ズバッと王道味噌ラーメン : 味噌麺処 花道庵

色々あって（色々は次回の記事に書きます）、野方の街をふらふらと歩いていた土曜日の夜、「秋元屋で引っかけて帰るかなー」「駅前の四文屋でも良いなー」なんて思っていたところ、時計を見ると20時25分。「あ、花道庵、20時半までじゃなかったっけ？」と思い出し、商店街をてくてくとお店の方へ歩いたところ。ちょっと寂れた商店街には似つかわしくない（失礼）行列を捕捉。のれんも出ているということは、営業中ってことでしょう。「こんなチャンスはそうそうないし」とすぐに最後尾に接続。で、5分もしない内に店員さんが外に出てきてのれんを仕舞いました。おお、ギリギリだったのか…。その後数人、私の後続に並ぼうとしたら店員さんが「すいません、もう終わりなんですよー」と声を掛けてました。なんか、間に合って良かったって感情以上に、断られるお客さんを見続ける残念感が強いですね…。

というわけで並ぶこと40分（結構長かった）、8人くらいの待ちの末、この日最後のお客さんとして入店することができました。今回の来訪は色々あって急遽だったため（色々は次回の記事で書きます）、何を食べようか特に決めてなかったのですが、「ちょっと暖かくなってきたし、つけ麺にしようかね」ということで、味噌つけ麺＋大盛り＋チャーシュー1枚を購入。単価は覚えてないですが、多分1200円ちょっとだったと思います。

カウンター席に腰を下ろすと、店員さんが鍋を煽る姿が目に入ります。うーん、この「毎回鍋を煽る」って、なかなか大変ですよねぇ。「まぁその手間を惜しまないからこそ、こんだけのれん分けするくらい人気なんだろうねぇ」なんて思っていると、着席から10分くらいで着丼となりました。予想より早くて嬉しい。

さて、久々のつけ麺。麺がビシッと冷水で締められてて実に美味しそうです。ではさっそく…と箸を伸ばすと…あー、超うめぇ。つけ汁の「ザ・味噌！」っていうパンチがまず来るんですけど、麺と調和する感じが実に良い。しょっぱさも強いんですけど、うま味成分もしっかり立ってるから後を引きますね。で、ここに「煽られた野菜」の食感が乗るので、そのリズムも楽しい。びしゃっと水が出る感じの野菜炒めではないので、スープもさほど薄まりません。で、やっぱりここのチャーシューは美味い。しっとりやわらかく、噛み応えもボリュームも十分。1枚で満足させるパワーがありますね。

というわけで、あれよと食べ進めたら、即退店。最後に注文したのに、数人残した状態で店を出る感じになりました。いやー、美味かった。野方なんてそうそう人が集まる街ではない印象なんですが（基本住宅地なので）、その力をまざまざと見せつけられた感じです。美味しかったです。また行きます。

最近東京もかなり寒くなってきましてね。寒くなってくると、美味しいラーメンが食べたくなるのが道理ってものでして。とはいえ、最近は二郎系ばっかり食べてるのもあり、「なんかたまには普通のラーメン行こうかなぁ」なんて思いながら平日の夜に家を出たのですが、あいにく雨。うーん、寒い雨は嫌だなぁ…池袋まで行って、ラーショとか食べに行くのは億劫だなぁ…なんて思っていたところ、「むしろ人気店の方が並びが緩いのではないか」という考えに至りましてね。ここはひとつ、野方の名店に行こうと、車に乗り込み一路野方へ。駐車場に車を放り込み、そそくさの花道庵のある商店街に行くと、おお、並びゼロ。一番うれしい奴ですね。店員さんに「中へどうぞー」とすぐに案内されたので、すぐに食券を購入します。

ここは毎回つけ麺にしようかまぜそばにしようか迷うんですが、久々だったのもありデフォルトの味噌ラーメンをチョイス。豚1枚追加に麺大盛りにしたため、1200円くらいだったと思います。まぁこんなご時世ですし、多少値が張るのは仕方のないところですね。

で、10分くらいで着丼。うーん、実に良い見た目です。で、ひと口手繰ると…濃ゆい。相変わらずかなり濃度の高いスープですね。それでいてしつこいわけでもなく、後を引く感じ。もうこの時点で今日の勝利は確定したわけですが、そのまま麺を食べるとまた美味い。大盛りにして正解でした。卓上のニンニクをちょろっと足したり、一味唐辛子をちょろっと足したり、トロっと柔らかくなったチャーシューを頬張ったりしてる間に完食してしまいました。

