キッチン早苗＠東中野 : 資格ゲッターが行く！ : キッチン早苗

恐らく福芳（フクヨシ）さんと並んでこちらが2022年私的一番お世話になったお店。
2022年最後の訪問で頂いたのはこのハンバーグとカキフライの定食でした。
相変わらずハンバーグもカキもお見事。
コスパだけで語らないで貰いたい素晴らしいお店なのですよ。

淀橋青果市場の裏手のあたる場所。
最寄り駅は恐らく東中野駅、神田川を渡って商店街を真っすぐに進みます。
娘さんとお母さんが二人で切り盛りしているんだけど、調理は全て娘さんが。
その手際のよさが素晴らしい。
料理のほとんどは注文が入ってから調理、おばあちゃんはあんまり役に立たないので（ゴメンね）その娘さんが調理しつつも出来上がったお料理をテーブル席まで運んだり。
それもあって、正午前後に伺ったときはあまり面倒なオーダーをしないようにしているのですが。
伺ったのは正午10分前くらいでしたが、私が入店した時はまだカウンターに3名お客さんがいただけ、
「満席状態ではない今のタイミングならご迷惑になるまい」と思い、日替わりランチではなくこれをオーダー。
それに、年の最後の訪問だから食べたい物を食べたいものね。

日替わりランチ750円でもハンバーグとカキがコンビで提供されることがあるけれど、カキ・ハンバーグ定食で提供されるハンバーグとカキはサイズが違う。
一皿に乗り切らず、カキ３つは別盛りで提供されます。
ハンバーグは、厚さはそれほどでもないのだけれど”わらじ”のようなサイズ感。
ふわっとして、しかし肉の旨味がしっかりあって、その上このデミグラが滅法美味しい。
カキはカリっとサクサク、中はジューシーで火入れ加減が絶妙。
市販のタルタルが付いてくるんだけど、それは控えめにして前述のデミグラで頂くのが私のおススメ。
余すところなくすべてが丸く収まり、すべてが美味しく頂けます。

食材の値上がりでちょっぴり値上がりしましたが、オーダーが入ってから私のために作ってくれるお料理の数々。
家庭的でいてハイレベルなお料理がこの程度のお値段って、それでもまだ申し訳ないくらい。
2023年目標はディナータイムに伺ってビールでゆっくりこちらのお料理を頂くことです。
ごちそうさまでした。

キッチン早苗のカキフライ、始まっています。
気づいたのは２−３週間前のこと。
今年もカキフライ定食950円の他、カキフライとエビフライのセット、そしてカキフライとハンバーグのセット。
この3種類の定食でカキフライを頂く事ができます。

今更のタイミングになってしまったけれど、相変わらず素晴らしいカキフライだったので残しておかねば。

街の定食屋さん。
どこの駅からも遠いです、最寄りの東中野駅からも7−8分という感じ。
お店自体が古いうえ、スナックか何かの居抜きのような造りです。

オーダーが入ってからお料理を手作りしてくれるタイプのちょっと懐かしいお店。
この日は11時45分前には到着したこともあってすんなり入れたけど、正午前後になると満席のこともしばしば。4−50代の娘さんと70代と思しきお母さんの2人で切り盛りされているため、過度なサービスやスピードを求めるのは厳禁です。
が、調理を担当されているこの娘さんの動きが凄いの。

この日お願いしたのはカキフライ定食＠950円。
日替わりは700円だし他のお料理も殆どが1000円未満。
なので、カキフライはこのお店ではかなり高額商品です。
が、味わい、見た目、ボリュームすべてが素晴らしく。
季節になると常連さんにはカキフライを召し上がる方が多いのですよ。
この日も私の両隣が常連さん、お２組ともカキフライをオーダーされていて3人横並びでカキフライを頂くことになりました。
俵型の美しい形状、それがなんと6つもお皿に載ってきます。
俵にくるまれたカキは非常にジューシー、完全には火が入り合ってないこの揚げの妙！
さすがに6つとなるとかなりの量で、牡蠣だけでお腹一杯になりました。

ハンバーグも美味しいからハンバーグとこのカキフライとのセットもいいんだよね。
去年はそればかりオーダーしたんだった。
次回は昨年お願い出来なかったカキフライとエビフライのセットをいただこうかな。
ごちそうさまでした。

念願かなって「キッチン早苗」でかつ丼。
喝入れて頂きました！

時間を測ったら、東中野駅から急ぎ足で6分、普通に歩いても8分。
住所は北新宿ですが、最寄り駅はJR東中野駅です。
スナックの居抜き的なお店ですが、こちらのお料理は実に素晴らしい。

