牛肉を入れるタイプがあるのも特徴的でしょう。

普通、肉玉といえば豚玉ですが、お店によってはきちんと豚玉と牛玉を区別してたり、肉玉じたいが牛肉の場合もイニシエ系によってはあるようです。

以前も書きましたが、山口県って北西の長門地区は鶏肉、南東の周防地区は牛肉を好むように感じられるものの、ことお好み焼きに関しては前者も牛肉が使われたりするようなんですよね。

って、さすがに現在では広島と同じくほぼ豚肉ですが、先の宇部お好み焼きや、県内に何軒か残ってるようです。

隣県なだけに影響力は強く、流行りも割と変わらない早さだと思いますが、だからって越境した広島県民の方が、稀にそんなオールド・スタイルのお店にブチ当たると、ビックリされちゃうかもしれませんね？

って、同店『お好み焼き ひでさん』は典型的な最近の広島スタイル、いわばパリパリ系なんで、広島県民の皆様もさほど違和感がないかもしれません。

かといって別に同店を目指してたわけでもなく、平日の15時過ぎの防府市で訳もなく無性にお好み焼きが食べたくなり、食べログ検索し、２軒目にしてまだ営業されてた、いわゆる飛び込みで行ったに過ぎません。

そうは言っても、お店の前の専用Ｐに１台空きはあるものの、やたら右側の車が寄りすぎてて駐められてもギッチギチ、降車できるか不安になるくらいでしたから、ちょっぴり躊躇しましたけどね。

で、暖簾をくぐっても、カウンターの鉄板前には何席かあるものの、ご常連っぽい若い男性が真ん中に座ってて、なんとなくアウェイ感を覚えたから、テーブル席へ行かざるを得ないような状況。

もう一人、若めな男性もテーブル席におられたんで、どうやら結構な常連にならなきゃ鉄板前は？ってなお店も、たまにゃありますからね？

もっとも、ご常連っぽい男性は何故か席を立ち、外に出たかと思うと、Ｐの車をどこかに移して戻ってきて、またカウンター席に腰掛けましたが、今度は端に寄ったのはいいんだけど、別に食べてる様子はないんで、気を遣ってるようで遣ってないような、なんとも言いようがない行動？

あれだけ寄せて駐車されてたら避ける来客もいるだろうし、ワタシのように出来れば鉄板前で熱々を食べたいのに断念する場合もあるでしょうが、とはいえ、ちょっと気は遣ってるようで、いいんだか悪いんだか分かりません。

たぶんワタシから鉄板前を希望したら席を寄ってくれたんでしょうが、一見さんだし、厚かましくない方だと自分では信じてるんで、さすがにガランとテーブル席が空いてるのに無理を言うようだから、普通気は引けますよね？

だったら同店のご主人が一言、席案内してくれればいいんだけど、当の本人がご常連との会話に没頭してるから、どうにもなりません。

他のレビュアーさんも書いとられますが、愛想ないというか、たぶんに人見知りなご主人なんでしょう、ご常連とは愉しそうに会話してたものの、一見さんのワタシには素っ気ないもんで、最後までアウェイ感しかなかったのは残念でしたね。

『イカ天：そば 880円』

もっとも、10分くらいで提供された同メニュー自体は中々で、俗に言うパリパリ系、それなりにボリュームはあるけど軽い食べ心地でした。

後口が悪くなく、それでいて満腹感が得られるのは、個人的に思うに、いいお好み焼きの証拠です。

よく焼きながら潰れすぎじゃないし、適度に空気も含んでるんでオールド・スタイルっぽい見た目でもあります。

ただ、かなりの細麺で、ちょっと素麺っぽくさえありますが、全体的に乾きすぎな感も否めず、仕方なくソースを掛けると、オタフクの瓶なんで中身もそうなのか、ちかっぱ甘ったるくって辟易したのは正直なところです。

オタフクの市販品より甘いようにさえ感じられましたが、ブレンドされてるんでしょうか？

ってまあ、別に甘めなソースが嫌いなわけじゃないし、最初は美味いんですけど、飽きが来やすく、後に引き摺る場合も多々あるんで、ちょっと身構えちゃうんですよね？

加えて、テーブル席でも手持ちの鉄板での提供は嬉しいんですが、さすがに冷めるのは早かったかな？

やはり鉄板、テーブル席でも鉄板付きじゃないと、熱々をフウフウ冷まして食べるのが好きなもんで、魅力が半減された感も否めなかったです。

ですから、最初は良かったものの後半飽きが来て、まだマヨネーズが良い味だったから助かりましたが、無かったらと考えると、もっと厳しかったかもしれません。

ってなことで、いい感じはいい感じなもんで、もう少しここがこうなれば？って想いがちですが、先に述べたように何人かの常連さんがいればボチボチってな感じ、多くは望んでおられない雰囲気なんで、それこそ要らんお世話なのかもしれませんね。


● 個人的 食べログ 評価点・・・3.4