外へ出ると相変わらず冷たい雨がしとしとと降り続けていたのですが、味噌ラーメンのおかげで体が暖かく、「サウナで整った」みたいな感覚になりました。やっぱりここの味噌ラーメンは最高です。

TwitterにてTLを流し読みしていたところ、味噌麺処花道のTwitterで「花道としての最後の営業です。」という文言が引っ掛かりましてね。「あの名店が最後だと!?」と見返してみると、どうやら屋号が変わるとのこと。ほっと胸をなでおろしたところ、その下のお腹が鳴りましてね。「そういや、あそこの味噌、最近食ってないな」と。で、まぁせっかくだし、花道としての最後の営業を見届けに行こうと、高田馬場から西武新宿線に乗り込み一路野方へ。ややこしい駅の構内を降りて、ちょっと寂れた商店街を進みます。で、寂れた商店街には不釣り合いな並びを見つけ、最後尾に慌てて接続。5人待ちと人数はさほど多くなかったんですが、このお店は二郎系に比べるとちょっと回転が遅いので、結構待ちそうな雰囲気でありました。

で、ぼーっと待つこと25分、ようやく店内に通されました。この日は限定メニューがあったのですが、どうも「中本の北極リスペクト」みたいな激辛系っぽかったのでパス（あまり辛い物が得意ではないので）。で、ここは王道の味噌ラーメンにしようかな…とも思ったんですが、ちょっと気候が暖かかったのもあり、味噌つけ麺＋大盛り＋チャーシュー1枚の食券を購入。着席して着丼を待ちます。

うーん、この店舗の大きさで店員さん4人ってすごいな。それだけ手間の掛かるラーメンなんでしょうねぇ…なんて厨房を見ていると、10分弱で着丼。まずはデフォルトで頂きます。

…うーん、濃くてうめぇ。麺がプルプルで、食感も抜群。あんまり小麦の香りが立つタイプの麺ではない感じなんですが、ここは味噌を楽しむ店なので十分ですね。野菜が結構スープに入ってるんですが、一旦炒めているのと、スープの濃さで全然水っぽくなってない。あれよと大盛りの麺が減っていき、途中で卓上の刻みニンニクなんかを入れたりして完食しました。

うーん、味噌ラーメンの店は数あれど、私はここが一番好きですねぇ。家からも近いし、新しい屋号になったらまた行きます。

金曜の夜、ちょっと呑みたいなぁなんて思いつつ電車に揺られていたところ、「野方の秋元屋（もつ焼き屋）に行きたいな」と思い立ち、高田馬場で下車しましてね。「お腹が空いたな」だったらそのままピコピコポンに行くんですけど、西武新宿線に乗り換えて一路野方駅へ。秋元屋でちょろっともつ焼きと煮込みとウーロンハイを流し込んだんですが。時間が20時を回っていたせいか、人気どころのもつ焼きが軒並み売り切れでちょっと空腹感が満たされず。ならばここは久々に味噌ラーメンを食べようと、てくてく商店街を歩きましてね。目的の花道へ。最後に食べたのが2013年だったハズなので、実に7年ぶりの再訪となりました。味自体は凄い好きなんですけど、西武池袋線と西武新宿線ってアクセスが悪いんですよね。

で、店を覗くと珍しく空席がチラホラ。並びなしで入店できました。デフォルトの味噌ラーメンにするか、まぜそばにするか色々悩んだんですが、以前来た時にはなかった海老味噌ラーメンをチョイス（890円）。海老と味噌の組み合わせって好きなんですよ。

注文してから10分弱で着丼。相変わらず濃ゆいスープと太麺、そしてシャキシャキ感溢れる野菜がいい感じです。で、スープから口をつけると…べらぼうに美味い。ガツンと旨味の詰まったスープに海老のフレーバーが実に良い。麺も太くてスープとの相性も抜群です。で、やっぱりここの豚も美味しい。ホントは豚増しにしようかとも思ったんですが、2軒目だし…と自重したのを後悔しました。次は絶対に増やそう…なんて思いつつ食べてると瞬く間に完食。実に満足度の高い「シメのラーメン」になりました。

帰りは高田馬場まで戻るのが面倒くさかったので、そのままてくてくと環七を歩いて桜台方面へ。食後の良い腹ごなしにもなったし、また来ようと思います。