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店名 |
掲載保留
中級ユーラシア料理店 元祖 日の丸軒
|
---|---|
ジャンル | アジア・エスニック |
住所 | |
交通手段 |
新代田駅から115m |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥3,000~¥3,999
|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
備考 |
9/2 テレビ東京系 「モヤモヤさまぁ~ず2」(経堂篇) にて紹介されました。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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その店は、数年ほど前から恋焦がれていた店だった。
新代田の駅を降り、目の前の横断歩道を渡り、
右、北の方へと進む。
程なくして、ラーメンのバサノバが見えてくるのだが、
目指すはそこの二階、
「中級ユーラシア料理 元祖日の丸軒」だ。
なぜか入り口が2カ所あるこの店は怪しさが尋常ではない。
全部を書いていたらきりがないので、
ビジュアル部分に関しては
他の人の食べログの文章を参考にして頂いて、
ここでは割愛させてもらう。
中に入ると、怪しげな雰囲気の店主が待っていてくれた。
白髪混じりの肩まで伸びた黒髪は
スタイリング剤をつけすぎたのか、
びしょびしょに濡れていた。
彼の名は、「ペペ・アンドレ」。
ここの店主だ。雰囲気、出で立ちなどを考慮すると、
「ホモ・サピエンス」という名の方がしっくりくると思うのだが、
初対面の人にそんなことが言えるわけもない。
他の人の記事を見ていると、
どうやらペペさんは相当なこだわりを持っている方らしい。
しかし、接客業も長く、様々な荒波に揉まれてきた僕にとっては
どういった対応をすれば自分もペペさんも楽しい時間を過ごす事が出来るのか、
難しい事ではなかった。
まずは飲み物。
メニューを開くと
「どんな感じのが飲みたいか言って。そこに書いてあるワインのメニューはデタラメだからさ。」
と、ペペ。
じゃあ取り敢えずビールにしようかなと注文。
ハイネケンかギネスという事だったので、取り敢えずハイネケンを。
さすがユーラシア料理。ドリンクもユーラシア産だ。
初めていくということで、今回はコース料理をオーダーした。
最初に出てきたものは、黒色に揚げられた、
ゴマが乗っている、コロッケのようなもの。
なんだこれはと思いながら、フォーク入れると、中は緑色。
ここの名物料理なのだが、名前は忘れてしまった。
2品目は、なんかトマトをすりつぶしたようなもので、
そこに鷹の爪も入っており、少しピリ辛。それをカットしたパンにつけて食べるというもの。
ユーラシア料理といっても、多分イタリア地方のものであろう。
3皿目は、白身魚のフライの上に
バジルか何かを刻んでねっとりさせたものを乗せたものだった。
この辺で、僕はペペさんにリスペクトの意味も込めて、
「この料理はなんていう料理なんですか?」と尋ねると、
「魚、うまいよ。」とだけ言い、
ペペさんは厨房へと消えていった。簡潔でわかりやすい説明だ。
猛暑日の続く厨房というのは
僕達の想像を絶するような暑さなのだろう。
4皿目を持ってきたペペさんは、うっすらと鼻水が出ていた。
出されたお皿の上には、お肉の上にスライスされたチーズがのっており、
そこにオリーブオイルとレモンがかけられていた。
「これカルパッチョ。本物のカルパッチョ。」と、ペペ。
どういうことかと尋ねると、
「イタリア人はね、生魚を食べないの。」と、ペペ。
「あれですね、今まで僕たちは偽物のカルパッチョを食べさせられていたんですね。今後そういうカルパッチョ出されたら、お店の人に言ってやりますよ!偽物だって!」
と言うと、
「いい。そんなこと言わなくていい。」と、クスっと笑いながら
また厨房へペペさんは消えていった。
もう、ペペさんのハートはつかんだようなものだった。
その後、コースで出てきた、
え?なんでこんな短冊状にカットしたの?というピザや、
何肉かわからないちょっとうっすらピンク色に焼かれたものが出てきたが、
もうどうでもよかった。多分美味かった。
ペペ・アンドレの心を掴むのに必死だった。
お会計の時に、彼はプライベートの事を少し話してくれた。
家にテレビが無くて普段はラジオの天気予報しか聴かない事、
テレビ出演を今までに果たしたが、
トータルのギャラは四万円だった事、
でも、お金には別にこだわっていない事。
一瞬、ちょっとかっこよく見えたが、
一億円稼いだ人の話になったら、
「え〜、羨ましい〜、羨ましいよね〜」と、
こっちはもう帰るって言ってるのに、
10分程お話が続いた時にはペペさんのハートを掴んだと思った自分を恨んだ。
ご馳走様でした。