ワイン好きが集まるお店 : クオーレ・フォルテ

下北沢駅（小田急線、京王井の頭線）から徒歩４分ほどの場所にあるワインを楽しむお店。食べログの点数は3.58(2023.8現在）。平日の夜に訪問しましたが、７時過ぎには満席でした。事前の予約をお勧めします。このお店、予約するときに「お連れの方も含めてみなさんお酒は飲まれますか」と聞かれます。どうやらお酒が飲めない方はNGのようです。賛否が分かれるかもしれませんが、それだけこのお店がワインに力を入れていると解釈しましょう。

このお店、料理のメニューは店内の黒板？に書かれていますが、ワインのメニューはAir Dropを使ってもらいます。私が訪問した日のグラスワインは、スパークリングは１種類で1300円、白は９種類で1000円〜1600円、赤は８種類で1000円から1700円とワインバーにしては比較的リーズナブル。チャージやサービス料はかかりません。
生ビール700円もありますが、酷暑の夜でしたが、生ビールを飲んでいる人は誰もいませんでした。
ここはワイン好きが集まるお店なんですよね。

ワインは好みを言って選んでもらう、もしくは料理に合わせてワインを選んでもらうと良いと思います。値段の高いワインを勧めてくることはないので、安心して「お任せ」ができるお店です。

一方で、料理は悪くはないのですが、あくまでも、このお店の「主役」はワインなのです。

今回、飲んだワインは、泡、白、赤の次の３種。
Andrea Arici /Franchiacorta 1300円
Stefano Legnani / Loud garou 1200円
Occhipinti / Cerasuoro di Vittoria 1600円
白はオレンジワイン、赤はシシリアのワインで非常に香りがよく、まとまりの良いワイン。
お店の方が丁寧にワインの説明をしてくれます。お店の方の全員がしっかりと説明できるのが、このお店の良いところ。ただ、以前に比べると、ワインのお店の選択が、無難にまとまってきたような感じも受けました。

コッパロマーナ1800円　豚の首から上（このお店ではさらに豚足も使用しているそうです）を使用したゼラチンで固めた豚肉。豚の臭みは一切なく美味。

本日のカルパッチョ1800円　カンパチでした。スパークリングワインとの相性がいいです。

鶏バター
１人前は胸肉２枚を使ったボリュームたっぷりのもの。お店の方からハーフにしましょうか？と提案があり、胸肉１枚にしてもらいました。すごくシンプルな美味しさ。お店でかなりの人気だそうです。胸肉２枚だと2800円。ハーフがいくらだったのか不明。

ポルチーニのパスタ
乾麺と手打ち麺から選択。手打ち麺を選択。たっぷりのポルチーニ。意外ですが、この料理も含めて塩分はどちらかというと控えめ。

下北沢の人気のワインバー。このお店、ターゲットが明確です。

このお店が向いている方。
ワインがとにかく好き。
ワインはグラスでいろいろ楽しみたい。
食事は量よりも質を重視。

このお店に向かない方
ワインよりビールが好き。
イタリアンはピザとパスタしか思い浮かばない。
食事はがっつりと食べたい。
サービスは丁寧なフルサービスが好き。

このお店はワインを楽しむのがコンセプト。
ワインはグラスで多くの種類のビオワインを楽しめます。
私はお任せしちゃいました。このお店は最初にワインの好みをしっかり伝えることが大切ですね。ワインが詳しくないなら、料理に合うものをお願いすればオッケー。
なお、激安のワインを飲みたいなら、この店は向いてないです。一杯1000円程度。ワインの質を考えれば良心的ともいえる価格ですし、チャージがないので、私はお得だと思いますけど。

お店の方がワインを熱く語ってくれるので、ワインに興味がないと面白くないお店。

ジャガイモとチーズ930円
揚げたジャガイモにチーズがかかってるんですけど、全くジャンクじゃない。

前菜の盛り合わせ1300円
これは絶対に頼むべき。

豚ばら肉のポルケッタ1300円
このお店の定番。意外と薄味。ワインととてもよく合いますが、バラ肉なので、中高年にはきついかも。2006年の濃厚赤ワインがぴったりでした。

肩ロースを使ったローストポーク
何時間もかけて火入れしているとのことですが、本当にギリギリの火入れで、まるで豚肉でないような食感です。このジューシーな質感はすごい。

アスパラガスのザバイオーネソース 黒トリュフソース 1300円
太めの良質なアスパラガスにザバイオーネソースがかかっています。最後にチーズをふりかけて、バーナーで焦げ目をいれて出来上がり。トリュフはあまり感じず。値段を考えれば仕方ないか...

ムール貝とお米のティエッラとは、イタリアの冷たいお米料理。玉ねぎ、じゃがいも、ムール貝、アサリ、トマトを重ねて、生のお米を散らしてじゃがいもで覆い、水をかけてオーブンで焼いたあとに冷やしたまま提供する料理のこと。


茄子のパテは、松の実が入ったジェノベーゼソースはバジルがあまり主張せず。おいしいですが、見た目がちょっと寂しい。

総評
ワインはグラスで本当に楽しめます。食事メニューは全てがおいしいわけではないが、総じておいしい。
肩ロースの肉料理は記憶に残るおいしさでした。ワインが好きな私には本当に楽しいお店。

予約が必至です。満席になると、ちょっと隣との間隔が狭く窮屈です。
予約が取れない場合は地下のフェーガトフォルテに行くことをお勧めします。フェーガトフォルテは予約をとらないのですが、メニューは全てこの店と同じなのです。

赤ワインをグラスで三杯飲んで、軽く食事をして一人あたり5000円ほど。

クレジットカードは10000円からだそうで、私たちは焦りました。