今年も美味しい新子を頂きました : 都鮨

当店は久しぶりの投稿です。細君が寿司を食べたいというので、近所で待合せて二人で向かいました。

先客は一人でしたが、間も無くカウンター席が一杯となりました。コロナ渦でも繁盛している様子で何よりです。

さて、頂いたものは概ね次の通りです。

◆つまみ
　和布酢
　生インド　白烏賊
◆握り
　白烏賊
　鰺　出水
◆つまみ
　鰆塩焼
◆にぎり
　赤身　上（かみ）
　平目　常磐
　いくら
◆つまみ
　烏賊　耳
◆にぎり
　中トロ
　鰯　銚子
　小川のウニ　奥尻島
　新子三貫付　天草
　巻海老　熊本
　トロ
　甘海老　留萌
◆つまみ
　ヘッド
◆にぎり
　鰆　皮目炙り
　蝦蛄　観音寺　四国
　カマトロ焼海苔添え
　穴子　対馬
◆つまみ
　マグロブツ

いつも通り大変美味しく満足でした。種物の数は以前よりも少なめですが、一つひとつが吟味されていて、町場のお寿司屋さんとは思えない高水準です。

また、そのうち、家族でお邪魔したいと思います。ご馳走様でした。

顔なじみの都さんにお邪魔してみました。
先日、新宿の岩瀬さんで今季初の新子を頂きまして、
この度が二回目の新子となりました。
また、今年は珍しく、もう新烏賊がありました。
内容は以下の通りです。

★つまみ
あじ 仙崎
イワシ 銚子
うに 北海道
まこ 内湾
皮剥 三重

★にぎり
新烏賊 熊本
新子 天草
小鰭 天草
皮剥 三重
生インド 赤身 ニュージーランド
アジ 山口 仙崎
中トロ
穴子 対馬

★つまみ
新烏賊げそ

★にぎり
新烏賊げそ

★巻物
すきみ 手巻き

★つまみ
白いか 下足

★巻物
イクラとキュウリ

この度も大満足でありました。

【平成27年6月再訪】

※以下ブログより転載。写真を見ながらでないと意味の分かりにくい部分があります。悪しからず。
転載元ブログ記事　http://blogs.yahoo.co.jp/nakazumishinko/12724221.html


これは６月下旬の記録です。お馴染の都鮨さんに約４ヶ月ぶりでお邪魔してみました。
この日は本年初の、あの夏の風物詩と出会うことが出来たのです。　　　

大好きなクラシックラガーを頂き、お通しは若布の酢のものでした。

■コチ・蛸・石鰈
コチは内湾物で勝山です。マダコは秋田です。珍しい産地ですね。
ゆで加減が絶妙でこの上ない美味しさに仕上がっていました。
常磐のイシガレイも旬の味わいです。

■蝦夷鮑の煮貝
これがまた、びっくりするような美味しさなのです。仲宿新名物に指定したいくらいですね。
元来の蒸し鮑を仕込む過程で、途中までは一緒なのですが、
ちょっと方向転換をして仕上げてしまったのがこの逸品なのです。
柔らかくて旨いとか何とかじゃなくて美味しさの次元が異なります。

■鮑の肝　金目鯛の真子
アワビの肝は濃厚なおつまみです。こんなに沢山頂いたら元気が出てしまうかもしれません。
キンメダイは産卵期が近いのでしょうか。
立派な真子は特製の地に漬け込んでから焼いたもので幽庵焼きの様な印象です。中々美味しいものですね。

■鮪赤身　中トロ剝き身乗せ
このマグロは生インドです。ニュージーランド産と言うことでした。
癖のない綺麗な赤身もまずまずですが、中トロに剝き身を乗せたものは流石の味わいです。
パンチが効いて納得の美味しさでした。

