環七の朝食ポイント : 江戸丸

べつにハズシを気取ってるわけじゃないんだが、TGS（立ち食いそば）で2回連続そば食べないで天丼を。

¥550なのにエビ天も入ってるしおトク！タレで煮た下町スタイルの天丼。今回あまりごま油の香りはしないものの、甘辛というよりは少しキリッとした調味で旨い。そしてわかめスープと交互に啜るときに口中でタレがのびるときにやはり生じる相乗効果！これが楽しみで頼んてるようなもの。願わくは、このわかめスープがもうちょい、いや半分くらいうす味だと、塩分摂取に制約の課された50代なかばのおじさんにはありがたいのだけれど…(^_^;

当店でそばを食べなかったのは初めてかな？

天丼：ゴマ風味の江戸前蒸し天丼を模した味わい。さっくりからりとはいかないが、オイリーで濃醇で、そしてゴマ油の香り。そばに入れて食べてる分にはゴマ油はわからないから、ちょい待たされてる間になんらかの加工をして出されるのかもしれない。付属のスープは少々塩辛いが、リセットないしは風味の拡散役として、存在理由があるのだ。まぁ願わくは半分くらいの味付けで…(^_^;。

百花繚乱のネタケースを見るたび、天丼の設定があったらな〜と毎度どの店でも思うが、やはりあったか。今回はお任せだが、お姉さんの受け答えからは、選べる制な感じもしたので、そうなると俄然楽しみが広がる。次はきしめんの番だけど、また思い出したら試してみよう。

今回は4回分、フォトカタログ。

玉ねぎ天はサクサク甘し。だんだんと汁にほどけてゆくさまを味わう。

当店の春菊天、しっかりめの揚げでほろ苦さも生きててとなかなかのもの。

茄子✕南瓜でいつもは見ない色合わせを楽しむ。茄子はトロッと、南瓜はほくほく。

そういや当店はきしめんのある店だった！ちゅるりんとしたテクスチャーがたまらない！

いずれの日も出汁感十分。最近混んでるのはそのせいか？

クルマの時でも早朝ならば隣接のコインパーキングが空いてる。…なんだけどここが早朝帯の料金設定がもうひとつ…(^_^;

げそ天そば：メニューに目を凝らすものりそばはないようだ。それではとこちらを。大ぶりのカットで食べごたえがあります。なおかつ、食いちぎらなくても良いので往生することもない。汁の出汁感にイカの旨みが広がって…と、いうことなし。

以前は道路にもテーブルが出てたけど今はなく、最近は店舗となりのスペースを開放して食べられるようになってます。これでクルマの置き場所がなんとかなればなあ…。

♪陽のあたる〜坂道を〜自転車で駆け上る〜♪

ここはよく車で通過するのだけれども、なかなか路駐ってわけにもいかない。だけど自転車の日は何の遠慮もいらない。

久々…ってこともないが、コロッケそばをいただいた。当店のような甘めの出汁を最もよく活かすアイテム。その味の総和はよく肉じゃがに例えられるが(←肉はいずこw)、いかにも日本人の味覚の奥底にある感覚を呼び起こしそうな味わいというのか…w

朝方はやっぱにぎわってますね！この月は3度自転車で通りかかったのですが、うち2度は満員スルーってほど。以前は歩道に出してたテーブルでも食べられたけど、やはり何かねじ込まれたか、今は歩道からは引っ込めて、隣の空きスペースにテーブルが出てて、そこで食べられるようになってる。だけど私は立って食べるほうがスキなので、もっぱらカウンター席狙い。

さて当店では食べるものが決まってて…といいたいところだが、あれ？それがメニューに載ってないような…。改定した風でもないのになあと思いつつゲソ天そばをオーダーすると、幾人かあとの人がのりそば！とのコール。何だちゃんとあんじゃん、最近ホントダメだな～俺の視力ｗ

さてそのげそ天そば、幾分細かなピースに分けて揚げてあり、噛み切れなくて往生するということがないよう気遣われてる。汁は少々甘めでコクのあるタイプだが、今日は出汁がのびやかに効いてて美味しい！そばも従来型とはいえ歯ざわり良好！

ああ美味しかった。こうしてパッと思い立った時に手軽に出汁感を味わえたらなあ。同じ区なのにうちの方ときたら…。

長雨の合間、時には自転車で行ける現場日程もある。そんな日はぜひともこんなTGSに立ち寄ろう。

当店もアイテムの多さの割には私の経験値が広がらない店だが、これというものを見つけてしまった店では、お店のメニューを広く紹介するyいりも、どうしてもこれを食べたくなってしまうのです。

それとは海苔そば。見た目あまり美味しそうには見えないかもしれませんが、立たないそば屋では花巻そばという風雅な名称で呼ばれる定番なのです。

穏やかな香りと甘めの出汁。主要街道に面した吹きっさらしという乱暴なシチュエーションでいただくものとはとても思えぬ上品さ。これならこんな感じのそばでも実に美味しくいただけると思うがどうでしょう。

