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独特のキャラの主人。サロン的な雰囲気で「蕎麦屋酒」を楽しむ。
オペラシティでのマチネの演奏会の帰り、歩いて寄れるこちらへ足を運んだ。
ここ一年ばかりの間で何回か振られているので、やっているか電話で確認した上で、開店時刻の5時半ちょうどに到着。
久しぶりだったが主人夫妻が歓待してくれた。
聴けばご主人の体調が思わしくなく、休んでいた時期があったそうだ。
相変わらずのおおらかな雰囲気で、すぐに間が空いたとは思えぬ打ち解けた気分になる。
肴の種類も酒の品揃えも限られているが、不都合は無い。
まず「鶴齢」を注文。
お通しは「焼きみそ」で、懐かしい味が舌に嬉しい。
肴に「大山鶏の山椒焼き」を選ぶ。
暫しの後、じゅうじゅうと音を立てて陶板状の土鍋で登場。
鳥腿肉の他、ねぎ・アスパラ・椎茸・エリンギとボリュームのある一品で、なかなかの満足感。
早速、先日の「志ま平」同様に、手の空いた主人と四方山話が始まる。
いつしか大テーブルは貸切状態となり、酒に「義侠」「七田」を追加し、さらに方々の店の話題で楽しい時間が過ぎる。
蕎麦はいつものように「もり」1枚。
角がしっかりした中太ながら、挽きが細かいため食感も喉越しも良い江戸っ子好みのタイプ。
雑味の無いすっきりとした「つゆ」も美味い。
ナチュラルな蕎麦湯で〆れば、心地良さに思わず顔がほころぶ。
今日も実に快適な「蕎麦屋酒」であった。
閉店時刻を過ぎても主人との会話がなかなか尽きず、随分と長居をしてしまったが、今回は女将さんの機嫌を損ねることはなかったようだ。
≪2011年1月のレビュー≫
東京には主人の個性が前面に出た蕎麦屋が多いが、こちらもなかなかのもの。
週3日の定休日は一応決まっているようだが、主人の体の具合や気分で突然休むことが間々ある。私も結構通っているつもりでいたが、何度か振られ実際に入店したのは今回で5回目。
場所は新宿の高層ビルを間近に望むが、どの駅からも結構歩く。
外観はまるで「ユトリロ」の絵に見る、パリの街角のようなくすんだ色調。
内部は壁も天井も漆喰で塗り固められ、窓の少ないガラーんとした空間の中央に欅の一枚板が見事な大テーブルが据えられた、8席のみの店である。
年配の主人は伊豆に在った「一茶庵」の教室で蕎麦打ちを学んだ後、奥さんの実家を改造して店を設けた。
そのためか、時々店に出て睨みを利かせる女将さんには頭が上がらないようで、そんな主人が妙にほほえましい。
一日で打つ蕎麦は限られており、昼は開けていても夜は休業ということもあるので、今回は電話で確かめたうえで、5時半の開店直後に訪れた。
酒は選りすぐったものが数種類。料理の品数も少ないが不満は無い。
まずは新潟の「鶴齢」、その後に佐賀の「七田」をチョイスして、料理は2品ほどを注文。
お通しは、へらで焼き色を付けた「焼き味噌」。肴の「鴨生ハム」には日本酒と意外に合う「ミモレット」が添えられている。
話し好きの主人と言葉を交わしながら、暫しこの独特な空間を楽しむ。
後に見えた方も常連さんで、和やかな雰囲気となる。
そろそろ「蕎麦」ということで、「もり」を頼む。
商売っ気が薄いように見えても、蕎麦の出来はなかなか立派なもの。
「つゆ」の味も、すっきりとした仕上がり。
「薬味」や「蕎麦湯」も、きちんとした仕事である。
武道家としての一面を持つ主人は、そのユニークなキャラが有名で、方々の店で噂を耳にする。
客との会話が昂じると早々に暖簾を仕舞って、一緒に飲み始めることもある。
今回も主人を交え、3人で「そばや談議」に花が咲いた。
あまり長居をすると、奥から件の女将さんが顔をのぞかせる。
手ごたえのある客にはそれなりの対応という姿勢は、私個人としては歓迎するが、これで商売が成り立つのか心配になるほどである。
訪れる際は、ぜひ直前に電話を入れて確認されることをお勧めする。
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蓼喰人
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店名 |
掲載保留
ふじ多
|
---|---|
ジャンル | そば、日本料理 |
住所 | |
交通手段 |
幡ケ谷駅から582m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
¥1,000~¥1,999
|
席数 |
8席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
可 (20人以下可) |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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こちらも私にとっては大切な蕎麦屋で「蕎麦屋酒」を楽しむだけでなく、話好きでユニークなキャラクターのご主人と語り合うことを目的に、7.8年ほど前に何度か通った店。
その後ご主人が体調を崩されてしばらく休業し、一時は閉店の噂も流れていたので消息を案じていた。
最近になって日時を限って営業を再開していることを耳にし、是非訪れたいと思っていた。
開けているのは金・土・日のみで、昼の2時間は通常営業、夜は予約客のみ受け付けるとのこと。
ゆっくりしたかったので事前に、日曜日の17:30からの予約を入れて足を運ぶ。
約7年ぶりである。
