ひっぱり釜揚麺 : 昆鰹和味庵 優味ん

2017/10/9(月)12:10
先客０名、後客０名

【ひっぱり釜揚麺】750円
前回より約４ヵ月ぶりの来店。
以前店の前を通過した際に、看板でひっぱり釜揚麺なる新メニューの案内が出ていたのを目にして、この度どんなもんかと様子を見にやってきました。
オヤジは相変わらずメニューの紹介をしたり、オプションを勧めてきたりと忙しい。
めん弥時代からもう何回も来てるから分かってるっつーの。

適当に聞き流しながら待つこと５分ほど。
注文時にはあえて詳細を聞かずに想像を膨らましていましたが、出てきたものを見て一瞬で理解しました。
これはアレです、山形の郷土料理のひっぱりうどんにインスパイアされた何かです。
スープと麺は分かれており、スープには鯖缶の鯖、納豆、ネギなどが入っている。
麺は温かい出汁の入った器に入っていて、そこから引っ張ってスープに投入し食べるというスタイル。
吉祥寺にはひっぱりうどんが食べられるお店は聞かないので、オヤジのアイデアは悪くないかもしれない。
がしかし、残念ながら私は山形人のコと付き合っていたときにひっぱりうどんの存在を知りましたが、その時食べてみて口に合わなかったんですよね。
そしてやっぱり今回もダメでした。
何より納豆と麺を一緒に食べたくない。

これは完全にひっぱりうどんが嫌いな私の不手際なので、ひっぱりうどんが好きだ！という方は、面白いものが食べられてオススメです。

【このお店のキーワード】
ラーメン、つけ麺、レトロ、オヤジ

2017/6/9(金)22:15
先客０名、後客１名

レビュー的には前回から約１年半ぶりですが、たまにちょくちょく顔出してます。
塩ラーメンはまだ食べたことがないので、今回初めてオーダーしてみました。
無化調の塩ラーメンはなるほど、かなりあっさりです。
まあここはどのラーメンもあっさりですが。
非常に優しい味わいで、物足りない方はもみじおろしニンニクと酢でカスタマイズするのがオススメ。
麺は三河屋製麺のつけ麺用の麺をラーメンにも使用しています。
のど越しがよく、非常に美味しい麺です。
ラーメン用の麺も探したけれど、これを越える麺は見つからなかったので、仕方なくラーメンにも流用しているそう。
なので、このお店の真の実力を味わいたければ、ぜひつけ麺がオススメですね。
もともとつけ麺専門店だったので。
(お客さんがラーメンばかりオーダーするので、今は不本意ながらラーメン主体となった)

このお店はとにかくこだわりがスゴくて、調味料まで独自調合。
そしてラーメン以外にもマスターオリジナルのおつまみが食べられる、ラーメン飲み屋みたいなお店ですが、お料理はすべて無化調というこだわりぶり。
せっかくなのでお料理も何品か頼んでみました。
ラーメンと同じダシを使った煮込みやだし巻き卵は良い雰囲気出てます。
ラーメンをオーダーした者のみが食べられる昆鰹魚頭(フィッシュヘッド)カレーも注文してみました。
おつまみで置いてあるマグロなどのアラでダシを取ったさらさらなルーで、スパイシーながらアッサリめな味でした。
店のコンセプト通り、和とタイとインドの味が融合したカレーで、なかなか面白い味に仕上がっています。

独創的なお店という意味では、吉祥寺の中でもここは随一だと思います。
実際そのこだわりで吉祥寺ではある意味本当に有名なお店です。
ここまで徹底していると、評価としてはもう完全に個人の好みが合うか合わないかでスッパリ分かれるかと。

2015/10/24(土)12:00
先客２名、後客０名

【みそ醤生姜麺】900円
なんだか吉祥寺に怪しげな名前の店ができてると思ったら、めん弥のオヤジお前かい！
吉祥寺のある意味有名店だっためん弥が店名新たに、しれっとリニューアルオープンしてました。
ヨドバシ裏地域にある、一見さんはかなり入りにくそうな外観の古びた店です。
店内は狭く、カウンターのみの席。
やはりかなり入りにくそうな雰囲気なのか、いつ見てもガラガラです。
ラーメン激戦区の吉祥寺において、流行らない店はすぐ撤退しているのに、この店がどうやって遣り繰りしているのかは吉祥寺七不思議の１つです。
外観といい、店内の使い古した調理器具といい、オヤジの雰囲気といい、逆に言えば「こういう店の方が案外おいしいんじゃないの？」的な雰囲気は醸し出してるんですけどね。

さて、メニューもかなりリニューアルされてました。
パッと見、魅力的なメニューばかりでワクワクします。
とりあえず味噌に惹かれてみそ醤生姜麺をオーダー。
こちらは他のメニューの赤みそ麺というメニューに生姜をトッピングしたラーメンだとか。
８分ほどで提供。
スープはコテコテの赤みそを予想してましたが、まったく逆の優しすぎる味。
味噌というより鰹の風味がよく効いています。
例えるなら門前仲町の超名店こうかいぼうのような優しい味。
さすが、無化調の自然派ラーメンを売りにしているだけあります。
個人的にはちょっと薄いかなと感じましたが、トッピングされている生姜を溶かすとちょうどいい具合に変化しました。
麺は中細のちぢれ麺。ここのオヤジは麺にこだわりを持っているだけあって旨いです。茹で具合も素晴らしい。
具には水菜、メンマ、チャーシュー、ネギなど。
具はどれもレベルが高いです。メンマも大きくて歯ごたえがあるもの。
チャーシューは鶏と豚両方入っていて、どちらも肉の旨さが感じられるチャーシューでした。
麺を食べ終えスープを飲んでいると、底の方にはスパイスのようなものも沈んでおり、またさらに刺激的な風味も出てきました。

なかなか良かったと思います。リニューアルとしては正解だったのではないでしょうか。
今の時代、なかなかこういうラーメンは流行らないのかもしれませんが、コンセプトとしてはすごく面白く、こだわりも詰まっている今どき珍しいラーメンで、応援したくなります。
昔からラーメン以外のメニューもこだわりづくしで、オヤジは見た目に反してかなり料理人です。
あと、水がうまかったのが凄く良かったです。ミネラルウォーターはさすがに使ってないと思いますが、水にこだわる店は信頼できます。

ちなみに今日は女性店員さん(奥さん？)もいたのがレアでした。
オヤジは相変わらずだけど、ちょっと丸くなったのかな…？以前ほど話しかけてはきませんでした。
めん弥時代から、こだわりのラーメンを作っていて、吉祥寺ではかなり異端な店でしたが、やはりいかんせんオヤジのキャラが強烈すぎて、なかなか人も寄り付かないんですよね。
ラーメンとしては悪くないので、オヤジのパーソナリティーに耐性があるかどうかだと思います。

この店のキーワード:「こだわり」、「頑固」、「ラーメン一筋」、「無化調」、「オヤジ」