普通に美味しい屋台ラーメンの系譜 : 東京屋台らーめん 翔竜

＜2023年11月再訪＞
北千住駅西口の飲食店街、通称”飲み横”。。。ちょうど中間あたりにあるこの界隈で昔から人気のラーメン店です。
　最近すっかりご無沙汰しておりましたが、休日ランチで2回ほど利用する機会がありましたので、久しぶりにレビューアップいたします。約2年ぶりになります。

　訪問はいずれも週末の13時過ぎ。。。コロナ禍もあけ、この界隈の人気店は行列ができる店も多く、タイミングを逃すとランチ難民になりかけます。。。
　こちらのお店も御多分に漏れず、行列ができることもしばしばありますが、たまたまなのかすんなり利用することができました。

【オーダー内容】
・ 翔竜麺（890円）
・ 半明太ごはん（210円）

　入口近くの券売機でペパチケを購入するオペレーション。。。久々に利用ですので看板メニューの翔竜麺と半明太ごはんをポチりました。。。

　カウンター席に案内されますが、2年ぶりとは店の雰囲気は変わりません。。。豚骨のかおりと醤油の香が漂う店内。。。最近は絶滅危惧種に近い背脂チャッチャ系の床の感じも懐かしい限りです。。。昼時で混雑していたのでしょうか、約15分ほどで提供されました。

　恒例により詳細は写真を参照いただきたいところですが、それこそ長年親しんだクリーミーな塩豚骨スープに背脂が浮いた外観にノスタルジーを感じます。。。麺の黄色くちぢれた昔ながらの中華麺。。。たっぷりとスープをまとってますが、一気にいただきましょう。。。

　”安心します。。”

　今でこそ各ジャンルの名店が乱立してますが、20年前のこの街でまともなラーメン屋はほとんどない時代。。。渋谷の屋台から始めたというこちらのラーメンはそれはそれは美味しいものでした。。。
　昔と変わらない豚骨スープの味わいも素朴さすら感じる麺も安心感しか感じません。。。
　
　〆には明太ごはんを投入。。。リゾットにしていただくとピリ辛さとスープを吸ったご飯のうまさがたまりませんね。。。さらにダメ押しで卓上のおろしニンニクもたっぷり投入。。。中年にはだいぶ毒な組み合わせを楽しみました。。。

・ 辛翔竜麺（940円）

　2度目の利用時には辛い味付けの翔竜麵を所望。。。こちらも詳細は写真を参照いただきたいところですが、やや赤みの効いたスープが特徴的。。。辛さの種類は唐辛子系ですが、はっきり言ってピリ辛程度。。。強烈な刺激はなく、濃厚コッテリスープが食べやすくなった感じです。

　食べ進めるうちに汗をかいてきましたのでそれなりに唐辛子は入っているのでしょう。。最後まで美味しくいただくことができました。

　さて、2回ほど利用しましたが、こちらのコンセプトである”毎日でも食べられる普通に美味しいラーメン”は健在だった印象。。。わざわざ遠くから訪問したくなる強烈なインパクトはないものの、地元にあってよかったお店だと再確認しました。

　繰り返しになりますが、今から20年近く前。。。世の中は豚骨スープ全盛時代。。。夜中に車で環七沿いの名店をめぐっていた青春時代。。。その手のラーメン店が皆無だったこの街で唯一満足できるお店だった貴重なお店。。。
　時代は変わりましたが、たまに食べたくなるお店ですね。。。これからも定期的に利用したいと思います。ごちそうさまでした。

＜2021年6月再訪＞
北千住駅西口の飲食店街、通称”飲み横”。。。この界隈で昔から人気のラーメン店です。

最近すっかりご無沙汰しておりましたが、先日約2年ぶりに訪問した際のレビューです。

　新型コロナの影響により、飲食店営業は酒提供有無にかかわらず20時まで・・・わたしにような勤め人は20時までに地元に帰るのは相当難しいので、夕食をゆっくり食べることもかなりの難易度となってます。

