科博の特別展「和食」を見た後に王子で厚焼き玉子。わさびをちょこんと付ければ酒のツマミにもうってつけです。 : 扇屋

平日のこの日は上野の国立科学博物館へ。いつもは65歳以上無料の常設展専門の自分ですが、今回は特別展「和食」を観に行きました。

博物館で「食」という文化をどう展示するのか期待していましたが、動植物の標本や食品のサンプルが展示の中心なのはちょっと期待外れ。結構な割合を占めるインバウンドの来場者向けの説明も全く不足しています。これで2000円はちょっと高い。老舗名店の実演・試食コーナーとか欲しいところです。

博物館を後にした後は京浜東北に乗って王子へ。展示されていた江戸時代の料理屋番付の小結に王子の「扇屋」さんが載っていたのに触発されました。先日伺った時にはエレベーター故障で臨時休業だったのでそのリベンジを兼ねた訪問です。

15時40分頃の訪問でしたが、今回はちゃんと営業中。店頭には厚焼き玉子のハーフサイズしか並んでいなかったけれど、聞いてみるとフルサイズも用意できるとのことなので、一本1300円をお願いしました。

例によって店員さんが裏に消えて数分してリターン。まだ焼き立ての温かいのを受け取って帰りました。

家で食べると相変わらず旨い。初めて食べた時には甘過ぎると思いましたが、慣れた今となってはこの甘さがいい。わさびと醤油をちょこんと付ければ酒のツマミにもうってつけです。

考えてみたら、特別展の物販コーナーで販売するのにここの厚焼き玉子はいいかもしれません。会期はまだだいぶ残っているので検討頂ければと思います。

王子駅前、音無川親水公園近くにある1648年創業の玉子焼き屋さんです。日本橋高島屋の食品フロアにも売場がありますが、気のせいかこちらの方が作りたてで旨い。

最初は甘過ぎるように思いましたが、食べなれてくるとむしろそれが美味しく感じられるから不思議。特に鶏挽き肉と三つ葉の入った親子焼は酒のツマミにもうってつけです。

そんなわけで前回投稿以来、数回伺って玉子焼きや親子焼きを購入しましたが、何回行っても分からないのが作っている場所。

玉子焼きのラベルからは売場がある自社ビル界隈らしいし、時折店員さんがバックヤードに消えて玉子焼き持って帰ってくる時間から近くであることは確かですが、具体的な場所は分かりません。

今回初めて新扇屋ビルのエントランスホールに突入。三階にこちらのお店の事務所があって三階と四階は他のテナントが入居しています。

二階は何も書かれていないのでここの可能性が一番高いけれど、裏の音無川側に回ってみてもそれらしき気配はありません。それと店員さんが玉子焼き取りに行く時にビルの中ではなく、左の脇に消えていくのも不思議です。

美味しければどうでもいいことですが気になるから仕方ない。よもや葉っぱを頭に載せたキツネが作ってるということは無いと思いますが。

週末のこの日は久しぶりに王子方面へ遠征。昨年は大河ドラマのせいで予約で一杯だった飛鳥山の渋沢資料館や晩香廬、青淵文庫も並ばずに見学することができました。

今回初めて知って驚いたのは栄一翁の身長と子孫の多さ。身長はなんと151cmしかなったらしい。子孫では大河ドラマのテーマ曲を指揮した尾高忠明氏や「競馬の神様」こと故大川慶次郎氏もひ孫にあたるそうです。

飛鳥山を後にして向かったのが王子駅前近くのこちら。東京屈指の老舗、1648年創業の玉子焼き屋さんです。14時半頃でしたが、昨年末に伺った時とは違って店頭に行列はありません。

売場で販売されているのは厚焼き玉子1300円、650円と親子焼き玉子700円の三種類だけ。前回は厚焼き玉子だったので今回は親子焼き玉子を買ってみました。

親子焼き玉子は鶏の挽き肉入りの厚焼き玉子のこと。普通の厚焼き玉子は日本橋高島屋でも買えますが、親子焼き玉子を売っているのはここだけのようです。

家に帰ってから取り出した親子焼き玉子は鶏ひき肉に加えて三つ葉入り。普通の厚焼き玉子は甘くて味がやや単調なきらいがありますが、こちらは味的にも食感的にも鶏と三つ葉がいいアクセントになっています。

自分的には普通の厚焼き玉子よりこっちの方が好み。すなわち、こっちの方が酒のツマミに向くと思うといだけのことですが。

週末のこの日は珍しく北区方面に遠征。古河庭園から飛鳥山公園と回った後、山を降りて落語でも有名な王子稲荷に伺いました。

ここまで来たら東京屈指の歴史を持つ超老舗、1648年創業の玉子焼き屋さんはすぐ近く。日本橋高島屋本館地下一階の売場は利用したことがあっても、王子の本店はありません。いったいどんな所なのか、せっかくなので立ち寄ってみることにしました。

音無親水公園へと続く路地にある店舗に着いたのは14時30分頃。店舗は駅ナカの期間限定ショップのように小さくて簡素なものでちょっとびっくりです。

でもそこは人気店、十人くらいの行列が出来ていたので最後尾に着きました。皆さん地元の常連さんという印象。見ていると一人だけの店員さんが時々裏に回って玉子焼きを手に戻ってきます。何処かは確認できなかったけれど、近くにキッチンがあるのかもしれません。

売場にあるのは厚焼き玉子1300円、650円と親子焼き玉子700円の三種類だけとシンプルな品揃え。でも正月の玉子焼きの相談してるお客さんがいたりして一人ひとりに結構時間がかかります。結局20分以上待って650円の厚焼き玉子を購入しました。受け取った厚焼き玉子はまだほんわか温かい。

家で食べた厚焼き玉子は高島屋で買ったものと同様 玉子感高くて結構甘い。出汁より甘さが勝っている気がします。ただ、作りたての感じがするのが大きな違い。わさびと一緒に酒のツマミとして美味しく頂きました。

作ってからの時間は半日くらいの違いかもしれませんが、やはり本店で買うのがいいようです。