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安定した仕事ぶり。昼でもきちんと「蕎麦屋酒」が楽しめる
ハイレベルで丁寧な仕事ぶりは健在
新規に訪れたい蕎麦屋が次々と出現する一方で再訪したい処も数多あり、廻りきれないもどかしさを感じる毎日。
今回久しぶりに訪れたのは、限られた日時や時間帯によりなかなか足を運び難いこちら。
土曜日の口開け時を狙って、11時数分前に店の前に到着。
愛想のよい花番さんに迎え入れられ、一人客向きの5席のカウンターの左端を選ぶ。
現在は年配のご主人とこちらの花番さんの2人体制となっており、今年に入り席数をテーブル2卓とカウンター合わせて13席に絞り、お茶などもセルフサービスにしたようだ。
節分を迎えて数日前に降った雪は粗方解けたとは言え、冷えた空気の中を駅から10分ほど歩いて来たため、まずは熱燗(銘柄は「清泉」)を所望し、これで一息つく。
肴も昼に出来るものは限られているが、その中から次の2品を注文。
「あじ南蛮漬け」:きちんとした下処理の後にから揚げされ、甘酢に浸された小鯵が3尾。
白髪ねぎと青ねぎの小口切りが、天盛りされている。
醤油を使わず白く仕上げており、酢の加減も穏やかで食べやすい。
もちろん頭から尾まで全ていただく。
「鴨だしの五目煮」:鴨もも肉数切れと切り揃えられた牛蒡・大根・人参・蒟蒻・椎茸が、少し甘みを加えた薄めの醤油味で煮含められ、それに三つ葉と柚子が色と香りを添えている。
鴨の旨味が根菜類に浸みわたり、しみじみとした味わいに仕上がっている。
煮汁も木の匙で余さず飲み干した。
冷酒に「惣誉」を追加する。
花番さんは塗りの枡を履かせたグラスに、一升瓶から注いでくれる。
これらで暫しの時間を過ごす。
11時半を過ぎると後客が徐々に入店。
しかしテーブルは2卓だけのため、グループ客には早くも待ちが発生している状況。
早めに蕎麦を注文。
今回は「粗挽きそば」を選択。
ほかの客の注文の合間に、手際よく出された。
笊盛りの蕎麦はやや太めに打たれており、鼻を近づければ香りが心地よい。
粗目の挽きのため粒々感はあるが、配合が'二八'のためごつごつした武骨さは少なく、舌触りは案外滑らか。
未だに'十割でなくては蕎麦ではない'などと宣う御仁もいるが、こちらや「やざ和」の仕事を見れば、'二八'でも香りにも食感にも優れた蕎麦となることが分かる。
一方のつゆも見事。
香り高い出汁の旨味と'かえし'の深みが融合した、雑味の無いすっきりとした仕上がりを見せている。
真っ当な蕎麦屋では、蕎麦の出来同様に、いやそれ以上に「つゆ」にも原価を惜しまず、相応に手間を掛け神経も使っている。
最近は蕎麦にまで塩を振って悦に入る輩が居るが、こちらのような仕事に出会うと、改めて'蕎麦とつゆは車の両輪'という考え方が、江戸前蕎麦の本道と思う。
蕎麦湯は口開けのためか手が加えられているが、不自然なほどの粘度が無いのは救い。
つゆが徳利を使わず直接猪口に入っているため、味の調節が出来ないのはやや不便だが、もとより全て飲み干すつもりなので、さしたる問題は無い。
期待通りの満足度の高い時間を過ごせた。
勘定もこれで3,000円ちょっとは、極めて良心的。
蕎麦前も蕎麦も、相変わらずのハイレベルな仕事ぶりを確認。
営業時間の制約に加えて客席の減少など、ますます行きにくい店となってしまったが、折あらばまた訪れたいと思う。
見事な蕎麦に、名店の実力を確認
満を持しての「きびや」である。
中央線沿線には魅力的な蕎麦屋が多いのだが、我が家からだと吉祥寺までは結構頻繁に出掛けるものの、それ以西はどうしても億劫となる。
元々蕎麦屋はぶらっと出かけて、気軽に「蕎麦屋酒」を楽しめることが身上と思っているので、なかなか足を運び辛い。
こちらにもずいぶん前に一度、休日の昼に出かけたことが有るが、蕎麦は確かに美味しかったが、混んでいて落ち着かない印象の方が強かった。
