カツカレー好きのオヤジができるまで、 : キッチン南海 下北沢店

キッチン南海と聞くと嬉しくなってくるのは私だけだろうか。人を笑顔にする、少なくとも私らの様なおっさんを昂ﾀｶﾌﾞらせるhappyワードなのである。


緑の看板が好きな人向け
ダークグリーンズ向け。深緑？ブリジアンである。鷹のマークなのである。南海なんばである。ガラガラのきったねえ大阪球場を思い出す。憧れの昭和江戸の町洋食なのである。


あたしの昔のblogの【キッチン南海メモ】(´∀｀‼︎
更新してみました。

⚪︎神保町新店
伝統を受け継ぎ復活を遂げた最新店舗。最後の暖簾分け店と言ってよい。総本店の最後の料理長が独立し、復活させたから安心しても良いのだが総本店では無いのである。あの木彫りの象さんもいるし匂いは十分に残っている。

⚪︎南池袋店 - 豊島区南池袋1丁目
閉店したの！？いつっ！？赤みの強いブラウンカレーカツにカレーを掛けない"さくさく"スタイルだった。千切りキャベツは乗っけず別添えのお洒落サウザンサラダだった。広々したお店だった。2021年6月26日に終わってしまったそうな。

⚪︎駒場店 - 目黒区駒場1丁目
学生街に南海はよく似合う。関大前には南海はなかったが洋食好きの関西の大学生には南海は憧れだった。駒場など程遠い天竺に思えたものだ。

名古屋と藤井寺に通った少年だったが、江本、門田、香川、ブレイザー、スタンカ、野球だったなあ。定岡だって親分だって好きだった。もちろん神様野村も憎らしいくらいに好きだった。なんばパークスのとこに球場あったんだよ、って言ったら新入社員に笑われた。そんなわけっ！！って言われた。

⚪︎下北沢店
そして本日はこちら北沢2丁目
こちらも狭小店なのだが、客が、ぶつかり合うその感じと、赤テントの埃が何とも愛おしく。

⚪︎高円寺店
お好み3品選べるシステムは健在である。カレーは黒くない。煮込みハンバーグが絶品である。新店舗へも昔ながらの木のメニューがやってきている。最高やな。
高円寺北2-34-5→移転→高円寺南4-49-1へ

⚪︎上井草店 - 杉並区井草5丁目
荒目のパン粉でサクサクフライ、ドライカレー、ピラフも人気、黒くはない。サンドイッチのカリーナの隣。何故か、あじフライ&しょうが焼きライス850円をオーダーしてしまう。西武線唯一の現存店。

⚪︎キッチンニュー南海
西川口南海！！腹拵えしてから西川スタイルに向かう人、一仕事終えて賢者となった漢たちの飯。神楽坂店が拡大したとか。この街で生き残れば良い。正しいカレー、会えるフレンチ、いつも近くに居てくれる洋食、家庭のカレーの最高に美味いバージョン。ニューと謳うのも覚悟と尊敬が見え、いじらしい。

⚪︎松本店
松本市中央4丁目
何と何と松本に！！本店の親族が経営される。
カレーはもともと黒くなかったのだという。暖簾分けの後、総本店が勝手に日焼けしていったのだと笑、SB赤缶の歴史を感じる。パークカレーか、ビーフカレーか。並カツか、ロースカツか！？それが問題だ。

⚪︎カレーの南海
金が無かった頃、近所にオンナがいた。金持ちのオンナがいた。俺は格好つけてオンナに、いつも南海を奢ってやった。オンナは美味そうに喰ってくれた。良いオンナだった。あれからまだ行けていない。男ってのは情けない生き物である。祖師谷1丁目、カレー専門店

⚪︎キッチングリーン
若い子に入れ込んだ、惚けていた、呆けていた。こいつもお嬢だった。俺とはにつかわしくないお嬢だった。いつしか愛想を尽かされたが、休憩前に良く喰いにいった。どこかはずかしく、こそばゆい想いがする店だ。砧5丁目

⚪︎きぬそば
蕎麦とカレー、粋なことをしやがる。よもだも好きだが"きぬ"が良い。かけと、コロッケカレー、何故かいつもそうだ。たまに茄子とか、春菊そばはありだが、かき揚げはトゥーマッチなのである。トゥーマッチペインなのである。ブルーハーツなのである。過ぎたるは、、、そういうのは良くない。ギリギリまで足して、ギリギリまで引くのである。それがコロッケカレーと"かけ"なのである。しかしコロッケそばに、素のミニカレーを付けたオヤジがいた。この人は先輩だと思った。