■鰺　お澄まし
出水のアジはトロンとしていて握り向きの美味しさでした。
臭みは感じませんが、濃厚な美味しさに葱と生姜は相性が宜しいようです。
お椀はキンメダイとコチのあらで引いたお出汁だそうです。
上品な香りとうま味でお寿司の邪魔をしません。

■平貝　煮蛤
愛知のタイラ貝は安定した美味しさです。ハマグリは九十九里でした。房州の名産地ですね。
加熱しすぎない銀座のお寿司屋さんの様な仕上がりとなっています。

■墨烏賊下足
個人的好みではありますが、下足はスミイカのものが一番美味しいように思います。

■小鰭（１回目）
今シーズン初めての新子です。６月の内に食べられて大変幸運に思います。何にしても初物は嬉しいものですから。
例年通り、本年も新子は舞阪から始まりました。キロ当たり１０万円以上で落札されて、
都会の超高級店が主な仕入れ先となる訳ですが、この品はもう少しこなれた価格になってから手に入れたのだそうです。
とは言え、まだまだ高すぎて手が出ないと言っているお寿司屋さんが多いことでしょう。
それでも無理して買って来てお客さんに振舞ってくれるのが江戸職人の心意気というものです。
こんな高価なお寿司を頂いてもお支払いは概ねいつも通りなのです。
一般庶民も高尚な夏の風物詩を味わうことが出来まして、この上ない幸福感でありました。

■小鰭（2回目）
こちらは大きい小肌です。所謂ナカズミですね。名産地である天草の品でした。
大きいけれどパサつかず、肉質の良好な個体でありました。
〆加減の秀逸たることは言うに及ばず、正に至高のコハダでありましょう。
塩締めと酢締め塩梅が最高でほんのりと感じる甘みが美味しさを増幅させています。
舌の上でとろける新子の素晴らしさもさることながら、脂の乗った大人の美味しさも尋常でありません。

■味噌椀
出汁は先程のお澄ましとおそらくは同じだと思いますが、味噌で仕立てると全く印象が異なるものです。
新物の馬鈴薯は皮が障らず、心穏やかになる舌触りです。食事の最後に相応しい椀物でした。


お久しぶりになってしまった都さんでしたが、美味しいお寿司は勿論健在でありまして、
寧ろ、更なる進化を目指しているように感じられました。

江戸前鮨のすべてを会得したご主人は、それだけでは飽き足らず、
常に研究熱心なその姿勢と成果を我々客に供して下さるのです。

それにしても、季節を感じる食事は良いものです。四季のある国に生まれて本当に幸せです。
一年中同じようなものばかり食べていては早くボケてしまいそうですからね。
味覚を通じた脳への刺戟が重要であることは私が言うまでもありません。

この度は、本年初の新子を頂くことが出来て大変幸運でした。７月にならないと使い始めるお店が少ないので、
どうしても食べたければ、都心の超高級店にでも行くしかありません。流石に今月は広く出回ることと思います。
しばらくの間は新子から目が離せないかもしれません。ごちそうさまでした。

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【平成23年11月初投稿】

小鰭、〆鯖、春子鯛、烏賊、穴子、干瓢巻など、江戸前寿司の基本的な握りが兎に角秀逸です。
お寿司屋さんの定番メニューの他に、旬の魚介を常時仕入れていますので、季節の変化を明確に楽しむことが出来るお店です。
お料理もお寿司もお客さんの好みに合わせて如何様にでも調整してもらえます。苦手なものが多い方や、好みのはっきりしている方も満足できると思います。
寿司ダネは相当に高級な素材もおいてありますが、お勘定はリーズナブルで、私のイメージでは都心の高級なお店の半額以下でしょうか。大将の目利きのなせる業であるといつもながら感心させられます。
店主と奥さまの二人で切り盛りしている小ぢんまりとした住宅街のお店ですが、食通も唸らせる美味しいものがたくさん出て来ます。好き嫌いの少ない方には、大まかな予算を伝えてお任せでやってもらうのをお奨めします。この辺りでは断トツに美味しいお寿司屋さんです。