この日はランチに出遅れ、別のお店に振られたため急遽の訪問でした。
13時ちょっと前に伺うと狭い店内に先客は1組お1人。
L字のカウンターの他にテーブルが2卓ありますが、ピークタイムを超えたからかテーブルにはキャベツや荷物が置いてありました。
私はカウンターに腰を下ろしてっと。

年初だし、年末に叶わなかった（って、自分の意志で別の物を選んだんだけど）カツで喝入れるでしょ！
と思い、迷わないためにメニューを見ずに
「カツ丼をお願いします！」
すると、程なくして厨房からはお肉を叩く音。
そして玉ねぎを刻む音が。
私が子供の頃に母が作ってくれたカツ丼って前日に余ったカツ（我が家は私も弟よく食べるので安い豚肉を何枚も母が揚げてくれていた）を卵でとじる料理って感じだったのだけれども、こちらではとんかつから作ってくれるのですよ。
食べる前から、その音だけで既に美味しい！

おばあちゃん（シェフのお母さんかな？）が目の前においてくれた付き出しの大根のおでんを頂きながら待っていると、シェフ御自ら持って来て下さったかつ丼がとにかくすごかった！
細かめのカットされた玉ねぎは程よい食感を残しつつ、しかし苦みはしっかり消えて甘味が豊か。
お出汁は主張が控えめで、カツを引き立たせるイメージ。
カツはお出汁に浸っていない部分といる部分との食感のコントラストが見事で何よりその柔らかさ！
「お箸で切れるとんかつ」
ってどこかで聞いたことのあるフレーズがふと思い浮かびました。
そう、こちらのカツ丼のとんかつはお箸で切れるのです。
うぅぅ、美味しい！

こんなに手間のかかった、こんなに美味しいカツ丼が800円。
間違いない美味しさでした。
店内を見渡すと、豚ロースの価格高騰に伴って豚ロースをしたお料理は1月4日から50円アップした旨のお知らせが貼ってありました。
が、いやいや。
そもそもこのかつ丼はお札1枚で頂ける味じゃないと思います。
北新宿で「お箸で切れるカツ」に出会えた奇跡！
この出会いを今年も大切にします。

わかり辛く、アクセスの悪い場所。
JR東中野駅からも東西線落合駅からも歩いて10分近くかかります。
「マイロード大町」という商店街のお滝橋通りに近い場所、お隣がミニストップ。

ここ最近、忙しい時によくお世話になっているんです。
ということで、溜まる前に放出。

スナックか何かの居抜きなのか、外から中が全く見えなくて非常に入り辛いんだよね…
でも入口脇に掛けらた手書きのメニューには
「日替わり　ハンバーグ、キスフライ、エビフライ（目玉焼き付き）700円」
なんて書いてあったら、こりゃもういいお店でないはずがない！

8月ある日のランチはお盆休み中の相方と。
彼がビールを頼むと、お新香と厚焼き玉子のお通しを供してくださった。
このきゅうり、ぬかの香りがほんのりして美味しい。

オーダーはチキンカツ。
注文が通ってから揚げ始めます。
ぱんぱんとはたいて油のお鍋にどーん。
その間に私のハンバーグを形成して焼いて―
って、本当に手際がいい。
その上こちらの女性シェフ、フロアを担当しているご高齢のお母さん（親子かは存じませんが）があたふたしていると、それを補完するようにできたお料理を運んで来てくれたりもするのです。
チキンカツは初めてでしたが、彼の前に置かれたお皿を見てびっくり。
これがとにかく大きい！
さくさくチキンカツは、お塩で食べても美味しかったです。
大食漢の彼でも
「こりゃお腹一杯になるね」とのこと。

一方、私はこの日の日替わり。
ハンバーグ、キス、エビのフライに、目玉焼きまでついて、まるで「大人のお子様ライス」。
こちら「ソースの店」を謳っているだけあって、このハンバーグに掛かったデミグラもレベルが高いのですよ。
その上、キスフライは肉厚だし、エビもブリッと揚がっていて。
あんなスピードで調理しているのに一つ一つの仕上がりが極めて丁寧で美しい。

8月最終日に自らのに喝を入れるべく頂いたのがカレーライス。
これが750円。
オーダーが入ってから揚げてくれるカツは大きく、サクッとして。
これにみそ汁とサラダが付いて、それでも750円。
このカツも、お肉自体は特に高級とかそういう事はないんです。
でも間違いなく美味しい。
カレーも美味しいし丸っと美味しい。
「丁寧に作っているとこういうところに違いが出るんだよね」
と改めて思ったのでした。

