タルトの洋酒の使い方も印象的 : ラ・ローズ・ジャポネ

亀有駅近くにある東京東部代表格のパティスリー「ラローズジャポネ」
 
訪問は5月連休最終日の大雨の日。悪天候の休日でもイートインは残り1テーブルで待ち時間無で着席。それでも以降は待ち時間が発生。人気店は天候に左右されないのだろう。
 
この日はフレッシュベリータルト。土台の上にクレームパティシエール、クレームシャンティ
、イチゴにエディブルフラワーの組み合わせ。

フォークでカットするとカチンと皿とぶつかる音がするほど、しっかり焼き上げた生地に中はしっとりとしたクレームダマンド。

そしてリキュールは生地の甘さとアーモンドの香ばしさを心地よく口の中に広げてくれる。洋酒の使い方も非常に特徴的だ。
 

亀有駅近くにある人気パティスリーの「ラ・ローズ・ジャポネ」。
イートインスペースでいただける夏季限定かき氷は4種類。
マンゴーは大盛の氷にゴロっとマンゴーの果実にピューレをたっぷりと。
水分で薄まってもフルーツ感のあるソースに、満足感が得られるサイズの果実。
かき氷の販売が始まるとお店の夏が到来。そんなシーズン性を感じさせるメニューだ。
 
 
「トライフル」は当店人気素材をグラスに集めたミニパフェ型のプチガトー。
トップにチョコブルウニ、マカロン生地、ベリー類で飾り、ジェノワーズ、イチゴのソース、チョコレートクランブルと生地の構成。
豊かなカカオ感を感じつつ、アーモンドの風味からフルーツ、ふわっと食感の生地、そしてサクサク食感の中に感じる重厚なチョコの味わいに、さらにイチゴの酸味。
一つ一つの素材の特徴が楽しめるパティシエさん作らしいパフェである。
 

オープン当初からの定番品「カプチーノ」は、コーヒーのヴァバロアの中にシナモンのクレームブリュレを忍ばせて、さらにコーヒー豆を散らしたジェノワーズで覆い、コーヒーミルク風味の軽いクリームをオン。素材やテクスチャが違っても、コーヒーミルクを「食べている」ような味わいを感じられる。
 
同じ土壌で育つ相性の良さで構築した「キューバスタイル」は、チョコレートのムースとバナナのムースとクリームの組み合わせ。
バナナの方には酸味を付与。甘くて重いという印象を払拭させ、チョコバナナ系では珍しく爽やかな飲食を付与。
 
土日の夕方には多くのメニューが売れてしまい、この日もチョコレート系とシュークリームなどの定番品が数品ほど。それでも残り物にも福ありと思わせてくれるレパートリーが、遅い時間帯に訪問しても魅力と感じる。

土日のイートインも待ち時間必須の人気。

「コーヒーパルフェ」は、カフェオレクリーム、カフェオレムース、フィヤンティーヌをオンしたパフェ仕立てのコーヒーゼリー。
カフェオレの甘さが溶けるスピードの時間差に間に刻まれるフィヤンティーヌの食感。
表面にはアプリコットのグラサージュで艶を出し、外観、味の感じ方、食感のバラエティ豊か。さすがパティスリーの作るコーヒーゼリーである。

エキゾチックココは、ココナッツビスキュイをベースに、パッションフルーツのムースとジュレでココナッツムースを抱き込み。
パッションフルーツの鋭い酸味とココナッツのしっとり後を引く甘味を組み合わせ、南国フルーツ同士の相性の良さを活かしたている。

隠れた人気は、メロンビューレを練り込んだメロンパン。
しっかり繋がった生地からはメロンの香りと味わいが。単にパンにクッキー生地を乗せた焼いたのではなく、目を瞑って口に入れてもメロンのパンであることがはっきりわかる。
正真正銘のメロンのパンだ。

亀有に移転拡張してちょうど2年。五十嵐シェフの作業場は売り場に一番近い所。拡張しても積極的にお客と接してるくれる親近感は変わらない。

葛飾区亀有にある世界大会受賞歴のあるパティスリー、ラ・ローズ・ジャポネ。

グラサージュで清涼感を演出した「アルタイル」と「ベガ」は、七夕にターゲットを当てた夏メニューが好評のため9月も販売を継続している限定品。
アルタイルは、リンゴのジュレを包んだヨーグルトムースの下に、リンゴのソテー、ビスキュイショコラをタルト生地を載せ、トップにシーグリーンで着色したリンゴのソース。思わぬところから素材が現れる面白み。暑い時期にも爽やかな印象を受ける。

コーラルピンクのジェノワーズが特徴のベガは、桃のムース、ラズベリームース、ジュレ、ジェノワーズの4層に桃を乗せ女性をイメージ。桃の味をより引き立てるラズベリーとのマッチングも楽しめる。

並べれみれば鮮やかな補色の調和。是非セットで買いたくなるメニューだ。

イートインは5月から開始予定！
18年3月葛飾区金町から隣の亀有の香取神社内に移転したラ・ローズジャポネ。この宮司さんがファンであったことから誘致に動き敷地が倍に。厨房スペースも倍増しイートインスペース併設店として再オープン。

ハートエキゾチックはガナッシュにパッションフルーツ、マンゴーなどの味わいの違う柑橘類をブレンド。
チョコに様々な柑橘類の酸味を組み合わせ、キレの良い後味と、感じ方をバラエティ豊かに
演出した一品。

サントノーレはフランスの伝統菓子をアレンジ。金町にオープン以来並び続ける定番アイテムだ。キャラメルクリームとミルクと卵感たっぷりのパティシエールを入れてたミニシューをシュー生地の上にオン。
生地にはキャラメリセを施しパリッとアクセント。

マカロンドートンヌは、中はマロンのクリームムースリーヌ、洋梨のコンポート、外をマロンペーストで覆い、アーモンドの風味もたっぷりのクルミのマカロンでサンド。
マロンを他の素材同士の組み合わせで楽しむ一品。

シェフ自身もお客に一番近いところで作業するなど、顔の見える製造風景も魅力。
イートンスペースは5月オープン予定。やはり持ち帰らず直ぐに食べたいというみんな共通。オープンが待ち遠しい。