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町場の蕎麦屋とは一味違う面白さ
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「おつまみ五種盛」
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瓶ビール
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「鮪中トロ」
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「鰊煮」
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「玉子焼き」
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「蒲鉾」
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「湯葉刺し」をいただく
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冷酒「尾瀬の雪どけ」半合
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「天おろし」
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つゆを注ぐ
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蕎麦を手繰る
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「蕎麦茶」
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蓼喰人
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店舗基本情報
| 店名 |
掲載保留
長寿庵 渡邊
|
|---|---|
| ジャンル | そば、天ぷら |
| 住所 | |
| 交通手段 |
西武池袋線 江古田駅北口から徒歩2分 江古田駅から131m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
￥1,000～￥1,999
|
| 支払い方法 |
カード可 （JCB、AMEX、Diners） |
席・設備
| 席数 |
20席 |
|---|---|
| 個室 |
有 （2人可） |
| 貸切 |
可 |
| 駐車場 |
無 近くにコインパーキング有り |
| 空間・設備 | オシャレな空間 |
メニュー
| ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| ロケーション | 一軒家レストラン |
| お子様連れ |
子供可 |
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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こちらは東京の蕎麦屋の中では＇庶民派の蕎麦屋＇の代名詞と言える「長寿庵」の系統で、その幾つかの流れでも「十日会」という「茅場町長寿庵」を頂点とする一派に含まれる一軒。
さらに「十日会」の中でも、私が昨年訪れた「赤坂長寿庵」を総帥とする「三日会」というグループに属しているようだ。（実際に店内の一角にその系図が掲げられている）
しかしこの屋号の店は、江戸前伝統の流儀を貫く3大流派の老舗などとは一線を画する「飯屋系蕎麦屋」の色合いが強いため、「長寿庵」ならではの特徴や仕事上の縛りはほどんど無く、各店が独自の路線を歩んでいる傾向が強い。
こちらもかつては出前もするような町場の蕎麦屋であったと思われるが、現在は店構えにもメニューにも個性が見られるようだ。
場所は江古田の駅から近く、日大芸術学部の真ん前という立地。
我が家からは比較的近場ではあるが、その存在を知ったのは10年ほど前で、そのころにはすでに今どき風の洒落た店構えになっていた。
昨年中に一度、蕎麦の出来を確認するために寄ってみたがまずまずの印象。
マイフォロアーさんの書き込みから、昼でも一杯やって寛げるようなので、土曜日の遅めの時刻に足を運んでみた。
時刻は14時少し前で、先客は一組という状況。
横に長い形状の店舗で、店内の様子もテーブルに花なども飾られており、蕎麦屋というより気の利いた和食ダイニングといった趣。
右手奥の2人掛けの窓際のテーブルに通されたが、窓の高さが程よいため、外を行き交う人からは目立ち難いのはありがたい。
まずは瓶ビール（サッポロ黒生中ビン）をもらうが、グラスもなかなか洒落ている。
品書きを眺めると「おつまみ五種盛」（1,200円）が目に付き、これを注文。
それほど時間がかからず運ばれた石板状の器に乗っているのは、「鮪刺身」「湯葉刺し」「鰊煮」「玉子焼き」「蒲鉾」といったラインナップ。
鮪は本マグロでは無いだろうが、中トロで結構な上物。
鰊は堅めの食感だが丁寧な出来。
玉子焼きは自家製で味は比較的薄めのだが、焦げ目をつけた堅めの焼き上がりには、関西風の出汁巻きとは異なる江戸前の仕事が守られている。
いずれにせよこの内容でこの値段は、十分にお値打ちである。
酒の品揃えも程よい。
＇おすすめ＇の「尾瀬の雪どけ」をお願いしたら、載っている「うすにごり」が切れているが同じ銘柄の「純米吟醸」はあるというので、そちらでお願いする。
量は半合のグラスだが、追加で頼むにはちょうど良い。
肴を丹念に味わいながら、寛いだ時間が流れる。
蕎麦は天ぷらも試してみたかったので「天おろし」を選択。
登場したガラスの大鉢には、茹で上げた蕎麦の中央にたっぷりの大根おろし、天ぷらはまずまずの大きさの海老に茄子・玉ねぎ・しし唐で、さらに玉子焼きや刻み海苔も盛られている。
これに徳利のつゆを、好みで回しかけるスタイル。
天ぷらの揚げ上がりはまずまずで、海老はじめ野菜の味や食感も楽しめる。
蕎麦は中太でそれほど特徴は無いが、茹で上げはきちんとしている。
つゆはやや甘口で、粗目におろされた大根に辛味は少なく、むしろ甘みを感じるような優しさだったので、もうちょっと辛めの方が味が締まるだろう。
このスタイルの蕎麦でも蕎麦湯は言えば出してくれるかも知れないが、残りのつゆを割ってもあまり期待はできない。
そうしているうちに熱々の蕎麦茶が土瓶ごと運ばれ、これで〆ることで十分に満足できた。
この蕎麦も1,000円という価格は、良心的である。
店はご主人夫妻中心で営まわれ、店構えはお洒落になってもアットホーム的な雰囲気は引き継がれているようだ。
主な客筋は前の大学関係者や近隣の方々と思われ、地元に愛されつつ新しいスタイルを模索している点は評価したい。
全体的にCPは高く、これからも覗いてみたいと思う。