博多はラーメンよりうどんなのだとか？ : ウエスト 町田店

コロナ禍の始まるちょっと前以来、3年半ぶりとなる当店へ。熱いものしか食べないんだから暑い時期に来なきゃよいものを…ｗ。でも最寄駅から歩いてくるんじゃなくて町田ー橋本間のバスで真ん前に着けるんだから、汗ひとつ書かずに到着だ。相応におカネはかかるけど(^^;

牛玉丼セット＆ごぼう天：たまにしか来れない関係で、いつも決まったものしか食べないけど、今回はちょっと丼部を牛丼に…と思ったがなかった。それで一番近いイメージのものを。じんわり旨味ののった出汁と、もにゅ〜んと柔らかな麺に特徴があります。たとえば讃岐のようにはイリコが尖ってませんが、分厚い旨味でいながらさっぱりした摩訶不思議な出汁。麺はびっくりするほど柔らかいが、ほんの一線のコシを残している！ごぼう天は今回多少歯触りがよくないが、コロモのついた揚げ物の中で唯一この出汁にも合う稀有な存在。牛玉丼は…うーんちょっとしょっぱいぞ？これだと出汁と交互に啜るときのシナジーがなくはないが限定的かなあ。牛丼の復活をお願いします。あと、可能ならセルフネギもネ…(^^;。そうすると牛丼頼む価値が爆上がりするんで(^^;;

こういった感じが博多スタイル。当店では関東での営業も見据えてそばも提供し始めたけど(実際、これがとても美味しいのだとのウワサなのけれども未食)、これを読んでくださった方には、まずはうどんを試してみてもらいたい。

たまにはちょっと遠くに足を伸ばして好きなものを好きに食べる。当店、私には文字通りあまりにも遠い存在だったが、前回気付いた町田〜橋本線のバス利用。で楽々。

この度は橋本からのアクセス。その名も忠生都営住宅というバス停下車。それで、あれ？ここって東京都なんだ…と気づく。みんなには神奈川にもまだ残ってて…とか言っちゃったよw

先回何食べたか覚えてなかったのでかき揚げ丼は被っちゃったけど、うどんののせものはゴボウ天と迷った上辛うじて丸天をチョイスできた。なるべく幅広く当店の魅力をお伝えしたいと思ってはいるものの、狭山にあった店でほぼ全てのアイテムを食した経験から、食べたいものが決まってるのだ。

編み出された結論はうどんには丸天、肉、ゴボウ天。コロモのついた天ぷらは、この出汁には合わないというか何だか寂しく感じてしまうのだが、ゴボウ天だけは素材の香りが汁に合う。分厚い揚げたてサクサクかき揚げは魅力だが、その理由からかき揚げ丼セットを選択するのだ。前回と全く同じこと言ってますけどw

なんで繰り返すかというと、当店の味はいまだに関東人の評価軸にない味わいで、それが故にか評価は真っ二つだし、後からそばをも出す店になってしまった。これを読んで、初見でも美味しいと思ってくれる客が少しでも増えたら良いと。

うどんは、これまた武蔵野うどんに慣れたような味覚の人物からは酷評されがちだが、博多うどんとはおしなべてこういうものらしいのだ。そう思って食べるのだ。らしいのだというのは私はまだ博多でうどんを食べたことないからw。でも、このうどんはたんにゆるゆるにゆでちゃったのではなく、一筋のコシを残してるところが味わいなのです。その肌触りはセクシーと言える。(←また進ちゃんのが伝染っちゃったw)

この出汁をして味がないと言うのは、やはり関東人の条件反射。薄口醤油や白醤油の存在を知らないから、見た目でそんなことが言えちゃうw。色は薄くとも味わいは適正、何より出汁のコントラストが強いことになぜ気づこうとしない？？

