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越後屋/プリンスいろは歌 (現代文訳付き)
今夜のシフトはY~ちゃんと新しく入ったティーンエイジャーという、私が今一番好きな娘ふたりの、しかしながら未だぎこちない組合せ(笑)。
新しい娘 「中国は土地が広いから ~~」
Y~ちゃん 「トチッテナニ ? トチ ?」
新しい娘 「土地って …… なんて言えばいいんですか ?」
ぼく 「場所、地面のこと、中国には広い場所があるから~~」
女の子たち同士、本来コミュニケイション能力がコミュ障と呼ばれる私なんかより図抜けて高いと思うんだけど、こと中国人のY~ちゃん相手にまだまだ半分子供のteenagerだと、それがいきなりは発揮されないよう。
そしてY~ちゃんも、ちょっと意思疎通が微妙になると直ぐ様おれに助けを求めてくるんだけど、それは悪い気分じゃない。
目の前でまた、彼女たちの意思疎通が滞った !
ぼく 「Y~ちゃん漢字が得意だから、筆談だとけっこう通じるよ !」
新しい娘 「そうなんですか !」
ぼく 「いや、そこ感心するとこじゃなくって、笑うとこだからね」
<R2.12.13 王子>
「越後屋」
今日は北千住の映画館に「死刑台のエレベーター」という、今まで観逃していた昔のフランス映画が掛かっているので、その前に王子でご飯を食べておこうと、忍不忍(しのぶしのばす)無縁坂を上って来た。
目指すはふたつのそば屋のうちのどっちか。ピンの道か針の道かをチョイスし、今日は人に優しいピンの道で行こうと向かって行ったらガチョ~ン !! なんか行列出来てるよ~ !
なので針の道へと方向転換。
(それにしても老舗そば屋に今更なんだろう ? この長蛇の行列 ……)
と、もう一方のそば屋は、たしかに暖簾は出てるんだけど、中暗くない ?
恐る恐るガラス越しに店内の様子を伺うと、かすかに(笑)人の気配があったので意を決して暖簾を割り、引き戸を引いてみれば、すかすかの店内にやけに明るい「いらっしゃい」が木霊して、逆に警戒心が跳ね上がった !(笑)
一方で一人客用の小さなカウンターに独りで陣取ったので、窮屈さも後ろめたさも感じることなく、これは十分に理想的な状態といえる。ただ向こうのそば屋の盛況にくらべて、これまで王子のそば屋最高峰の名を欲しいままにしてきたこちらのこの有り様に、激しい不安に駆られてしまう ……
気分は最初っから蕎麦モードだったので、先ずはそれを満たす地球上でもっともシンプルな料理と、ポルトガル料理を白いご飯にのせた蠱惑の小どんぶりを、揃いものとしてお店では纏めていない為、パラで注文 !
「すみません」
「うん ? ♪」
「(指差しながら)このどんぶりの ……」
「小海老のほう ?」
ホールのお姉さんがタメ口なのはいいけど、やけに優しいことが逆に不気味(笑/おれが53だってこと、分かってんのかなぁ)。
こちらのそば屋は昔っからそばは美味しいんだけど、お母さんが曲のある接客をすることで名を馳せており(笑)、この女性は見た感じ娘さんのような気もするんだけど、ママ[注]に聞いてみないと定かじゃない。
そしてそのお母さんを最近見かけないが、いなきゃいないでちょっと物足りないし ……(笑)
注) おれのママのこと。顔はフィリピン人だが、実は純山口県産。若い頃ゴールデンハーフのシェリーに似だったとは、果たしてマスターだけに見えた幻覚か ……
“せいろそば” @750也
“ミニどんぶり/小海老かき揚げ” @600
向こうのそば屋とこちらのお店のあまりのハイコントラストに、もしかして職人さんが変わったかなんかして、一気に不味くなってしまったのだろうか(こらっ !)と心配していたのだが、料理が舞い降りた瞬間、そのかえしの香の圧倒的スパークで一瞬で不安が消し飛んだ ! どころか、子供の頃蕎麦と対峙したときにいつも覚えていた、何か興奮ともエロスともつかないものが背筋を奔る !
ワークに対し点接触となってしまう丸断面の割り箸だけが気に食わなかったが、そんなこと言ってる暇はない !
