東小金井：昔も今も変わらず美味い : サイのツノ

2020.03
　２００３年創業のサイのツノ、超久しぶりに行ってきました。
　１５年以上、レギュラーメニューだけで地元からの支持が続く凄い店です。

◆トライアングル(\820)＋彩り野菜の素揚げ(\130)
　王道のレギュラーメニューに、少しトッピングを追加してみました。
　ベースのカレーは、欧風(少し甘口)、レッド(トマトベース)、グリーン(ほうれん草ベース)。
　それぞれの名前に関わらず「日本のカレー」なので、出汁の上に「柔らかく」スパイスとベースの玉ねぎ、トマト、ほうれん草が乗るイメージのカレーです。
　作り込みが荒っぽいとゴタ混ぜの味になってしまいますが、綺麗に３本の柱が立った素晴らしい３種盛り。
　そして今回お初の彩り野菜の素揚げトッピング、超ミニサイズですが色合いが素晴らしく、思わず嬉しくなります。
　今回の組み合わせは初めての人にも強くオススメ。

◆角煮(\160)
　別添えで頼んだ角煮、小鉢ですが実は美味い。
　居酒屋と違って味付けは薄めですが、出汁が効いていて美味い。
　これも何気に技術の詰まった一皿でした。

　という感じの久々サイのツノでした。
　テイクアウト専門の２.０も常連客がついているようですし、ぜひ一代５０年を目指して頑張ってほしい店です。
　ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。

(２０１３年２月)
　少し短文で。
　ノーマルカレーは約３年ぶりという、超ご無沙汰になってしまいました。
　ですが、当時と変わらない値段で美味いカレーを味あわせてくれました。

◆トライアングル（￥８２０）
　みなさんご承知のとおり、スープカレーを除く定番の３種類を盛ってくれました。
　トマトベースのレッドカレーは、ホウレンソウベースのグリーンカレー、そして少しスパイシーな欧風カレーとも方向性をきちんと変えて作りこんでくれており、相変わらずの美味さです。
　メニュー上の説明は５年前から少し変更されていますが、基本的な方向性は変わっていません。
　もちろんフォンの作り込み等は進化していると思いますし、多少はレシピを調整していると思います。
　ですが、数年ぶりに行っても「相変わらず美味い・・・」と呟かせる店は多くないと思います。
　おそらく、尖らせずに柔らかく味あわせるカレーだからだと思います。
　ブレずに何年も走り続けるマスター、改めて凄さを感じています。

　後、注文時は気づかなかったのですが、壁メニューで「彩りなんちゃら」（後半は忘れました）が書かれていました。
　追加トッピングの一種で野菜類のようです。
　以前の訪問時には気づかなかったので、最近のメニューかな・・・
　もう一度行かなきゃ・・・・

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(２０１０年０７月)
　久しぶりのサイのツノ、今回は未食の薬膳スープカレー（\700）です。
　他のねっとり系カレーが実は複雑な味であるのに対し、スープカレーは鶏ベースのスープとスパイスの２本の柱を際立たせたイメージのカレーです。
　具は大振りに切られた人参、エリンギ、じゃが芋、ゆで卵、細切りにされたパプリカ、そして豆です。
　煮込みは浅めで（というか別仕立てで最後に合わせているだけかもしれません）、素材の味がしっかり残っています。
　特筆すべきは「豆」で、決して多くない量が丼の底に沈んでいるのですが、スパイシーなスープの中で甘みを感じさせる「逆アクセント」になっています。
　店のお勧めの食べ方は「スプーンに適量の白ご飯を乗せ、スープに浸して食べる」ですので、最初のほうはスープの上層を掬ってスパイシーな味を、後半は丼の下層を掬って「甘スパイシー」な味を楽しむ手順をお勧めします。

　手作りの野菜酢漬けも相変わらず美味く、本当に落ち着く味です。
　最近「尖ったカレー」が増えているようにも感じますが、今回久しぶりに行ったパク森や、サイのツノ、高いレベルでバランスを取る素晴らしい店だと再認識しました。
　パク森は若干値段が上がってしまっていますが、サイのツノは相変わらず超良心的な値段、改めて感謝です。

