美味しい焼き鳥と鰻が頂けるお店っ！ : 活鰻の店 つぐみ庵

今年も運良く機会に恵まれ行けました。焼き鳥と鰻のお店、


つぐみ庵


さんへ。本日もお任せコースで焼き鳥や鰻を頂きます。


大根のおでん
鰈の煎餅、アサリの時雨煮、じゃことからすみの大根おろし和え
レバー
砂肝
手羽先の先
ハツ
葱のまるごと焼き
手羽先
鳳陽の粕を使った粕漬け

鰻の肝
鰻のヒレ
まむし丼
鰻重
お漬け物


まずは、焼き鳥が焼けるまで、お酒のおつまみで。ビールは、赤星と恵比寿、日本酒は宮城の鳳陽のみと潔いです。この鳳陽のお酒は、他ではほとんど頂きませんが、美味しいお酒です。


まずは、レバー、砂肝から。優しく焼かれており、絶妙な焼き加減と塩加減が良くて美味しい。そして、手羽先の解体時に出てくる手羽先の先。これは独特な食感で美味しく、皮もこんがり丁寧に焼かれてるので、たまらない一品。美味しいけど、焼くのにかなり手間がかかるから、大変なのだそうですが、美味しいからと出してくれるのが、嬉しいですね。


そして、ハツが出て来たら、まるごと焼かれた長ネギが。やはり、串に刺して焼くよりまるごと焼いた方が甘味も味も良くなって良いそうです。焼き場の場所を取るし、時間がかかるのが難点らしいですが。しかし、その手間をかけて頂いただけあって、これがネギなの？と驚くほどの甘さ。無茶苦茶美味しいです。この時期の葱は、本当に美味しいです。


そして、手羽先。こちらの手羽先は、なんと骨がないのです。大将が元々鶏をさばく所からやっているので、昔からこちらの手羽先は、骨がないのだとか。しかし、この骨のない手羽先は、本当に美味しい。柔らかさと噛み応えとが一体化しており、中からは、美味しい鶏の旨味が噛み締めるほどに出て来ます。旨いっ！


そして、珍しく手に入ったと言う鳳陽の酒粕で漬けた鶏も焼いて下さいました。こちらは、酒の味わいがしっかり残っており、お肉も柔らかくなって美味しい。少し甘めなので、唐辛子も良く合いますね。


そして、鰻です。まずは、白焼き。お皿に盛られて出てくると、鰻の良い香り。プリプリに焼かれた白焼きは、頭としっぽの部位を交互に頂きます。交互に食べると同じ鰻でも味わいが、全然違うのに気付きますね。


そして、今回はまむし丼もお願いします。蒸さないで焼きあげた鰻にタレをからめて、丼の上に乗ります。こちらの鰻をご飯の中に入れて少し蒸らして頂くと言う食べ方。普通のうな重とはまた違った食感と味わいが良いですね。


最後はうな重。やはり、蒸してから焼いて鰻は、いつもの食べなれた味わいで美味しい。そして鰻のタレに良く合う米が美味しいのです。しかし、もうお腹いっぱいで苦し過ぎました(笑)


相変わらずのホスピスタリティと鶏、鰻の美味しさにやられました。なかなか来れませんが、またの機会に伺えたらと思います。

駒込の一日、二組しか予約を取らない鰻と焼き鳥のお店


活鰻の店 つぐみ庵


へ。たまたま予約日に電話が繋がり、初訪問できました。お店は住宅街にある一軒家。お母さまが、店前に出て来てお迎えして頂けます。調理場を見渡せるカウンターが、二人がけの掘りごたつになっています。座敷にテーブル席もありますが、断然こっちの方が良いですね。


お店は、息子さんが主体になっているようで焼き担当、お父さんが焼き場以外の調理や補助をされておりました。雰囲気は、とてもアットホームな感じで、お父さんとの会話も楽しい。色々と聞けて、昔は店名の通り、つぐみを出されていたそうですが、それが狩猟禁止となり、鰻を始めたのが40年以上前との事。なので、鰻がメインかと思えば、焼き鳥もメインなお店になります。本日は、お任せコースで。


茄子とタマネギの味噌炒め、三ツ葉のお浸し、浅利の時雨煮、ホタルイカの干物、山葵漬け、島らっきょう
砂肝、砂肝のひれ 生八味と
つくね
タマネギとネギ味噌のレタス巻き
先の先
手羽先
蛤の酒蒸し
鰻の頭焼き
鰻の肝焼き
鰻のひれ焼き
大根と蕪の塩漬け、キュウリとタマネギのぬか漬け
鰻白焼き
鰻重


まずは、焼き鳥が焼きあがるまでお酒を楽しめるおつまみ各種がちょっとずつ6品。でも、良いタイミングで焼き鳥が出てくるので、ちょっとずつ食べていると、最後の方までおつまみが残るので、良い箸休めになりました。
まずは、砂肝から。コリコリとした食感がとてもよく、新鮮さを感じます。そして、初めて食べた砂肝の周りのヒレと呼ばれる部分も美味しい。これが生八味との相性も良く美味しかったです。


