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店名 |
山田屋(やまだや)
|
---|---|
ジャンル | 中華料理、ラーメン |
予約・ お問い合わせ |
03-3376-6382 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
京王新線 初台駅 徒歩10分程度 初台駅から438m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
17席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、焼酎にこだわる |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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幹線道路を一本入っただけで、あたりは静寂に包まれた。外には灯りがないのでよくは見えないが、懐かしいラーメン丼の巨大なオブジェがあった。
店内に入ると狭い店内のテーブルでは、料理を楽しみながら飲みものを楽しむ客が6人ほどいた。
そして、他には客はいない。
調理場には還暦を間違いなく過ぎているであろう女性と、おそらくその息子であろう男性とが客の料理をこなしている。
ボクの入店に気づくと、いきなり…
「ご飯はありません。」そう告げれた。
ボクは…「チャーメンライスは出来ないんですね。」そう呟(つぶや)いた。
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ボクは高校を卒業し入学すると、伯父を通してアルバイトを紹介して貰った。伯父の弟が街の中華屋で働いていたことから、その系列店がアルバイトを募集していたのだった。
新宿東口を出てすぐ、そしてそばには場外馬券売り場がある立地だ。
ボクが勤めた山田屋中央口店は特に土日は、人手が足りないほどの人気店だった。そんな山田屋でホールを任され、注文、会計をした。
新年会は系列店の従業員、関係者が飲食店を貸切り、一同に顔を合わせた。全盛期には山田屋のれん会があったようだ。
山田屋は新潟県の山田出身の血縁者を中心とする、いわゆる街の中華屋。系列店の多くは新宿に集中したが、本店は板橋区にあった。
2年近く勤めたが、体調を崩したことが理由で、ボクは山田屋を退いた。
あれから、40年の月日が流れた。
久しぶりに中央口店の前を通ると店舗はなく、ラーメン専門店が営業していた。過日、ボクは40年前の記憶を手繰って、系列店を回った。そしてことごとく店舗が閉店していることを目の当たりにした。店は次の世代にバトンタッチされている…そう思ったが、現実は違った。
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カウンターの真ん中に座り、メニューを確認して"ジャジャ麺を"大盛りで注文した。
先のテーブル客の料理を提供してから、ジャジャ麺に取り掛かった。街の中華屋にしては飲物メニューが豊富だ。ホッピーセットを黒で頼んだ。
提供されたホッピーはラベルの違いから、リカーショップなどに流通しているホッピーなのが分かる。
グラスには予め中(焼酎)と氷が入っていた。
"ジャジャ麺"の大盛りが、カウンター上に乗った。大盛りにしたが、見事なまでたっぷりの一杯だった。山田屋は大盛りでなくても、かなりのボリュームなのを思い出した。
丼をこぼさないように持ち、そっとカウンターへと下ろした。
マグマを想像させるたっぷりのスープに、大盛りの細麺が沈んでいた。その上に、たっぷりの挽き肉が彩りを添えている。
まずはレンゲでスープを掬(すく)い、ひと口啜(すす)った。
さらっとしたスープは、ピリ辛で出汁の深みある旨味と重なり、あとを引く味わいだった。
細麺のスープの持上げは良く、スープにぴったりな麺だった。
麺を持上げるごとに絡まる挽き肉は、スープの旨味を吸い、ジャジャ麺の主役として料理にさらに旨味を付加した。
40年の月日を経て口にした"ジャジャ麺"は、昔の味そのままだった。
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頃合いを見計らって、40年前ボクが山田屋中央口店でアルバイトをしていたことを、厨房のふたりに話した。
厨房の女性は一瞬驚いた顔をしたが、それから会話のやり取りが始まった。厨房のふたりは、想像した通り親子だった。以前働いていたご主人は、今は病気で倒れ店には出ていないようだった。
ここ初台の店は他の山田屋とは違い、身内ではなく暖簾分けだった。
以前の各店舗の店主は、ボクの働いた中央口店を含め、その多くは病に倒れ、亡くなってしまったということだ。
いまでは山田屋関係者とは、全く疎遠になってしまった…そう話す女性は、昔を懐かしむような表情をした。
ところで、最近行って閉店したと思った西新宿の店舗は、どうやら営業しているという情報を得た。改めて行ってみよう。
ボクはまた来ることを2人に約束して、会計を済ませた。次は山田屋の人気メニュー"チャーメンライス"を食べに…
幹線道路へと出ると、車のヘッドライトに一瞬眩惑した。
そして…時はすこしづつ流れる♪
ボクはそう思いながら、新宿駅へと歩いた。