徳利からのつゆのちょこっとで猪口を穢し、薬味の、いや、今日は先ず大根おろしでいこうとそれをそばの頂点に着陸させてから、今度は適量のそばといっしょに引きあげ直して、その尾っぽを、猪口に己(おの)が納得するだけ思うがままに(それは東京人にとって当然のことながら、猪口にそばをぜんぶReleaseしてしまうということではない)浸して啜るという、この一連の手順を完全にアンダーコントロールし切っている自分の、この“蕎麦食いの精度”に酔った ! 酔いしれた !
(二度言うな !)
有為の奥山そばの四つ山けふ越えて(けふって何 ?)、その手前の二つを一気に消し去り、三つ目の山に箸を入れる。
そしてその期がまだ熟していないことを確かめて、これは非常に高度な技法となるが、その山をお好み焼きのように天地返しておいてから、そこに生じたわずかな隙を活用し、今度は色葉の鮮やかに匂うかき揚げ丼を愛でにかかる !
とりわけ黄金色の沼、Golden Pondに浮かび上がるピーマンのgreenはsexyであり、且つ正義 !
なお会計は、全く以て明朗会計の1,350円で、正直、今更ながら良質なそば屋の満足度には舌を巻かされる
【以下現代文訳】
どんなに色や匂いの鮮やかな料理であっても、食べてしまえばあとは〇ん〇になって出てくるだけのように、若く美しい人でも年を食えば、吉永小百合以外はだいたいク〇婆になってしまう。
そんな諸行無常の世ならばこそ、今はただ、若き女学生アルバイトたちに囲まれながら、もしかして彼女たち、おれのこと好きなのかなぁ ? などと浅はかな夢を見つつ、とことん酔っぱらっていればそれでよい。
つ~かそうすることしかI can not
【還って冒頭の居酒屋】
「でもY~さん、ほんとに漢字良く知ってますよね !」
新しい娘が素で言った !
「チューゴクカンジシカナイカラ」
Y~ちゃんが素で答える(笑) !
そしておれとY~ちゃんで顔見合わせて大笑いしているのを、あなたがきょとんと見つめてたから、今日があなたの天然記念日
越後屋/大人の告げ口
土曜の夜はいつものBarへSちゃんご出勤とのことで、それでは同伴でもと約束をとり付ける。
そして当日、いつもの何食べても美味しい居酒屋までバス通りを歩いていって、やっぱり人気のそのお店のこと、年末ということもあってか憐れ入店出来ず。思えばもう3度ほど連続で門前払いを喰らっているかも知れなく、さすがに訝りつつ踵を返したんだけど、それが伝わってしまったか、お店からいつもの愛嬌のあるお兄さんが飛び出してきて「Mさんすみませ~ん !」と。
となるとさすがに無視するわけにもいかなく、振り返って「ど~も !」と返すんだけど、まだ腑に落ちない。何故ならば、ドアを押し入ったときに一番手前の一番大人数(といっても実質4名ほどか)が座れるテーブルが開いてたの見ちゃったんだもん(笑)
<H30.12.29>
いや、これはちょっと前にも書いたんだけど、最初「いらっしゃいませ !」とやっておいて、それから女の子が厨房の彼にどうしますか ? なんてお伺いをたてた後、すみません、ちょっといっぱいですね …… って、実際そうでなくとも、こちらからしたら値踏みされた上に追い払われたと思うわよ。もっと大人数のお客が来る可能性にかけて、その方が儲けられるからその卓空けておこう ! って判断されたってね ……
LINEにて 「やっぱ入れなかった~。姥ヶ橋の交差点向けて歩いてくから王子方面に向かう車線のほう歩いてきて。こないだいった王子のそば屋いこ~」
まあそれはいい。
問題はそこから、この寒風の中、Sちゃんを待たねばならなくなったこと。Sちゃんが二度寝していないことが確認できてるだけまだ気が楽だけど(この娘はそれの常習犯である/笑)。幸いSちゃんとは直ぐ合流できたが、今度はタクシーが来ない。合流前までは無駄に空車の赤い灯がいくつか通り過ぎていったのに。もう仕方なく十条の「トムボーイ」しかないかなと、バス通りを駅方面に歩きはじめる。でも未練がましく背でタクシーの気配を追っていたら、来た~ !!
