また会う日まで : ポンポンマスティ

2017.10 夜

１人 3800円くらい
・Papad (サービス)
・Chicken Tikka
・Veg Pakora
・Chana Chat Salada
・Dal Tadka
・Mutton Bindalu
・Cashewnut Prawn
・Roti (メニュー外)
・Plain Basmati
・Coconut Basmati
・Lassi
・Ice (サービス)
全部で 11556円

　最後の東十条ポンポンマスティ。
　閉店が１０月２０日より前になりそうとの事。
　仕入れをストップして、在庫が尽きるまでなので、
　閉店はもうすぐだけど、期日は不確定らしい。

　北インド料理好きの３人で訪問した。
　過去に美味しかったカレーを中心にバランスと好みを考えて注文。
　材料の関係で、過去美味しかったものが沈んだりしたけど、
　それでも、かなり美味しい。ハズレが無かった。


・Chicken Tikka (4.5)
　きっちり中まで火が通っているのに、
　ヨーグルトの漬け込みタップリで中までシットリ。
　スパイスはキンっと効いている。皮はもちろん無い。
　こんなタンドール焼きが好きっと言う典型。

・Veg Pakora (4.0)
　カキアゲ風パコラ。
　インドの揚げ物らしいニゲラが効いた香り。
　タマネギなど野菜がシットリしてシャクシャクと良い火加減。
　ちょっと油切れが良く無いけど、それはインド共通な気がする。

・Chana Chat Salada (4.0)
　ヒヨコ豆のカッチュンバー的小粒ブロック状サラダ。
　あっさりドレッシングで和えられ、マサラも効いて。
　ヒヨコ豆のホッコリ加減、味を抜かせない戻し。
　青唐辛子（生）が入れば、もっと美味しいよね。（品切れらしい）

・Dal Tadka (4.5)
　本日最高のカレー、チャナ豆トマトベースカレー。
　トマト盛り盛りアレンジが効いて酸味爽やか、ダルのホッコリ感。
　ダルにしては辛さあり、香りの良い油あり。
　北らしい豪華でリッチなダルカレー。（珍しい）

・Mutton Bindalu (4.0)
　前回の突き抜け感が影を潜めたけど、それでも美味しい。
　ワイン風味が弱まり、ビネガーが顔を出して、まとめ役はブナマサラ。
　ジャガイモも前回と異なり、煮っ転がし的食感に。
　使うワインが変更されたようだ、閉店間際なので仕方ないかな。

・Cashewnut Prawn (4.0)
　プラウンコルマって感じ。もっさりな見栄えだと嬉しいんだけどペタっと。
　バターたっぷり、カシューナッツたっぷり、カロリー振り切り。
　美味しかった時は、バターではなく、ギーだったようだ。
　もっと美味しくなる可能性は感じたが、閉店間際なのでこれも仕方ないかな。

・Roti (4.5)
　アタ粉から準備してもらっていた、特別メニュー。
　中にグリーンピース、ジャガイモ、カリフラワー、インゲン、パニール入り。
　ロティの生地だけでも香ばしく美味しいのに、豪華な具入りで。
　単品でもとても美味しい。カレーはダルタドカが合った。

・Plain Basmati (4.0)
　ホクホクハラリハラリで、フワフワ。
　バスマティの香りは控えめで、ビンダルーにはコレ。

・Coconut Basmati (4.5)
　プラウ風に炊かれていて、スパイスも具も豪華。
　これだけでも美味しい。
　カシューナッツプラウンに合う。

・Lassi (3.0)
　自家製ヨーグルトのラッシー。
　ちょっと甘味が強い。
　ヨーグルトの美味しさが分からなかったのが残念。

・Ice (サービス)
　前々回にもサービスで頂いた、ローストピスタチオアイス。
　ナッティーさと香ばしさに秀で、なめらか。


　これで、最後。もうすぐ閉店なので、もう行けない。
　でも、来年の６月くらいに、場所は未定だけど再開する予定だそうだ。
　楽しみに待っていよう。

2017.09 夜

全部で 1901円
・Vegetable Korma 1080円(税別)
・Garlic Basmati 680円(税別)
・ローストピスタチオのアイス サービス

１人 2311円
・Samosa Mix 480円(税別)
・Mutton Bindalu 1280円(税別)
・Coconut Daal 1080円(税別)
・Plain Basmati 580円(税別)
・Plain Nann 480円(税別)
２人で 4622円


