先義後利の看板は伊達じゃない、の巻 : 蒼天 南口店

土曜日の夕暮れです。

大塚です。

今夜はおよそ一年ぶりのこちら、【蒼天 南口店】にお伺いしました。

一週間前だったかな、土曜日の夜に何も予約を入れていないことに気が付いたラッコ。

新橋の床屋さんまで出かけるので、そのあとにブラブラと散策しながら、フックされたお店にでも入ってみるかな？

いや、でも、インバウンド客も増えてきたところだし、空いているお店を探す無駄な時間も避けたいところ。

そこでスケジューラーを起動させてここ数か月の外食を確認すると、オオッ、焼き鳥というものを暫くいただいていない。早速、BMしているお店を検索するラッコ。

フフッ、そうや。
NHKのマエストロたちの晩餐会の焼き鳥版で紹介されていたこちら、【蒼天】さんしかない！

検索し直すと、ちょうど一年間の四月にお伺いしておりました。おおっ、パリッパリの皮とぷっくりしたソリが抜群に美味かったよな。

そのまま食べログの予約画面で空きを確認すると、グフッ、ラッキー！
五時からの会に隙間を発見。おひとり様から予約できるのも嬉しいところ。

そして土曜日の夕暮れ、山手線で新橋から到着。
南大塚の坂道を登ると、ちょうど行燈に灯りがともったところ。

予約の旨を告げ、カウンターのど真ん中にご案内。
一品料理を担当するイケメン男子と目が合います。

なんだかニヤッと頭を下げるその男子。
『オレは覚えているよ。グレイス甲州のボトルを一本、空けたオッサンや』と、その目が語ります。

そうか、食べログで予約すると、過去レビューも事前確認できるもんな、なるほど、これは納得。

さてさてそれでは本題です。
いただいたコース内容は5,000円の串コース。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走様でした。


＜まとめ＞
内臓系（ハツ、砂肝、レバー）は苦手な旨を事前申告し、追加で好みの串をいただきました。
一年前のソリは二個付けでしたが、一個プラス白ネギに変更。希少部位なので入手が難しくなってきたのかな？
それにしても皮の美味さは相変わらず。
内側までパリッパリの仕立てがことのほかラッコの口に合います。
初めていただいた弁慶（脛肉）が面白かった。
小さめのレモンくらいの塊を二分割し、じっくりと遠火で炙ります。牛の脛肉とは異なり噛み切りにくい筋は無く、まるで赤身の塊。これは美味しかった。他のお店でも有るのかな、分かんないやアハッヾ(≧▽≦)ﾉ
これだけ食べて呑んで11なんですもの、コスパの良さは十二分。
壁に掲げられた立派な板が眼に入りました。
どうも開店される時に贈られたもののようです。
そこには『先義後利』の書が！
道義が先、利益は後！
道徳を優先すれば利益は後からついてくる、といった意味かな。
その思いが、食べ手の胸にしかと伝わる素敵なお店です。

⚫︎お通し：
　・鴨ロース
　・卵豆腐
　・若竹椀
⚫︎セセリ
⚫︎軍鶏：胸肉、大葉挟み
⚫︎腿肉：ネギ、蕪
⚫︎銀杏
⚫︎トロ皮：首、オクラ、タレ
⚫︎手羽先
----- 追加 -----
⚫︎ソリ
⚫︎弁慶：スネ肉
⚫︎ぼんじり：ピクルス
⚫︎皮
⚫︎縁側：手羽先の皮、スナップエンドウ
⚫︎ツクネ：タレ
⚫︎塩ラーメン：ハーフ

＜お酒＞
・生グレープフルーツ
・ハイボール：イチローズモルト（ホワイト）
・魔王：ロック

木曜日の夜です。

山手線の大塚駅です。

正直、焼鳥偏差値の低いラッコ。
ガード下の煙モクモクの赤提灯で丸椅子にチョコンと座り、タレダクダクの串を食めばそこはもう天国。

『串やもん、これでええねん』なんて狭い了見のまま還暦まで生きて参りましたが、先日のNHKの【マエストロたちの晩餐会】を見て、ちょっとだけ考えに変化が。

『ん〜、寝てみたい！』
三船敏郎のCM台詞じゃ無いけれど、
『ん〜、アムアムしたい』なんちゃって、アハッ\(//∇//)\

だってさ、みんなうんまそうなんやもん。
三軒のマエストロのうち、最初にどちらにお伺いしちゃおかなぁ〜、なんてその夜から脳内アドレナリンが暴れる暴れる。

早速いそいそと食べログると、おおっ、なんと食べログでそのまま予約が出来て、しかも空きがあるやないかい！

それがこちらの蒼天さん。

残りの二軒は押上と表参道のお店ですが、こちらは予約が難しそう、というか多分、無理。

番組の中でもラッコの小さなハートに刺さったのがこちらのお店だったので、こりゃあラッキーなんてもんやないゾォ、なんてすぐさま予約をポチッ。

そして木曜日の夜。
数年振りに大塚駅の改札をくぐり、歩くこと五分くらい。ちょうど行燈に灯りがともされました。

最初のお客のようです。
予約を告げ、カウンターの奥にご案内。焼き場は遠くて良く見えないけど、一見だし、そんなの全くモーマンタイ。

程なくするとご常連様と思しき方達が続々と現れ、テーブル席もカウンターもあっという間に満席。

へぇ〜、やっぱ、人気店なんやな。

さてさてそれでは本題です。
いただいた串は以下の通り。
ひとつひとつのコメントは写真欄に記載しておりますので、画像と一緒にお楽しみいただければ幸いです。

そしてご馳走さまでした。


＜まとめ＞
大当たり！
ただ一言、すんごい大当たり。
どの串も口に合う。
ソリなんて大玉やん。
それに皮のパリパリ感なんて、もうね、ヤバい、を通り越してヤバしびっち！
近いうちにまたお伺いしよう。

＜いただいた串＞
予約の段階で三種のセットからいずれかを選びます。それを食べ終えたらアラカルトのスタート。
ラッコは基本の串五本をお願いしておりました。
『苦手なものは？』と聞かれたので、レバーとハツ、砂肝と内臓系はパス。
この辺りの気遣いも嬉しい（＾◇＾）

●お通し：
　・鶏ワンタン
　・筍：アオサ
　・きんぴら
●5本セット（内臓系パス）
　・ササミ：津軽シャモ、山ワサビ
　・胸肉：皮、大葉
　・シャモ：ネギ、蕪
　・ツクネ
　・皮
----- ここから単串注文 -----
●せせり
●ぼんじり：パプリカ酢漬け
●ソリ
●トロ皮：首の皮、一度煮込んで、オクラ
●椎茸：魚沼、八色椎茸
●手羽先：ホロホロ鶏
●ウズラ卵
●トマト：バジルバターソース
●えんがわ（手羽先の皮）：スナップエンドウ
●肉詰め椎茸：マッシュルームソース
●半塩ラーメン

＜お酒＞
空気に触れるとバター香の漂う甲州に乾杯なのだ。
・生ビール
・グレイス甲州：ボトル