私は身を乗り出して垂直に挙手した。それを認めた運転手さんは、私を振り切る為に鋭い反射神経でほぼ同時にアクセルペダルを床まで踏み込んだようで(笑)、ジェイソン・ステイサム駆るバカっ速のアウディのように弾ける加速をみせる ! と、傍らでSちゃんがやおら手を上げたら ……
―― ロックさせて止まりやがった(これほんとよ)。なんだよそれ ……! もうやめてくれ、この「TAXi」シリーズ。やるんだったらちゃんと格納式のスポイラーとか全部出してからやれよ !
「道沿い越後屋ってそば屋が二件あるんですけど、一件目は通り越して、流行っているほうの店の前で止めてくだい」(笑)
「なんか変な顔してこっち見たよ」
Sちゃんのまだ若くぴちぴちの高性能な視覚が、店の前でタクシーを止めた我々を中から怪訝な表情で伺う視線を察知したようである。
かまわずに突っ込んだ。そしたらお店のお姉さんが間髪を容れず、「すぐにラストオーダーですけどいいですか ?」と。なので大丈夫ですと告げて着席し、Sちゃんは生ビール、私は品書きの中から安い日本酒を。するとお姉さんが、それはメーカーがやめちゃったからないですと、正々堂々。仕入れの利かないと分っているものを品書きに載せたまんまで申し訳ない、という気持ちなどさらさらない。何故ならば、ここは北区なので。まだ北区だからそれで済んだけど、私の故郷である足立区で同じことをやったらきっと殴られていたことだろう。
そう考えたら少し気が楽になり、私はそれと気付かずに注文してしまって大変申し訳ございませんという気持ちで、それより一つ高いものを注文。そしたら今度はあるよう。
―― こないだよりはまだスムースに酒にありつけるみたいだわ。まだなんか腑に落ちないけど(笑)
“天ぷら盛り合せ/の安いほう”
お酒を注文すると、お酒とともに笊にまるまる盛られたお猪口を、これはこの中から選んでくださいということなのであろう、卓にどかんと置いていってくださる。
私は日本酒にこだわりがなく、必然的におちょこにもこだわりはないんだけど、これは嬉しい人にとっては嬉しいかも知れない。そこから一つ選んだあとに、すぐにそのどかんとしたお猪口の山を除けてくれたらね。延々と置きっ放しにされてることがまったく意味不明。というかそれは嘘で、見当はついてる。その意味は率直に考えて、早く帰ってね ♪ ってことでしょうね(笑)。
「板わさこないね ……」
お蕎麦はあとで持ってきてくださいとお願いしていた。
ふつうであれば黙っていてもそうなるだろうけど、何が起こっても不思議じゃない店なので(笑)。で、天ぷらに時間が掛かると思って板わさも一緒にお願いしていたんだけど、しばらく待って天ぷらが最初にやって来た時点で、潔く板わさはあきらめた。両方忘れられなかっただけでもまだマシだと思うことがこちらでの作法のような気がして(笑)
Sちゃん注文の“牡蠣そば”
Sちゃんがあったかいそば食べたいと注文したそれは、見た目つゆが濁っているのが気になったんだけど、それが牡蠣のエキスなんだろう。私は牡蠣そばって絶対注文しないので(何故ならば、アサリより大きな貝は苦手なので)、その辺りに長けていない。Sちゃんが一区切りついたところで手を伸ばしてつゆを啜ってみたけど、やっぱり牡蠣の出汁が良くでていて美味しかった
私注文の“三色盛り”
牡蠣そばより時間が掛かって出てきたので、もしかしたら今日は、切らした変わり蕎麦を打ってくれたのかも知れない。または、三色そばを茹でるのに三つのお釜が必要で慌ててお湯沸かしてたか(笑)。
兎も角天ぷら含め、料理はいつも美味しいお店であって、どちらかと言えばこちらが真っ当とは絶対に言い切れると思う。当たり前だけど、ホスピタリティに溢れていてすごく居心地が良いが恐ろしく不味い ! ってお店よりもね。
「これなら間に合うかな ?」
Gayの店長から、出来ればちょっと早く来て ! って言われてるSちゃんが律儀に店のことを心配してるんで、俺もそれに合わせるように気持ちをアジャストしつつ、お酒をもう一つ良いですか ? とやってみたら、意外にも気持ちよく受けてくださるお姉さん。
