代々木八幡：ポルトガル料理ガッツリ(過ぎる)会 : クリスチアノ

2020.12
　クリスチアノ行きたい！の声をもらったので、４人会を開いてみました。
　４人なので８皿オーダーで組み立てたら「え？ もう終わり？ まだ腹５分目・・・」という驚きのコメントが出たので、デザートの前に急遽５皿追加・・・

◆サラダ２皿
　野菜ファーストの１皿目は、レギュラーメニューの人参とオレンジのポルトガル風サラダ。
　細切りの人参を柑橘味の効いたドレッシングで和えハーブ感を加えたサラダは、キャロットラペとは一味違うユニークなもので、今回の仕上りも上々でした。
　２皿目は季節替わりメニュー、蕪とビーツのクリームサラダで、少し甘めの味付けが面白い感じです。

◆バカリャウ・ア・ブラス(鱈とジャガイモの玉子とじ)
　３皿目はレギュラーメニュー、温かい一皿です。
　ジャガイモを細切りして細かく切ったバカリャウと一緒に炒め、玉子を薄くまとわせてフワフワコーティングしたもので、安定した美味さ。
　
◆蛸のポルトガル風てんぷら
　４皿目はド定番の蛸てんぷら。
　超薄衣の唐揚げ風ですが、蛸がフワフワで甘く、気持ちスパイシーな衣と絶妙に合います。
　絶対のおすすめの一皿。

◆イワシの塩炭火焼き＆獅子唐素焼き
　５皿目は、見た目はなんの変哲もない焼き魚。
　味も普通の焼き魚。
　ですが、食べ方が独特のポルトガル風です。
　店のスタッフが頭と骨を外し、皮付きの身を豪快に解してくれるので、それをスプーンに乗せて左手で獅子唐の素焼きを掴んで合わせながら食べ進みます。
　イワシの香ばしさと脂の美味さと獅子唐の爽やかな組み合わせは和食では中々お目にかかれない驚きの美味さを演出してくれます。
　
◆バカリャウコロッケ３種(プレーン・赤・黒)
　ここで箸休め的にコロッケ３種盛を挟んでみました。
　写真は２人前で、一口サイズを３個食べる感じです。

◆海老のマディラ酒焼き
　剥き身の海老と小ぶりの野菜を焼いてマディラ酒ベースのソースで仕上げた料理です。
　これも定番メニューですが、甘味と深みのあるソースが美味すぎて、毎回必ず頼んでしまう一皿。

◆牛頬肉・豚頬肉・鶏モモ肉のピカパウ
　牛・豚・鶏と３種類の肉と野菜の炒め煮です。
　マディラ酒焼きの甘みのある煮汁とは対象的に酸味の出た煮汁は、野菜のピクルスと肉を合わせて煮込んでいるから。
　これも安定感の美味さです。

◆ハマグリのアルガルヴェ風酒蒸し（バター）
　そろそろ満腹だべ？と思ってメンバーの表情を見ると、まだまだ行ける感じが伝わってきたので、季節メニューのハマグリ酒蒸し。
　味付けを選べたので、料理法を選べたのでバター風味でお願いしました。
　たっぷり入ったハマグリを取り分けたあと、別注したガーリックトーストを煮汁に浸しながら食べ進むのですが、その煮汁がマヂで美過ぎる。
　ガーリックトースト以外に生ハムトッピングもできたみたいなので、次もメニューにあれば絶対追加すると決めました。

◆ハマグリと豚バラ肉とほうれん草のミガス
　ミガスを使う料理は色々ありますが、今回の一皿はお初のビジュアル、ハンバーグ風仕上げです。
　もちろん単純な肉ではなく肉に混ぜ込んだ微細切りの具が面白い仕事をしており、サプライズ感のある美味さでした。

◆カマンベーコン
　ＦＢで「仕込み中」とあったのでダメ元で頼んでみたところ、「今日からＯＫ」とのありがたい言葉、速攻でオーダーです。
　肉の旨味を引き出す白カビちゃんに感謝。
　
◆フランセジーニャ
　インスタ映えする一皿は、いろいろな肉を食パンで挟んでオーブンで焼いた料理です。
　意外なほど肉がたっぷり、これに仄かに酸味が効いたソースを絡めながら食べ進みます。

◆ポルトガル式の炊き込みご飯(鴨)
　そろそろ〆を、という趣旨でご飯物。
　具を蛸、豚＆ハマグリ、鴨、豚バラ＆モツの４種類から選べたので、鴨をチョイス。
　これが凄い美味さで、出汁の効いたご飯、裏側にしっかり残ったお焦げ、アクセントのオレンジ、そのバランスが絶妙でメチャ美味い。
　香ばしさと旨味と絶妙な酸味、完璧な一皿でした。
　
◆デザート３種
　ようやく宴はファイナルへ。
　一口サイズのミニ菓子ブリガデイロ(練乳＆ココア。１個１０円という超々サービスプライス)をトップバッターに、近所の系列店ナタと同じエッグタルトをオーブンで軽く温めたもの、そして最後はアローシュドーシュ(ライスプディング)です。

