屋台時代から20年以上にわたって狛江市民に愛される牛骨ラーメンのお店（#まことや） : まことや

まことや
（東京都狛江市／最寄駅：狛江）

小田急線 狛江駅から徒歩15分、狛江郵便局近くの松原通りと公園通りが交わる交差点の角にあるラーメン店。3階立てのアパートの1階テナントで、店舗の裏手に駐車場が3台分ある。

元々は喜多見駅の近くで屋台でやっていたお店で、20年以上にわたって狛江市民から愛されている老舗。1999年11月にこちらの場所に店舗を構えたそうだ。小田急線 経堂駅近くに暖簾分け店（2004年オープン）もある。

創業当時から牛骨出汁のスープが名物で、店頭の麺箱の中に出汁ガラの仔牛骨が置いてある。持ち帰って犬のおやつなどに利用する人もいるそうだ。

麺箱には「三河屋製麵」の文字。東京都東久留米市に本社がある老舗製麺所で、都内の数多くの人気ラーメン店にも麺を卸しているのでラーメンファンにはお馴染み。

この日は日曜日の夜19:00頃に訪問。店内はカウンター席とテーブル3卓で合計10席ほどで自分たちが入店してちょうど満席の賑わいぶり。ちょい悪おやじ風のマスターとお手伝いの若い女性の2人体制。

券売機はなく食後会計。メニューは醤油、塩、味噌といった定番の他、煮干しや鶏白湯、担々麺、カレーラーメン、つけ麺など様々なラインナップ。その他、季節限定メニューもあり、トッピングの種類も豊富。サイドメニューに餃子やライス、ビール、焼酎などもある。


●チャーシューメン 1100円
牛骨を煮出した白濁したスープは醤油ダレを合わせた黄土色の色合い。顔を丼に近づけるとふわっと牛スープの独特の香りがする。仕上げ油に牛脂がたっぷり浮かべられ、スープ表面の油の層が蓋の役割になっているので、湯気は出てないけどかなり熱々。牛スープ特有の甘みのある味わいで、無化調ではないと思うが、化学調味料特有のトゲトゲしい味もしない。

麺は三河屋製麺のストレート中細麺。やや低加水のもっちりした食感。チャーシューは豚バラ肉で赤身と脂身のバランスがよく柔らかい仕上がり。その他、海苔、メンマ、青ネギがトッピング。全体的に平成年代の濃厚動物系ラーメンらしいフォーマットで、今となってはどこか懐かしさを感じるような味わい。


●牛肉塩らーめん 1200円
牛骨出汁の香り豊かな塩味のスープで、チャーシューの代わりにローストビーフがトッピングされた一杯。醤油味よりも塩味の方が牛スープの独特の香りをストレートに感じられる。ローストビーフはしっとりした低温調理の赤身肉で、スープの熱によってお肉に火が通るぐらいのレア加減。噛みしめると味わい深い肉の旨味が広がる。粗挽きのブラックペッパーが牛の香りと相性抜群。ネギも青ネギの小口切りと白髪ねぎを両方合わせるなど芸が細かい。


●ちゃーしゅーご飯 300円
豚バラチャーシューの端っこを細切れして甘辛いタレで煮込んでご飯に乗せた一品。刻み海苔がトッピングされ紅生姜も添えられる。余ったラーメンのスープをかけてオジヤにして食べても美味しい。

まことや@狛江
・チャーシューメン 1000円

小田急線・狛江駅から北へ徒歩約15分、狛江消防署の近くにあるラーメン店。1999年(平成11年)の創業で20年以上営業しており、ラーメン店としてはそこそこ老舗。経堂駅前にも暖簾分け店が2004年にオープンしている。

創業当時から牛骨出汁のスープが名物で、店頭の麺箱の中に出汁ガラの仔牛骨がお持ち帰り自由で置いてある。犬のおやつなどに利用出来るようだ。店内はカウンター4席と4人掛けテーブル3卓。券売機はなく食後精算。

メニューは豊富で正油や塩、味噌の基本的なラインナップに加えて煮干しや鶏白湯、坦々麺、カレーに各種トッピングやサイドメニューの餃子やご飯物。テーブル席側の壁には手書きメニューで「エビあんかけらーめん」、「カキ塩らーめん」、「キノコらーめん」、「わたりがに正油」といった一風変わったメニューも並んでいる。

正油味のチャーシューメンをオーダー。牛骨の白湯スープと醤油ダレを組み合わせた黄土色のスープ。牛骨スープの特有の甘みのある味わいでスープの表面に浮いた脂からは牛脂特有の香ばしい風味。とはいえ牛の風味を前面に押し出したタイプではなくバランスの取れたマイルドな味わい。無化調ではないと思うが、化学調味料特有のトゲトゲしい味もしない。

チャーシューは薄切りの豚バラ肉がたっぷり10枚程度入っている。他には海苔、メンマ、青ネギがトッピング。麺は三河屋製麺のストレート中細麺。やや低加水のもっちりした食感。

東京都東久留米市に本社がある三河屋製麺は、都内の多くの人気ラーメン店で使われているが、お店ごとのスープの味に合わせて麺をカスタマイズするだけでなく、ときにはラーメン店主にスープの構成をアドバイスをすることや、期待するクオリティに達していない場合は麺を卸さないケースもあるそうだ。三河屋製麺の麺を仕入れているという時点で「間違いない」というのが定説。

店主は元々喜多見駅前にあったラーメン屋台を経てお店を構えたそうだ。全体的には20年以上前の濃厚動物系ラーメンのフォーマットで今となっては目新しさは感じないが、長年の調理経験を感じさせる丁寧な作りで、万人受けする味わい。メニューも豊富で夜遅くまで営業しているので、地元に住んでいれば通いがいがありそうだ。