なお当店、今のところメニュー価格表記に増税後の値上げ分とが対応しきれてないんで、しばらくの間はご辛抱を。具体的には値段はあらかじめ尋ねてください。

この日は久しぶりのきしめん。やけにゆで時間かかってるなあ…混んでるから仕方ないか…と思ったが、これは太い分、やっぱりゆで時間が長いようです。

待たされたけど、この麺のもっちりプルプル感！こりゃあイイネ！本場のように花かつおがかかってはいないとはいえ、今日は出汁もまあまあ決まってるし、実に美味しい！

かき揚げも多少冷めてるにもかかわらずサクッとしてるし！なんか最近、いつもの店の再訪でも当たりばかり引くことが多いな。鰹節にも旬があるんだったりして？

いよいよ老人のように朝5時には目が覚めてしまうようになった。なーんもすることがなくても、現場までの道のりで何かイイことがあるかもしれないと早出した。環七の中央線ガードをくぐると当店の口開け客がパラリと入ってる。こりゃあチャンスと駈け込めば、その僅かな間に店は満杯だ…。

本日の注目はのりそば¥380。直球なネーミングだが、江戸のそば界においてはこれは花巻という風流な名で呼ばれる定番メニュー。何故かTGS(立ち食いそば)ではほとんど見かけないが、それだけに希少価値が。というか、間違ってるかもしれないけど、文学的なお高くとまったそばよりも、こういうスタンドのそばにこそ海苔の風味は合うような…。

事実うまい！願わくは、これにだけはフタをかぶせていただき、それを取った瞬間に立ち上る香りを楽しみたいものだが、TGSで文句言っちゃいけない。でもズルズル啜ってると味わえる、磯の風味がなんとも乙なもの。当店の評点上げちゃおっと。

これにイカとかチクワとか、海のもの同士の合わせ技なんてのもイイですね。個人的には飽きるまで海苔のみの花巻を味わいたいですけど。反対に、春菊天なんぞはお互い殺しあう気も…。

環七ラーメン戦争だなんて言われていたのはもう20年ほど前のことだったろうか？当時路駐で渋滞が発生するほどひどかった新代田、ときわ台はすでに店すら無くなって、他もガイド誌で取り上げられるような店はもうないように思える。野方だっておとなしいものだ。行列するような店は、一之江まで行かないとないかもしれない。

これが時代の変化ということだけれど、個人的にはこれは味や嗜好の変化の要素というよりは、法令がもたらしたものという認識なのです。2006年から駐車違反の取り締まり基準が厳格化された影響で、この通りに位置する店には逆風となったことだろうと。基本、この路線は鉄道駅には接してないので、近所の人の他は車で通りがかった人が寄ってくれることが収入の柱なはずだけど、ちょっと停めて食事、ということがもうできないので、この一本の柱が失われたわけです。

毎日環七を走ってるものとしては、渋滞の原因が減るのはいいことなのだけれど、あの店もこの店も無くなってしまうのは寂しい。

こんな話をしたのも、当店の環境を思ってのこと。客種は、近所のオフィス人口の他は、ちょっと停めて…という客に依存しているはずだが、ご多聞に漏れず当地も駐車取り締まりは厳しい。このセクションは、路肩があるので走行車線はじゅうぶん確保されるのだが…。

昨年、後方にあるガード下のコンビニで同僚が買い物をするのを待って路肩に停めていたらパトカーが来ちゃって、すぐにどかせという。ここはそんなに交通の阻害をしてないだろうと言うと、そうだとしても、通報があるんで看過できないのだとか。うーん、まあその人物の気持ちもわかる。私のような者が他に何百人も来ては停めて行くのだとしたら…。それを迷惑だというのを狭量だとは言えないよね。

というわけで、当店の置かれた環境は厳しい。お店にも、コインパーキングの利用を促す貼り紙が。でも依然お客は引きも切らないように思える。この店には特別な何かが？色々考え、車ではなく自転車で伺いました。

お、ありますねえ春菊天。まずは肉そばにこれをon！む、コクのあるスープだ。黒々した麺と合わせて、印象度が上がります。これは、肉由来のものなのかな…。ついで訪問した時はかけそば×もつ丼のセットに。うん、かけそばもけっこう強い味がしますね。南天みたいにつゆの鍋に肉が泳がせてあって、肉そばじゃないものにも共通して使ってるのだろうか？もつ丼ですが、メニュー表記はもり丼に見えるので、何だろうと思って注文したら、もつ丼でした。なーんだ、でもうまいですよ。盛り放題のネギと七味がもっとも活きるメニューです。

店前にはオープンテラスが。おっとオープンだけどテラスじゃないな。テーブルがそっけなく置かれていて、腰かけて食べることもできます。まちょっとこっちを利用するのは勇気がいるかな(^^;。ビルの構造がどうなってるかはわからないけど、厨房を奥に引っ込めて、表に座席があればいいのに、と思うが、どのみち行き交う車ぐらいしか見るものがない景観ですけどね。

当店は、早朝からやってることや、お客の滞在時間が短いことから、冒頭にあげたようなことはあまり影響がなかったのだろうか？もちろん皆無ではないと思うが…。どうか今後ともご健闘を祈ります。