つくねはフワフワな仕上がりで美味しい。中には新タマネギのみじん切りが入っているのかな？甘みもあって良かったです。食べ難くてスミマセンと言われながら出されたのが、新タマネギの薄く切った物とネギ味噌をレタスで巻いて頂く一品。これが大きくて、すぐには食べきれないのですが、自家製のネギ味噌が美味しくて、ついつい食べてしまいます。


次に出てきたのが、ボンジリかな？と思ったら、「先の先」と言う名前の部位。これも初めて頂きますね。聞いてみると、手羽先の先の部分だそうです。こちらは、カリカリに焼き上げているので、熱いうちに食べて欲しいとの事です。この鳥自身の脂でカリっとしており、程よい塩気と相まって美味しいですね。


手羽先は、骨を取って頂いているので、とっても食べやすいです。こちらも見た目よりも、皮目がパリっとしていて、肉の方はジューシー。自分の席から調理場が見えるのですが、息子さんの内輪の仰ぎ方や焼き方がやはり丁寧で素晴らしいですね。これが、この焼き加減と味わいを出しているのでしょうね。


そして、鰻になる前に、蛤の酒蒸し。これが、立派な蛤です。蛤自体も美味しいので、日本酒にも良く合うのですが、このだし汁でも、お酒が飲めますね。


鰻になって出てきたのが、まずは鰻の頭。これは、食べ方をレクチャーして頂いてから頂きます。中には、食べれないお客さんもいるので無理しないでくださいと言う事ですが、酒飲みとしては、喜んで頂きます(笑)結構、骨が多い部分なので食べるのは難しいですが、苦味とも相まって美味しい所ですね。


そして、酒の肴がドーンと出てきます。肝焼きとヒレ焼き。この二種は、ちゃんとした鰻屋さんに来ると絶対出てくる一品ですよね。これがたまらなく美味しい。肝は、やはり苦味とタレの甘味との融合がすばらしく、お酒にはたまらなく合います。そして、ヒレ焼きは、これをもっとくれと言うお客さんも多いぐらい美味しい部分で、私も大好きです。身を取り過ぎると鰻の方が寂しくなるし、少な過ぎるとヒレの方が寂しくなるしで、この部分をカットするのは難しいそうです。


そして、次は身の方です。まず出てきたのは白焼き。丸々一本鰻が出てくるので一人半身頂けます。プリプリした身の味わいで、塩とあらびき胡椒でシンプルに頂けます。また、うな重に乗る鰻とは食感が違いますね。通常良くみかけるワサビなどが無いなと思っていましたが、やはり鰻の風味や香りが無くなってしまうそうなので、つけていないのだそうです。


〆のうな重。こちらでビックリしたのが、鰻の骨を全て取られている事。全ての食材もそうなのですが、これだけ手間をかけて準備をされているので、やはりたくさんのお客さんを呼べないのですよね。


その時間に来るお客さんのために、捌きだして熟成を行い、お客さんが来て蒸してとすることで、作り置きとかしないからこそ、この骨抜きも出来るのだそうです。作り置きすると、それで身が固くなって骨抜きは出来ないのだそうです。


実は、このやり方は、昔の鰻の調理の仕方を正しく守っているだけなのだとか。それを守っておられるのが、本当に素晴らしいと思うのですが。
うな重は、ご飯の量を聞いて頂けます。普通でもけっこうな量のご飯が入っておりました(笑)


鰻は、1匹分入っているので、しっかりと鰻を食べれます。二匹の鰻を半分ずつ入れておられたので、面白いなと思っていたのですが、後で仰るには、実は大将達が納得いく鰻が一匹だけだったそうです。なので、せめて半分だけでも納得いく方を食べてもらいたいとの配慮でした。


素人にはわからないレベルだとは思うのですが、やはりそこはプロですね。普通の鰻屋さんでは、そんな事は一言も言わないでしょうね。というか聞いたことないです。確かに、半分の鰻は、山椒を多く使っていたので、やはりなんとなく体が反応していたのかもしれません(笑)でも、やっぱり美味しいと思うのですがね～。


こちらでは、養殖の鰻を使って、鰻のブレが無いようにはしているらしいのですが、鰻が難しいのは、焼いてみないとその鰻が良いかどうかが判断できないのだそうです。しかし、現在では、鰻も数が少なく色々と難しいとか。


日本酒は一種類しかありませんでしたが、お酒を楽しみながら、焼鳥と鰻を楽しめる素敵なお店でした。もっと美味しい鰻を頂いて欲しいと言う事なので、ぜひ再訪させて頂いて、大将達が言うレベルの鰻を食べに来たいです。