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店名 |
鮨 木津のこうちゃん(スシ キヅノコウチャン)
|
---|---|
ジャンル | 日本料理、寿司 |
予約・ お問い合わせ |
0766-75-7989 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
新高岡駅から1,010m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥5,000~¥5,999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX) |
個室 |
有 |
---|---|
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 禁煙 |
駐車場 |
有 |
利用シーン |
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---|---|
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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台風19号接近中でも、木津のこうちゃんは、元気に「やってます」とのこと。一安心して予約の時間まで待ちます。
風雨を突いて予約の時間少し前に入店。看板もない外観からは想像もつかない清潔で明るく広い店内。カウンターもありますが、奥の座敷に案内されます。掘りごたつ式の座敷は立ち居が困難なので、広いテーブルに変えて貰えないかとお願いすると、ササッと変えて下さいます。なかなかの接客。
まず飲み物を選ぶのですが、私はハートランドビール、妻と義父はウーロン茶(ホットとアイスそれぞれ)にしました。喉を潤しながら料理を待ちます。
一品目は茶碗蒸し。上にズッキーニが一切れ乗っており一口食べると柚子の香りが口に広がります。下の方には豆とムカゴが沈められていました。
私は、ビールを飲みきり、満寿泉の冷酒に切り替えます。
続いて椀物、鯛とカブ、焼きナス、アスパラです。出汁は鰹でしっかり味か付けられた出汁でした。京都風とは違う力強い味わい。鯛は脂がのった分厚い身の鯛でした。その脂をカブでリセットしつつ底の焼きナスに取りかかるという趣向。焼きナスは焼いた後冷水で冷やしてある!そして再びお椀の出汁を啜ると、力強い出汁と鯛の脂がまろやかな味を生み出しているではないですか。やるな、こうちゃん!
出汁が続きます。ゴマ豆腐の揚げ出し。ゴマ豆腐をわざわざ揚げ出しにするなんて初めて食べます。義父と妻が「前に京都でランチを食べた、たん○、がかすむ」とまで賞賛しています。
4品目は、たまり醤油で漬けられた小ぶりの牡蠣が二粒。牡蠣は北海道産でした、良い味です。上にたっぷり山葵が乗ってます。
続けて柿のフライ。「カキ」が続きます、が果物です!このフライの衣が香ばしくて柿自体がホクホクでジューシーで甘い。生で食べるよりジューシーなのではないでしょうか。付け合わせに包丁で細かく叩いてしっかりと味が付けられたホウレン草がそえられています。
6品目、蛸壺みたいな小さな器にモズクが出てきて、いよいよ7品目で鮨です。バッテラは昆布も食べられます、と説明が添えられて出てきました。分厚いけど鯖臭くない身と、極薄で柔らかい昆布が美味しく、しっかり押してあるようでお米も潰れてない。妻は「私史上1番のバッテラ、○づうよりおいしいよ」と賞賛。
このまま鮨が続くかと思ったら、再びお料理。牛蒡と海老芋の唐揚げ。これがべらぼうに美味い!牛蒡は繊維を一つも感じられないくらい柔らかく、海老芋はカリッとした表面と中はネットリ熱々の食感、とても甘い!何分間揚げたらこんな風に芋の中心まで火が通るんだろう。これは、いつかカウンターでこうちゃんが調理しておられるところを見たくなります。牛蒡の上にサツマイモのきんとんのようなソースがかけられ、甘い根菜づくしです。
まだお料理です。豚肉と白菜のサラダ。ガッツリととろける豚バラの角煮とザクザクした白菜を大根おろしを使った酸味のあるドレッシングでいただきます。義父は豚肉でお腹が膨れたようです。
サラダを食べて、やっと鮨ゾーンに突入します。熱々の器に入って運ばれてきたのは、蟹の蒸し鮨でした。まだ熱い蓋を開けると、蟹だけでなくイクラが散らされた華やかなお寿司です。食べて二度ビックリ、蟹の味噌が蟹の身とご飯の間に隠してある。この熱々の蒸し鮨を食べるだけで蟹1パイ食べたと同じ満足いく味わいになるではないですか。
満足しきった我々を、握り鮨が追い打ちです。義父は満腹だから、と握りは我々夫婦で山分け。漬けにして表面を炙ったネタのマグロ、ぷりんぷりんの火の通り加減だった海老、昆布締めにしてあった鯛、スモークサーモン、細かい包丁が入れられたアカイカの5貫です。アカイカとシャリの間には白ゴマが散らしてある。白ゴマは食べるとプチプチと良い香りが口に広がります。どれも丁寧な仕事が施してある鮨です。私は、スモークサーモンの燻製の香りに驚く。自家製の燻製ですか?と質問すると、燻製シートを使ったとのこと。それでも喉の奥まで流れ込んでいく燻した香りに、もう1個頂いたことは言うまでもありません。
最後は玉子焼き、といなり寿司。甘く冷たい玉子焼きはそのままデザート。いなりの油揚げも甘く煮られてます。ここまで12品、驚きの品数ですが、握りやいなりのシャリが小さくて食べ切れてしまいました。
お会計で更に驚かされた我々です。なんと15500円、これで三人分の総額です。予約していたのは一人前4500円のコースでしたから、飲み物代2000円。他にサービス料なし、税込み価格ということでしょうか。この内容・オリジナリティ溢れる料理・クオリティなら銀座だと一人15000円〜20000円はかかるのではないでしょうか。台風の暴風雨の中でも、我々の後から予約のお客さんのグループが次々とやって来られる人気も納得です!
なかなか予約が取れず念願の初訪問となりましたが、本当にすばらしい夕食でした!ご馳走様でした。次回は是非カウンターで頂きたいです。