滞りなく食事を終えて坂を下り、国鉄京浜東北線で東十条駅へと戻る。
途中、無愛想な中にちょっとだけ優しさを垣間みせるところが良いんだよねって、Sちゃんとこちらの接客道を褒め称えつつ ……
―― で、私は先ず下の鉄板焼き屋、Sちゃんは二階のBarへと一旦別れ、私は席に着くなり早速ここん家での一部始終をママに言いつけてやって(無論「TAXi」シリーズを言いつけることも忘れはしない)、いっつもそこまでしてはじめて、このお蕎麦屋さんは私にとって非常に満足度の高いお店となるのだ (笑)
―― 以下追記 ――
そういえば天ぷらの主役の大きな海老なんだけど、いつもカットされて出てきていたが今回初めて一尾まるまるワンピースで出てきた。これはもしや我々のことをお店の女の子とスケベ客の希薄な関係と見当をつけて、お店の方が私に海老を食べさせないようにとやった意地悪なのかどうなのか ……(笑)
俺の夜/きみのいた夏
昨日の夜は、いつもの居酒屋のシフトに入ってた Sちゃんと、バイトが引けてから坂の途中のラーメン屋でご飯食べて帰ったんだっけ。
ネギチャーシューに餃子食べて、俺は〆にラーメン食べたかったんだけど、Sちゃんがちょっと重いかなって言うんで、にら玉を。女子大生と五十男が何話してんだか知らないけど、結局二時近くなっちゃって、で、その時に明日、王子の蕎麦屋に一緒に行こうよって言ったかどうか ……
「明日行くの ?」
「(当然)行くよ !」
―― なんて酔って気がでかくなってるときには非常に調子いいんだけど、実際待ち合わせの段が迫ってくると、なんか億劫になるというかなんというか。俺って昔っからそうだったなぁ ……
<H30.8.3 王子>
トム・クルーズの最新作が思いのほか尺が長く、また昨今の予告編の長さということもあるんだろうけど、王子駅での待ち合わせ時刻を少々遅れてしまいそう。
けど大丈夫 ! Sちゃんの二度寝三度寝、枚挙にいとまなき為 (笑)。今起きた ~ 今家出る、との実況報告を受ける中、自分も遅れることは黙っていた。何故ならば、それを言っちゃうとこの子は安心し、さらに遅れるかも知れないと考えた為。
(結果、その作戦は功を奏した)
で、お互い15分くらいの遅れに留まって、京浜東北線のガード下をくぐり、区役所通りに向けて坂を登ってく。
王子神社の盆踊りか、華やかな浴衣姿の若い娘たちの姿が目立つが、今この瞬間だけは打ち拉がれることもない。何しろぴちぴちの女子大生をつれてる今だけは ……
久々の「越後屋」。
ちょっと苦手としていた(笑)お母さんがいないだろうということは、既に薄々見当が付いていた。
先客は一組。若いお母さんにこちらが涼しいですと促され、センターを貫くテーブル席の一番手前に。で、先ずはお酒を。
彼女は生ビール、私は日本酒、の安いやつを品書きから見繕って。と、お母さんがその銘柄は今切らしてますと。こちらかこちらでは如何でしょうかと。私は酒ならなんでも良かったのだが、そこで何でも良いですと返すには、価格にかなりの幅がある為に些か恐い。
そんなことでちょっと流れが切れてしまったところへ塾帰りであろうか、お母さんの子供が帰宅したものだから、お母さんの意識は子供に集中。
―― ああ、いつんなったら飲みはじめられるんだろう ……
たらこの西京漬けだかなんだかっていうのが気になって、それと天ぷら盛り合わせ/安いほうを注文。
前に「上野藪」で同じく Sちゃんとやったとき、天ぷらを最後のほうで注文して思いの外ボリウム満点で、消化するのにちょっと難儀した為。
―― 常に学習し、進化し続けるオトコなもので ……
やはり日本酒とたらこの塩辛さは絶妙なマッチングを見せる。
西京なんとかっつ~のがハテナマークだったけど、Sちゃんは確かにそんな風味があるという (俺にはなんだかよくわかんなかったけど/笑)。そして天ぷらも当然、日本酒とはばっちりマッチ。キノコの苦手な私なもので、舞茸の天ぷらは、食べれなくもなさそうだったんだけど、Sちゃんに日頃の感謝をこめて進呈することに。
私は茄子とかそういう、下民のやつを。常に虐げられている身として ……
そして出汁巻き玉子を追加注文 !