　１人で１回、２人で１回。
　こちらのお店を知るきっかけになった、
　全方位信頼型レビュアーさまとご一緒させていただいた。

　１人の時は、２回目なのに、特に要求もしてないのに、
　好みの方向に味を調整してくれた。
　ちゃんと話せば、１度で好みを理解して、覚えてくれる。
　素晴らしいネパール人店主さん。
　こんなインネパ店があったなんて。
　奇跡に遭遇したかのようだよ。
　おすすめを聞いたら色々あったので、
　あえておすすめを外して、厄介なヤツ、コルマに。
　意地悪だな、俺。ふふふ。
　毎回もっさりグレービーとブナマサラがきっちり分離した、
　テンションが上がるカレー。北はこうでなくちゃね。
　まずは油チェックだ。（川菜と一緒）

　２人の時は、おすすめに割りと従って。
　ナンはパリっと焼いておくれよーって。
　モチモチナンは重たいから嫌いだ。
　牛乳はタカナシなど、こだわったナンではあるらしいけど。

　１人の時はローストピスタチオのアイスをサービスでいただいた。
　今回は紙おしぼりがあって、食後にも紙おしぼりをくれた。
　接客は丁寧で、いろいろ教えてくれるし、卒が無い。
　とてもサービスが良い。
　ほっといてくれ派には向かないかもしれないけどね。


・Mutton Bindalu (5.5)
　想像を振り切り、ビンダルーの過去最高を更新。
　なんだこりゃ？（良い意味で）１口目でビビっと来た。
　油がワイン風味、全体のトーンはワインとスパイスの共演。
　ジャーヴィットリー等で下拵えされたマトンは上品風味上品歯応え。
　ジャガイモは潰れにくいのに歯触り優しく良い煮加減。
　スパイスが個別に主張するわけではなく、渾然一体。
　スパイスの風味をまとめているのがワインの風味。
　甘さは干し葡萄、ワイン風味に合わないわけが無い。
　マトンとジャガイモを高級料理のように美味しく感じさせる。
　すげー、まいりました、降参です。
　ビンダルーは豚に限るっと思っていたのも覆された。
　仰け反るほど美味しかったもんなー。
　評価枠を越えた、オンリーワンでございました。
　こんなのに巡り合えるから、食べ歩きが止められない。

・Coconut Daal (4.0)
　ココナッツダル、と言いながら、主旋律はコルマ。
　ダルとココナツでサラリとしていようものなら、
　南？って感じになるところ。
　カシューナッツのクリーミーさとコクがグっと北に引き寄せる。
　ココナツ以外にも、ジラ類やコリアンダーやメティーが、
　爽やかに甘く、ダルの美味しさの知らなかった表情を教えてくれた。
　もちろん、美味しい油だ。
　ただの油なら嫌いだけど、スパイスの風味満載な油なら、
　美味しいし、重たく感じ無い。

・Vegetable Korma (4.0)
　ベジタブルコロマ。
　スパイシーで甘くて美味しい。北インドらしいリッチ味。
　具はカリフラワー、グリーンピース、タマネギ、干し葡萄、パニール。
　種類毎に火通しきっちり納得感ある歯応えで、味がある。
　カシューナッツが野菜にコーティングされスパイスでより美味しい。
　滑らかな口当たりに、メティとカルダモンの甘く爽やかなスパイシーさ。
　干し葡萄の自然な甘さジワり染み出て、柔らかく自然な甘さ。
　砂糖のような最初から甘い下世話な味では無く。
　インドの白葡萄を干したヤツ。もちろん油など塗っていない。
　ちょっぴりキャラウェイに似た香りが噛むとある。
　キャラウェイみたいな激しさは無いサイジラ。空炒りふりかけの妙技。
　カロリーは最高出力だ。

・Garlic Basmati (4.0)
　ガーリックバスマティライス。
　ニンニクたっぷりに、ジラ、メティ、サイジラなど、
　香ばしくコクのある香り。
　スパイス使いのトーンが野菜寄りに向けられている。

・Basmati Rice (4.0)
　プレーンバスマティ。
　フワリと炊かれ、香りは抑え気味。
　抑えられた香りが、カレーの香りと喧嘩せずに馴染む。
　パラリと撒かれた干し葡萄はインドの白葡萄。
　ビンダルーに劇的に合う。激しく合う。

・Plain Nann (3.5)
　パリっと強めに焼いてもらった。
　パリっと香ばしいロティでダルを食べたかったんだけどね。
　本来はモチっと美味しいナンを目指しているので、
　限界はあるよねって味。
　焦げたところが美味しかった。

・Samosa Mix (4.0)
　これだけ真面目なサモサは滅多にない。
　手抜きしていない味がちゃんとある。
　皮は自家製でスパイス配合バッチリ。
　中のジャガイモはホクホク。皮はパリパリ。
　インドの揚げ物が美味しいお店も滅多に無い。
　サモサらしい香りがふんだんにある。


