食べログマラソン２００９　スタート地点～折り返し地点　花見の桜は一分咲き！ : 昭和記念公園　バーベキューガーデン

　今回が初開催となる食べログマラソン２００９。４２．１９５キロのハードな部門にチャレンジされる方、ハーフマラソンに参加の方、ほのぼの親子マラソンに出場の方と、出場部門は様々だが、市民ランナー参加型のマラソンとしては、東京マラソンに並ぶ一大イベント？？？と言うこともあり、多くのランナーがスタート地点の昭和記念公園内バーベキューガーデンに集った。

　最初に参加各ランナーをゼッケン番号毎にご紹介。事前準備に八面六臂の大活躍、そば、ダジャレなら任せとけのＢ級グルメランナー、下戸でもすっと飲めてしまう旨い日本酒持参の博識ランナー、特選やきそばも好評だったフロンティア精神旺盛のダンディランナー、バーベキューでもワインとチーズ持参で活きに決める夫婦ランナー、参加者の面白データべースは相変わらず好評、ワインにも合うバウンドケーキ持参のほのぼのランナー、バーベキューの主役の一つソーセージを持参、都道府県完全制覇まで後一歩の旅人ランナー、チャッカマン片手にガスコンロの火付けやボンベの交換に活躍、鉄の胃袋と弾丸トークは健在の連食ランナー、フレンチ好きの渋めなダンディの外見とは裏腹に、カフェ、ケーキ等の甘い物もドンっと来いのランナー、ホノルルの天一の味まで知っているラーメンランナー、久しぶりのバーベキューを堪能、仕事帰りの持ち帰り弁当やパンならお任せの紳士ランナー、海の魅力と浜辺の味を知り尽くす海人ランナー、鉄板焼きでの活躍お疲れ様でした、日本各地のフレンチとパンに詳しいランナー、同じく相方様鉄板焼きで大活躍、静かな語り口と夜中のラーメンもドンと来いとのギャップが激しいランナー、酒のまわりはちょっぴり早め、フレンチ、イタリアン、エスニックと幅広い分野のウンチクを誇るランナー、正にここが地元、レース序盤の鍵を握る下町グルメランナー、食べログ界のアラレちゃん、カフェだけでなくワイン、日本酒もドンと来いのランナー、お菓子詰め合わせ持参、主役は可愛いミニ怪獣の和気藹々のご家族ランナー、座っていると何故か目の前に食べ物が登場、トークの中心には必ず顔を覗かせる人気者、バーベキューに手ぶらで参加の不届き者、準備運動不足も甚だしい食べログ出版社、レビューも日記もちょとだけアップ、本物のおかめインコランナーと多彩な顔ぶれ。（一部内輪ネタで申し訳ありませんm(_ _)m）
　
　スタート地点の昭和記念公園は、大人４００円、小人８０円の入園料が掛かるが、２０名以上集まっての団体割引でちょっぴりお安く入園。ここ一週間寒さが戻ってきた事もあり、公園内の桜の花は一分咲き。やや残念だったが、そこは旨い物好き会話好きの面々。いざレースが始まれば、桜では無く鉄板に視線が集中する事請け合いなので、ノープログレムって事で。

　バーベキューガーデンに到着すると、旨そうな臭いと共に、そこかしこから鉄板の煙がモクモクと立ち登っている。この光景に俄然沸き立つ各ランナー。レースに向けて気持ちも高ぶってきた様だ。

　スタートの号砲は１２：００ジャスト。まずはコンロ、鉄板、テーブル、椅子等の機材をレンタルして準備に取り掛かる。機材のレンタル料はどうなっているのかな？と思ったら、４名から申し込みが出来、肉、魚貝、焼きそば、カット野菜の他機材、皿、割り箸、トング、バーベキューソースやサラダオイルまで一緒になった２，０００円～３，０００円のセットがあるとの事。申し込んだのは２，５００円のレギュラーセット。食材の持ち込みは可。ア・ラ・カルトで肉、魚貝、野菜、ビール、お茶、ソース、オイル、皿、割箸等も販売されている。もちろん洗い場やトイレもすぐ近くにある。

　予約は２ヶ月前からの受付。前日１７：００までならキャンセル料は掛からないが、当日の９：００以降のキャンセルは、雨などの天候に関係無くキャンセル料が発生する。雨が降った時は天幕まで用意されている様だ。予約さえしておけば、手ぶらで訪れてもいきなりバーべキューが楽しめてしまう、いたれりつくせりの内容。最近のバーべキューは随分と便利になった物だと感心。

　レース序盤はいきなりのアップダウンの連続。久しぶりのバーベキューの方も多く、なかなか火の付かないガスコンロや火加減の調整に悪戦苦闘する各ランナー。徐々にレース感を取り戻しつつ着々と準備が進められていく。

　舞台が整えば、いよいよレースも本番。乾杯の挨拶もそこそこに、早速バーベキューに取りかかる。鉄板の上に次々と牛肉や豚肉が並べられ、旨そうな煙を上げながら焼かれていく。この時点では自己紹介も済んでいなかったため、半数近くの方は「隣のランナーは一体誰？」って状態だったのだが、「あっちのコンロ火が消えちゃってない？」とか「やばい！そっちの鉄板は火が強すぎ、焦げちゃう焦げちゃう」とかワイワイやっている内に段々と打ち解け合ってきた。