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(２００９年１１月)
　記憶が殆ど残っていないくらい久しぶりのサイのツノ、改めて味わって見ると、「え？　こんな深い味だったっけ？」と驚く食事でした。
　他店への投稿等で、この店を「技術は普通。」などと書いてしまってますが誤りでした。かなり高い技術だと思います。改めてお詫びの報告です。

　さて、今回は19時台でしたが、ほぼ満席であり、相変わらずの人気です。
　前回と同じくトライアングル（大盛りご飯にカレー三種盛り合わせ）に焼いたランチョンミート1枚をトッピングして\940でした。（安い・・・ランチョンミート1枚\120には議論の余地がありますが、カレーのC/Pが良すぎるので、個人的には全く気になりません。）
　料理について、徹底的に煮込んだ細切り玉葱ベースのレッドカレー＆グリーンカレー、フォンとスパイスベースの欧風カレー、ともに基本構成は変わっていないと思いますが、完成度が高まっているように感じました。
　特に、欧風カレーのベース(フォン)がしっかり味わえる点、レッドカレーの玉葱の深い味、そしてグリーンカレーのスパイス、いずれも感動ものです。
　前回「家庭風」などと生意気なことを書いてしまいましたが、家では絶対出せない深い味です。
　近所のインド富士と同じく、店名は「へんてこ」ですが、味は本物です。
　インド富士よりは「丸い」味（＝バランスも重視した味)ですので、気分によって使い分けていただければと思います。（更に言うと、れすとらん岬の「洋食屋さんのカレー」とも食べ比べてみていただきたいと思っています。)
　機会がありましたら、是非・・・・

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(２００８年０４月)
安くて美味いです。日常飯に最適かと。
基本メニューは、
　\580　欧風まろやかカレー
　\620　インド風レッドカレー 　　　
　\640　ひき肉とほうれん草のグリーンカレー　　　
　\700　薬膳スープカレー
　\720　ハーフ＆ハーフ（スープ以外の２種組み合わせ。中盛）
　\820　トライアングル（スープ以外の３種類組み合わせ。大盛）
　\100　自家製アイスクリーム
　\250　自家製ケーキ
という感じです。「あんた、儲ける気ないでしょ！？」という良心的な価格設定です。

ということで、トライアングルでしたが、

　欧風カレー(豚)
店の売り文句は「欧風のとろみのあるスタンダードなカレー」。他の２種と違い、ソースの主体が所謂カレーソース。結構深みを感じる味で美味です。
　レッドカレー(鶏)
店の売り文句は「鶏肉を柔らかく煮込み、ヨーグルトやトマトでふくらみをつけた爽やかなカレー」。このカレーとグリーンカレーは、ソースの主体が「徹底的 に柔らかく煮込んだ玉葱細切り」です。いずれも玉葱の臭み・辛味はなく、かといって飴色状態の甘いものでもなく、ソースによく馴染んでいます。赤味はトマ ト等ですが、全体的に尖ることなくまとまった面白い味。
　グリーンカレー(挽肉)
店の売り文句は「チーズなどをふんだんに使い、そこにペースト状にしたほうれん草を入れ煮込んだ、コクのあるドライカレー風」。タイカレーのようなココナッツミルクのニュアンスはありません。野菜ベースでしっかりとまとめた美味いカレーです。

　その他
自家製和風ピクルス：大根、人参と、もう一種類(忘れました)を漬け込んだもの。浅漬けでさっぱりした感じです。

　決して洗練されているわけではなく、ブイヨンやバター、クリーム等を強調した「光るカレー」ではありません。決してハレの日に行く店ではないと思います が、毎日食べても飽きることのない味だと思います。ちょうどパク森が渋谷等の支店展開前に日常カレー(パク森カレー、大吉カレー、ビーフカレー)をひたす ら作り続け地元で着実かつ絶大なな支持を積み重ねていったようなイメージです。(今や全国的に有名になったパク森は今は変り種系カレーを重視する店に変質 してしまった感じですが・・・)
　にんにくや(チャーシュー麺)といい、この店といい、東小金井を少し甘く見ていました。(宝華だけでもっている地域かと思っていましたが、誤解でした。）お許しください。