古いし、狭いし、ドアは重いし。
清潔感に溢れたキラキラしたお店じゃないけど、お料理はどれもキラキラしてます。
そのお料理をこのお値段で？とびっくりします。
お昼はいつも近所のお客さんで混んでいるからなかなかゆっくりはできないんだけど、夜は割とのんびり営業されている様子。
夜も行ってみたいなぁ。

ジョギングルートにあってずっと気になっていたお店。
気になっていた理由はこの店名にあります。
「キッチン早苗」。
最近、にわかに盛り上がっている高田馬場「キッチンニュー早苗」。
「『ニュー』ってことはニューじゃないお店があるからだろうなぁ」
とは思っていたけど、まさか我が家のこんな近くにあったとは！

JR東中野駅からも東西線落合駅からも徒歩10分弱。
「マイロード大町」という商店街のお滝橋通りに近い場所に位置しています。
でも、人が通常想像するような商店街ではないんです。
マンションや住宅の間にぽつんぽつんとコインランドリーやクリーニング店、電機屋さんは中華料理店、コンビニなどがある程度。
どこの駅からも割と距離があり、生鮮食品を売るお店はなくて
「なんでこんなところに商店街が？」という感じです。

気になりつつもなかなか訪問できずにいたのは、営業時間が私の生活にフィットしないのに加えて外から店内の様子が全く見えないから。
SNSにもあまり情報がなくてちょっと不安だったのですよね。
が、ググっていたらナポにカツが乗った写真を発見。
「たとえ自分の口に合わなくても、ここで挑戦しなかったら絶対に悔いが残るな」
と思い、意を決して訪問しましたよ。

外観はこんな感じ。
店名の上には「手作りソースの店」とありました。
ドアの脇には「日替わりメンチカツとチーズオムレツ700円」と手書きのメニュボード。
ガラガラと引くタイプのドアで、これがなかなか重いです。
思い切って「えいっ」と開けると、手前左に4人卓、右手の2人卓。
その左奥がキッチン、それを取り囲むようにL字型（短い辺が左についているイメージ）が。
全部で12−13人収容すれば一杯になる小さなお店でした。

伺ったのは12時10分前だったんだけど、カウンター2席を残して既に一杯。
お客さんがいなくて話しかけられてしまったら何を話そう…
なんてドキドキしながら入店したのに、とんだ取り越し苦労。
カウンター席を薦められて腰を下ろすと、メニュはないようで。
壁に貼られた手書きのメニュを確認、ハンバーグスパ750円を注文です。
メニューが昭和な上、どれもお安い
かつ丼750円、オムライス650円、カツカレーも750円。
日替わりなんて700円ですよ。

調理されているのは私と同じ年くらいの女性の方。
お運びを担当されているのは70代くらいの女性、調理されている方のお母さまかな？
オーダーが入ると手早く調理を開始、目にも止まらぬ速さと丁寧な作業でどんどんお料理を作っていきます。
8割のオーダーが本日の日替わり。
メンチの大きさったらこれだけで1000円の定食として提供できそうなサイズなのです。
一方、私のオーダーはハンバーグスパ。
「ちょっとお時間が掛かります」から11分（決して長くは掛かってない）。
お母さんが冷蔵庫からパスタを取り出すと、それが外気に馴染んだ頃にフライパンで調理スタート。
それを玉ねぎのスライスとケチャップで炒め、その上に焼きたてハンバーグを乗せると自家製と思われるデミグラを丁寧に掛けて提供してくださいました。
その間に私はキャベツに大根という不思議なサラダをもぐもぐ。

スープ皿のように底の凹んだお皿にたっぷりのナポ。
やや酸味のある懐かしい味わいには女性シェフらしい家庭的な温かさが。
半身のアボカドのような形をしたハンバーグはニュー早苗さんとはかなり異なり挽肉のキメが細かくふわっとした食感。
何よりデミグラスソースがいい感じで、まるっと美味しい一皿でした。

キャベツのサラダに大根のおでんとか、ナポに揚げのお味噌汁とか。
おまけにお会計時には不二家のホームパイまで頂いてほっこり。
こんな素敵なお店、なんで今みで足を運ばなかったんだろう。
小耳に挟んだところによれば、ニュー早苗さんのシェフとこちらのシェフのお父さんがご兄弟なんだとか。
新宿の端っこに昭和が残っていました。
また伺おう。
テイクアウトもやってます。