　一度リズムに乗りさえすればそこは旨い物好き会話好きの面々、「ソーセージはコロコロ転がして焼き目をつけて、野菜はこう並べた方が旨そうかな？」「写真撮影隊、今がシャッターチャンス！」と言った具合に会話も弾んでいく。

　そうこうしている内、天板の上には、ソーセージ、カボチャ、人参、玉葱、持ち込みのこってちゃん、ホタテと次々と食材が登場し、ドンドンと焼かれて行く。これだけの大人数だと焼き手に回った方は大変だ。本当にお疲れ様です。

　バーべキューで食べる肉や野菜はどうしてあんなに旨いのだろうか？焼きたて熱々を頬張れば大人も子供も皆笑顔。多少の焦げ等おかまいなし。レストランで焦げた肉が登場すればお冠の面々も、バーベーキューでのお焦げは、「これも旨さの内だよ」と笑顔で平らげていく。ソーセージが焼き上がる順番を待っている内に、親子マラソン部門に出場のお子さん同士の交流も計られる。老若男女関係なしに盛り上がれるのもバーベキューの魅力の一つだろう。

　各自が持ちよってくれた食べ物や酒も、流石は食べログ名ランナーズと唸らされる物ばかり。夫婦ランナーご持参のワインは酔っぱらい軍団全員に好評。ほのぼのランナーが持って来てくれたワインと良くあうチーズ系のバウンドケーキも、皿に伸びる手が止まらない状態。博識ランナーお薦めの日本酒は下戸ですっといけてしまう飲み口。誘惑に負けて食べログ出版社も一口頂いたが、通常の日本酒よりもアルコール度数は高い模様。各ランナーに対して、暴言を吐いてないか心配だ・・・。同じく博識ランナー持参のコーンビーフは、今までに経験した事の無いまろやかな旨さ。これでも真空パックにされているため、そのままの物よりも味が落ちるとの事。旅人ランナーが持参してくれたソーセージは鉄板焼きで大活躍。皮はパリとしており旨みもたっぷり。お子さんランナーズにも大人気だった。

　今回はフレンチランナーも多数参加していたため、各自のお薦めのレストランや料理、最近シェフが変わった店、一年前と比べ料理がレベルアップした店、素材への火入れの仕方が素晴らしい店、旨くて且つ安い店等、フレンチ談義に華を咲かせた。まったく違った分野が得意のランナーの話を聞くのも楽しいし、好みの分野が一緒のランナーと盛り上がるのも面白い。

　ちなみに食べログ出版社、会話が途切れてお一人様になったランナーを発見すると「今がチャンス」とばかりに旨い物の話を伺いに行くので、あるランナー様より突撃インタビュアーとの称号を頂いた。やはり現代マラソンにおいて、情報戦による駆け引きは重要な要素だ。（笑）

　レースもいよいよ折り返し地点目前。鉄板の上では、ダンディーランナー特選の仕上げに酒やワインを振りかけた焼きそばが完成。やはりバーベキューの締めは、熱々の焼きそばに限りますな。
　
　デザートはマシュマロと苺。ガスコンロの役目も終わりかなと思いきや、各ランナー竹串にマシュマロを刺して焼き始めた。火が通ってほんのり蕩けたマシュマロを、苺にまぶして頂こうって事らしい。成る程確かに美味い。これにはお子さんランナーズも大喜び。みんなで仲良くマシュマロを焼いていた。おや？よく見ると先ほどまでどっかりと椅子に腰を降ろしていた人気者の姉御が、いつの間にかガスコンロの前で、マシュマロ苺を笑顔で頬張ってるではありませんか。折り返し地点目前での誰にも真似の出来ないラストスパートは、流石の一言。（笑）

　あっという間に楽しかった４時間が経過。最後はしっかりと後片付け。レンタルした器具を返却し、ゴミは分別してから集積場へ。燃えるゴミを袋に入れたまま捨てようとすると、「中身は燃えるゴミでもビニール袋は燃えないゴミへお願いします」との注意が。ゴミの分別収集も実にしっかりとされている。やはりマナーは重要ですね。

　フルマラソンに出場の各ランナーには折り返し地点だが、ハーフマラソンや親子マラソンの部に出場のランナーはここがゴール地点。無事ゴールテープを切られたランナーの皆様、お疲れ様でした。楽しい一時を過ごさせて頂きました。

　如何にも「これにて第１部完」って感じの終わり方だが、この後にマラソンには付き物のトラブルが発生。「ふう！楽しかったけど疲れたね～。」と片付けを終えてちょいと一休み中の各ランナーの足下を、どこかで見た様な立派な鳥さんが暢気に散歩中。「流石は国立記念公園。おかめインコまでいるのか」ってそんなはず御座いません。鳥かごを見ると、いつの間にかおかめインコランナーが脱走されてるじゃありませんか！！！飛び立つ前に無事捕獲に成功したが、鉄板の上でカボチャや人参が黒こげになっても慌てない各ランナーが、揃いも揃って泡を喰ったのは言うまでも無い。これまた嘘の様な本当の話。