ありがとうございました。 : ふる里

ほんの数か月前までは営業してたので、今夏、久しぶりに…と思って行ってみたら、なんと更地。
この数年、営業してたりお休みだったりで、あんまり体調よろしくないのかなと思っていて、その合間に訪れたりもしてたんですが、ついに閉店となってしまいました。
古くから営業されてたと思われる値札の数々、酒かす入りのお替りを出してくれた美味しい味噌汁。ビールを和食で飲む常連。絶妙な焼き加減で提供してくれる焼き魚やおかずたち。
一人暮らしが四半世紀になってしまい、懐かしさと美味さをこの地に求めてました。
ご夫婦ともに余力を残しての閉店であってほしい。今までありがとうございました。

2019.5.6
10連休最終日。明日からの仕事に悶々鬱々としてる中、こちらで美味い飯を食べようと来店。
カウンター、テーブルともに私のスペースだけを残してくれてます。
入り口に書いてあったアジ焼き定食を注文。
カウンターから調理場をチラ見しつつ見てると、焼き台でアジを焼いてくれてます。
香しい香りが漂ってきます。
しばし待つと到着。アジ！でけぇ。。。
たっぷりの大根おろしに醤油をかけつつ、アジを一口。
ふわぁと広がる、そして、いい塩梅の食感。
魚はこのタイミングが結構難しいですよね。旅先で小田原出身の方に伺ったんですが、
やはり焼いてるときはそばに立って、皮と身のフツフツいってくるの見極めることが肝心らしいです。家で焼くときは網で、夏といえども傍に立ち、見極めようとしてますが、難しいです。
でもやっぱりプロの焼き方。美味いと言わせる焼き方を見極めてくれてました。
アタマまでしっかり火が通ってるから、食べられるところはできるだけ食べようと貪っていきます。
これが供養とも亡父に教えられたので。。
あっという間に完食です。
最後に酒粕入りの味噌汁。これが優しい味。いいんです・・・
お茶も美味しかった。
店を出ると、アジ焼き定食の札が外されてる！
俺のが最後だったんだ！一番好きな焼き魚であるアジ定食の〆を味わえたのもちょっと嬉しかった。
ホントに大好きなお店。また来店します！

2019.3.2
何度目かの来店
とはいっても、しばらくお休みになっていたので、ちょっと心配してました。
店の前を通って、やってることを確認でき、ほかの用事もありましたが、それは後日、今日は食べていこうと思い入店。
店の雰囲気はいつも通り。先客もしっかりいらっしゃって相変わらずの繁盛っぷり。
今日はサケ焼魚定食を注文。
ご夫婦の連携の取れた采配のもと、焼き台でサケがいい具合に焼かれてます。
店の雰囲気を見つつ、厨房を見ると、卵を割って何かを作ってます。
飲み客用のアテかなぁと思っていましたが、しばし待つとやってきました。
！
こんがりと焼かれたサケとミツバの卵とじ。こういう定食屋さん、うれしいわ…
長いこと一人暮らしで一品料理でのみ飯食ってると、こうやって二品目に嬉しさ、ありがたさを感じてしまいます。。。
まずは久しぶりのお味噌汁。変わらぬ酒粕の風味が美味しい。そしていつもの具沢山。
サケはいい塩梅に焼かれてます。たっぷりの大根おろし、家で焼いても、大根おろしはつけないので、これもまた有難し。
機械でおろしてないから、歯ごたえ食感もしっかり残ってます。
卵とじも三つ葉のいい香り、卵も完熟でないので、フルフル感がたまりません。
白飯とサケ、卵とじ、漬物と行ったり来たりしながら気が付けば完食。
当然、サケの皮も食べるんです。味噌汁も味わいつつ腹の中へ。。