　いやー、よく食べました。
　でも定番も季節系も完璧に美味く、さすがのクリスチアノでした。
　参加してくれたメンバーに感謝します。

2019.10
　代々木八幡エリアで数店舗を展開するクリスチアノ、本店だけ未訪だったのですが、ようやく行けました。
　７人の会にできたので、希望と苦手内容だけ伝えて店にお任せ、色々と並べてもらいました。

◆人参とオレンジのポルトガル風サラダ
　人参とトマトをベースに、オレンジ等で酸味づけしたサラダです。
　普通のキャロットラペとは一味も二味も違う面白サラダ。

◆蕪とビーツのクリームサラダ
　見た目は細切りハムっぽい感じですが、歯ごたえのある蕪＆甜菜サラダです。
　マヨネーズとは一味違った味付けで、面白い仕上がり。

◆バカリャウとうずら豆のサラダ
　ポルトガル料理と言えば干し鱈。
　今回はサラダに仕立てた一皿を前菜に持ってきました。
　豆が想像以上に多く入っているので、同じく定番のバカリャウコロッケよりバランスがとれた感じ。
　ここまでのサラダ３皿は、１皿を７人でシェアしたので一口強ずつでしたが、色々な味を楽しむことができました。

◆イワシの塩炭火焼き・獅子唐素焼き
　なんか和食っぽくて予約時には迷っていた一皿。
　イワシは配膳と同時にフロアの人が骨から身を外して苦味が旨味の腹わたと一緒に混ぜてくれます。
　これがニヤける美味さで、焼き加減と塩加減が絶妙、そして獅子唐の素焼きに合わせると意外なほど完璧なマリアージュと気づきます。
　聞いてみると、ポルトガルの名物料理とのことでした。　
　写真を４人でシェアしましたが、きれいに完食。（３人テーブルに座ったイヌは２人分・・・）

◆モロッコいんげんのペイシーニョス
　これはシンプルな天麩羅。
　ですが、揚げ加減が絶妙で、塩で食べ進むと幸せになれます。

◆蛸のポルトガル風天麩羅
　超フワフワに仕上がった蛸の天麩羅。
　説明不要の美味さで、メンバーが黙々と食べ進みます。
　７人用に２皿頼みましたが、一気に皿が空きました。
　オーダー必須。

◆バカリャウ・ア・ブラス
　面白い炒めもので、鱈とジャガイモの卵とじという説明が付されています。
　炒めものならではの香りの立ち方が特徴的。
　唯一の反省は意外なボリューミーさで、７人でも写真を２皿頼むと１人分が相当な量になります。ご留意ください。

◆海老のマディラ酒焼き
　尾だけ残して身を開いた海老をマディラ酒ベースの濃厚なタレで仕上げた一皿で、超絶美味い。
　４人で１皿シェアくらいが丁度よいボリュームで、蛸天と同じくオーダー必須だと思います。

◆牛頬肉・豚頬肉・鶏モモ肉のピカパウ
　単純な名前の煮込み料理ですが、適度に歯ごたえが残った肉と酸味の効いた煮汁のバランスが素晴らしい一皿です。
　酸味に一役買っているのが写真に映っている人参とカリフラワー。
　ピクルス仕立てなので、煮込んでいくと絶妙なバランスの煮汁に仕上がるとのことでした。
　現地で食べた経験のあるメンバーから「あの時と同じ味。懐かしい。」とのコメントも受けました。
　ただ、若干ボリューミーなので今回のように７人２皿だとお腹が膨れるかも。４～８人なら１皿くらいのオーダーがおすすめです。　

◆エッグタルト
　すぐ近くのナタ・デ・クリスチアノと同じものをイートインできます。
　店食なので温めて出してくれるところが嬉しいところ。
　これも流石の美味さ。

　という感じの７人会でした。
　当初予定の８人から１欠になったので３人席のイヌは相当な量を食べましたが、味的にはメンバー全員から合格点をもらいました。
　基本的に小皿料理が多いので４人シェアが丁度良いのですが、中にはボリューミーな皿もあります。
　人数を考えながら、小皿を中心に多種並べすると楽しいかも。（と言いつつ、余裕があれば牛頬肉・豚頬肉・鶏モモ肉のピカパウは組み込んだ方が面白いと思います）
　ぜひ機会を作ってお試しいただければと思います。

　イヌが次回も仕切るとすれば、４人を前提に次を希望予定。（メニューは日替わりですが、定番は生き残っている可能性大かな）
　◇人参とオレンジのポルトガル風サラダ
　◇イワシの塩炭火焼き・獅子唐素焼き
　◇蛸のポルトガル風天麩羅
　◇海老のマディラ酒焼き
　◇お腹を膨らませる系を片方または両方
　　- 牛頬肉・豚頬肉・鶏モモ肉のピカパウと、パン
　　- リゾットを適宜
　◇エッグタルトを適宜