　そんな日々ですが、たまたま19:00頃に地元駅に到着できる日があり、折角なのでお酒は無理でもどこかで夕食をと思い、飲み横を少し散策。。。
案の定ですが。。。どこも休業。。。一部ルールを守らないお店が三密を超えるような賑わいとなっている様子を憤りながら横目で見つつ、かろうじて営業されているこちらのお店に訪問しました。

【オーダー内容】
・ 二番味（７６０円）

　正統派の翔竜麺と悩みましたが、醤油ラーメンの気分でいわゆる”醤油とんこつ”に背脂たっぷりの二番味をチョイス。。。約５～６分で提供されました。

　さて、恒例により詳細は写真を参照いただきたいところですが、外観は１５年くらい前に一世を風靡した背脂とんこつ醤油。。。こういったラーメンが環七沿いに立ち並んでいた時代を知っているのは４０代以上ですねｗｗ
　背脂が浮いた外観に背徳感を感じながらいただきましょう。。。

　”むふ。。。これこれ・・・”

　こってり味。。。そうはいっても昨今の粘度の高いスープから比較すればだいぶ飲みやすい味わい。。。ちじれ麺が適度にスープを絡ませ、改めて完成度の高さを感じます。

　かつては気づきませんでしたが、ふんだんに入ったモヤシが実にいい仕事をしていて、シャキシャキした歯ごたえがいい口直しになります。

　若干の口の中に残る脂に背徳感が募りつつも久々に青春時代に戻ったような感覚を味わうことができました。

　さて、こちらお店も気が付けばこの界隈では古参の部類に。。。２０年近く前には日光街道沿いに店舗を構え、飲み横に店舗を移転してからもこの界隈の〆らー客でいつも満席でした。
コロナ禍で大変な状況下と思いますが、変わらない味わいに安心した次第です。

　これからも定期的に利用したいと思います。ごちそうさまでした。

＜2019.05再訪＞
北千住駅西口の飲食店街、通称”飲み横”。。。この界隈で昔から人気のラーメン店です。

最近すっかりご無沙汰しておりましたが、先日約2年ぶりに訪問した際のレビューです。

とある週末の11：45過ぎに入店。。。夜がメインのこの界隈はランチタイムはどこも空いてる印象ですが、先客４～5名となかなかの入りでした。夜は行列が出来ているところを目撃してましたが、人気店であることを再確認。。。

【オーダー内容】
・豚つけ麺（塩）（780円）

結構暑い日でしたので、ラーメンではなく未食のつけ麺をチョイス。。。味は何種かあるようですが、おすすめに従い、塩をチョイスしました。

約６～７分で提供。。。詳細は写真を参照いただきたいところですが、まず目を惹くのが背脂ぎっとりのつけ汁。。。

ラーメン同様、40代には背徳感しか感じませんが、とりあえずいただきましょう。。。

”うん、意外とさっぱり。。。”

つるっとした喉コシの麺が秀逸。。。単体では相当しょっぱく感じるつけ汁が程よく絡み、絶妙な味付けです。

つるつる、つるつる喉に入っていく感じで、あっさり完食しました。
この感じなら大盛でもいけそうですが、メタボが気になるお年頃なので。。。

スープ割等のサービスはやってないようですが、このスープを飲む気持ちにはなかなかなれませんｗｗｗ

さて、久々に訪問し、未食メニューを体験しましたが、相変わらず若い人を中心に人気を博しているようです、大変うれしく感じました。

それこそ20代のころからお世話になっているお店ですので、これからも頑張って通いたいと思います。ごちそうさまでした。

＜2017.2、4月再訪＞
北千住駅西口の飲食店街、通称”飲み横”。。。渋谷あたりの屋台から創業したというこちらのお店、今年で北千住に店舗を構えて16年目になるそうな。。。

