【再訪】今回は日本酒メインで ＃４５４ : 魚 枡

前回、ある会社の社内行事に参加した際に、なかなか良さそうなお店だとチェックしていた「魚桝」さんに、そのお客様と再訪することができました。店内は８割ぐらいの入りで、私達２人は、テーブル席に案内されます。

前回はコース料理で、日本酒も一定の銘柄は飲み放題でしたが、今回は一品料理で、厳選した日本酒をいただきます。まずは瓶ビールと「さんま刺身」「究極のあじフライ」をお願いしました。

「さんま刺身」は、旬で脂の乗った青魚特有の旨味がたまりません。「究極のあじフライ」は、何が究極かは知りませんが、普通の居酒屋のあじフライの1.５倍ぐらいはある大きな一品で、サクサクの衣とホクホクのあじは、確かに究極の酒の肴ではあります。

瓶ビールを飲み終えると、お目当の日本酒に移ります。まずは「高砂 松喰鶴 純米大吟醸」です。これは、「而今」で有名な木屋正酒造の新作のようです。飲んでみると、確かに「而今」を思わせる爽やかさと旨味がありながら、どこかバナナのような甘い香りが特徴的です。

ここからは、この季節ならではの生詰やひやおろしを選んでみました。最初は「大信州 純米吟醸 生詰」。もちろん長野県のお酒ですが、淡麗というよりはしっかりした味わいで、口に含むと米の味が広がります。

次は「十四代 純米吟醸 白鶴錦 生詰」にしました。米に拘る高木酒造らしく、山田錦の兄弟品種にあたる白鶴錦という酒米で作られた純米吟醸で、いつもの十四代よりも更に柔らかな味わいと余韻があります。生詰らしく、少し酸味がありフレッシュな感じで、香りも強めなところがいいですね。

そして「長陽福娘 山田錦 純米ひやおろし」は、山口のお酒。私は初めて飲みましたが、梨の様な香りがありながら、ひやおろし特有のしっかりした味で、少し辛口のように感じました。ところが「さんま刺身」と一緒にいただくと、角が取れて甘みも感じられます。食中酒としては、いいお酒だと思います。

最後に、お店の名物でもある「だし巻き玉子」と「東洋美人 ippo 雄町」をお願いしました。「だし巻き玉子」は、出汁を多く含んで非常に柔らかく、関東には珍しくあまり甘くないところが私の好みです。そして「東洋美人 ippo 雄町」は、山口県萩市の有名な銘柄で、「ippo」とは「原点から一歩前進した」という意味だとか。正に芳醇という言葉が相応しい味わいで、余韻も長いことから締めくくりにはもってこいのお酒でした。

お酒の品揃えと趣味の良さは、前回お邪魔した際の予想通りで、更に料理もなかなかの水準だと感じました。私なりの感想ですが、少し評価を上げさせていただきました。

お勘定は、２人で15,000円程度です。

ご馳走様でした！

今夜は、巣鴨のお客様の社内行事に私もゲストで参加させてもらうことになり、その会場である「魚枡」さんにお邪魔しました。場所はJR山手線巣鴨駅北口から出てすぐ、というより駅のロータリーに隣接しています。雑居ビルの地下１階にあり、ビルには看板はあるのですが、店の様子は階段を降りてみないとわかりません。

入店してみると、テーブル席がたくさん並んでおり、かなりの大箱のようです。今夜は全体で25人ぐらいの集まりであり、掘りごたつの大きなテーブルがある個室を二つ繋いだ広い部屋に通されました。

料理はコースでした。内容は以下の通りです。
♦︎赤エイのレバ刺し
♦︎そら豆の炭火焼き
♦︎刺身の舟盛り
♦︎いさきのアクアパッツァ
♦︎いわい鶏のなまら塩焼き
♦︎穴子の天ぷら
♦︎鮎飯
これに飲み放題が付いていました。

まず「赤エイのレバ刺し」ですが、私は初めて食べました。レバ刺しと言うだけあって、胡麻油に塩が入ったタレでいただくのですが、魚のレバーとは思えない濃厚な味です。焼肉屋の牛のレバ刺しと非常に似ています。

「そら豆の炭火焼き」は九州ではこの時期よくある料理です。サヤごと炭火で焼くので、ほっこりした食感の豆は、正に春の味です。

「刺身の舟盛り」は非常に豪華で、10種類以上の盛り合わせでした。中では、真ん中に置かれた「ヒラメの姿造り」が、見た目・味わい共に抜群でした。それ以外の魚も新鮮且つボリュームがあります。

このあたりで、日本酒をいただきます。飲み放題と言えば銘柄は期待できないケースが大半ですが、ここは店おすすめの「大信州」をはじめ20種類ぐらいのお酒、しかも純米酒や純米吟醸酒が飲み放題に含まれています。メニューを見ると、日本酒ファンにはこたえられない銘酒が揃っていて、この品揃えの豊富さと趣味の良さは、正直期待以上でした。

更に日本酒メニューをよく見てみると、飲み放題に含まれないプレミアム酒として「磯自慢・爾今・十四代」が並んでいます。純米酒が爾今だけなのが少し残念ですが、これを飲まない訳にはいきません。追加で「爾今 純米吟醸」をいただくことにしました。これが一合1,420円とは、凄いコストパフォーマンスです。

以降は、社長以下の社員さんと差しつ差されつだったので、後半の料理はほとんど食べていません。ですが、あまりお酒を飲まない女性社員の方も満足されていたようでしたので、水準以上の料理だったのであろうと思います。

とりあえず、魚と日本酒に拘りのある店だということは理解できました。一品料理もかなり豊富みたいですので、またゆっくりと再訪したいと思います。

ご馳走様でした！