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店名 |
レストラン タカセ 板橋店
|
---|---|
ジャンル | 洋食 |
予約・ お問い合わせ |
03-3962-7301 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
東武東上線 下板橋駅 徒歩3分 下板橋駅から197m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
22席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
分煙 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
関連店舗情報 | タカセの店舗一覧を見る |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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「ましもさん、10枚たまりましたね。どうします ? 景品今日お持ち帰りになりますか ?」
「なに貰えるんですか ?」
ウィスキィボトルのスタンプを10枚溜めるのは簡単だが、床屋のスタンプ10枚には難儀した。しかしそこで1回タダになるのかと思いきや ! シャンプーやらなんやら、およそハゲには不要なものをくれるようで、「あとは~髭剃るときのやつですね」と聞こえた瞬間に「それください !」してみる。
が ……
―― こんなお徳用415gの髭剃りクリームなんか今貰っちゃったって、スパイ七つ道具でただでさえ思い鞄がよけいに重くなっちゃって、これから1日、どうやって生きていけばいいんだよ。ちゃっかり値上げもされちゃって、また余所の床屋探さなきゃいけなくなるようかな ……
<R5.6.4>
「レストラン タカセ 板橋店」
十条から赤羽線に乗って板橋駅下車。
西口に出て食べグロで目星を付けていたお店までの道すがらもwalking the dog actionでご飯処を注意深く窺ったものの、結局は一直線にたどり着いてしまった、池袋で数度利用させていただいたことのある洋菓子店のパーラー的Restaurant。
建屋の作りは明らかに工場なので、ここで作られた商品が池袋のお店にも配送されていくのであろうか。
兎も角その一階。喫茶店とRestaurantと別々に口を開けている入り口の、そのRestaurantのほうから敢然と突っ込んでみた次第
「あ、窓際が空いておりますのでそちらへどうぞ ♪」
野郎ひとりに冷たい店の多い中、こちらのお店の接客は、ちゃんとしたユニフォウムで装われながらも下町の庶民的きめ細やかさが十分に残された清々しさを感じさせてくれる。
早速池袋のものと同じ意匠のメニュウを手にとった。
池袋のお店の形態が踏襲されているとすれば(というよりどちらが本家か分からないんだけど)、こちらの料理も軒並みボリウムたっぷりなはず ! という要素を鑑みつつ一寸迷って告げた注文も、結局池袋のときと同じぢゃないか ! と、独りニヤけてみちゃったりして
“スパゲティハンブルグ/単品” @1,100也。
「セットにはミニサラダとドリンクが付きますが」とのことであったが、単品を注文させていただく。
しかしながら粉チーズ用のグレービーボードがsetされるおかげで、視覚的淋しさはない。どころか寧ろgorgeous ! たとえそれが傍若無人に粉チーズを無駄遣いする迷惑客への、その使用量を制限する為の巧みな、しかしケチ臭い(こら~っ !)ギミックであったとしても !
窓からの陽光にナポリ料理のナポリ性がにわかに際立ちはじめるものの、そのケチャップの艶にマスキングされた邪悪を見逃すぼくではなく、ならばフルスピードで回転させたフォウクを、その中心核に深々と突き刺した !
先ずはそこいらの喫茶店よりかなり立派なマッシュルームに目が往くが、ふたつのハンブルグステークの大きさは、池袋のそれが上回っていたような気がする。
spaghettiの直径は仕様を満たすものの、実際にナポリで食べる本場のナポリタンは、もっとソテー感が強く押し出されたものであるがしかし、それもこの下町にあってなんとか上品さを表現したいが為のアイディアだと理解することが出来たなら、隣の隣の足立区民のぼくとしても、否応なしに共感せざるを得ないところであろう。
結果池袋のお店同様にボリウムたっぷりの皿を平らげて、窓際の平和に暫し微睡んでいると、いつまでもこうしていたいという気持ちと、そして贅沢を享受してしまったことに依り芽生えた奇妙な飢餓感にふと襲われて ……
「プリン à la modeください !」 @530
まったく自分の意思に反し、これまでの人生であまり発したことのない、しかしどこか懐かしい単語が口を衝いて出てきたことに自分でも驚いた !
そして目の前に舞い降りた、なんだろう、このcolorfulなフランス料理は ! これが飢饉でパンが無くなったときに彼らが食べるという非常食なのであろうか。だとすれば、工業国から農業国に転落したことを随所でバカにしていたぼくだけど(笑)、そのような恐ろしく崇高な食文化を持ち続る限り、フランスは死なず ! ということなのだろうか。
生クリームを舐め尽くすまでのわずかな時間、それでも十分にルイ16世気分を堪能しつつ、伝票を持って立ち上がった
言葉としては完全に矛盾するが、図らずも下町でみつけてしまったこの“古典的 à la mode”に酔いしれながら、緩やかに朽ちていく町並みを漕いでいけば、415gの髭剃りクリームを積載した鞄も軽やかに感じてくる。
畳み掛けてくるように、歩道を彩る実は日本が原産国だというアジサイたちも、池田理代子さんが描いたように、まるでベルサイユの花に見えてくるから不思議