若い頃からお世話になっているお店の一つですが、年が明けてランチに２回ほど再訪した際のレビューです。

年明けのとある週末。。。お一人様ランチで13:00過ぎに訪問。。。先客2組ほど。。。券売機でペパチケを購入し、カウンター越しにスタッフに渡します。。。

【オーダー内容】
・二番味（740円）

久々にこちらの裏メニュー的な二番味をチョイス。。。こちらのお店の名物は塩だれの濃厚豚骨ラーメンですが、二番味とは20年以上前に東京で一世を風靡したいわゆる背脂ちゃっちゃ系トンコツ醤油ラーメン。。。

約5分ほどで提供されたラーメン。。。アラフォー世代には見た目からしてノスタルジーを感じますね～ｗｗ

”うん、意外とさっぱり。。。”

昨年だったか西新井の”涌井”を10数年ぶりに訪問した際にも感じましたが、その当時はこってりに感じたラーメンもさほどスープは濃厚ではなく、現代的にはさっぱりの部類。。。

醤油味のスープに溶け出した背脂の甘さが実においしく感じました。。。

最近の訪問もとある週末の14:00過ぎ。。。飲み横では珍しく、通し営業でやっているこちらのお店は非常に重宝します。。。
この日も先客2組ほど。。。なんだかんだ客足が途切れることはあまりないようですね。。。

【オーダー内容】
・まかない背脂そば（680円）※ちょいから

スープオフブームに乗ってか、最近この店の看板メニューとなっているらしい背脂そばをチョイス。。。
”からい”、”ちょいから”、”からくない”の3種類から味付けが選べるようですが、真ん中の”ちょいから”をお願いしました。。。

約10分ほどで提供された油そば。。。詳細は写真を参照いただきたいところですが、今日日の極太麺ではなくこちらのラーメンで使う麺がやや赤い色をしたタレをまとって登場です。

麺の上に乗る大振りの叉焼がボリューム感を感じさせますね～

よ～～～く和えていただきましょう。。。

”ほう！これはいい。。。”

スープの味を支えていた上質な豚の背脂の甘さがしっかりと感じられ、昨今のボリューム感だけが売りの油そば以上においしく感じます。。。

麺はこのジャンルにしては細麺のほうですので、案外さっぱりと食べられるのもアラフォーには嬉しい限り。。。
叉焼やたっぷりのモヤシなど、安定のトッピングの味も相まって、評判になるのも分かりますね。。。

味付けのチョイスは好みによるところですが、わたし的にはちょいからがさっぱり食べられ、辛すぎないベストな辛さ。。。

さて、久々に訪問しましたが、変化の多いラーメン業界において、こってり味で生き残っているこちらのお店の底力を感じた次第です。。。

一言で言うなら安定のジャンクさ。。。今日日の無駄に濃厚な味とは違い、どこか中年に優しい味。。。
メタボが気になるお年頃ですが、これからも定期的に通いたいお店です。ごちそうさまでした。

＜2014.12月再訪＞
忘年会ピークもすぎ、若干胃も心もお疲れ気味だった今日この頃。。。弱った身体が強烈な味を欲していただのでしょうか？
約1年ぶりにこちらに足が向きました。

休日の11:30頃入店。先客は1組ほど。。。最近ランチのピーク時には行列ができることもあるようです。
昔から知っているお店に人気が出るのは、嬉しいような寂しいような複雑な気持ちに。。。

【オーダー内容】
・辛ネギ翔竜麺（830円）

強烈な味ついでに辛さの刺激もプラスして、こちらのメニューを選択します。サービスの半ライスも付けちゃいます。

食券を渡して待つこと、５～６分で提供されました。

ラー油色に染まった長ネギがどっさりのって、乳白色のスープが全く見えないほど。。。インパクトのある外観です。

早速たいただきましょう。。。

”うむ、想像通り・・・”

ネギの辛さはそれほどでもないですが、ぴりっとした辛さがクリーミーな豚骨スープとマッチして絶妙な旨さ。。。
弱った身体に十分すぎるほどの刺激です。

さて、更に刺激を追加しようと、卓上からすり下ろしニンニクを投入。。。
この日はもうなんもする気がなかったので、帰りの電車と帰宅後の家族からの冷たい視線も気にすることなく、たっぷりと入れちゃいます（笑）