場所は幡ヶ谷の駅から甲州街道を越えて「六号坂通り商店街」を7.8分奥に入った所。
日が暮れても冷めやらぬ熱気の中を進むと、ユトリロの絵を思わせる煤けた塗り壁に覆われた店舗が、変わらぬ佇まいを見せていた。
懐かしい引き戸に手を掛けると、私のことを覚えていてくれたご主人が笑顔で迎え入れてくれた。
漆喰で塗り固められた店内の様子も変わっていないが、さすがに草臥れた感は拭えない。
中央に置かれた思い出深い8人掛けの大テーブルの一角に、席が用意されていた。
この日の客は私の他に一組2人の、合計3人のようだ。
武道家でもあるご主人に状況を伺うと、膝を悪くして治療のため3年間店を閉めていたそうだ。
現在も体調は万全では無く、無理のない程度に開けているとのこと。
積もる話も有るが、まずはビール(ハートランド中瓶)をもらう。
お通しには「冷奴の胡瓜もみ添え」といったものが出て来た。
奴にカットした豆腐に胡瓜の薄切りと刻んだシソの葉を合わせ、三杯酢が掛けられている。
すべてのメニューが、一枚のホワイトボードに手書きされている。
限られた肴類から、まず2品を注文。
「小あじ南蛮漬」:唐揚げにされた小振りの鯵が3尾、パプリカや玉ねぎのスライスと共に濃い目の南蛮酢に浸けられており、酢の加減がやや強いが頭から全部食べられてまずまずの美味さ。
「丸なす味噌田楽」:大ぶりの丸茄子を半分にカットして油でじっくりと揚げたものに、赤味噌を使った練り味噌が塗られ胡麻が振られている。
蕩けるような食感の茄子に、甘目の味噌が良く合う。
酒はご主人のお勧めにより「奥播磨」を選択。
現在の営業形態から酒が大量に出ることは無いため、仕入れは4合瓶なのは理に適っている。
最初に一合で頼んだが、その後瓶には中途半端な量が残っていたのでその分も追加でもらう。
軽い口当たりながら、深みある味わいがなかなか良い。
後から見えたお二人はご近所の高齢のご夫妻で、昔からの常連さんのようだ。
打ち解けた雰囲気で、快適な時間が過ぎていく。
肴にさらに2品を追加。
「ししゃも」は'北海道産'と付記されており多分「鵡川」と思われるが、スーパーで売っている「カペリン」ではない「本ししゃも」がこんがりと焼かれている。
3尾の内メスが2匹、オスが1匹。
一般的には所謂'子持ち'のメスに人気が有るが、私は蝦蛄でもそうだが卵に養分を摂られて身がやせたメスよりも、食感がしっとりとしたオスの方が美味いと思っている。
今回も身が大きく食べ応えが有るオスの方が、美味しく感じた。
もう一品は「牛タン焼き」にしたが、てっきり牛タンのスライスが焼かれて出てくると思いきや、小型の土鍋がグツグツ煮立った状態で登場。
中には一口サイズにやや厚めにカットされた牛タンに、葱・椎茸・エノキタケがすき焼き風に煮られ生卵が落とされている。
実際の味もやや薄めながら、甘辛いまさにすき焼きの仕上がりでなかなか美味しい。
厚めに切られた牛タンはさすがに少し硬かったが、ボリューム満点で実に豊かな気分にさせてくれた。
これに合わせて酒をもう一合。
「天穏 にごり」を選んだが、しっかりとした味わいが牛タンの煮込みに良く合った。
蕎麦は当然ながら「もりそば」。
ここのご主人は現在横浜に設けられている「一茶庵手打ち蕎麦教室」が、伊豆高原に在った頃の卒業生。
こちらの出身者で、今では都内の名店の主人に収まっている方は多い。
とかく蕎麦打ち教室の出身者の店に対し、通り一遍の仕事に終始して面白味が無いと言った画一的な見方をする人もいるが、蕎麦打ち教室で教えることはごく基本的なことに過ぎず、商売が成功するかは否かは基本の技術に加えて、いかに独自の個性を盛り込むかに係っている。
ここの蕎麦は江戸前の王道の'二八'で打たれているが、昔から時々で打ち方を変えていた。
今回はやや太めだが、エッジの立った食感が秀逸。
香りもしっかり感じられ、そのまま噛みしめても良し、啜って喉越しを楽しむにも良しの相変わらずの見事な仕上がり。
つゆはバランスが取れた、まろやかな味わい。
薬味の葱の切り方が丁寧で、山葵もおろし立て。
蕎麦湯はもちろん自然体で、すっきりと〆られるのは好ましい。
当初はやや心配だったが、昔と変わらぬ快適な「蕎麦屋酒」が楽しめた。
料理の出来には多少の斑が見られるが、ご主人一人で賄うためそれは致し方ないこと。
何より蕎麦の仕上がりに遜色がないのは立派である。
手の空いたご主人とは、様々な事柄で語り合うことが出来た。
ご主人は昔から同業の店を訪れて情報交換などに余念がなく、以前に一度「じゆうさん」でバッタリ出くわしてこともあった。
今でも時々方々の店を巡り歩いているようだが、ネットなどはやっていないため最新の情報には疎いとのこと。
私が最近注目している蕎麦屋についてなどで、大いに話が盛り上がった。
久々に伺いご主人にお目に掛かり、歓談できたことは嬉しい限り。
前述のように身体は完全に復調したわけでは無く、打つ蕎麦の量や料理の準備も限られる。
昼の訪店に際しても事前の確認が好ましく、様子の分からない人間が大勢で押し掛けるようなことは慎んでいただきたい。
夜は完全予約制なので混み合うことは少ないと思われるが、頑張り過ぎないでマイペースで続けられることを切に願う。
すっかり話し込んでしまい、店を出たのは21時を回った頃。
帰りは大江戸線の「西新宿5丁目」まで歩くことにしたが、道筋はなかなか複雑。
しかし最近オリンピックカラーにライトアップされた都庁の建物を目指したため、10分ほどで迷わずに到着できた。
外の空気は未だ熱気を帯びて重苦しかったが、気分は清々しく足取りは軽かった。