【閉店してしまったお店】
本当に本当に有難う、、お疲れ様でしたm(_ _)mお世話になりました。お陰さまでこんなオヤジが出来上がりました。

洋食が好きでこの道に進んだ、中学のとき、初めて独り上京したとき、こんなに安くて美味いカツカレーがあるのかと驚愕した。高級フレンチを目指さない町洋食のプロフェッショナル、職人さんが輝いて見えた。大学を出て就職せず、何故か洋食屋を目指した小生、南海は少なからず、人生に影響を及ぼした。

⚫︎神保町店 総本店
2020年6月26日閉店
こちらが閉店した時の衝撃といったらない。事情は知らない。僕らなど浅いファンの端くれ。色んな葛藤、擦り合わせ、努力があったのだろう事は想像に易い。がしかし閉店せざるを得なかったのか。
ファンは長年の感謝で胸を熱くしながら最期のカツカレーを頬張ったもんである。当然涙してた人もいた。色んな時代の色んな想いが交錯した場所だったんだろう。男の若き日の涙飯、その大切な場所であった。

南海の心、創業者の理念、庶民の価格を守ること。しかし個人店はその価格ではやっていけない、せめてオール南海で仕入をまとめないと、資本系には太刀打ちできない。家族の賃金も棚上げし、残り物を喰ったところで、やっていけないのである。もし商売としてやっていけない、あまりの重労働で閉店してしまうのなら、値上げで勝負してみてほしい、外人さんの労働力も借りて欲しい、ファンに承継も考えてみて欲しい。

⚫︎キッチンニュー南海 神楽坂店
→山吹町に"キッチンヨッチ"として復活
こういうのは本当に嬉しいのである。同朋がいる、俺は独りではないのだという、日本人気質、ムラ気質、つくづく寂しがりで田舎者なんだなあと思う。

⚫︎沼袋店
黒くないカレー最古参1973年開店？サーモンフライが美味かったし、ご夫婦がまた良かった。
真隣の松乃家オープンは痛かった、ちょっと安いし松屋系のカレーは美味い。閉店に少なからず影響したと言われる。2019年4月18日閉店

⚫︎つくば店
黒咖喱 キッチン南海と銘打って、ちょいとアザとさも感じたもんだが、茨城大学のあの娘を思い出す。適当にやっていたのに、いじらしく、俺の趣味を調べて慮って、牛久の大仏を見せてくれた。それからここに連れて行ってくれて、誕生日だからとご馳走してくれた。思えば申し訳ない事をしたもんだ。優しい旦那を貰い、白い家で可愛い子を抱いているだろう。

⚫︎つくば吾妻キュート店
日本エスコンのトナリエ？キュートにあった。
フードコート店、2020年1月29日閉店
新しい南海のあり方でフィットしそうだと思ったのになあ、やっぱコロナが元凶なのかなあ、

⚫︎東池袋店
いっちばん利用させて貰っただろうか。田舎者が東京に出てきて、所沢から通ってた時代、所沢は東京だと思ってた時代。色んな人の顔が浮かぶ。当時の俺の自慢の美味い店だったww
東池袋4丁目(2021年6月26日閉店)コロナはたくさんの大切なお店も殺してしまったのか。

⚫︎井荻店
名店、馬場南海の兄貴だという。
こちらでは生姜焼きカレー派も多かったのである。ヒラメフライがまた良い。何故こんなに大盛りなのに、"もたれない"のか不思議なカレーである。ナポリタンハンバーグ定食も良かった。赤だしはココだけである。パセリをカイワレに変更されたww

⚫︎下井草店→移転→馬場南海
下落合1丁目、井草荻とは兄弟店
全品目玉焼き付き大盛り。総本店と人気を二分したほどのカレーの美味さ。紛れもない名店であった。2022年4月28日閉店

⚫︎向ヶ丘遊園店
ちゃんと黒かったし美味かった。お婆ちゃんはお元気なのだろうか。カウンターのみ1番の狭小店だったかもな。最後はカレーだけで暖簾を守ってられた。最後まで、まさに大衆の洋食を体現された。南海フリークが最後に訪れるお店はこちらか、松本かwwわざわざ都内から訪れた同朋と顔を合わせ、ニヤリとした事も。2021年9月閉店