兎も角蕎麦屋のくせ、日本酒の用意が恐ろしく貧弱 (笑)。
最初のをお替わりしようとしたら、それはさっきので無くなったという話となり、今度はさすがに面倒になってもう何でもいいです、と宣言したんだけど、お母さんが一所懸命一升瓶を二本持ってきてくださって、どちらにいたしましょう ? て。
―― どっちっつったって、俺日本酒の味なんかわかんねぇもん。ウィスキィとバーボンの違いがやっと分かるくらいよ ♪ 別にそれだって今まで酒飲みとして滞りなくやってきてんだから、誰にも文句は言わせないわよ !
Sちゃんは Sちゃんで、蕎麦ハイボールとかフローズンレモンハイとか摩訶不思議なのを注文するんだけど、いまいちピンときていないよう (笑)。
そしてまた、納豆揚げと桜エビの天ぷらを追加注文 !
納豆揚げが美味い !
何故ならば、納豆なので。私は不味い納豆というものを、これまでの人生「○○ら○産」でしか食ったことはなく (笑)、人間の食物としてもっとも安定的な味を誇るものとして、常に信頼してる。
そして桜エビの掻き揚げもまた美味い !
何故ならば、天つゆが美味いので、それを衣が吸うから (やめろそういうの。ちゃんと本体も美味いわ !)。
そして Sちゃんは今日は Bar の出勤日。
まだ時間はたっぷりあるんだけど、お店の注文〆ということもあり、クライマックスのお蕎麦を。
彼女はもうけっこうお腹いっぱいと言ってるんだけど、残したら俺が食っちゃうので何ら問題はない。そこで Sちゃんには三色蕎麦 (生粉打ち・変わり・二八)、自分の分はふつうのせいろう (二八) を注文することに。ちなみに本日の“変わり”はレモン切り
「三色蕎麦と、ふつうのせいろう下さい」
「すみません、今日は変わりがお昼で終わってしまいまして」
―― がちょ~ん !!! なんなんだよこの店、酒もなければ蕎麦もないって (笑) もう笑うしかないわ ♪
結局お姉さんの提案に従って、Sちゃんには生粉打ちと二八のふたつの山がボインミサイルのように盛られて。私のは二八の一種なんだけど、例の四つ山んなって。まるでフェリーニ映画のポスターの中の、或いは寺沢武一作「コブラ」の中に登場する異星人の、オッパイが四つあるグラマラス美女のイラストのよう。
―― 結局どっちもおっぱいにしか見えないのかよ !
本格蕎麦屋らしく、つゆ徳利には必要最低限、別の言い方をすれば必要十分のつゆしか注がれていない。
それを Sちゃんはもう潔く、猪口に一気注ぎしてる (笑)。猪口にぜんぶ注いじゃうのはいいけど、それに蕎麦ぜんぶ浸けちゃったら辛い (標準語でいう“しょっぱい”の東京弁)よ ! と忠告するも、さすがに育ちの良い Sちゃんのこと、そんなの先刻承知のよう
こちらの二八、つまりふつうのお蕎麦は相変わらず美味しい。
生粉打ちは田舎風、ということは少々太めで、こちらも無論蕎麦の雰囲気を十分纏っている。Sちゃんは生粉打ちが美味しいって言ってるけど、俺はふつうの細打ちのやつのほうが好みかな。どっちも美味しいけど。
そんなこんな滞りなく国鉄東十条駅着。
南口の階段で、最近出来るようになった階段一段跳ばしをやって Sちゃんに見せつける。Sちゃんは俺が酔ってると思って (確かに酔ってっけど)、危ないからもうやめて ! と。
調子にのった俺は、Sちゃんもやってみん ! とけしかけた。
そしたら、極端じゃないんだけど、それでもそこそこの厚底サンダルを履いている Sちゃんが、そんなのものともせずに、もうほんとに自分の身体を楽々リフトさせてくではないか !!
これこそが“若さ”ってもんなのかよ !!
そして弧を描くカーヴを下りきり、ママのとこで二人、アルバイトの時間まで時間調整。
(因みにこのカーヴを下りきったとこに、有名な“黒松”というどら焼きに擬態した美味しいお菓子を作っている「草月」という和菓子屋さんがあります)
俺はいつもの、ママ特製水のウィスキィ割りシングル (水をワンフィンガーで残りはぜんぶウィスキィという仕様)、Sちゃんはまだ“仕事としての”夜が長いので、お茶をノンアルコールで。何故ならば、ここでチューハイを頼んじゃうと、この店では Sちゃんの生まれてから二十二年、“今まで生きてきた中で一番濃い緑茶ハイ”が出てくるらしいので
(笑/まだそれほど生きてねえじゃねえかよ !)
