軽く１杯でも美味しい隠れ家居酒屋 : 旬の味 みや和

ＪＲ駒込駅近くの商店街のアザレア通りから１本裏側に入った場所にある居酒屋です。

このお店のある通りは、小さな飲食店がいくつかあるものの、食べログでのレビューも少なく、地元のお客さんに愛される知る人ぞ知る名店という感じの小さなお店が並びます。

こちらのお店もその典型で、暗闇に浮かぶ藍色に白抜きで屋号を書いた幟が目印です。

店内は、カウンターと、奥にテーブルが１卓のみ。ご夫婦で営んでいるお店です。無駄のない落ち着いた印象のお店ですね。

メニューは、純和風で、お刺身は近海ものを扱います。定番料理のほうは、富山や新潟などの日本海側の素材や料理を提供してくれており、興味をそそりますね。
お酒も新潟の〆張鶴が用意されています。もちろん、定番のビール等もあります。
価格も中ジョッキで４５０円、ウーロンハイも３５０円と良心的な価格です。

■おまかせ盛り合わせ（１，２００円）
黒鯛昆布〆、カツオ、サザエ、ツブ貝、白ミル貝といいものばかりが並ぶ盛り合わせです。
こんなにいいものなのに写真の盛り合わせで１，２００円であると確認しました！
カツオは初鰹です。まさに旬の走りですね。赤身のところだけを上手にサク取りしてあって、臭みがありません。あっさりとした、初鰹の美味しいところを引き出しています。
黒鯛も昆布締めにしてあるので、味が凝縮した上に昆布の旨みも加わり、白身ながらも熟成感のある美味しい味わいです。日本酒が欲しくなりますね。

■いぶりがっこ（５００円）
燻製のような風味が加わった美味しい沢庵です。
ビールから日本酒まで、相手を選ばないおつまみですね。

■宮城産ホヤ酢の物（６００円）
ガツンと海の香りがするホヤを期待していたのですが、酢の物にしたからか、お店仕様で上手に処理されてしまったからか、風味がちょっと弱かったです。
そうは言ってもホヤなので、口の中に海が広がりますね。日本酒が欲しくなります。

■マグロ酒盗（４５０円）
こちらも日本酒が欲しくなるやつです。
カツオでななく、マグロの酒盗ですね。
旨みの強い和製アンチョビといった感じの味わいは、お酒を誘います。

■野菜スティック（４５０円）
大根、人参、きゅうりなどの野菜スティックです。味噌とマヨネーズが添えられています。
刻んだミョウガがあり、この香味もお酒にぴったりですね。
こちらの料理は、みんな日本酒が欲しくなる味です。

●作田（９００円）
青森県のお酒です。
むつほまれというお米を使っているとのこと。
非常に素直な味わいのお酒で、フレッシュな香りと飲みやすい口あたりで、どんどん飲めてしまう日本酒です。

●八仙いさりび（９００円）
こちらも青森県のお酒です。
魚介類のための日本酒として開発したので「漁火」と名付けられています。
華吹雪というお米を使っているとのこと。
こちらは、辛口のお酒で同じ青森県のお酒でも作田とはだいぶ違う印象ですね。
こういう方向性が異なる日本酒を用意してくれているのは嬉しいです。

●アサヒスーパードライ・中ジョッキ（４５０円）
生ビールも低価格ですし、コンディションも良好です。ビールで通したくなりますが、１杯だけにしてお店が用意してくれた個性的な日本酒にシフトしましょう。


種類は少ないもののこだわりの美味しい日本酒とそれに引けを取らない美味しい料理が魅力のお店ですね。
お店の雰囲気もいいので、高くつきそうなイメージがありますが、そんなに高くなく、美味しいものが味わえる路地裏の名店です。

