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下北沢：井之頭五郎と浅井慎平ゆかりの喫茶店
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まめぞう
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店舗情報（詳細）
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店舗基本情報
| 店名 |
閉店
聖葡瑠
|
|---|---|
| ジャンル | 喫茶店、カフェ |
| 住所 | |
| 交通手段 |
小田急線・井の頭線 下北沢駅 徒歩1分 下北沢駅から107m |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
～￥999
|
席・設備
| 個室 |
無 |
|---|---|
| 禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
| 空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
メニュー
| 料理 | 野菜料理にこだわる |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
|---|---|
| 初投稿者 | |
| 最近の編集者 |
|
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「孤独のグルメ」ファンは食べログレビュアーさんのなかにたくさんいらっしゃる。
私も90年代、谷口ジローの画になるこの漫画を楽しみにしていたくちである。
実写版「孤独のグルメシーズン1」第9話にここ「聖葡瑠」が登場した。
http://www.tv-tokyo.co.jp/kodokunogurume/story/chapter9.html
井之頭五郎（松重豊）と劇団員篠宮（朝倉あき）がお茶するためである。
彼らはなんなくたどり着いたが、初めての人がここ「聖葡瑠」にたどり着くのは大変である。
今の若者が大挙して集まっている雑貨屋ヴィレッジ・ヴァンガードや本多劇場に通じる階段のあるマルシェ下北沢ビルの一階にあるのだが、
行きつかない。
思い切って、若者であふれるヴィレッジを突っ切るとその奥の廊下左手にあった。
思っていたより随分レトロな雰囲気の喫茶店。見ると1977年創業とある。
右手がキッチンとカウンター、左手がテーブル席。
左奥のテーブルに座る。店内は昔の若者ばかり。皆のんびり過ごしている。
ヴィレッジとここの間には目に見えないバリアが張られているのか、今の若者は入ってはこない。
店内にはクラシックが静かに流れる。
かくしゃくたる痩せたマスターが色々とメニューの説明をしてくれる。
そして、10時～12時半のシチューモーニング（550円）を午後の遅い時間なのに今日は出せるというのでそれを頼む。
野菜たっぷりシチューにパン、コーヒーか紅茶で550円は安い。
紅茶でお願いする。
さすが36年の歴史、店内は雑誌、書籍、絵、置物に囲まれている。
本棚の一角をよく見ると浅井慎平の本ばかり。
そのなかの一冊「早稲田界隈」を取って開くと
お店宛に「ヒァシンス、風に吹かれて退学す」と本人の書き込みがあった。
今の人は浅井慎平のことはほとんど知らないだろう。
メディアへの露出もずいぶん減った。マスターによるとTBS系列のサンデーモーニングに月2回だという。
本の奥付の著者紹介を見たら1937年生まれとある。もう75歳か、こっちも歳を取るはずだ。
名古屋の名門高校を出て、早稲田を中退、私の中のイメージでは写真の勉強をせずに写真家になったというイメージだが、マスターによるとちゃんと勉強をしたらしい。
ビートルズ来日の際、密着して写真集を出し有名になった。
だから私が物心ついたころには、色んなテレビ番組に出ていて、目がぎょろっとして歯に衣着せぬ物言いの元気な人だった。
浅井慎平の事務所が下北沢にあるため、ここによく来るようになって仲良くなったそうだ。
シチューとトーストが出てきた。
本当ならパンはドンクのバゲットなのだが、北口のドンク大丸ピーコック店が閉店してしまったため、さぁどうしたものかと思案中で
今は悪いけど食パンなんですとマスターがはにかんだ。
紅茶も続いて出される。
シチューは熱々！ブロッコリー、ニンジン、ジャガイモ、タマネギと野菜が豊富。
昔ながらの素朴なクリームシチュー、小麦粉は少な目で濃くはなく、お腹に染みわたるという感じ。
マスターは私の顔を見て、きっと浅井慎平も味わったであろう、この手作りのシチューを食べさせたかったに違いない。
実はあの時の井之頭五郎にもマスターはそんなに慌てなさんな、と食べさせたかったのかもしれない。
あなたも下北に来て、ちょっと温まってみたいなと思ったら、マスターにシチューありますか？と聞いてみるとよい。
なお、ここはニューヨークでも香港でもないのだが、トイレに行くときにはマスターに鍵を借りて行かねばならないので覚えておいて。
心も身体も温まったところでご馳走様！