ご当地食は文化なんだから、そういうものだと思って食べるのだ。東京でこれが味わえるなんて、いかに素晴らしいことか。願わくは、セルフネギの復活があればなあ…そうすれば牛丼に盛り盛りにして良い画が撮れるのになあ、とか思ってるけど今は葉もの高騰のご時世、無理だよな。

これが博多うどんというものか！

今からもう10年以上前、入間や狭山や坂戸、大宮といった埼玉のR16近辺にいくつかできたウエストうどんでその味に感動し、先払いの会員になったりまでして、それは通い詰めました。お店の説明によるとアゴ(トビウオ)の出汁が特徴とのことで、東京では味わったことのないその香り、その味覚に、これが博多の味かとしびれたものでした。

ところが、そんなウエストうどんでしたが定着できず、惜しくも埼玉県内からは撤退、やはり大雑把に16号近辺の千葉県内と、ここ町田に残るのみとなりました。じつは当店へは初見ではなく、食べログを始めてからもお訪ねしている筈なんだけど、たぶんあの頃パソコンのトラブルで画像がどうにかしてしまったのがレビューを上げなかった原因だと思う。あの時は暑い中、友人と二人で駅から歩いて行ったんで間違いない。だけどよく調べたら、このロケーションは町田↔︎橋本間のバスルートに位置しているではないか。今回は町田からこれに乗る。オオなんと楽なこと。

メニューをざっと見た感じでも、もうあの頃とは何かが違うことに気づく。まずそばの存在。そしてなくなったもの。フリー青ネギがないし、かしわ飯もない。おでんもない。まこれは夏だからかもしれない。

注文には個人的な決まりごとがあって、ひとつはうどん×かき揚げ×ライス。もうひとつはうどん×牛丼。この牛丼にうどんの汁をかけて、青ネギをもそっと乗せて食べるのがスキだったのです。だけど今は青ネギないんで、かき揚げパターンに！おっと今はかき揚げ丼セットなるメニューがあるのか。以前はバラバラに注文して、天つゆをもらってかき揚げ丼にしてたっけ。

もうひとつの決まりごとはうどんに何を乗っけるか。なにも乗せなくても良い。だけど私的にはごぼう天、丸天、肉のどれかをオススメする。

程なくして供されたごぼう天うどん×かき揚げ丼セット。まずはごぼう天うどんをいただく！東京人にはビックリの柔らかさ！しかし、このみょ〜んとした感触の中、最後の一線という感じでコシを残しているのだ！これがやみつきになる要因のひとつでした。そしてもうひとつのやみつき要素、色は淡いが重厚な出汁！それまでも西方のうどんを知らないでもなかったけど、うどんにはこの手の出汁！と決定的に思ったのは当店もこの出汁ゆえ。

ごぼう天。これだけホメといてナンだが、コロモをまとった天ぷらにはこの淡色の出汁はイマイチなのだが、天ぷら単体の魅力でうどんに乗せるべき3アイテムに唯一残ったのがごぼう。当店の天ぷらは皆熱々で、これはちょっと厚めの刻みで歯ざわり、香りとも実に素晴らしい。肉×ごぼう天の合わせ技もオススメです。

かき揚げ丼。上下に厚いかき揚げがどんと乗ってる。これを崩してる間にもサクサク加減がわかる。見えにくいが濃口のタレがちゃんとかかってて、やっぱり天ぷらにはこれだね！とひと息つく。

ほかにトッピング系での推しは丸天。要はさつま揚げなんですけど、これまた揚げたてで超絶香ばしいんだな。今回食べなかったけど、まさか今も揚げたて提供だよね？おもてが火ぶくれしてて、そこに出汁が染みてて大火傷、なんてね。

帰りはバスで橋本へ出る。辺鄙なロケーションでアクセスが不便なのがあんまりお訪ねできない理由だが、京王や小田急沿線民なら意外にも容易に行けちゃう。京王と聞くと急に近く感じるな。まあ交通費まで考えると贅沢品になっちゃうけど、これからはもっとお訪ねしてみよう。