ＪＲ駒込駅近くの商店街のアザレア通りから１本裏側に入った場所にある居酒屋です。

このお店のある通りは、小さな飲食店がいくつかあるものの、食べログでのレビューも少なく、地元のお客さんに愛される知る人ぞ知る名店という感じの小さなお店が並びます。

こちらのお店もその典型で、暗闇に浮かぶ藍色に白抜きで屋号を書いた幟が目印です。

店内は、カウンターと、奥にテーブルが１卓のみ。ご夫婦で営んでいるお店です。無駄のない落ち着いた印象のお店ですね。

メニューは、純和風で、お刺身は近海ものを扱います。定番料理のほうは、富山や新潟などの日本海側の素材や料理を提供してくれており、興味をそそりますね。
お酒も新潟の〆張鶴が用意されています。もちろん、定番のビール等もあります。
価格も中ジョッキで４５０円、ウーロンハイも３５０円と良心的な価格です。

いただいたのは、
■海そうめん（３００円）
初めて聞く料理です。どうやら日本海側で食べられる海藻なのだそう。もずくの日本海バージョンだと思ってもらえるとイメージしやすいかと思います。
しかしながら、この料理の最大の特徴は、その食感です。口に含むまでは見た目や名前のあらわすとおりに麺のようで、ツルッと入りますが、噛むと「コリコリ」というか「プチプチ」というか、何とも言えない心地よい食感があります。この食感こそがこの料理の魅力です。
素材の味については、無味に近く、薬味に盛られた生姜と醤油の味でいただきます。
お通しのごとく、１人１皿いただきたい、お店の名物料理です。

■おまかせ盛り合わせ（価格不詳）
人数分に調整してもらった盛り合わせなので、価格不詳です。
でも、このお店の価格帯からすると、そんなに高くないはず。次回訪問したら、ご主人に確認しておきます。
めばちまぐろの赤身、みる貝、金目鯛、カマス、スズキと定番のマグロを入れつつも白身を中心にしてくれるのは上品ですね。
まぐろは、日本人がよく食べる魚がゆえに質が明確にわかってしまうものです。こちらのマグロは見事なもので、大型のマグロのいい部位を使っているようでスジが感じられません。味もいいですね。
特に美味しかったのは、ミル貝です。旨みがあるのももちろんですが、一般的に食べる水管の部分以外の部位も盛られていました。貝の旨みが強い部分で魚介が苦手な人にはややクセが強いと感じるかと思いますが、好きな人にはたまりませんし、日本酒との相性は最高ですね。
金目鯛は、そんなに脂が強くなく、上品な味わいです。脂も旨いですが、白身魚らしいこのぐらいのものもいいですね。
カマスとスズキは、酔っている状態で切り身で提供されると判別付かず、総じて、上品な白身でお酒がすすむものです。また、醤油がやや甘く、わさびも効きます。こういいう素材にもこだわっている感じがしました。

■栃尾の油揚げ＋納豆入り（４５０円＋５０円）
有名な美味しい油揚げです。厚みがあるのでそれを真ん中でカットして納豆を加えたものが「納豆入り」ですね。
油揚げが美味しいのはもちろんのこと、納豆も豆の味がしっかりしていて美味しいですね。粒のサイズは標準的ですが、色つやが違います。

■新潟直送塩引き鮭（５５０円）
塩引き鮭とは、新潟の郷土料理で、塩をすり込んだり、寒風にさらしたりして作るものです。
見た目は普通の焼魚ですが、食べると熟成した感じの旨みがありますね。
塩分はふつうの塩鮭よりも濃いと思いますが、その塩気は尖った感じではなく、マイルドなので、あまり強く感じません。それゆえに日本酒に合わせるのがいい焼魚です。

■本日の細巻き（４５０円）
お店が用意できるもので、柔軟に対応していただけるようで、梅水晶を巻いてもらいました。
サメ軟骨と梅肉を和えたものの細巻きなので、梅肉の酸味と軟骨のコリコリの食感がいいですね。軽く食べられてしまいます。

●〆張鶴　純（９００円）
口当たりがよく、スッキリとしたお酒で非常に飲みやすいですね。


日本海の魅力的な味と上質なお刺身、それに日本酒を堪能できる良いお店ですね。小さなお店ですが、常に席が埋まっているのもわかります。
単に豪華な海の幸を持ってきた新潟・富山の味ではなく、土地に根付いた郷土の味を東京で食べさせてくれるところに魅力を感じます。また、それがリーズナブルな価格であるのもいいですね。