そして Sちゃんは独り Bar へと移動。
私は、それをそのうちは追っかけるとして、今はまだ、Sちゃんと他のお客さんたちとの出逢い作り & 関係性の深化を促すってこともあるので、ちょっと“タメ”を作ってあげきゃならない。
だからやっと、俺とママとの二人っきりになった。別に望んじゃいないけど (笑)。
【以下王子在住のママも良く知ってる「越後屋」について大まかな近況報告を終えた後】
「お酒がないだけじゃなくって、その日の“売り”のはずの変わり蕎麦まで無くって。でも、手打ちなんだから、向こうの「和久」だって蕎麦足りなくなるとお父さん打ち足してるし、レモンなんて一般的なもんなんだから、打ち直せばいいんじゃないのかなぁ ?」
それが今夜私の抱いた偽らざる実感。挽きたて、打ちたて、茹でたて。別にそんなの信じちゃいないけど、それでも (笑)
それでは宴もたけなわですが、俺の夜も今宵まだまだ永いもので ……
Fine
無識庵 越後屋/熱唱、プリンスの夜に……
昨日も呑んだ。
どこへ出ても恥ずかしくないくらい。帰りしな、コンビニエンスストアでスパゲッティ・ミートソースとマカロニグラタンを買った記憶があるが食った記憶がない。でも食べたのだろう。何故ならば、朝起きたら無くなってたから
【 平成28年9月/再訪録追記 】
「(栄えてるほうの)越後屋」
午後五時半。
五時から夜の部スタートだろうか。すでに何組か先客が入っていたが、どの卓にも料理は出ていない様子。勝手に小さなカウンター席に尽かさせていただいたが、入店して「いらっしゃい」も返ってこないということを、私は好きではない。
―― こちらにそういった隙があるってことは、最初っから分かってたことだけど ……
“浦霞/辛口” @580
“出汁巻き玉子” @500
日本酒について私は門外漢なので、ちょっとそれに言及するわけにはいかない。
白状すれば、ただ“安かった”から注文しただけだ。ちなみに同じ浦霞でも純米と銘打たれたものは @810。よく分からないが、おそらくポルシェの911と911カレラのような違いと思われる。
(無論私はポルシェについて、その助手席にさえ乗ったことはないけど。ただ「サーキットの狼」を完全読破しているだけの男です)
玉子焼きはやや褐色。
そういえば「扇屋」のものを出してくるのはこちらかどこか、なんて曖昧な記憶を手繰ってみたが、その限りなく甘いという扇屋の玉子焼きそのものをそもそも私は食べたことが無いので、こちらも判断は着かず。ただ東京人の好み通りに、ふつうに甘い玉子焼きで嬉しかったが
お酒をもうひとつ注文した。
いや、厚みのある焼き物の器に継ぎ足してもらったので、もうひとつという言い方には少々違和感を感じるのだが。(過去の)お姉さんが一升瓶から丁寧に注いでくれるのを、どうにも手持無沙汰だったので思わず見入っている自分に気付き、ああ、お酒をケチられないかどうかチェックしているケチな酔っぱらいに思われたかなと、ちょっと気恥ずかしくなる
“揚げ納豆” @500
揚げ納豆を注文したのだが、最初は茄子からいった。
そして揚げ納豆を注文したのだが、次にししとうを。無論、これは私の納豆に対する限りないリスペクトの顕れに他ならない。その納豆は、別に揚げてこ洒落たものにしなくったって、パックに付いている出汁醤油を入れてそのまんまかんまして食べた方が美味いだろうという気がしないでもなかったが。そして最後に残しておいた海苔巻きの納豆揚げを。やはり海苔と納豆の相性は抜群。願わくば塩ではなく醤油が欲しかったが、年に何度も来ない店で偉そうにするのは私のダンディズムに著しく反するので、おとなしく黙っていた
“そば三色盛り” @1,620
掻き揚げ丼を注文するかかなり迷ったが、やはり蕎麦に殉じることに。
三つの山のうちのどれかについて、お姉さんからそれは栽培~精製工程の中で、雪室(ゆきむろ)という特殊環境を経ているので、最初はぜひ塩で食べて欲しいとの説明を受け、素直に頷いた。その説明に雪室貯蔵の蕎麦が何故塩とマッチするのか、という肝心な部分が完全に欠落しているにもかかわらず。
―― だって、もしちゃんとした説明受けたって、最初っから蕎麦を塩で食べるつもりなんかないもん、俺。そんなことしたら勿体無いもん ……
御前蕎麦系の白いやつはやはりコントロールが難しいらしく短く千切れてしまっていたが、全体的にはこちらの蕎麦は、やはり蕎麦の持つエキゾチックな雰囲気を存分に纏う。
そして最初のお酒ひとつ飲みきらないうちに決めていた、(女の子に好き勝手やらせちゃうのでけっこうな金額となる為)絶対重ねちゃいけないと思っていたあの娘の笑顔に連チャンで逢いに行くことを実行に移す為、ふたたび両脚に力をこめた
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この界隈に無数にある“越後屋”だが、区役所通り沿いの華やかなほう、と云えば通るであろう。
