裏路地にある雰囲気のいい喫茶店。完全禁煙も良し！ : ロージナ茶房

この日は国立までやって来ました。
国立に来た第一の目的は、2016年11月に都立大学に東京1号店（満寿屋商店 東京本店）を出店した十勝のソウルフードますやパンの東京2号店（十勝ファーマーズベーカリー ムギオト）に行ってみることだったのですが、せっかく国立に来たら、パンの購入までの時間も有意義に過ごそうと、ランチスポットとランチ後のコーヒースポットは入念に下調べをして利用候補店を決定しました。

その結果、ランチは、駅徒歩5～6分のところにある中一素食店という珍しい台湾素食店（ベジタリアン向け料理店）を利用。
完全菜食とはいかなかったものの、なかなか満足度の高いお店で、まずはランチスポットのチョイスは正解といった結果に恵まれました。

そして、ランチ後のコーヒースポットとして選んだのが国立駅から近い当店です。

国立は、随分前に娘を連れて一橋大学のオープンキャンパスを訪れたことがあり、その時に駅南口至近の場所にブランコ通りという小さな商店街を発見して、なかなかいい雰囲気のところだなと思った覚えがあります。
その際に当店のことも見たような記憶が朧げながらもあります。
当店は、大学通りからそのブランコ通りに抜ける小路にあるまさに路地裏の喫茶店という佇まいのお店なんですね。

外観も昔ながらの喫茶店を彷彿とさせるレトロな雰囲気。
この日は、ランチを早めに済ませたので、12時前の時間帯に訪れてみました。

手動の扉を開けて入店すると正面に2階に上がる階段があり、右手には1階の客席スペースが広がっています。
すぐに店員さんが応対してくれ、「1階でも2階でもお好きなところにどうぞ」と言われます。
1階が満席というわけではなかったのですが、ほどほどに人が入っていたので、2階へ上がってみることにします。
2階の方が1階より空いている感じだったので、2階の窓際にある二人用テーブル席に座らせてもらいました。
当店は以前は喫煙も出来たらしいのですが、2018年9月から全面禁煙にされたようで、その決断は素晴らしいと思います。

席に着くと店員が水とメニューを持って来てくれました。
メニューは、柔らかいビニールでコーティングされたメニューブックで、ドリンク、スイーツ、サンドイッチ、パスタ、グラタン、ピザ、カレー、ピラフ・・・の順に並んでいます。
当店のメニューの特徴は、セットサービスということで、フードやスイーツと同時注文する場合にドリンクサービスの割引がある旨がくどいくらい各ページ各所に書かれています。
それによると、基本ドリンクセットは100円引きなのですが、ブレンドコーヒーは単品480円のところセットドリンクにすると300円（▲180円）だったり、アイスコーヒーに至っては550円のところが300円（▲250円）だったりとドリンクによって値引き幅が違います。

注文は、スイーツメニューからカスタードプディング＠480円をチョイス。
上記値引き幅を踏まえてアイスコーヒーを注文しました。〆て780円になります。

待つこと3～4分ほどと割と素早くカスタードプディングとアイスコーヒーが同時に運ばれてきました。

カスタードプディングは、まさしくクラシックプリンという感じ。
丸い皿の上に大きめのプリンがデンと乗って、たっぷりのカラメルソースがかかっています。
クラシックプリンと言えば、虎ノ門の「ヘッケルン」で食べたプリンが妙に印象深いのですが、見た目もなんだか近いものを感じます。「す」が入っているのを失敗作とみる向きもあるかと思いますが、私はそんな印象は無く、むしろ王道のプリンは「す」が入って当然ではないかと。
適度な弾力があってまろやかな甘さ。
そしてカラメルソースはしっかりほろ苦さを出しておりとても美味しいです。
とてもバランスのいいプリンで、久しぶりに美味しいプリンを食べた気になりました。

そして当店のアイスコーヒーがなかなか美味しいんです。
とても濃いアイスコーヒーで適度な苦さが実に心地よいです。
プリンは看板メニューの一つだったようで、相応の期待はしていたのですが、コーヒーが美味しいことで、お店全体のイメージが一気にアップしました。
空気も綺麗ですし、気軽に利用できて居心地の良い喫茶店としての存在感は大きいものがあります。

かくして、この日の国立でのランチ、そしてランチ後のコーヒータイムとなかなか満足度の高いものになりました。
あとは、本来の目的であるますや東京2号店が良ければ全て良しになりますね。