和歌山の冬の味覚 クエをいただいてきました♪ : 雲水

和歌山県の御坊市にある道成寺にやって来た旅浪漫であります。

道成寺は、大宝元年(701年)創建の天台宗の古刹で、安珍清姫伝説でも有名です。

本堂の千手観音、境内にある安珍塚、入合桜、三重の塔などを見学して、

夕暮れの階段を下って行きます。　この時間は観光客は、全くいません。

実は、わざわざ道成寺にやって来た理由は、

和歌山の名物である「クエ料理」を食べることだったんですね～♪

道成寺のすぐ近くにある雲水では、高級なクエ料理が手頃な値段でいただけます。

雲水は、道成寺すぐそばの新館と本館、釣鐘館があります。

今回は、本館に訪れてみました。　日曜日の午後5時過ぎの初訪問です。

HPを見ると、一人 6000円から2000円といろんなランクのクエ料理がありました。

その中間くらいの値段のクエフルコース会席 「雲水」を食べる予定なんですが、

どうも店員さんに聞くと、夕食は予約するほうがいいと言われました。

しばらく待っていると、「ご用意できますので、どうぞ」と言われ、本館の2階へ。

階段を登ると、団体客用のテーブル席が広がっています。　100人以上は座れるでしょうね。

この日は地元のスポーツ団体の集まりがあるそうで、店員さんたちは忙しく働いています。

その隅に座らせてもらいました。　はっきり言うて落ち着きません。

琴の音のBGMも、かき消されるようなバタバタ感。　個人客向きの店舗ではないようです。

いきなりの訪問にもかかわらず、20分とかからずに料理がでてきました。

◇　クエフルコース「雲水」　3500円　(税別)

クエ鍋、クエの薄造り、クエ寿司、クエの唐揚げ、クエの皮の酢みそ和え、梅うどん、茶碗蒸し、

金山寺みそ、香の物、ご飯、デザートが付いた豪華なコースです♪

アサヒスーパードライの瓶ビールは大瓶で750円もしますが、仕方ないですね～。　いっときます。

コースといっても50cm×40cmほどの大きなお盆に出てくる御膳料理ですね。

固形燃料のクエ鍋を作りながら、まず薄造りを･･･。　　ねぎともみじおろしが添えられています。

綺麗な白身が5切れほど。　河豚よりはマシですが、弾力が相当強いです。　めちゃ美味い♪

続いて、クエの握り寿司。　真っ白なクエの身が2貫。　これも歯ごたえ抜群で、たまりませんね♪

クエの皮の酢みそ和えは、ビールのアテによく合います。　これもいいですね～。

ビールが空いたので、次に日本酒の熱燗を注文です。　地酒は高いというので、白鹿にしました。

一合で430円。　　テーブルにメニューが無かったので、ちょっと注文しづらかったですね。

熱々のクエの唐揚げは、揚げたてを後から持ってきてくれて、塩胡椒につけていただきました。　

小骨がありましたが、これが一番美味しかったです♪　　唐揚げは、初めて食べました♪

さあ、そろそろクエ鍋が出来上がってきましたよ～♪

クエの身とアラ、白菜、なめこ、水菜、しめじ、人参が入った一人鍋。

出汁が入っているのでそのままいただきますが、不味いわけがありません。

少しですが、アラにゼラチン質があったのが最高に美味かったです！　

酸味が程良い梅うどんの美味さも特筆するものがありました。　

土産に売っていたら欲しいくらいです。

鶏肉、海老、蒲鉾、銀杏の入った茶碗蒸しも本格的な味。　　本場の金山寺みそと白菜の浅漬け。

どれも満足のいくものでした。　最後のデザートには、地元産の柿、オレンジ、巨峰。

「クエを食べたら他の魚はもうクエん」といわれるほど美味しい魚です。

もちろん和歌山で、天然のクエは獲れますが、

「この値段の3倍はします」というほどの高級魚であります。

オレがいただいたクエは、九州の養殖のクエ。　

あの近畿大学のものかと聞けば、今回は違ったようです。

でも、手頃な値段で味わえるクエ料理はホンマに美味かったです！　

雲水さんも団体客専用じゃなく個人客向けの個室、

せめてパーテーションで仕切りをするくらいの改装はしてもらいたいもんやなと思いました。

接客していただいた四代目 社長の黒田さん、宜しくお願いしますね。

食事をいただいた後、1階の釣鐘館でつりがねまんじゅうを買って帰りました。

モンドセレクションの最高金賞を受賞をしたという銘菓です。

黒あん、白あんの定番商品に加え、今の時期には秋限定の栗あんも販売れていて、

それぞれバラで1個ずつを嫁さんの土産に買って帰りました。　1個 100円です。

真空パックじゃないので、賞味期限は2日間ほど。

甘さ控えめで、美味しかったようです。　さすがモンドセクション受賞品ですね～。

あのクエの味を思い出したらまた訪問したいと思います。　　ごちそうさんでした。