いつも通り、私が日本蕎麦屋で酒をやるときの標準作業、日本酒の中で最も“安い”ものを探す作業を、滞りなく遂行した。べつに日本酒通を目指してはいない。スコッチとバーボンの区別さえつけば、バーテンダーとしてはやっていけないかも知れないが、酒呑みとしてはやっていけると、私は信じている
<H25.1.13 王子>
「無識庵 越後屋」
この辺りは半分地元なので、背景には触れずにさらっと話を進めることにしよう。余計な事を口奔ってしまうと、後々どんな災難が降りかかってくるか分かったものではない
“浦霞 辛口” @560
“板わさ” @630
注文を告げた直後、携帯電話の着信に気がついた。既に完成されたオッサンのくせに自分のことを子供と大人の中間、“コドナ”と名乗る者からのメールだった。もう近くにいるというので、複雑な気持ちを否めなかったが、この店で呑み始めようとしていることを率直にカミングアウトした。複雑な気持ちとは、お分かりであろう。まともな蕎麦屋で酒呑みが都合二人、“本気呑み”した時に要するコストを鑑みて陥る気持ちのことだ……
「さらっと飲んで、すぐ出よ。こんなとこで好きなように飲んだら、幾らかかっかわかんねぇもん……」
蝶のように呑み、蜂のように去ろうとした。それは本当である。しかし、日本酒のフルーティーな溢れる芳香に、少々幻惑されたのかも知れない。
「天ぷら盛り合わせください!!」
アルバイトと思しき白い頬の女の子に、自分の意志とは無関係に熱唱していた。織田祐二のように「好きだ!」と絶叫しなかっただけ、未だましだったかも知れない。そうやるには、ずぶ濡れになっていなければ格好もつかないし……
天ぷら盛り合せ“名主の滝” @3,150也。
独身貴族だと、自分自身に言い聞かせた。そうでなければこんな無謀な注文は出来はしない。「上野藪」の野菜天ぷら盛り合わせをも遙かに凌駕する値段である。まあそれもその筈、ボリウムのある海老や穴子がごろごろ盛られていた。“コドナ”の注文したこんにゃく刺しが、妬けに美味かった。必然的に酒をお代わりすることになったが、蜂のように去らなければ、命がいくつあっても足りはしない
「せいろうふたつ!!」
雪子姫に向かって、また熱唱した
“せいろ” @700也。
この店の蕎麦が美味いことは、最初から分かっていた。
山を四つに分けていることが特徴的である。蕎麦の水切れの調整というよりは、視覚効果を狙ったものと私は想像するが、ほんとうのところは分からない。粒状感に溢れた、淡い褐色にして巧妙に細打ちの蕎麦である。汁にもまったく、隙がない。極端に白濁させない湯もまた然り
こうやられると野郎二人、瞬間的に、一人当たり四千円弱のお会計となろうと、不思議と憤りの感覚は湧いてこないものである
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Jackie_m
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店舗情報の編集
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店名 |
無識庵 越後屋(えちごや)
|
---|---|
ジャンル | そば |
予約・ お問い合わせ |
03-3900-5904 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
地下鉄南北線王子駅親水公園口から 徒歩5分 王子駅前駅から520m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
64席 (2階座敷を含む) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (50人以上可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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【プリンスからの脱出~からのプリンス 前編】
https://massimo.blog.jp/archives/55093888.html
そんなこんな呪いを振り払いながら「越後屋」に戻ってくると、既に数名チームの姿はなくなっており、窓越しにも閑散としていることが分かったので、今度は気楽に戸を引いてみる。
ホールは男の子、女の子のペア。
たしかに、とりわけ男の子の練度はとても仕事と呼べる領域に達していないが、足を踏み入れてお客もいないのに誰も気づいてくれなかったことは、未だ完全に解けていない呪いの力に依ることが大きかったと思う ……
<R4.12.28>
「無識庵 越後屋」
店内は思った通り、大手資本の昨日今日の定食屋さんのよう。
若い彼の黒字のTシャツの背中に大きく“麺”と描かれているのはいったいなんだろう ? お店の壁には在りし日の「越後屋」の写真が誇らし気に飾られているが、店としての連続性は断たれ、ラーメン屋に変わってしまったというのだろうか ?