　コルマはカシューナッツを
　両手包丁でタンタンタンと裁断してペーストを作るカレー。
　ここは、そこまではやってないと思う。
　ムスリムの友達がインドにホームステイし、
　そこのママのコルマが最高に美味しかったから、
　再現しようと数年頑張ってるけど出来ないって。
　カシューナッツを潰し過ぎてオイルまみれになっても荒くてもダメ。
　市販ペーストじゃ限界は近いし。
　スパイス使いや甘味付けをしっかりやっても、最高にはならないし。
　改めて、深いよねぇ、コルマ。

　サモサらしい香りや、ビンダルーの香りの中に潜んだニゲラ。
　ニゲラって、パンチフォロン（バングラのマサラ）たる所以の風味で、
　インドだと、サモサのお菓子風味で、
　安っぽい香りの印象だったんですよね。
　それが、まぁ、こうもお上品にもなるんだなって。
　やるな、ブラッククミン。

　閉店は１０月後半らしい。せめて、あと１度は行く。
　とりあえず、カードは切らさないで、アタ粉の準備はヨロピクっとお願いした。
　評価見直し（4.3->4.5）

2017.09 夜

全部で 1901円
・Chicken Bugdi 1080円（外税）
・Coconut Basmati 680円（外税）


　北区十条のインド料理屋。
　もうすぐ閉店するとか、閉店は延期されたとか。
　美味しそうなので、行ってみたら大当たりの北インド。
　今まで行かなかった事を後悔した。　

　マネージャー氏はネパール人。
　所謂インネパと言えなくも無いし。
　ベースグレービーを使った北インドだから、
　所謂テンプレート店と言えなくも無いし。
　そんな中に潜む、美味しい北インド。
　北インドの美味しいカレーって、なれなければ、
　分かりにくいものではあるけどさ。
　コックさんはガルワールの方。

　これが、こだわりのスパイス使いで驚いた。
　もちろん良いスパイスから自家配合、鮮度良し、香り良し。
　本日のマサラ(粉スパイス)と市販マサラのクイズから、
　マサラ講座に発展したりして。
　本日のマサラ(肉)、本日のマサラ(豆)、市販マサラ、分かったよ。
　見慣れぬスパイスも見せてくれたりと、楽しかったし。
　毎日同じマサラなら飽きるからって、マサラも日替わりだ。
　こんだけ真面目にやってれば、値段は高くなるよね。
　こんな良いお店が閉店の危機なんて。。。

　セット物を開いたメニューを提示されたけど、
　アラカルトを見て、セット物は無視。ナンも無視。
　悩めるほど嬉しいメニューだ。
　ココナッツバスマティなんてあるじゃないか。
　じゃ、これと何かにしよう。
　普通はミーンモイリーとかなんだろうなぁ、とは思うけど、
　エスニック店で魚はゴメンだ。
　うーん、鶏にしちゃうかって、チキンバグディにした。
　チグハグな気がするけど、まぁ良いか。

　オシボリが切れてしまって、とすごく謝られた。
　かわりに紙ナプキンをくれた。
　雰囲気は、ちゃんとレストランで清潔感あり。

　
・Chicken Bugdi (4.5)
　チキンバグディ、鶏と季節野菜、ドライマンゴー味。
　具は、鶏肉（皮無し）、ナス、キノコ、ジャガイモ。
　赤いブナマサラに、もっさり感あるトマトベースのグレイビー、見目麗しい。
　あまーい香りに、マンゴーの甘さもあり、辛さもあり、スカっともしている。
　香りの甘さは、メティだ。
　ブラックカルダモンかな、小さいツブツブが弾けて香りがぶっ飛んだ。
　でも、行き過ぎていなくて、具の味が美味しい。
　特にナス、まだ夏だねぇって。
　具の加熱具合も良くて、ちょうど良い歯応えで。
　こういうバランスが好きなんだよなぁ。
　カジュアルじゃなく、リッチな味の北インド。

・Coconut Basmati (4.0)
　普通は肉には合わないんです。南の魚カレーなどに合うんです。
　って言われちゃった。ほら見ろ、想像した通りやん。
　でも、先に言ってくれって。
　鶏肉に合うように、調整してますって。
　うわっ、なんだこの香りはってくらいスパイシー。
　見慣れぬ葉っぱがある。ジャーヴィットリーだって。
　刺激がある、すげー香りだ。味は苦い。
　この葉っぱの実も見せてもらった。
　このスパイスは、絶対に羊に合うよね。


　ここのジャーヴィットリーの実を使った羊を絶対に食いに行く。
　いままで食べきたジャーヴィットリーと全然違った。
　インドでも中華でも、、、今までのは何だったんだって。
　麻薬的な美味しさがあるに違いない。
　閉店になるかもしれないので、急いで行こう。