テモミン♪ : 麺や 七彩

【2011年12月】


世間はクリスマスムード一色の祝日にあえて
六本木にあるＢＥＥ　ＨＩＶＥに突っ込んだもののなんと
オーディション会場になってしまっていて営業休止。
ものすごい敗北感を味わいました。( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｶﾞﾊｯ!!

せっかくここまで来てしかもHP見て今日は営業してるのも
確認したというのに。。。臨時休業のダメージは遠征すれば
するほどでかくなるので参りました。かと言って今から
ラーメン屋を調べるのもめんどくさいなぁと思いストック
してあるラーメン屋リストから近くはないけれどなかなか
行くことがなさそうな場所へ行くことにしました。

東京の東の果てか北の果てか。。。はたまた直線距離は
近いけれど縦ラインに弱い東京の電車を使って縦ラインを
攻めてみるか。。。結局悩んだ結果、決めたのが都立家政。
ここには目星をつけているラーメン屋がちょうど商店街の
道を挟んで対面に並んでいます。なので連食ポイントなのです。

早速、六本木から大江戸線で中井まで行って、中井から
少し歩いて西武新宿線に西部球場に昔西武の試合を見に
行ったぶりに乗って無事に都立家政へ着きました。
駅を降りて踏み切りを渡ってそのまままっすぐ2分ほどして
目の前に東高円寺にあるばりこての暖簾がまんま掛けられて
いるお店を発見。食べログでは本店よりも高い評価をもらって
いる都立家政店です。しかし、今日はとりあえず第二候補
なのでグッとこらえて七彩へ入ります。

祝日の13時20分に到着しました。
外に並びはなかったのですが、店内で一名様が待っていました。
この日は今年一番と思われるくらいの寒さでものすごい寒かったし
並びシステムもよく分からなかったので店内に入って券売機で
食券を購入することにしました。噂どおりメニューが豊富です。
正直なところ今日ここに来る予定がなかったので何を食べるのか
全くリサーチ出来ていませんでした。辛いつけ麺が旨い！という
声もあれば喜多方ラーメンが旨い！という声もあるし
醤油ラーメンも旨い！とか赤霜ラーメンだったかな？そんな
想像がつかない名前のラーメンなど色々あったのですが
写真や解説が券売機に全くないので何を選んでいいのか。。。
ここは自分の勘を信じて醤油ラーメンに味玉をつけることにしました。

食券を店員さんが取りに来て麺の量を150～250まで選んでください
と言われましたので連食の可能性もあるし、並の150にしました。
そしてここで店員さんから衝撃の一言が。それでは外でお待ちください。

。。。マジで？？

トボトボと外に出てめちゃくちゃ寒い中待つことになりました。
正直なところもう食券の金額はいいから目の前にあるばりこてに
行こうかと思いました。まぁこのあと実際に行ったのですが。。。
それほど寒かったのです。一応外にヒーターがありましたが
この寒さの中では焼け石に水でした。10分ほど待って見事に
冷凍状態になり店内に入ることができました。

店内は店員さんが2名で回していてテレビでたまに見る藤井吉彦氏が
厨房で鍋を振るっていました。ラッキーと思いました。やっぱり店主が
作るラーメンが一番旨いので嬉しい誤算でした。店内は女性の一人客も
結構多いです。というよりは地元のお客さんがかなり多い気がします。
また結構年季が入った感じの店内です。お水はセルフサービスで後ろに
ある給水機で自分で汲む形式です。このパターンだけは多分今後も
慣れることはないかなと思います。ピッチャーを一定間隔に置いて
いただけるほうが助かります。お水を汲みに何度も立ち上がる必要が
なくなるので。。。

店主は手でギュッギュッと茹でる前の麺を何度も何度も揉み込んでいました。
どうやらこの作業がこのお店の最大の肝のようです。その揉みこんだ
麺を鍋に入れて茹でていきます。その間に雪平鍋にスープを入れて
個別に温めていきます。チャーシューは見た感じ2タイプあるように
見えました。ローストビーフ風の低温調理タイプと煮込みタイプです。

お客さんに出す前に完成したラーメンのスープをレンゲですくって
店主自ら味見をして提供できるのを確認してお客さんに提供していました。
あまり見たことがない光景だけに自分のラーメンでないものは
決して提供しないという志を見たような気がしました。

それから5分くらいしてうちのラーメンが運ばれてきました。
見た目はとてもシンプルというかラーメンに見えませんでした。
なぜなら麺が全く見えなかったからです。美しい醤油ラーメンの
スープ色に煮豚タイプの厚切りチャーシューと真空低温調理
チャーシューがそれぞれ1枚ずつ、そして刻みネギとメンマ
そして、今まで見たことがないくらいトロッとした味玉が切られて
トッピングとしてのっていました。麺をあげてみるとものすごい
手揉みされた平たい麺。きしめんの手揉みバージョンという感じです。

早速スープから飲んでみました。スープは若干甘めの味が
しました。今まで食べた醤油ラーメンとはまた別のタイプな感じが
しました。手揉みされた麺がスープによく絡んでいて美味しい
ですが、手揉み麺自体がなかなか食べたことがなかったことも
あり若干の戸惑いもありつつ麺のモチモチ感が新鮮な感じです。
麺とスープはこだわりを突き詰めた結果がこうなったのだなと思いました。

低温調理チャーシューは今まで食べた低温タイプの中では普通な
感じがしましたが、コリコリ感を感じさせる直前ギリギリの温度で計算
されているのか分かりませんが、食感はとてもよかったです。
むしろ煮豚タイプのトロ肉チャーシューの方が美味しかったです。
味玉が絶妙な一番好きなトロトロ加減でスープと一緒に食べると
これがうちのタイプの味で好きな味玉ランキングリストに追加しました。
メンマは普通かなぁとおもいます。

こちらのお店はご主人がいるときといないときでかなり味が変わる
というお話をよく聞くのでいる時を狙っていくのが良いのかなと思います。
それはここに限らずどこのお店にしてもそうなのではありますが。
誰もが絶賛するほどの味かと言われたら。。。どうかな？とは思います。
しかし、こだわりや新しいものをどんどん作ろうというご主人の
ラーメンは美味しかったです。何が一番の目玉なのかがよく
分からないのが一番困った点でした。これでようやく東京駅の
方に伺うことが出来ます。ごちそうさまでした。