無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
0422-21-3001
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
スピーカーから作曲者と演奏者の才能が伝わってくる
こちらの口コミはブログからの投稿です。?
記事URL:http://w-shinjukulunch.seesaa.net/article/354740500.html
口コミが参考になったらフォローしよう
kennny
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
kennnyさんの他のお店の口コミ
店舗情報の編集
閉じる
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
バロック
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店 |
お問い合わせ |
0422-21-3001 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
吉祥寺駅より徒歩約2分。 吉祥寺駅から232m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間、ソファー席あり |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
オープン日 |
1974年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
この店舗の関係者の方へ
食べログ店舗会員(無料)になると、自分のお店の情報を編集することができます。
店舗会員(無料)になって、お客様に直接メッセージを伝えてみませんか? 詳しくはこちら
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
吉祥寺駅北口、線路沿いに新宿方面に戻り、はらドーナツの向かいの小路を入って右側2階「バロック」コーヒー800円をすすりながらクラシックにひたります。
吉祥寺の名曲喫茶といえば、学生時代からレンガ通りのコンチェルトには何度か足を運びましたが、1974年創業のこちらのお店には未訪問のままでした。
一応一階にサインが出ているものの、同じビルにはジャズのライヴハウスやカラオケパブも入っていて、外観は全然喫茶店らしさがありあません。しかし、一度扉を開けると、中からレコードの重厚な音が聞こえてきます。私語は厳禁と貼られている横にはフルトヴェングラー協会の会報が置かれていたりして。由緒正しい名曲喫茶ですね。大きな真空管アンプとヴァイダボックス・タンノイの2組のスピーカー。椅子はスピーカーに向かって正面または90度に配置されています。店内は十分明るく、堅苦しくはないもののどこか凛とした空気もあります。先客なし、スピーカー正面近くの席につくと、飾られてる花の香りが漂ってきました。ガラス越しの隣のスペースにLPがずらりと並んでいて、その脇にターンテーブルも見えます。ガラスのところに、今流れているLPのジャケットがディスプレイされ、脇にホワイトボードで曲目が表示されていて親切。また、カザルスやリヒター、ジャクリーヌ・デュ・プレといった往年の名演奏家たちの写真やLPが飾られています。
席に近づいてきたのは、今お店を仕切られている先代マスターの奥様。淹れていただいたコーヒーは香り豊か。コーヒーと一緒にオレンジ色の注文票を置いていかれますが、これがリクエストカードになっています。ちょうどかかっていたイ・ムジチの演奏するヴィヴァルディの四季が終わり、奥様が「なにかおかけしますか?」といらっしゃいました。普段は勝手に流れてくる曲をのんびり聴くのが好きなのですが、ぜひ何かリクエストしてほしい、という雰囲気(^^;そこでちょっとひねってフランスものを何か、と言うと、奥様はロマン派のLPリストを持ってこられて、あまりないのですが、、と(名曲喫茶で流れているのはドイツものかバロックが断然多いですからね)。そこで、ドビュッシーとラヴェルの弦楽4重奏曲を探すと、いやいやけっこう揃ってるじゃないですか、、ということでカペー4重奏団の1928年の録音をリクエスト。1928年といえば、ドビュッシーが没してまもなく、ラヴェルはまだ存命中です。
ノン・ヴィヴラートの響きと随所で使われるポルタメントに1920年代のニオイを感じるけれど、モノラルとはいえ音はくっきりと浮かび上がるのは、タンノイのスピーカーならでは、なのかな。くっきりした音像のせいか作曲者、演奏者双方の鬼才ぶりがよくわかります。曲が終わって、奥様が「なかなかこういう曲をおかけする機会がないのですが、すてきな演奏ですね」とニコニコおっしゃいます。そして「こういう演奏にはやはりタンノイがいいですね」。すみません変化球のリクエストで。でも、奥様も音楽が本当にお好きなことがよくわかる一言でした。
オーケストラの再生にはヴァイダボックス、と再生システムを使い分けてるという芸の細かさ。800円のドリンクはやや高いけれど、気張らずクラシック音楽に没頭できると思えばリーズナブル。もう1曲、バッハの管弦楽組曲をのんびりと聴かせていただきました。また時間があるときに、ゆっくり訪れたいな。このところ都内の名曲喫茶を回りましが、その中では最も現代の名曲喫茶らしいお店と言えるかと思います。ごちそうさまでした。