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1404円のあんずの缶詰
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小菅駅から東京拘置所を望む
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マイナスオーラが…
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厳重な拘置所入口
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感謝にすら武者返しが
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レンガの解説
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差し入れ屋という商売があります。
拘置所や刑務所の近くに店を構えていて、収監された人に対して差し入れを希望する家族・友人などのために、食べ物や雑誌などを用意し手続きを代行するお仕事のことです。
一般の方々にはあまり知られているものではありませんが、様々な事情からそのニーズがあって、全国各地にあるどの施設にも存在します。実際に利用された方(差し入れ側として…)もおられる事でしょう。
営業形態は普通の店舗とあまり変わりません。ただし、原則は施設内に差し入れ出来る商品のみを取り扱っています。例えば生ものや衣類などは、持ち込みに厳しい制限があるため、品物の選定や手続きに特別な知識が必要なのです。
ちなみに、こういった系の施設に留置されたといっても、実はいろいろな種類があります。人間に与えられた基本的人権(自由権)を制限することになる訳ですから、取り扱い等についてもいろいろな配慮がされているのです。
まず、警察署には、飲食店などで飲み過ぎた酩酊者に対して、一時的に行動を制限したり救護をするための宿泊設備があります。これは俗にトラ箱と言われる収用施設で、収容されること自体は、酒に酔つて公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律に基づいた「保護」であって、迷惑な事ではありますが、罪に服して収監されている訳ではありません。でも、不用意に暴れたりすれば公務執行妨害等でしょっ引かれますから、呑兵衛レビュワー各位はくれぐれもご注意願います。
また、署内にはそれとは別に留置所という施設があります。こちらは正式には留置場と呼ばれる刑事施設で、俗に豚箱(ぶたばこ)と表現されることもありますね。
警察官等により、逮捕されたり、刑事訴訟法の規定により拘留された者を一時的に(最長で22日間)収容するための施設で、その身柄を継続して拘束し、逃走や証拠隠滅を防止するなど適正かつ必要な捜査・取り調べをするために使用されます。原則としては起訴が決定したら拘置所に身柄を送致されることになるのですが、実は様々なケースがあるようで、長期間にわたって留置所で拘留されることも珍しくないそうです。
そして拘置所です。ここから先は法務省の管轄となります。今回の差入屋【池田屋】は、東京拘置所の傍にて営業をしています。
拘置所は、主として検察官の起訴を受け裁判によって刑が確定するまでの間にある未決拘禁者と、死刑判決が出て未執行の者を収容する施設です。未決拘禁者とは、被告人として裁判にかけられているまでの間に「悪いことをしたかもしれない人」として審理を受ける者のことです。
また死刑未執行者についても、刑罰の執行をする前の段階にいるわけですから、拘置所にて待機するのが妥当とされています。
一方で刑務所とは、何らかの法令違反行為により、裁判の結果身体拘束を伴う刑罰(懲役、禁錮など)が確定し、その刑に服することとなった者を収容する施設のことです。つまりここに収容されている者は、一定の期間、刑務所に入れられて身体の自由を拘束される刑罰を受けている事になります。
このように、刑の執行・運用を行うためには様々な行政機関が存在しているのです。
もちろん、それぞれの施設には食堂的な食事施設は存在するのですが、余りに塀の中過ぎて入ることができません。そこで、実際に収容された被疑者等が食することの出来る差入屋さんの食事を購入してみる事にしました。
上でも書きましたが、当店【池田屋】は東京拘置所の面会所入口の近くにて営業をしています。
営業時間は概ね拘置所の面会可能時間になります。
小菅駅から拘置所沿いに歩いてみると、弁護士事務所や保釈金保証会社などの看板が目立ち、また拘置所に勤務する刑務官の官舎もあって、なかなかに物々しい雰囲気があります。昼過ぎに店前に到着すると、入口の扉は大きく開いていてお店は営業しているようです。思い切って入ってみることにしました。
奥には男性の従業員が二人おられました。客層はそういう事情のある方なのでしょうから、愛想は全くありません。
店内には雑誌、生活用品、菓子、缶詰などがまばらに並んでいて、一見は田舎にありがちな雑貨屋のようにも見えます。
拘置所内で食べる事の出来る生ものって置いてありますか?
と聞くと、結構、強い言葉で「ありません」と言われてしまいました。
ちょっと変な空気になってきたので、当店訪問の目的を正直に話し、杏の缶詰を購入します。
株式会社サンヨー堂さんの信州森の杏を1つ購入します。消費税込みで1,404円になります。高額に見えるかもしれませんが、市場価格でも1,000円以上はする高級缶詰です。
当店についていろいろ質問したのですが、仕組みや制度などを答えるのは勘弁してくれとのこと。従業員さんの人柄は良さは感じたのですが、きっと説明できない理由はいろいろあるのでしょう。ここは空気を読んで撤退する事にしました。
この差入屋さんというビジネスは、法的根拠などないノウハウのみを基にした商売であると思われます。考えてみれば一定量の需要しか望めませんし、職務上様々な配慮が必要と感じます。拘置所・刑務所の施設管理者側にとっても、事情を理解している出入り業者の存在は、仕事の軽減に有難い事なのでしょう。いずれにせよ、営業競争には馴染まない不思議な商売です。
帰る時、店の奥からじっと見る従業員さんの目線が痛かったです。怖い怖い。そんな変な事考えてませんから。どんより曇った天候もあって、施設内からも漂う負のオーラと、従業員さんの冷たい視線を感じ、余り近付きたくない施設だなと、当たり前のような考えを持ちました。
最後に外周探索をしていると、ちょっとした記念碑がありました。
当拘置所はかつては小菅仮牢、そして小菅監獄と呼ばれ、明治の初期には場内に洋式のレンガ工場が作られたそうです。当時の獄舎には刑法犯の囚人は少なく、西南戦争や先日レビューした秩父事件などの政治犯が多数収容されていたそうで、多くの賊徒が場内での煉瓦製造に従事させられたと言われています。
この囚人レンガは全国各地に広まり、文明開化を象徴する建物の材料として用いられます。権力食堂の中心地である霞が関で、ひときわ目立つ法務省本庁舎はここで製造したレンガにより作られているそうです。
さて、当店の缶詰ですが、持って帰ってデザートとして即刻食べてしましました。写真が無くてすみません。ちなみに、数ある商品の中で杏を選んだ理由があります。
李下に冠を正さず。
李(すもも)の木の下で冠を直すために手を上げると、すももを盗ろうとしているような誤解を与えることとなるので、疑わしいまねをするものではない、という言葉です。
レビュワーとして特別な割引を受けたり、店側から呼ばれるなどして訪問した場合は、通常利用外に✅を入れましょうね。あまりに悪意をもってウソ偽りの情報を流し続けた場合、偽計業務妨害という法律に抵触する可能性もあるんだそうです。
え? すももとあんずは違う??
確かに李と杏は近接種であり違う植物ですが、、、そんなこまけぇことはいいんだよ(笑)