パンの1たて : BREAD BOARD

またしばらくの間、歯医者に通うこととなってしまい、帰りに当店に立ち寄った。歯がガタガタなのにハードブレッドの店にとはこれ如何にｗ。

ジャガイモパン：最近じゃがいもパンづいてるというか、同様他店でも同じようなアイテムを食べては気に入ってる。これも旨し。これはふかしたジャガイモののった総菜パンだが、欧州では小麦の一部分をジャガイモに置き換えて焼くのがあるんだとかで、そういうのも見てみたい。

エピ：名称失念、カタチからしてたぶんエピ。シンプルなパンだが小麦の味が能弁、ガワはそれなりにハードだが歯に堪えるほどでもなく、どこか炊き立てのご飯にも通づるようなしっとりした触感、みずみずしい味香り。

シュケット：シュー×何だろう、見るからにシュークリームの小さいの、という感じだが砂糖の結晶？がのってる。ブロンディールでもこんなようなの食べたよな？

ヘーゼルナッツ：エピとも似た味わいの生地だがめっちゃカタイ。お店のマダムが、これカタイわよと云うんで、はす向かいの歯医者から出てくるとこ見られちゃってたかな、なんて思ったりしてｗ。麦の風味にノワゼットのコテッ♥がある。わりと最近区内他店でノワゼットキャラメルを食べたけど、甘くするのも手だが私的にはパンはこのくらいシンプルな方がスキ。

総じて、シンプルなもの選ぶほど、麦のイキイキした味わいが楽しめる店。

当店、カウンターを挟んだ対面販売、もともと客は一組しか入れないが、このご時世の中、それがまた丁度よくハマる。ガラスケース内にはギッシリパンが並ぶも、正午時点ですでに相当売り切れてるものも。そしてまだまだ奥の厨房からパンが供給される活気ある店だ。マダム曰く、ケースの上に置かれてるものは焼き立てなのだと。おもにそれらを購入。

オリーブローフ：ブラックオリーブの混ざった田舎風パン。先回何を買ったかノーチェックで買ってこれだけ被ってしまったが、これぞ当店の旗艦と思える味わい。小麦の風味が立ってて、そこにオリーブの滋味。ハードブレッドながらクラムはしっとり、他店でも同様の事を体験したが、これが焼き立て効果なのだろう。

枝豆のパン：マダムによれば、オリーブのパンと同じ生地とのこと。これまた豆の風味が立った鮮烈なおいしさ！バリっとサクッとしたクラストの焼き目の香ばしさがまたなんとも。噛みしめると小麦の自然な甘さが。ああこういう味に慣れちゃうと、コンビニのパンには帰ってこれなくなっちゃうかも…。それは困るｗ

パン　オ　エピ：エピとは麦の穂。ベーコンエピなる商品は巷でよく見かけるけど、形状を言ってたのか。これがまたシンプルながら濃密な麦の味！そうハード過ぎずに食べやすいし、これまた当店屈指のアイテムなのでは！

メロンパン：甘いクッキー生地とも張り合うパン生地そのものの味。それだけ力ある材料なんだな。なんだか武蔵野うどんの麺やまこと家の麺を思い出しちゃうｗ

こういう、ひとつひとつ手作りの高品位な店で焼きたてを頂けるなんていかに贅沢なことか。そばは3たてというが、パンは…焼き立て、しかないだろうか？

洋惣菜に合わせてハードブレッドを、と思う場合にすぐ思い付くのは荻窪北口の吟遊詩人だが、そういやすぐ近くにも何らかのお店があったよな？と出掛けてみた。対面スタイルの小さな店だが品数は多く、見るからに美味しそうなアイテムが並んでる。

その中からTRオリーブローフなるパンをチョイス。あとはそのまま食事になるようなものをいくつか。

TRオリーブローフ：むーむむむ、これは！出合い頭にすごい強打者に当たっちゃった？オイリーなオリーブの旨味にハーブの香り。これが何の香りかはまたわからないんですが、一昨年のカレー行脚慣れ親しんだ香りなのです。なおかつ、ハードブレッドといいつつ中野クラムはしっとり柔らか。小麦の味香りみっちり、これはイイですね！

カスタード：サクサク生地にカスタードクリーム。食感軽くて香ばしく、しかし麦味が勝ったパン屋らしい味わい。

こしあんパン：比較的サクッとした生地の中にひんやりこしあん。これもけっこうコナの主張する個性派方ですが、直近の比較がパンも餡も両方どえらくうまい店なんで、個人的にはそこまで印象に残らず。

カルツォーネ：チリビーンズとトマトの2種類あるとマダムに言われ、一瞬の逡巡ののちにトマトを選択。イキイキした酸味に深いコク、薄硬いガワだが食べやすく香ばしい。比べていうのではないが、多分こっちのlが美味しかったろうw

当店、食べログなんかまだない頃、前のアパートに越してきた時に一度お訪ねしたので12年ぶりくらいか。その時は、本格指向はいいけどそっけない味で、やけに敷居の高い感じがしたのですが、あれは当方のチョイスの問題だったか。今回はオリーブローフがそれらの印象を雲霧散消させた。