沼りつつあるｗ : うどん屋 どん伝

今日はあえてダブル単品！当店、親子丼とうどんのセットはないんだな…。

この、もりうどんのツユを特盛でじっくり味わう！んんｎ～、何だろう、奥深いこの味！冷たい魚出汁はちょっと癖が出るというセオリーそのままだが、この味香りでうどんを噛みしめるのがカイカン！大盛券￥100を買えば大盛特盛は同料金。

親子丼：おっと上品！濃口の凝縮感はないが、出汁感や材料の味わいがはっきりわかる。出汁感も…うどんと共通かなあ…そこはちょっと自信ないけど、これまたいつも食べてるのと違って、何だろう？が味わえる、当店ならではのアイテムだ。

おおお美味しい。今回はシナジーを生むというよりは、お互い別々に美味しかったのだけれども、これは温かけ×親子丼だったらどうかとか、嫌が応にも期待が高まる。

それは当店のもりうどんのつけ汁。みょうに甘い味なのだが、何やら惹きつけるものがある。色は関東風のような漆黒ではなく少々くらい琥珀色。薄口醬油の色だろうか。これでは出汁感がマスキングされると思うのだが、うどんには不思議とうまいのだ。

でこの日も穴子丼セット。このアナゴたれもまた甘くて…。だがそこへうどんのつけ汁を少々啜ってみると、こんどはこの汁がキリリと感じるのだ。これは面白い。たんに糖分濃淡の問題なのだろうが。

穴子はぬるりとした口あたりが少々気になるが、煮穴子だからコラーゲンが凝縮されてるのかも。これで温かければ…とも思うが、それだと身が縮むだろうか。

寒くなってもこのもりうどんはメニューに残るだろうか。ああ、これは大体こういう味、と分析できるまでは食べ続けてみたい。

当店裏に臨時の現場が出来て、気になったメニューを食べに比較的早く再訪できた。それとは穴子丼セット。どんな穴子丼かは券売機に画像が貼ってあるからわかる。天丼ではなく煮穴子丼だ。どーんと一本のせたのではなく斜めに切りそろえられた姿がよりおいしそう。こういうのは大阪とか関西系のスタイルなのかなあ。

うどんの温冷は選べるが、何も言わずに食券を手渡すと、冷つけうどんが出てきた。ずぶ濡れの太った人が、蒸気機関車みたいにお冷を飲んでる以上、マスターにはほかに選択の余地はなかったろうｗ

で、このつけ汁が、かけ出汁よりは色濃いが淡色系といえるだろう。何より味が…これは初めてかも。何だろう、出汁もそうだが謎のコクが印象的！みりんなのかなあ。、甘味ベースに旨みが乗り、これまでにない景色が脳内に広がる！あまり関西系うどんでつけ汁系を食べたことない者の言うことですが、東京ではまだこの味は珍しいのでは？詳しい人にも味をみてほしい。

穴子はしっとりきめ細かな身質が味わえて、これまた上々。焼の香ばしさや天ぷらのボリュームはないが、じっくり味わうとこれが一番おいしいのでは。今年は夜釣りの穴子釣船はあまり盛り上がってなかったし、もうシーズンは終わってしまったけど、不意にけっこう釣れるのがこの魚。もし今度釣れたらこのスタイルをマネしてやってみよう。

もしかしてこの日のコレが当店で最もおいしい組み合わせだったかもしれない。また来て同じものを頼んじゃうかも。これで￥900とはねえ…。当地の現場失いたくねえなあ…。

当店では先回すだちうどんを食べたのを鮮烈に記憶してる。ということは元味の温かけ出汁はまだ味わってないということだ。ざっと見た限りでは冷かけはないみたいだし、良い機会だからかけうどんに豚丼を。

お、なかなかの出汁感ある汁だ。いりこの鋭さはそれほどでもないが、出汁のボリューム感で勝負といった感じ！塩気も抑えめで助かる。麺はゆるめだが意図されたもののはずだ。うどんにはこういうタイプのが良い。この汁にはムガムガ噛みしめるものは合わない気が。しずしずすすってあまり噛まずにいただくｗ

豚丼の方はそう特徴的ではないような…。これでネギだくとか、卵とじの他人丼とか、もう一押しほしいところ。ただし、お互い交互に食べることのシナジーは味わえる。

また来よっと。メニューの端にすごく美味しそうなもの見つけちゃったから。

桜台駅を出て現場に向かう途中、丸嘉を見やるとやはり並んでる。しかしそのすぐ脇にうどんの幟が…。ちょっと見ていこう。

冷かけがあるかな～…ないのか。ぶっかけなら冷やしがあるのか…と見てくと、すだちうどんなるものが。お？これは冷かけスタイルだねえ。やっぱ寄ってくとしよう。

マスターにオーダーを言い、カウンターについてボーッとしてる間に店の隅に券売機を見つけ、購入する。

さらにしばしの待ちののち、ガラガラと氷で冷やす音がして、先月東中野駅の脇のそうめん屋で見たような薄切りすだちの広がる、見た目からして爽やかなうどんが！ではではいただきます！

最初は少し出汁の味を見る。すでにすだちの果汁が染みて爽やかだ。冷やしたのに比例して、いりこ出汁の効き方が強く感じる。マスターのすすめにしたがい、半切りのすだちを絞っていただく。おー、冷たくて上々！

そして酸味の切れた頃にふわりと甘い香りが！これは出汁×果汁のシナジーか？と色めき立つも、お分かりのとおり、小麦の香りですね。うどんも美味しい！

このうどんは例によってあとから先行レビューを拝見しますと、もうちょいコシがあったなら…との評が多いですけど、恐らく冷やしならよりコシが出て、おいしくいただけると思います。

私は温かけの柔らかいうどんも好きであろうと思われます。ただ、ここしばらくは猛暑が続くことでしょうから、冷かけがあったらなと思います。他店でも冷やかけだけない例が結構ありますが、高価な出汁を多量に張らなきゃならないのが痛いとか、冷すと味が変わるので別のバランスにして出したいなどの理由があるのかな。

その店、当店で唯一冷かけが食べられるこのすだちうどんはレアなメニュー。特別にオススメします。