⚫︎早稲田店
戸塚町1-101南門通りにあった。
2022年10月4日閉店
熱烈ファンが"キッチン南国"としてバトンを受け継いだのだと。青い南海。牡蠣フライ、上カツカレーだと、進化しておる。生姜焼きに、カレールー追加できる。


⚫︎両国店
特盛南海、オレンジ南海と呼ばれた。お相撲さんも来る。黒いというよりは、ほろほろのチキンが入った濃い濃いブラウンであった気がする。元気なお姉の声、江戸の南海であった。飽食の毎日、この年になってもたまに腹ペコの日がある。何か心が渇いた腹ペコの日がある。そんな時、ちゃんと満たしてくれるそんなお店だったと思う。串カツカレーを頼む人が多かった気がする。わたし調べなので全く根拠はない。国技館焼鳥カレーがあっても良かったなwwそっかしっかり溶け込んでいたな。


⚫︎梅ヶ丘店 - 世田谷区梅丘1丁目
スコッチエッグとは洒落ていた。食品サンプルが洒落ていた。券売機が洒落ていた。すげえ腰の低いお店だった。カレーは中黒だった。ガングロではない。昨年2023年2月閉店、何で誰か後を継がなかったかなあ。そんなに日本人の口は変わってない。若いやつにも南海は美味い。個人の飲食店の事業承継と、働き方改革を誰かが本気で取り組まないと、大切な技術や食文化が失われていく涙


⚫︎渋谷店 - 明治通り渋谷警察署の思い出である。
ええカッコして、無理して渋谷区は東に住んでいた。"もてる"と聞いていた。駐禁を切られ、初めて犯罪者となりビクビクしながら、バカ正直に出頭して減点された。"ほんかん"共に笑われた。受付の巡査に笑われた。奇特な人ですねって。当時は意味が分からなかった。なんかモヤモヤしながら、カツカレーを喰った。美味かったのだが、帰り道も何かしゃくぜとしなかった。あの時のこと、ちゃんと根に持っています。人一倍ちっちゃい男だからねえ。東京は怖いと思った。やはり田舎者なのだ。


⚫︎小川町店
⚫︎上石神井店
⚫︎蔵前店
⚫︎経堂店
⚫︎千歳船橋店
⚫︎豪徳寺店
⚫︎武蔵関店
おわってしまった。終わってしまった。ありがとう。もうハッキリとは思い出せない、伺った事はあるらしい。あの時のnostalgieだけはまだ残っている。


⭐︎下北沢店
本日の南海である。
64+31+6=昭和99年？3月27日の下北沢である。トロワシャンブルで濃いぃレニ？珈琲を2杯、もう煙草を止めた私は頭痛がするほど煙に撒かれ、坂を上がっていく。

ちょうど12時をすこし過ぎた、そこら中、ランチ行列が出来ている、困った時間だ。暇人なのに、こんなピークで無くても良いのに。南海入れるかなあ？5席くらいやし、待つのは嫌だなあ。

そっか、ここは満席でないのか、こんな良い場所で。最近の若いもんはどんな教育受けてんのやっ！！
下北は江戸っ子な空気の店である。親父さんも無駄口叩かない職人気質、姐さんも冗長なのを嫌うチャキっとした人で格好が良い。途中でソースを回し掛け、からしをちょんとやって、チャチャっとかっ込んで、出来れば釣り無しぴったり渡して、ごっつぉーさん。滞在時間は15分以内ってのが良いんだろう。小銭の無いときゃ釣りはいらんよ。美味かったよ、ってやれば粋なんだろうと思うのだが。まだまだ私など、その域には達していない。

黒くないが古参の南海、これも王道で、やや優しめのSB感、盛りは軽めで、そんなに覚悟が無くとも寄れる南海である。カツはほぼ全面カレーが染みて、しかしたまに、やはり揚げたてである食感を見つけると、それがまた嬉しくて。

黙々と揚げる、そのパチパチに見送られ、「親父さん、今日も美味かったよ」いつか言ってみたいと思いながら今日も店を後にする。


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この様な文章を最後まで読んで頂いて心より感謝していますm(_ _)m

喰って呑むだけが取り柄で、それが生き甲斐の"うざいオヤジ"の食べ歩きの記録です。ルポというより、自身の記録、纏め、自己満足です。お店には其々に強い想いやストーリーがある。それが愛おしくて、敬い愉しませて頂いております。主観的で誤りや失礼な事もあるかもしれません。冗長で無駄だらけ、お見苦しく申し訳ありません。

いつも、いいね！頂く方本当に嬉しく思ってます。この場を借りてお礼をm(_ _)m

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