ゆっくりするために、平日昼に時間を設けて足を向ける。
駅からほぼ真っ直ぐに南下して5分ほどの所であるから、それほど便は悪くない。
引き戸に手をかけたのは1時過ぎ。
しかしこの時間帯でも7分の入り。
花番の女将さんに、一人客用のカウンターの一番奥の席に通される。
まずは「生ビール」を頼む。
品書きの一品料理の欄を眺めて、こちらも頼めるかどうか尋ねてみたが、この混み具合からあまり無理は聞けない様子。
女将さんに勧められて、'早めにお出しできます'と付された中から「ピリ辛こんにゃく」を選ぶ。
一口サイズにちぎってから、きんぴら風に調理されたこんにゃくは、味が良く浸みていてなかなか美味い。
結構量も有り、これで250円は安い。
ビールのジョッキは程なく空になり、冷酒で「大信州」を一合注文。
揃いの洒落たガラス器で供され、なかなかの満足感。
やはり追加の肴が欲しくなり、ランチのセットに「天むす」が入っていることを考え、「小海老の天ぷら」ならどうかと尋ねたら、快く受けてくれた。
それほど待たされることなく出て来た皿には、2尾ほどを纏めて揚げたものが5個に、三つ葉のグリーンが色を添えている。
ピンク岩塩をつけて口に運ぶが、サクッとした揚げ上がりで海老の味も生きており、570円という価格にしては上出来。
これで暫し、蕎麦前を楽しむ。
しかしその後も来店客はポツリポツリと途切れなく、2時前に表の暖簾が仕舞われた。
蕎麦が残っているか心配になったが、'大丈夫ですよ'と言う返答。
あまりだらだらとしていては申し訳ないと、「もり」を一枚頼む。
運ばれて来た蕎麦は、見るからに美味そう。
挽きは微粉で配合は二八、色はやや白っぽいが香りは十分。
エッジを立たせてやや太めに打たれているが、切り斑無く綺麗に揃った美しいフォルムである。
実際に口にした食感は、堅打ちと言うほどソリッドでは無く、噛めば適度な弾力とコシが心地良い、私にとっては理想的な仕上がりである。
「つゆ」はやや濃いめだが、奥深いコクを湛えたバランス良い味わい。
一片だけ残しておいた「小海老天」を蕎麦に絡めてみたが、思わず顔がほころぶ美味さとなった。
「薬味」の葱も山葵も完璧。
「蕎麦湯」は仕舞時であったためやや粘度を感じるが、自然体で有ることが何より嬉しい。
やや短時間であったが、充実した時間を過ごせた。
次回はこの日は品切れであった「粗挽きそば」を試してみたい。
料理はなかなか面白そうなラインナップで、本来ならば夜に訪れてゆるりと楽しみたいところ。
頻繁に通えないのは残念だが、わざわざ足を運ぶだけの価値のある、佳店であることは間違いない。
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蓼喰人
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店名 |
閉店
そば 三休(【旧店名】蕎麦 きびや)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
そば 百名店 2021 選出店
食べログ そば 百名店 2021 選出店
そば 百名店 2019 選出店
食べログ そば 百名店 2019 選出店
そば 百名店 2017 選出店
食べログ そば 百名店 2017 選出店 |
ジャンル | そば |
住所 | |
交通手段 |
JR三鷹駅南口より、徒歩7分 三鷹駅から575m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
サービス料・ チャージ |
サービス料・チャージ・お通し無し |
席数 |
12席 (テーブル3席・カウンター4席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 ウェルシア薬局三鷹下連雀店裏にコインパーキングあり |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