となるとこの品書きの中の“セイロ”というのは、セイロン(スリランカ)ラーメンってこと ?
兎も角グランド品書きが見当たらなく、新装開店直後で手薄な為か、はたまた年越しそばシーズン対応の暫定的なものか知らないが改装前のように充実したおつまみ系メニュウのヴァリエイションは一切省かれ、またその前におそばかラーメンか未だ不明ながら(まだ引っ張るつもり ?)メイン料理の種類も随分と簡略化されてしまっており、正直、まるで別のお店に豹変していると言っても華厳の滝ではナイアガラ !
(それが言いたかっただけ !)
そのうちに女の人が姿を顕し、どうやらボスと見たがその御方が、昔いらっしゃった曲のある女将さんの娘さんかどうか、面持ちは似ていらっしゃるのだがどうにも、訪問頻度が少なすぎるぼくには判断できず ……
―― ああ、こんなときママがいてくれたら、常に王子の最新情報がいち早くget出来ていたのに、一人じゃ日本そば屋かラーメン屋かさえ分からない、何もできないこの自分が情けない ……
(いやマジで、背中に“麺”文字の黒Tシャツが跋扈する日本そば屋って、見たことありますか ? しかも麺の文字の左下に、なんか朱肉で角印押してあるんだよね。これラーメン屋に長けてる人だったら、絶対「〇〇屋のTシャツだ !」って簡単に言えちゃいますよね ?)
しかしこのわさび漬け仕様のわさびでやる板わさは、わさび漬けを舐めているだけでも良い。
単価400円だが、この部分は前の店よりコストダウンしているくらいではなかろうか。お酒は、自分は安価のもののチョイスであったが、色々と吟味の上とり揃えられた中から一升瓶から注いでくれ、お猪口を好きなの選べたので、そこはガラス瓶一択となって情緒が薄れたような気がする。
そしてつけ麺が、来た~ !
と、なんと前のお店の通り ! 4つ山に盛られてるんですけど。またそれがギミックぢゃないのは一口啜ってもう分かった。これ、おそばは従来のものから何ら質落としてないですよ !
おそばの調子が良く、接客がまるでなっていないというのはしかし、これも前からのこと ! (こらっ !)
ただしお店の造りがチェーン定食屋になってしまったことと、品書きのヴァリエイションが(暫定的でないとして)ここまで絞られてしまったならばもう、常連さんたちが昔の雰囲気を求めてやってくるのは、かなりアンマッチになってしまうと思う。
自分の範囲に限って言わせていただければ、簡易つまみの安価は良いが、このガラス瓶の冷酒が高価過ぎるということがあり、されどこのおそば一枚は850円とられても十分に納得がいくと思うので悩ましい。ここはおやつに夕方“もり”一枚、って使い方が考えられるかな ……
まあ、その為にこの長い急坂上って来れるか ? ってことが先ずあるけどね ……
お店作りは、これはもう遅いけど、分からなかったら設計屋さん神田錦町「更科」に連れて行って、「これと同じにしてください」って言えばそれで済んだのに(笑/よく言った ! おれ)
そしてこれはそば屋に長けたぼくにしか指摘出来ないこととなるが、品書きに“大盛り”表記が無いことに要着目ということ。
そこまで至れり尽くせりの人間ぢゃないので確認してあげてないけど、新装開店にあたってもしも大盛りをやめてしまっていたとすると、こちらの“盛り”はそれほどケチられてはいないものの、一枚で物足りない場合二枚注文しなければならず、必然的にお金も2倍の1,700円となってしまうかも知れない、ということだけ、危険予知としてアナウンスさせていただくことをもちまして、ぼくのつけ麺評に代えさせていただきたいと存じます
【今夜の内訳】
“冷酒” @800
“板わさ” @400
“セイロ” @850
〆て2,050円也