食後のお茶を飲みながら、しばらくお休みだったことをお伺いしたら、
二人で一人だからね　　と。。
年季の入ったご夫婦からこの言葉を聞いたら、素晴らしいなあ、いいなぁって思ってしまいます。
そういえば、調理がひと段落したら、ご亭主が厨房で椅子に座ってる姿を見て、
立ち仕事だからな…と思いつつ、お客さんが帰るときはしっかり席を立って「ありがとうございました！」・・
最高ですよ。
酒粕の入ったお味噌汁も、アルコールダメなお客さんもいるので、最低限にしてるんだよねとも。
こういう心遣いこそが、おもてなし なんじゃないのかなって思いました。
また来店します。ごちそうさまでした！！

一人暮らしでバランスのとれたご飯

時間をかければ確かに料理は出来ますが、一人分となると、材料費がかかり、
また大量に作ったとしても日持ちせず、
仕事の関係で帰宅が遅くなったりして、食べる機会を逸してしまい、結果として処分…
何度こんなことを繰り返した事か。

ひばりが丘は週末に必ず行く街、
そこでこじんまりとした懐かしいお店を見つけました。
店頭には定食のメニューと看板、さんま定食！を発見。
魚は家で焼いて食べたりしますが、
網焼きでしか焼かないので
鯵、鮭、シシャモ、鯖、赤魚などはいいのですが、
さんまは煙が凄くて３回やって諦めました、、、
それ以来、庶民の魚なのにほとんど口にする事が無かった、出来なかったです。

お店に入店しすぐに注文。
しばらくして、焼き目のついたおいしそうなサンマ！
大根おろしがたっぷりついてます。
焼き加減も絶妙。敬遠する方もいるだろう内蔵も全て完食。
サザエさんのタマが咥える様な骨と頭と尻尾だけになりました。
味噌汁が酒粕が入っているのかとてもおいしく、思わずお代わりをお願いしました。
白飯と漬物と魚とみそ汁。
こんな普通の飯がこれほどうまいとは…有りがたいとは…
保谷、ひばりが丘ではこのお店以外ではなかなか遭遇したことがありません。

以来、何度も訪れてます。
魚以外にもいっぱいメニューがあります。
全てを攻略したいですね。
また、酒でも飲みながら、ゆっくり味わいたいとも思ってます。

老夫婦の言葉の要らないやり取りもまた、見ていて軽妙です。
たしかに椅子はくたびれてますが、私は味と食事のために訪れるので、そんなことはどうでもいいです。
一日でも長く続いてくれますように。

このお店を通じて、親のいる「ふる里」を思い出します。
いつまでも続いてほしいおいしいお店です。


2018.4.14
久しぶりの来店。何度か来店してますが、結構な確率で、満席での撤退がありました。
今日のおススメは大根煮付けと目玉焼き。
妙に惹かれます。
ということで、おススメを注文。
先客はすでに4名が思い思いの食事をとられてます。
そして自分の元へ。
大きめの大根とにんじん、焼きちくわ、蒟蒻、厚揚げがしっかりと味を染み込ませてます。
目玉焼きは二つ、レタスにたっぷりとゴマダレがかかってます。
御飯とタクアンと具だくさんの味噌汁。
完全に家庭の味、ふる里の名に偽りなし。
まずは大根。ほどよい硬さと染み込み具合。
口の中に入れると、ふわぁと広がります。味も大根の風味を生かしてあり美味しいです。
他の具材も染み込み具合が絶妙。どんどん箸が進みます。
目玉焼きにちょっと醤油をかけてまずは白身から。
冬は寒いから台所で自炊してなかったな…
そんなことを思いながら、レタスと交互に食べていきます。
こうやっていろんな食材をバランスよく食べるのが一番おいしいんですよね。
分っていても、家だと単品料理で終わってしまう。
食事の有難さ大切さを改めて感じます。
なんだかんだであっという間に食べてしまいました。
最後に味噌汁。
こちらの味噌汁は酒粕が入った風味のいい、口の中に香りが残る大好きな味です。

今回、初めて知りましたが、
壁と同系色になってしまった木札に、飯と味噌汁だけのメニュー350円なるものがありました。
こちらは店を出るときに気づきました。
恐らく、創業当初からのメニューなのかな。。
渋すぎます。
ごちそうさまでした。