小学生未満の同伴はお断りしています。 |
オープン日 |
2018年5月 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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酒解禁後の3軒目の蕎麦屋に選んだのは、3年以上ご無沙汰していたこちら。
以前の「きびや」から現在の店名に変わってからも、初めてである。
昼に時間を設けて足を向けて到着したのは12時少し前だが、すでに5.6名の先客が居る状況。
客席はセーブされており、一人の私はアクリル板の仕切りが設けられた4席のカウンターの一つを選ぶ。
店は調理担当のご主人と、ホール全般を任せられている若い男性スタッフの二人で賄われている。
昼は食事目的の客がほとんどだが、出来ないものも有るが酒肴の品書きも置かれており、一杯やることももちろん可能。
まずはビール(サッポロ黒ラベル)で始める。
肴には次の2品を注文。
「きゅうり 鴨味噌付き」:縞目に皮を剥いた胡瓜一本分が六つ割にカットされ、鴨のミンチを練り込んだ味噌が添えられている。
甘辛く濃い目の味噌が、シャキッとした胡瓜に良く合う。
結構なボリュームでこれで400円は安い。
「牛すじ塩煮込」:丹念に茹でこぼして脂分やアクなどを一切落とした牛筋が、蒟蒻と大根と共に塩味の鰹出汁で煮含められている。
雑味の無い上品な味わいに丁寧な仕事が感じられ、振られた葱と黒胡椒が味を引き締める。
手間の掛け方からすれば、580円は安い。
酒も程よい品揃え。
飾り気のないグラスに一升瓶から目の前で注いでくれるが、どれも150㎖で650円という値付け。
青森の「天青」を選ぶが、中々良かった。
蕎麦はどうしようかと思うが、昼はほとんどの客はお得なランチメニューを選んでいる。
私もその中から以前から一度試してみたかった評判の「天むす」が入る、「天むすセット」(1,000円)を注文。
一式が角盆で出されるが、蒸篭に盛られた蕎麦とつゆ・薬味、それに横長の皿に盛られた天むす2個に玉子焼、さらに香の物の小皿が乗っている。
蕎麦から取り掛かる。
「きびや」の頃からこちらは「粗挽き」に定評があるが、ランチのセットは一般的な「もりそば」で配合はともに'二八'。
色は白っぽいが香りが有り、食感もしっかりで噛めば旨味も感じられる上々の仕上がり。
つゆは中庸な濃さで、かえしと出汁のバランスも良好。
ランチメニューと言えども、薬味に本山葵のおろしを付けるところに感心。
蕎麦湯は手が加わり粘度も感じられるが、過度のドロドロ感が無いのは良かった。
「天むす」は小海老の天麩羅を芯に握られ、海苔が巻かれている。
海老天自体に旨味があり、適度な塩気も好ましい。
「玉子焼」は江戸前蕎麦屋の仕事で、しっかりした味と食感。
香の物の「胡瓜の浅漬け」も良かった。
充実した「蕎麦屋酒」が楽しめた。
肴には相変わらず細かな仕事ぶりが光り、満足度が高い。
蕎麦にも優れた仕事が維持されている。
さらに「天むす」も、さすがに名物と謳われるだけあって美味しかった。
天むすまで平らげてお腹もかなり膨れたが、勘定は3,000円ちょっとで、内容からすれば実にリーズナブル。
ご主人は体調を考慮して週休3日にして店名まで変えたようだが、平日ながらこの日の繁盛ぶりを見ると中々ゆっくりは出来ないと思われる。
こちらは駅からは7.8分の所で、周囲は住宅街ながら面白そうな店が集中している。
隣のイタリアンや斜め向かいのワインパブ、その並びの餃子専門店や路地を入った鯛焼き屋など、いずれも人気店のようだ。
さらに近辺には飲食店だけでなく趣味の店などを多く見掛け、整った住環境が感じられる。
我が家からはやや遠いが、こちらには定期的に足を運びたい。