”はーうまい”

ニンニクと豚骨ラーメンってなんで、こんなに相性いいでしょう。。。味が一気に引き締まった感じになりますね～

余ったネギをご飯に乗っけたりしても相性はよく、ボリュームたっぷりの食事をしっかり満喫しました。

正直、カロリー摂取はやり過ぎ感もありますが、年末ラストスパートをかけるためのエネルギー補充ということで納得することにします（笑）

さて、こちらのお店、年明けには金町に2号店を出店予定らしいですが、千住発祥のラーメン屋が拡大するのは嬉しいニュースですね。

開店したら、ぜひ一度訪問したいと思います。ごちそうさまでした。
※新規に写真を4枚追加しました。
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＜2013.11月のレビュー＞
どんな人にも若い時期というものはあったように、わたしの２０代の頃、食事に求めていたのは圧倒的なボリューム感でした。

今から１０年前、北千住の街はラーメン不毛地帯と呼んでも差し支えない状態、特に夜間に営業しているお店は非常に微妙な状態でありました。

わたしの実家は北千住駅から国道４号線を越えた先にありましたが、夜飲んだ帰り道など大変お世話になったのが、こちらのお店です。

なお、当時は駅前と国道４号線沿いに２店舗を構えておりましたが、区画整理の影響で現在は北千住駅西口の飲食店が手中する道、通称”飲み横”の１店舗のみで営業しております。

渋谷あたりの屋台から創業したというこちらのお店、今年で北千住に店舗を構えて１２年になるそうです。

休日のランチで久々の訪問、開店直後の入店ですが、すでに先客が２組、わたしの後からも次々に入店し、満席にはならないまでも常に８割の入りをキープしていました。

【オーダー内容】
①翔竜麺（７４０円）
②半明太ごはん（１００円）※通常１５０円でランチタイムのみ１００円

久々ですので、看板メニューの翔竜麺をオーダー、ランチは半ライスが無料で付きますが、半明太ごはんを追加します。

こちらのラーメンの特徴は一世を風靡した背脂がういた濃厚豚骨スープ、トッピングに大量のもやしがのったカロリーに飢えた若い人が求める感じ、しかし珍しく塩だれを使用しているのは珍しい。。。わたしもここ以外は知りません。

すぐに提供された翔竜麺と半明太ごはん、スープの表面に浮いた背脂が、この期に及んで罪悪感をかき立てます（笑）

久々にスープを口に運ぶ

”うまい！この味だ・・・”

あのとき感じていたより、非常にスープがクリーミーに感じます。

麺はやや縮れ気味の細麺で、スープが適度に絡んで相性抜群、トッピングのもやしがこってりスープをさっぱりと感じさせ、どんどん食べ進んでしまう。。。

若かりし日、翔竜のラーメンを食べたときの８割は飲んだ帰り、強烈な刺激が欲しくてたまらない時にお世話になったのが、変わらずにおいてあるこってり豚骨の定番、すり下ろしにんにく。。。

こいつをスープにぶち込むと大変美味しいのですが、いい大人が周囲に香りをまき散らすのも・・・といった理性が・・・

この日は全く働きませんでした（爆）

あの頃と同じように半分くらいでニンニクを投入、刺激がたまらないです。

さて、ラーメンを食べ終わったあとのお楽しみが、半明太ごはんを残ったスープにぶち込んで作る明太おじやです。

これがまた旨い！

当時、このセットを”漢の晩飯セット”といって販売されていたのを思い出しました。

正直、３０代も半ば過ぎますと、食事に求める物も当然変わってきますので、こってり系ラーメンなどを身体が欲することはほとんどないのですが、この日久々に味わった懐かしい味は、やはり美味しく感じました。

この日も１２時近くなると、食べ盛り学生風の来店が多く、いつの時代も若い頃にはこういった味が求められるのだと、しみじみ思いました。

これからもぜひ、２０周年を目指してこの街でがんばっていただきたいと思います。

ごちそうさまでした。