【★3.5】手作り感あってワンランク上の美味しさ【2122】 : 津多屋

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ロケ弁の定番としてテレビ業界で御用達になっているという同店（3.51）のお弁当。
2月3月は「菜の花幕の内弁当」と「梅ホタテ幕の内弁当」が季節のメニュー。
日替わり制となっており、この日は菜の花幕の内弁当でした。

11時開店なのですが受け取りのお客さんで並んだときは10分～20分待つ場合もあるとの説明。
3,024円（最高級）の梅ゴマ幕の内弁当は土日を挟むため予約が間に合わず、
次点2,376円の「梅ゴマ」、季節メニューの「菜の花」、そして「生姜焼き」を取り置き予約。

2月某日（祝日）の混雑状況は以下の通り

10:30 一番乗り
10:35 3人待ち
10:45 10人待ちとなったところで開店前倒し

お弁当以外にも店先のショーケースにはお惣菜のパックが陳列されており、
鶏の唐揚げ、かぼちゃサラダ、ポテトサラダ、まぐろ照り焼き、鮭とまぐろの塩麹焼き、
鮭ハラス、いかナッツ、鶏味噌炒め、手作りコロッケ、さつま揚げ、煮玉子、厚焼き玉子、
ごぼう巻、豚角煮、鶏肉だんご、里芋ふくめ煮などの単品購入も可能。

お弁当の消費期限はいずれも購入日の23時。
本店（同店）はお弁当の製造所も兼ねているのか食品衛生白衣の女性スタッフが多くて、
実際にお弁当を食べてみると手作り感あるお惣菜（おかず）が美味しい。
シットリしたお米（時間が経っても硬くならない）や野菜の面取りが丁寧な点も良いです。

お弁当は基本的に「幕の内弁当」となっており一番安くても1,134円なのですが、
コンビニ弁当より美味しくて、新幹線のホームで購入する高級駅弁クラスという印象。
新幹線よりは安くてお値打ち感あるのでコンビニ弁当より高くても並ぶのでしょう。

筆者が独断と偏見で3つにクラス分けした1,000円台以下のお弁当

駅弁クラス：新幹線のホームで購入可能な高級弁当
コンビニ弁当クラス：大手コンビニチェーンや大手スーパー
底辺クラス：デリカぱくぱくの250円弁当やドンキホーテ

お弁当の世界も美味しさは資本主義なのです。
デパ地下クラスも考えたのですがデパ地下に出店する高級和食には1万円級のお弁当もあって、
果たして1,000円台以下という縛りで入れて良いのか迷ったので除外しました。
なお同店のお弁当は池袋西武と渋谷西武でも購入可能というリアル「デパ地下クラス」。

菜の花幕の内弁当（1,134円）
ロース生姜焼き幕の内弁当（1,134円）
梅ゴマ幕の内弁当（2,376円）
煮玉子（3個 226円）

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点、表示価格は内税です

【3.5】菜の花幕の内弁当（1,134円）

原材料名：国産米、海苔、卵、豚肉、鶏肉、魚介 (甲殻類)含む、牛蒡、人参、
玉葱、胡瓜、椎茸、里芋、ゼラチン、みりん、砂糖、生姜、マヨネーズ、
グリシン、pH調整剤、着色料(赤102赤106) 、一部に小麦・乳・カニエビを含む

菜の花と桜塩漬け入りご飯、鶏とピーナッツの味噌炒め、里芋ふくめ煮、
さつま揚げ（青海苔入り）、大根柴漬け、海老フライ、鮭塩焼き、ごぼう巻、
厚焼き玉子、蒟蒻、ポテトサラダ、がんもどき。

前述の通りお米がシットリしており（と言っても水っぽさまでは感じません）、
クマリンの芳香（桜の香り）や菜の花の苦味も効いて美味しい。
食べログ3.60を超える某定食のお米より遙かに好印象。

鶏とピーナッツの味噌炒めも味付け良くて鶏肉やわらか。
ジューシーで出汁の旨味を効かせた厚焼き玉子は下手な寿司屋の出汁巻き顔負け。
（下手な寿司屋は既成品の玉子焼きを豊洲から仕入れていたりします。）
ポテトサラダはマヨネーズの主張が強い滑らかやわらかタイプ。
全体のバランスが良く野菜も摂れて、1,134円と高くても行列が出来るの納得しました。

【3.3】ロース生姜焼き幕の内弁当（1,134円）

原材料名：国産米、卵、豚肉、イカ、鮭、魚介(甲殻類)含む、アスパラ、鰹昆布、牛蒡、
人参、里芋、竹の子、玉葱、蒟蒻、胡麻、醤油、ゼラチン、砂糖、生姜、マヨネーズ、
グリシン、pH調整剤、着色料（赤102）、一部に小麦・乳・カニエビを含む

ご飯、豚ロース生姜焼き、ひじき、さつま揚げ2種類、海老フライ、すり身の胡麻揚げ、
煮玉子、蒟蒻、イカの串揚げ、紅生姜、ポテトサラダ、がんもどき。

お米の上に豚ロースの生姜焼き2枚が乗っているのですが脂身はどうしても硬くなります。
後述の梅ゴマ幕の内弁当に入っていた牛肉の大和煮のほうが脂が固まっておらず好印象。
ついでに固茹でな煮玉子より菜の花幕の内弁当に入っていた厚焼き玉子のほうが好印象。
全体的に美味しくて悪くはないのですが、メインが生姜焼きというのが苦しいところ。

【3.6】梅ゴマ幕の内弁当（2,376円）

原材料名：国産米、梅、卵、牛肉、豚肉、鶏肉、魚介(甲殻類)含む、鰹昆布、
牛蒡、里芋、人参、イカ、胡麻、醤油、ゼラチン、生姜、マヨネーズ、植物油、
グリシン、pH調整剤、原材料の一部に小麦・大豆・乳・カニエビを含む

ご飯、白胡麻、梅干し、ポテトサラダ、里芋、ごぼう巻、ロールチキン、
鮭塩焼き、帆立塩焼き、煮物（筍、椎茸、お麩）、厚焼き玉子、
クリームコロッケ、蟹爪フライ、合鴨ロース、紫蘇巻さつま揚げ、がんもどき、
牛肉の大和煮、栗甘露煮、蓮根、黒豆煮、剥き海老。

梅干しは本場紀州南部の最高級品「大粒しら梅（塩分約10％）」との説明書き。
10％と高い塩分ながら蜂蜜の甘さで緩和されており食べやすく美味しい。
ネットリした果肉の食感も良いです。

1,134円だった他の幕の内弁当より倍額以上ですが相応におかずがゴージャス。
大和煮の牛肉はシットリ食感で豚ロースの生姜焼きより好印象。
同店を代表するおかずであろう、ポテトサラダ、ごぼう巻、厚焼き玉子も楽しめます。

そして蟹爪フライに蟹がギッシリ入っており、他のお弁当に入っていた海老フライとは別格。
海老は含め煮にしたような剥き海老でダイレクトに楽しめ合鴨や帆立まで配しています。
お弁当の美味しさは資本主義と申し上げた通り、同店に於いても高いほうが美味しかったです。

【3.2】煮玉子（3個 226円）

固茹でタイプの煮玉子。
行列に並んでいるとき他のお客さんが「厚焼き玉子が美味しい」とおっしゃっていましたが、
ジューシーで出汁の旨味も効いた厚焼き玉子のほうを筆者もオススメしたいです。